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トップページ > 産業・しごと > 農林水産業 > 農業 > 地産地消・地元ブランド > とやまのチューリップ > チューリップの基礎知識(3)チューリップの分類
更新日:2021年2月24日
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1996年にオランダ王立球根生産者協会から発刊された「チューリップ品種の分類と国際登録リスト」には約5,600品種記載されていますが、その後も毎年新品種が発表されていますから、品種数としてはたいへん多くなります。
現在、世界中のチューリップ品種はオランダ王立球根生産者協会において、早生(Early flowering)、中生(Mid-season flowering)、晩生(Late flowering)及び原種(Species)の4つに大別され、その来歴、花型、草姿などによって、さらに15に分類されています(表1)。なお、開花期は富山県の平年開花日を基準として記載してあります。
開花期は4月中旬で、一重と八重がある。一般に草丈は低く、切花よりも花壇や鉢植えに向く品種が多い。
花色は鮮明で小輪が多い。草丈は低く、花壇や鉢植えに適する。
一重の突然変異で八重化。草丈は低いものが多い。
開花期は4月下旬で、草姿は中~大型。花色が豊富でガーデンチューリップの主要品種が多く含まれています。切花に適する品種が多い。
一重早咲きと一重晩咲き品種の交配から育成され、品種数が多い。開花期は4月下旬。花色が豊富で覆輪の品種も多い。草丈は高く、促成栽培に適する品種も多い。
第2次大戦後、新しく作られた分類で、一重晩咲きと原種(主にフォステリアナ)との交配から育成された。一重晩咲き品種の草丈の高さ、茎や葉の強さに、原種の早咲き性と花色の鮮やかさが組み合わさったもので、赤色と黄色の品種が多い。開花期は両者の中間で4月中旬~下旬。生育がおう盛でウイルス病にも強い。
開花期は4月下旬~5月上旬。花色や花型が豊富で、その違いによって7つに分けられている。草丈は高いものが多い。
開花期は4月下旬~5月上旬。草丈が高く、草姿も良いので切花としても使われることが多い。
ユリの花に似て花弁の先端が長く尖り、外側に反転して咲く。
花弁の周縁がノコギリの歯のようにギザギザになる花型で、比較的新しい品種が多い。
グリーンチューリップとも呼ばれ、花弁の中央が緑色をしている。開花期は5月上旬で、フリンジ咲き同様、比較的新しい品種が多い。
花色が白または黄色地に、赤色、紫色などのモザイク状の絞りが入り、一見ウイルス病にかかっているように見える。品種数としては極めて少ない。
花弁の周縁に深い切れ込みやねじれが入り、オウムの鶏冠に似ていることから名付けられた。全て一重咲き品種の突然変異である。
ほとんどが一重晩咲き品種の突然変異で、ボタンのような八重咲き。花は大きく、花色も豊富。草丈が高く、茎葉ともに強いことから、切花として用いられることも多い。
1.早生 | (1) 一重早咲き (Single Early:SE) |
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(2) 八重早咲き (Double Early:DE) | |
2.中生 | (3) トライアンフ (Triumph:T) |
(4) ダーウィン・ハイブリッド (Darwin Hybrids:DH) | |
3.晩生 | (5) 一重晩咲き (Single Late:SL) |
(6) ユリ咲き (Lily-flowered:L) | |
(7) フリンジ咲き (Fringed:FR) | |
(8) ビリデフローラ (Viridiflora:V) | |
(9) レンブラント (Rembrandt:R) | |
(10) パーロット咲き (Parrot:P) | |
(11) 八重晩咲き (Double Late:DL) | |
4.原種 | (12) カウフマニアナ (Kaufmanniana:K) |
(13) フォステリアナ (Fosteriana:F) | |
(14) グレイギー (Greigii:G) | |
(15) その他の野生種 (Other Species:S) |
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