安全・安心情報
更新日:2021年3月4日
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石油や石炭を燃やす工場などから出る煙のほか、自動車の排気ガスにも含まれる大気汚染物質(硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)等)が、上空で雨雲や雨水にとりこまれ、酸性になった雨が降ることをいいます。
酸性雨が長期間降ると、森林が枯れたり、湖沼や河川が酸性になって魚が死んだりするほか、大理石や金属を溶かし、歴史的な建物などに被害を及ぼしたりします。また、酸性雨がひどくなると、目や皮膚に痛みを感じるなど、人体にも影響が出ることもあります。
酸性雨による環境への影響は、一定量以上の酸性物質の負荷などにより急激に発現する可能性があること等から、酸性雨の実態を把握し、環境への影響の未然防止を図るため、大気からの湿性沈着、陸水、土壌及び植生についてモニタリング調査を実施しています。
各種調査の結果については、関連リンク「環境白書」をご覧ください。
また、国における酸性雨対策については、関連リンク「酸性雨対策(環境省)」をご覧ください。
黄砂とは、中国北部からモンゴルにかけての黄土地帯や砂漠の砂じんが、大量に上空に巻き上げられ、中国だけでなく朝鮮半島や日本などにゆっくりと降ってくることをいい、日本では3月から5月にかけてよく見られます。
黄砂により、視界が悪くなったり、建物や自動車などの上に細かい砂がたまったりしますが、より黄砂がひどい中国や韓国では、飛行機が欠航したり、目やのどに痛みを訴える人が出るなど、様々な影響がでています。
環境省が環境科学センターに設置したライダーモニタリングシステム(注)により、黄砂の鉛直分布等をリアルタイムで観測するなど、県内への黄砂の飛来状況の把握に努めています。
本県のシステムは、環境省の黄砂対策事業の第1号機として、平成15年度富山県環境科学センターに設置されました。
(注)ライダー(LIDAR:Light.Detection.and.Ranging.)は、国立環境研究所が開発した装置であり、レーザー光線を上空に向けて発射し、粒子状物質等で散乱されて返ってくる光(反射光)を測定・解析することにより、上空に浮遊する黄砂等の粒子状物質の鉛直分布を観測することができます。
富山県におけるライダー観測等については、関連リンクをご覧ください。
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