水のおもしろ雑学/水のおいしさ

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おいしい水って、どんな水？

実は水には本来、味はありません。
私たちが「この水おいしい！」と感じるときの“おいしさ”は、一体どこから生まれるのでしょう。

地球がはぐくむ水の味

不純物を全く含まない「純水」は無味無臭です。雨水は純水に近い状態で降って、その一部が地中にしみ込んでいきます。地層が自然のフィルターになり、長い年月をかけてろ過されながら地中を流れ、ときに留まり…その間に土の中のいろいろなミネラル成分が溶け込むことで水に味わいが生まれるのです。
地中を流れたり留まったりしている地下水が自然に湧き出したものや、ポンプなどで汲み上げたものを原水として、ボトル詰めミネラルウォーターがつくられます。
味の好みは人それぞれですが、厚生省「おいしい水研究会」では、おいしい水の条件を示しています。

おいしい水の条件

• 蒸溜残留物　30～200mg／l　★とやまの河川水　56mg／l
  主にミネラル含有量を示す。多いと苦味が増し、適度に含まれるとこくのあるまろやかな味になる
• 硬度　10～100mg／l　★とやまの河川水　31.2mg／l
  ミネラルの中で量的に多いカルシウム、マグネシウムの含有量。硬度が低いとクセがなく、高いと好き嫌いがでる
• 遊離炭酸　3～30mg／l
  溶け込んでいる炭酸ガスや酸素の量。さわやかな味を与えるが、多いと刺激が強まる
• 過マンガン酸カリウム消費量　3mg／l以下
  有機物量を示し、多いと渋みがつき、多量に含むと水の味を損なう
• 臭気度　3以下
  水源の状況により、さまざまな臭いがつくと不快な味になる
• 残留塩素　0.4mg／l以下
  水にカルキ臭を与え、濃度が高いとまずくなる
• 水温　最高20℃以下　★とやまの水道水　夏でも17～18℃
  夏場など水温が高いとおいしさを感じられず、冷やすとおいしく飲める