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更新日:2024年8月19日
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低学年ではいろいろなことに好奇心をもち、何でも自分でやってみようとします。そして苦手なこと、やりたくないことの中にも、やらなければならないことがあると学びます。中学年に上がると、仲間と一緒に遊ぶことを好み、友達を大切にし始めます。また、やればできるという自信をもつことで、何事にも進んで取り組むようになります。そして高学年では集団の中でリーダーシップを発揮したり、協力して活動したりすることで、社会性を身に付けます。また、友達との信頼を深め、絆を強めていきます。
子どもは様々な経験を通して、成長していきます。子どもはできたという満足感、成就感は次の行動へのやる気につながります。仮に失敗しても、「もう少しだったね。」「大丈夫、また頑張ろうね。」などと努力を認め、温かく励ますようにしましょう。もし少し困っている様子が見られても、すぐに手助けしないで、認め励ましながら自分でやり遂げるよう温かく見守ることが大切です。
思い通りに子どもが行動してくれないと悩んでいる方は多いと思います。でも、これまで、先生や親が何度も注意しているのにうまくできないのですから、ちょっと立ち止まって考え直してみましょう。まず、「集中する力」ですが、本当にどんなことにも集中していないでしょうか。子どもが小学校に入ったので、親はどうしても勉強のことが気になって、勉強への集中のことばかり考えがちですが、本人が興味・関心をもてるものをさぐり、それを思いっきりさせてみてはどうでしょうか。身体を動かすのが好きなら外での遊び、生き物が好きなら昆虫や動物の飼育、音楽が好きなら楽器の演奏、植物が好きなら花壇の世話など何でもいいのです。自分の好きなことで、身体を動かしながら活動できることを十分にさせるなかで、集中力がついていくのではないでしょうか。次に、「何度も注意されているのにちっともなおらない。」ということですが、注意されても言うことを聞かないからと、よけい厳しく叱ってしまい、子どもがさらに反抗的になってしまうことがあります。また、叱られたことで子どもは「自分は悪い子」と考えるようになったり、「自分が嫌いだ」と思うようになったりして、友達との関係がよけいうまくいかないことにもなります。くどくど注意したり叱ったりすることより、子どものよいところを見つけてほめることに努めてみましょう。それは、普通にできていること、できていて当たり前のことでいいでしょう。(例えば、「外から帰ったら手を洗う」とか「食事の後で自分の皿を運ぶ」などです。)ほめられると、「もっとがんばろう」という気持ちになるものです。
「忘れ物が多い」ことについては、
→連絡帳に書いたかを先生に確認してもらうようにする
「やるべきことをさっさとしない」ことについては、
→いっぺんに指示するのではなく一つずつ手短に指示する
やり方を具体的に指示するなどの工夫をしてみてください。
このほか、子どもの立場に立てば、いろいろな見直しや工夫ができるのではないでしょうか。あまり完璧を求めず、ゆったりとできるところからやればいいと思います。
以上のような工夫をしてみてもよくならないとか、落ち着きのなさの程度や頻度が極端である場合は、学校での生活に不適応を起こしている可能性がありますので、担任の先生とよく相談しましょう。学校での様子を見に行くことや、専門の機関に相談に行くことが必要である可能性もあります。
ゆっくりとしたタイプなのですね。あわただしくする子どもとは一味違ったよさがあるようです。そんな魅力を受け止めてあげることで、随分と自信がつきます。こんなタイプのお子さんは、それなりのよさをアピールしていくことでとても素晴らしい力を発揮するのですが、とかく、周りから「遅い。ぐず!」と否定され自分に自信がなくなっています。始めの少々動作が鈍いということより、後から、自信をなくした結果、おどおどした行動をとることの方が大きく問題化されてしまうようです。こんなとき、行動の遅さを指摘するのでなく、ゆっくりでもよいから、やり遂げたことを認めていくことが、結果として早道のようです。お母さんが、「まだできない、本当にもう」と苛立たず、少し目を離していたほうがよいでしょう。傍で見ていると、遅さばかり目に付き、ついあわてさせます。一人でゆっくりやり遂げることを見守っていくことで、自分から、「どうしたらもっと早くできるだろう」と工夫するようになります。また、選択に迷う場では、一人で決めるまで待ってあげましょう。選択を決定するという大切な学習の機会を、周りのものが取り上げてしまっては、いつまでもぐずぐずしてしまうことになります。学校のような集団の中では待てなくても、家庭という小さな単位の中では待つことができるはずです。この子にとって、どちらにしようか迷う場は本当に大切な学習の機会なのです。レストランで何を注文するかということから始まって買い物での洋服の選択もゆっくり待ってあげましょう。細かく指示されたりせかされたりする事のない場で少しずつ自己決定の力を身につけ人より遅いけれど、着実に成長していくのを見守りましょう。
6年生にもなるともっと大人扱いして欲しいとか、細かい指示はうるさいといった感情が芽生えてきます。こんなとき、お母さんが必死に先生の肩をもってお子さんの言い分をつぶす事は逆効果になります。お子さんの言い分を十分に聞いてあげましょう。お子さんは、お母さんに分かってもらえればそれで気が済みます。生意気盛りのお子さんの成長を喜びながら、上手に自己表現できるよう見守っていきましょう。
親が勤務先に遅刻することなく間に合うのなら、それも有りですね。なぜなら、下に手のかかる弟妹がいると、長男・長女の世話は、当然のように後回しになり、上の子には我慢を強いることが多いのではないでしょうか?
本人から「送ってほしい」と頼んできたのなら、その要求を叶えてあげることで、「お前のことも、大切に思っているよ」と、日頃の手抜きの埋め合わせができます。ただ、勤務時間に間に合うことが大前提なので、「お母さんに送ってほしいのなら、何時までに準備をするように」宣言しておきます。親は子どものために働いているのですから、職場(社会)のルールは守らなければならないことも、きちんと伝えておきましょう。
これまでの大人たちの関わり方が、息子さんを臆病にしていることに気づいておられます。口先でどれだけ「友達と遊んだらいいよ」と勧めても、体験不足からくる物おじは、埋めることは出来ません。
まず、祖父・祖母・父・母、家族の中の誰でもいいから、お兄さん・お姉さん役になり、時間をとって、一緒に遊びあうことです。初めは、子どもに波長を合わせながら、遊ぶ楽しさの経験を積み重ねていきます。トランプ・ウノ・けん玉・バドミントン…など、できるなら相手の動きも視野に入れて、双方がやり取りする活動がいいですね。ただし、手加減しすぎないこと。「負けて悔しかったけれど、次には、逆転できた」など、勝敗以上にドキドキする過程の充実感が大事なのです。結果にこだわらないおおらかさが、やがて友達との間で、嫌なことがあっても、「まぁ、仕方ないか」とやり過ごせる素地を育んでいきます。
それでも、可愛がられてきた子どもは、思うようにならないことに慣れていませんから、友達と遊び始めると、すぐに、壁にぶつかるかもしれません。その日の悔しさを、家族に吐き出したら、なんだかすっきりしたので、「明日もまた、遊びたいなぁ!」と、翌日も仲間の中に入っていこうとします。
その時は、口出し・手出ししないで、家族は愚痴の聞き役・後方からの見守り役に徹しておればいいのです。
高校の体験入学などには、たいていの親は迷うことなく参加を決めますね。その学校に通うかもしれないわが子の、勉強する場を、見ておきたい親心でしょうか?親がそこで勉強できるわけでもないのにです。今回は、親子で一緒に体験する活動です。内容にもよりますが、親・子にとって、興味の湧きそうな催し物なら、積極的に参加することが得策です。
せっかくこの世で出会った親子・家族であっても、日常を離れてともに感動したり、一緒に行動したりする機会は人生の中で数えるほどしかないのです。積極的にその機会をキャッチしていかないと、アッという間に子どもは大きくなって、親元を離れていき、戻ってきません。
でも、家族ぐるみ、地域ぐるみの活動が脳に刻まれた子どもほど、回遊魚のように、一度は旅立っても、いつか古巣に帰還してくるかもしれません。
また、キャンプ、海水浴、清掃活動、料理教室、地域の祭り・運動会等々の活動の中での親のふるまいから、子どもは社会性を学んでいきます。「教育とは、言葉ではなく、目によって行われる(実際の行いを見せること)」といわれるように。親の活躍する様子から、子どもの心に人と関わる時の社会脳が育っていくのです。教室でのお勉強以上に、これこそが、その子の一生を支える財産となります。
「いじめる」「いじめられる」の関係は複雑です。
「よく、話す気になってくれたね」と、まず伝えましょう。次に、お子さんが直面している現実を、感情的にならないで、冷静に訊いてあげます。そのうえで、親のできることを具体的に提案しながら、子どもにどうしてほしいかを聞いてみます。
例えば、1.担任に伝えて、話し合う機会をもつ 2.座席替えを頼む 3.いじめてくる子どもの家に行って、注意してくる 4.しばらく、学校を休む 等々。
子どもの了解の上で、対応することです。同時に、「本当に困ったときには、親は絶対に守るから大丈夫」と、抱きしめてあげましょう。親子関係がしっかりしていると、子どもは踏ん張ることができます。
くれぐれも、親の思い込みや、拡大解釈で先走って動かないようにしましょう。子どもの気持ちが置き去りにされると、仲間からの無視にあったりして、かえって不登校に追い込まれる場合もあるので、気を付けたいものです。
小学校の2年生というと、少し前までは、外に出て飛び回りなかなか帰って来ないことを心配したものでした。ところが、最近は、ご心配のように外に出ず屋内でばかり遊ぶ子どもが多いようです。それも、特定の友だち数人と家の中だけでというのが心配になります。子どもは友だちと遊んだり、けんかしたりして人間関係の大切なことを学びます。また外で自然に触れて遊ぶことにより、生き物のこと・自然の不思議など知らず知らずのうちに学びます。ですから、なんとか、外で友だちと遊んでくれたらと願うのは親として大切なことです。では、どうすれば、子どもは、テレビやゲームから離れてくれるのでしょう。あまりに、その魅力が大きいのでなかなか口で注意したぐらいでは、聞いてくれません。注意する親と子どもの信頼関係がとれていることが何より大切です。子どもの行動に目を向けないでうるさくなったときだけ、「外へ…」といっても、聞いてくれません。普段から親と子が言い分を出し合ってわかりあう関係づくりに手間暇を惜しまず努めていきたいものです。そして、「外に出て遊ぼう」と楽しく誘いましょう。キャッチボールでも魚取りでも散歩でも、外が楽しければ、ゲームやテレビに勝る楽しさがあればよいのです。もちろん、親が外に連れ出してばかりはいられません。友だちと外で遊ぶ魅力を見つけられるようにしたいものです。人と触れ合うことに面倒くさがったり、こわがったりしないよう、努めて人との触れ合いの機会を多くもつようにしましょう。
夜尿症には、乳児期から引き続いてみられる一時性夜尿症と、一旦排尿のコントロ-ルが獲得された後、再び夜尿が出現してくる二次性夜尿とがあります。一時性のものは排尿機構の発達遅延が、二次性のものは心因による退行が関与していると言われています。夜尿症の子どもの生活指導の原則は、夜尿をしても「おこらず」、「あせらず」、眠った子どもをトイレに「起こさず」です。年齢とともに、夜尿は減少し、14~15歳には自然治癒します。夕食後から就寝前までは水分摂取を制限するなど、過剰な塩分の摂取も控えましょう。また、昼間、尿意を感じたらできるだけ我慢をし、膀胱に尿をためるトレーニングをするのも有効です。退行が関与している二次性夜尿症では、分離不安など子どものもつ不安感を軽減することが大切です。尿量が非常に多い、昼間の尿漏れもある、小学校高学年になっても1晩に2回以上夜尿があるなどの兆候がある場合は、医師に相談したほうがよいと思われます。
今回が初犯で、単独行動だったのなら、万引きは罪であることの認識と責任を息子さんと話し合うことで、それ以上、続くことは少ないようです。
ただ、万引きの背景には、日常生活での不適応感や欲求不満を晴らそうとしている心理が隠されていると言われます。お母さんは良かれと思って、厳しく育ててこられたのでしょうが、子どもにとっては、いつも正論を述べる親の前では太刀打ちできないので、おとなしく黙っているしかなかったのかもしれません。「勉強ができ、失敗のない、お利口な子」などの条件付きの子育てではなかったかを、この際振り返ってみられませんか?“万引き事件”を、これまでの親子関係を見直す、いい機会にしましょう。そろそろ、お子さんは前思春期に入っています。ピンチをチャンスにして、子どもが抱えている、本音の言えない窮屈さや、勉強や、優等生を求められているストレスから解放してあげましょう。「あなたは、かけがえのない、だいじなわが子だよ。たくさんの失敗もオッケー。失敗から学んでいこうね。お母さんもこれからは、そうするから」と宣言して実践することです。
親が子どものけんかの中に入らないこと、裁判官にならないことです。どの子も「自分だけを見てほしい、自分を一番にしてほしい」という本能的な願いを、もっています。他方、親の方は平等に育てたいと願っているので、子どもたちが些細なことをきっかけに争っているのを見たくありません。つい、「年上なのだから、譲ってあげなさい」などと、年齢の幼い方に肩入れをして、事態を収拾しようとしがちです。親を味方につけた方は、「ヤッター」と思うかもしれませんが、上の子の気持ちのもっていき場がなくなり「親はわたしよりも下の子の方がかわいいんだ」と、不満を募らせます。おさまらない感情は、弟妹に向かい、相変わらず、けんかは続きます。
これでは、年齢のハンディのある小さい子には、優しく接してほしいと願う親の思いは、伝わっていきません。
処方箋は、親は兄弟(姉妹)のどちらに非があるかを判定しようとする態度はとらないで、それぞれの言い分を、本人の気持ちに沿って聞くことです。言い分をしっかり聞いてあげると、子どもたちの気持ちにゆとりが生まれ、いつの間にか解決の糸口が見えてくるようです。
とはいえ、けんかはあっていいのです。2人以上の人がいると、お互いの感情がぶつかる場面は必然です。人間関係が親密であることのたとえとして。“けんかができるほどの仲”と言われるように、ぶつかり合いは、いっそう相手への理解が深まる機会にもなります。子ども時代の兄弟(姉妹)けんかは自分の気持ちを主張する等、相手の気持ちを理解する大事な学びの場です。親は目くじらを立てないで、おおらかに見守りましょう。
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