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更新日:2021年2月24日
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B型肝炎は、B型肝炎ウィルスによっておきるもので、主に血液によって感染します。
わが国では100人に1~2人の割合でB型肝炎ウィルスのキャリアの方がいます。妊娠時や出産時に子供は母親の血液と接触する可能性があるので、母親がキャリアの場合は子供に感染することがあります。
母親の血液中のウイルス量が多い場合(HBe 抗原陽性の場合)では予防措置を行わないと、生まれた子どもの薬90%がキャリアとなり、将来慢性肝炎や肝硬変、肝がんになることもあります。母親の血液中のウイルス量が少ない場合(HBe 抗原陰性の場合)では子どもがキャリアとなることは稀ですが、感染予防措置を行わないと、出生後しばらくしてから重症の肝炎を発症することがあります。
B型肝炎の母子感染を防止するためには、B型肝炎ウイルスに対する抗体を多量に含んだグロブリン(HBIG)とB型肝炎ワクチンを投与することが必要です。感染防止の方法は、下表のようなスケジュールに従って行います。
HBs抗原は、B型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べるものです。血液中のウイルス量が多いか少ないかを判定するためには、HBs抗原検査を受けましょう。
時期・内容 | 予定日 | 実施日 | 結果 | 医療機関 | |
---|---|---|---|---|---|
母親 | 妊娠中 B型肝炎ウイルス検査(HBs抗原) B型肝炎ウイルス検査(HBe抗原) |
月 日頃 | 月 日 (月 日) |
+ (+・-) |
|
子ども | 出生直後(なるべく12時間以内) グロブリン(HBIG) 投与B型肝炎ワクチン【1回目】 |
月 日頃 | 月 日 | ||
生後1か月 B型肝炎ワクチン 【2回目】 |
月 日頃 | 月 日 | |||
生後6か月 B型肝炎ワクチン 【3回目】 |
月 日頃 | 月 日 |
※なお、子どもの生後1か月のB型肝炎ウイルス検査(HBs抗)、ワクチン完了後のB型肝炎ウイルス検査(HBs抗原・抗体)の実施の詳細については、主治医にご相談下さい。
B型肝炎予防措置により、子どもへの感染を9割以上防ぐことができます。まれにワクチンに対して免疫がつきにくい人がいますが、この場合は必要に応じてワクチンの追加投与を行います。B型肝炎ワクチンによる副反応は、大人では局所に発赤や軽度の発熱が数%みられることがありますが、小児ではこれらの副反応はまれにしかみられません。
B型肝炎のウイルスを持っていても、肝炎の症状や肝機能の異常が続かないかぎり健康者と同様に過ごすことができます。しかし、肝機能をチェックするために、定期的な健康診断や検査を受けることをお勧めします。かかりつけの医師に相談していただくか、肝臓病の専門医のいる病院の受診をお勧めします。B型肝炎の予防方法についての詳しいことやわからないことは医療機関の医師や厚生センター(保健所)の担当課にたずねてください。)
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