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更新日:2021年3月3日
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『小野のじゃがいもは最高』―高岡市福岡町小野集落の、水はけのよい赤土で育つじゃがいもは、地元では以前からそのおいしさが知られていました。収穫後、泥つきのまま陰干しし、低温保存で熟成させた男爵イモは、ゆでるとホクホク。そんなじゃがいもを小野の特産品にしようと、集落ぐるみで取り組んでいます。
高岡市福岡町小野集落では、以前から自家用としてじゃがいもを作ってきました。里山のきれいな空気と水等すばらしい環境と風土の中で育ったじゃがいもは、地元の収穫祭でも人気の一品でした。
そんなじゃがいもが小野の特産品として知れ渡るようになったきっかけは、平成19年に所有者の女性が耕作できずに荒れていた2haの水田を小野自治会が借り、じゃがいも畑として再生したことでした。以前は、集落内の44戸全てが米作りを行っていました。しかし、若い人が山を降り、高齢化が進むにつれて、荒れた農地が増えていきました。美しい小野の棚田の風景を守り、集落の活性化を図るため、小野自治会員が一致団結して、じゃがいもの栽培拡大に乗り出したのです。
オーナー制で都市住民と交流
平成20年の春から、オーナー制を取り入れ、広く地域外の方にも小野のじゃがいもを知ってもらえるようになりました。4月の種いもの植え付けと、7月の収穫日には、市内各地からオーナーが参加します。収穫の後は、とれたてのじゃがいもを囲んで、参加者との交流も行います。市街地の方はなかなか訪れる機会の少ない五位山地区ですが、そんな方たちにも小野を知ってもらうよい機会となっています。
小野のじゃがいも作りは、全て手作業。普段は畑仕事とは縁遠いお嫁さんたちも、積極的に参加してくれます。人手の必要な収穫は、まさに集落総出で行い、畑には子どもたちの姿も多く見られます。じゃがいも畑は、集落の人同士の交流の場にもなっているのです。
地元産食材を使ったコロッケが学校給食に
おいしさに定評のある小野のじゃがいもは、高岡市の学校給食の食材にも利用されています。市が小野自治会から買い取った2トンのじゃがいもは、地場産食材とあわせてコロッケへと加工されます。
平成24年度は、小松菜を使った「なっぱコロッケ」、さつまいもとりんごを使った「高岡元気コロッケ」の2種類のコロッケを作りました。秋から冬にかけて、3回ずつの計6回、96,000個のコロッケが高岡市内の全小中学校で提供されました。小野のおじいちゃん・おばあちゃんが作ったじゃがいものおいしさは、広くまちの子どもたちにも届いています。
りんご農家の小西久博さん 脱サラして、りんごの栽培に携わる小西さん。自分が作ったりんごを「おいしい」と言って食べてもらったり、「また注文お願いね」と頼まれることが励みになります。栽培には多くの苦労もあります。そんな時は、以前、人から言われた「あんたはこうなる運命やったんや」という言葉を思い出してがんばっているそうです。
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いもの会高木良雄さん じねんじょをじねんじょのパイプ栽培に取り組む「いもの会」が始まって20年以上、今は9人の会員で年間600本のじねんじょを栽培しています。会員の中心となっているのは40~50代の働き盛りの世代。仕事の合間をぬって、じねんじょ畑の手入れをしています。ゆくゆくは栽培本数を増やして道の駅等に販路を拡大したいという思いもあるそうです。1番の楽しみは、いろりを囲んでの忘年会。「まだまだ大丈夫。元気なうちは続けていきたい。」と高木さんは元気に笑っています
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