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更新日:2021年2月24日
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一番の財産は、そこに暮らす住民でした。
「歴史と自然に親しむ丘」で手づくり環境整備
農村環境創造基金活動をきっかけに、自分たちの手で地域の魅力を再発見し、むらづくり活動を続けている新町。夢の実現に向けて一歩を踏み出した新町の皆さんの奮闘ぶりを紹介します。
[作成:平成12年7月] 婦中町=現 富山市婦中町
歴史と自然の丘「新町」の背景
曲水の宴
せせらぎに盃を流し、自分の前を流れるまでに歌を詠み、盃を飲み干すという平安時代の貴族の遊び。
新町集落の「もの知り地図」と「チャレンジ構想」作成の事業は、地域の現状を探る(1)集落点検からスタートしました。平成9年11月、小学生を含む52名が3コースにわかれ、「歴史の丘ふるさと探訪」をキャッチフレーズに集落を点検。自分たちの手にあまる事業ではと心配顔の役員をよそに、日頃見落としていた地域の良い点や悪い点、役員には思いもつかない意見が次々に出され、みんなの視点と思いのつまった(2) 「もの知り地図」ができました。
(1)今まで気づかなかった魅力がいっぱい。
(2)グループ発表と全体討論で意見をまとめます。
(3)集落のテーマやキャッチフレーズを決定
(4)住民みんなの夢と希望をもりこんだチャレンジ構想図
平成11年度、(5)手づくり環境整備事業で12枚の看板を作成。集落の労力奉仕デーに、それぞれの場所に立てました。しばらくすると、「歳をとっていても、知らずにいた歴史があった」「何気なく使っていた地名に、こんな理由が隠れていたのか」など、集落の歴史や由来があちらこちらで話題になりました。また、「看板の年号に西暦も入れて欲しかった」など、幅広い世代から注目されていることを実感。小学校からは「子供たちの地域への関心を高めるのに、とても良かった」という声も聞こえてきました。
▲(5)12枚の看板を立てました。▼
グループの責任者となった人たちは、仕事に追われながら特産品づくりに頭を悩ませたり、先進地を見学してあらためて資金不足を痛感しています。農作業の合間という制約もありますが、地域の資産を生かしたいという当初の熱意を忘れず、実現をめざしたいと思います。
婦中町新町自治会長 荒木宗男
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