更新日:2021年2月24日

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基金活動山田村[中村]

手づくりのふるさと自慢は水車から。
子供たちの未来のために、できることから始めよう。

牛岳山麓、清流・山田川と湯谷川の、2つの川沿いに集落を形成する「中村」。豊かな自然を残すふるさとの原風景も、昨今は牛岳温泉の湧出、湯谷川ダムの完成など、徐々に変わりつつあります。そこで、もう一度自分たちの目や足で集落を再点検し、子供たちの未来のために素晴らしいふるさとを残していこうという、住民の機運が今、盛り上がっています。

[作成:平成13年9月] 山田村=現 富山市

4つのコースにわかれて「集落点検」。

  • 「集落点検」の事前活動として、まず各年代層からリーダーを選び、コースの設定や資料の準備を行いました。そして平成12年11月。たくさん参加してくれるかなという心配をよそに、子供からお年寄りまで総勢90名が参加。4つのコースにわかれて「集落点検」をスタートしました。
  • 地名の由来や昔の姿など、子供たちの質問に得意げに答えるお年寄り。「初めてここまで来たわ」と満足そうなお嫁さん。「ここには看板がいるな」と難しそうな顔で腕を組む壮年など、ふるさとの良い点、悪い点をそれぞれが再発見できた一日でした。

歩きなれた道も今日は新鮮

幅広い世代の視点から確認した「もの知り地図」。

  • 集落点検の一週間後、「もの知り地図」作成のため、参加者は再び公民館に集合。4つのコースにわかれ、それぞれに良い点、悪い点を整理し、図面に落としていく作業へ。
  • 子供たちはユニークに、婦人層は生活に密着して、壮年はきびしい目で、お年寄りは昔を懐かしみながら、幅広い視点からたくさんの意見が出されました。そして、コースごとにまとめた4枚の図面をもとに、最終的には1枚の「もの知り地図」を完成させました。

▲思わず身を乗り出して地図づくり

▲意見でいっぱいになった、もの知り地図

21世紀にも残したい、ふるさとの財産。

年が明けた平成13年2月、いよいよ「チャレンジ構想」の作成に着手しました。最初に、集落の特色と「もの知り地図」を参考にして、中村のキャッチフレーズを考案。いろんな意見が出ましたが、温泉・清流・水車を21世紀にも残したいということから、「いで湯のけむりと湯谷川のせせらぎ 水車の音に心安らぐ里、中村」に決定しました。

この水車を未来に伝えたい

いで湯のけむりと
湯谷川のせせらぎ
水車の音に心安らぐ里、中村

夢がいっぱいつまった「チャレンジ構想」。

キャッチフレーズも決まり、続いて「自然」「水」「農山村の景観」をキーワードにした、コースごとの具体的な方策を検討していきました。緊急性や実現性、キャッチフレーズやキーワードに添っているかなどを確認。そしてついに、みんなで描いた中村の夢がいっぱいつまった「チャレンジ構想」が完成しました。

集落を飾る花をみんなで手植え

みんなで見た夢、実現しよう。

集落のみんなの熱意と協力で、約半年間かけて「もの知り地図」と「チャレンジ構想」を完成することができました。これにもとづき、平成13年度からは「手づくり環境整備事業」への取り組みを開始。子供たちが将来もこの中村を愛してくれるよう、まずは自分たちのできることから始める『手づくりのふるさとづくり』に、集落一丸となってチャレンジしていきます。

中村集落 代表 谷川 勉

お問い合わせ

所属課室:農林水産部農村振興課 

〒930-0004 富山市桜橋通り5-13 富山興銀ビル4階

電話番号:076-444-3380

ファックス番号:076-444-4427

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