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更新日:2021年7月5日
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立山町の中心部から東に約4.5kmに位置する四谷尾地区。のどかな山あいには、黒光りする屋根瓦、白く煌めく土壁など伝統的な家屋が点在しています。美しく広がる棚田や、清流がいたるところに見られ、日本の原風景の魅力が色濃く残る地区です。そんな古き良き日本の魅力を気軽に楽しんでもらえるよう、地区内には、都市農村交流の拠点施設「立山自然ふれあい館(昆虫王国立山)」があり、地区住民と共同で交流活動を推進しています。
[作成:平成22年9月]
平成15年4月、里山の自然と文化、魅力を発信し、都市住民との交流人口の拡大による地区の活性化を図ることを目的で「昆虫王国立山」に「立山自然ふれあい館」が設立されました。 この「立山自然ふれあい館」は国、県からの補助を受けて、町が整備した「公設民営」施設の第1号となりました。 近年では、都市住民に加え、県内在住外国人や立山黒部アルペンルートを訪れる外国人観光客が”ニッポンの田舎〞を体感するため、訪れています。 |
カブトムシをイメージした愛らしい施設「立山自然ふれあい館」 |
「立山自然ふれあい館」付近ではソバを栽培しており、香り豊かなそば粉が収穫されます。秋には、挽き立てのそば粉を使用したそば打ち体験を実施し、多数の親子連れや”食通〞の方々にも大好評。年末には、この四谷尾ソバを「年越しそば」として販売し、例年完売する人気商品ともなっています。 また、サツマイモの植え付けから収穫まで、季節を通した体験イベントを企画運営する等、年間を通じた集客を図っています。収穫の後は、お持ち帰りに加え、試食できることも魅力の一つです。 |
外国のお客様と一緒に、臼と杵で餅つきを。身振り&手振りでコミュニケーションはバッチリ |
味わい深いサツマイモ、香り高いソバ、種類豊富な山菜…。田舎ならではの、豊かで美味しい食材に恵まれてはいますが、栽培、収穫、調理には地区住民の協力が必要不可欠です。サツマイモの植え付け、収穫体験には、四谷尾地区の住民が積極的に参加し、体験者へアドバイスすると同時に、地区住民自身が交流を楽しむ意識を持つように しています。 また、「立山自然ふれあい館」には、「食文化部(メンバーは、四谷尾地区の元気なお母さん13人)」があり、イベントや体験メニューの調理や、郷土料理の伝承を担当しています。地元食材の持ち味を最大限に活かしたレシピの研究や、食材の特産品化など、食による地域活性化を目指しています。 |
「外国人講師をお招きして」 |
四谷尾地区の皆さんと一緒にサツマイモ掘り体験。
四谷尾産のサツマイモは“極甘”です。
そば打ち体験を楽しんだ後は、味覚体験も!
四谷尾に伝わるむかしむかしのおはなし
「門前の金瓶」
むかしむかし、四谷尾村の東の山ふところの「真岸」という所に、小さな寺がありました。
その門前には、松や杉など、いろいろな木が、昼でも薄暗いほど生い茂っていました。
寺には、金の瓶を持った和尚さんが住んでいて、それを眺めては喜んでいました。
ある時、和尚さんは、大切にしていた金の瓶を、こっそり土の中へ埋めました。
ところが、和尚さんはぽっくり死んでしまったのです。
やがて、この話を聞いた村人たちは、「おらも金の瓶を掘ろう!」「おらも・・」「おらもだ」と、毎日毎日、門前のあたりを掘りおこしました。
しかし、掘っても掘っても、誰も掘りあてることはできませんでした。
そんなある日、村人の夢の中に神様が現れて、「1月1日の朝、珍しい鳥の鳴き声を聞いた所に金の瓶がある。」とお告げになりました。
それを聞いた村人たちは、これまで以上に、朝早くから夜遅くまで、あたりを掘りおこしました。
掘りおこされたところは、どんどん広がり、いつの間にか立派な田んぼができ、お米がたくさんとれるようになりました。
それからも、村の人たちは一生懸命働いたので、そこは立派な土地になり、生活も豊かになって、良い暮らしができるようになりました。
金の瓶は探し当てることはできなかったけれど、金の瓶を見つけたと同じくらい金持ちになったということです。
(立山町民話集より抜粋)
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