【2023年】富山県知事・オレゴン州知事オンライン懇談

富山県とオレゴン州が今後さらなる交流深化を図るため、2023年12月14日（木曜日）、オンラインによる両県州知事の懇談を実施しました。その概要は次のとおりでした。

1　新田 八朗 富山県知事あいさつ

新田知事は次のようにあいさつしました。

（要旨）

オレゴン州のコテック知事に初めて対面できたことをうれしく思います。今年1月にオレゴン州知事にご就任されましたことを改めてお祝い申しあげます。

2022年には、友好提携30周年を記念して、富山県から私をトップとした友好訪問団がオレゴン州を訪問し、その際に「経済分野等における交流と協力に関する覚書」を締結しました。

オレゴン州からも、当時のブラウン知事をトップとした訪問団が来県され、県内企業の視察や意見交換を行いました。

また、友好提携30周年を契機に英語を学ぶ県内の大学生等を対象とした「オレゴンカップ英語プレゼンテーションコンテスト」や、大学生をオレゴン州などに派遣し、グローバルマインドや起業家マインドを養成する「ポートランド起業・ビジネス研修」を始め、今年度も実施を予定しています。さらに、来年新たに、県の伝統工芸品などの試験販売や展示を行う「とやまフェア」をポートランド日本庭園において開催予定です。

コテック知事におかれては、ぜひ富山県にお越しいただき、美しく豊かな自然や、多彩な歴史、文化、新鮮な食の魅力などに触れていただければ幸いです。

オレゴン州の限りないご発展と、コテック知事を始め皆様のますますのご活躍をお祈り申しあげます。

2　ティナ・コテック オレゴン州知事あいさつ

コテック知事は次のようにあいさつされました。（英語を和訳）

（要旨）

新田知事と初めてお会いできたことに感謝します。

オレゴン州と富山県は友好提携から30年の間に関係を深めてきました。

私も、昨年締結された新たな覚書に継続して取り組み、経済、観光、教育の分野での交流を深めていけたらと思っています。

オレゴンと富山県は豊かな自然や、海や山の幸など共有できるものが多くあります。日本を訪れるチャンスがあればまず富山を訪れ、その魅力を堪能したいと思います。

オレゴン州と富山県が友好交流を深めることは双方にとって有益なことだと考えています。

3　懇談（要旨）

新田知事は、1991年に初めてオレゴン州を訪れ、以来10回以上訪問しており、現地に友人がたくさんいること、若いころにオレゴンの方々との関係を築き、長年にわたり交流を深めることは有意義なことだと考えていることを述べ、2024年2月に大学生等（ポートランド起業・ビジネス研修事業）、同年3月に高校生（高校生海外派遣事業）がオレゴン州を訪問する際のサポートをコテック知事にお願いしました。

コテック知事は、1992年に交換留学生として初めて来日し、岐阜県美濃市に8週間滞在したこと、オレゴン大学在学時に英語が得意でない留学生のサポートをした経験に触れ、富山から高校生や大学生等がオレゴン州を訪問することを楽しみにしていると述べられました。

さらに、新田知事は、お互い刺激し合い、県と州をリードしていきたいと述べました。また、知事同士の信頼関係に基づき、実務レベルでも両県州の交流深化の動きがあることに触れ、2023年に開催した「ものづくり総合見本市」にオレゴン州から出展があったことについてお礼を述べました。最後に、覚書に基づき、経済・人的交流・観光の分野においてウィンウィンの関係を築いていきたいと述べました。

コテック知事からは、この懇談が最初のつながりで、これから交流を深めていきたいと述べられました。また、オレゴン州も富山県も製造業に注力しているという共通点があることに触れ、前知事から引き継いだ覚書に沿って交流を進めていきたいと述べられました。