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更新日:2024年12月26日
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有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。PFASには撥水・撥油性、熱・化学的安定性等の物性を示すものがあり、そのような物質は撥水・撥油剤、界面活性剤、半導体用反射防止剤等の幅広い用途で使用されています。
PFASの中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、幅広い用途で使用されてきました。
PFOS:半導体用反射防止剤・レジスト、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤 など
PFOA:フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤 など
PFOS、PFOAには、難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質があるため、仮に環境への排出が継続する場合には、分解が遅いために環境中にさらに蓄積されていきます。環境や食物連鎖を通じて人の健康や動植物の生息・生育に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
【環境省】PFOS、PFOAに関するQ&A集(外部サイトへリンク)
県では、県内の主要な県管理河川の32地点を対象に、有機フッ素化合物のうち暫定目標値が設定されているPFOS及びPFOAの水質調査を実施しました。
調査の結果、全ての地点において、PFOS及びPFOAの暫定目標値の超過はありませんでした。
(1)調査時期:令和6年6月5日及び19日
(2)調査項目:PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)
(3)調査地点:河川32地点
(4)調査結果:暫定目標値(PFOS+PFOA:50ng/L)を超過する地点なし。
県内河川における有機フッ素化合物実態調査結果について(訂正版)(PDF:318KB)
地下水については、10月から11月にかけて調査を行う予定です。
環境省では、国及び地方公共団体が実施した公共用水域及び地下水の水質の測定の結果を取りまとめています。
【環境省】令和4年度公共用水域水質測定結果及び地下水質測定結果について(令和6年3月29日)(外部サイトへリンク)
POPs条約:PFOSは2009年に、PFOAは2019年に廃絶等の対象物質に追加
化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法):PFOSは2010年に、PFOAは2021年に製造・輸入等の原則禁止
水道水:2020年に水質管理目標設定項目としてPFOSとPFOAの合算値で50ng/L以下とする暫定目標値を設定。
水環境:2020年に要監視項目としてPFOSとPFOAの合算値で50ng/L以下とする暫定目標値(指針値)を設定
水質汚濁防止法:2023年にPFOSとPFOAを事故により指定物質を含む水が排出された場合等の応急の措置等の義務のある指定物質に追加
PFOS、PFOAは、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく検討が進められています。国内において、PFOS、PFOAの摂取が主たる要因と見られる個人の健康被害が発生したという事例は確認されておりませんが、環境省は厚生労働省と連携し、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めています。
PFOS及びPFOAなどのPFASに係る科学的知見の集積並びに国際的な動向を踏まえ、国においても各種検討が進められています。
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