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更新日:2024年12月9日
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富山県では、「富山県人権教育・啓発に関する基本計画」に基づき、誰もが安心して心豊かに暮らせる人権尊重社会の実現をめざして、様々な人権課題の解決に向けた取組を推進しています。
性の多様性に関する正しい理解と認識を深め、性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の人たちが安心して生活し、活躍できる社会の実現を目指し、誰もが互いの多様性を認め合い、それぞれの人権を尊重し合える社会をつくっていきましょう。
人の恋愛・性愛の対象がどの性別に向いているかを示す概念です。性の指向は人によって一様ではなく、恋愛・性愛の対象として異性にではなく、同性や両方の性に対して愛情をいだく人たちもいます。
自分の性をどのように認識しているのかを示す概念で、多くの人は、「ジェンダーアイデンティティ」と「身体の性」が一致しています。例えば、「身体の性」が男性なら、「ジェンダーアイデンティティ」も男性というように、「身体の性」に違和感を持つことはありません。しかし、「ジェンダーアイデンティティ」と「身体の性」が一致せず、自身の身体への違和感を持つ人たちもいます。
性的指向とジェンダーアイデンティティは、すべての人がもつ性の要素や属性を表します。自分の性のあり方について、「身体の性」と「ジェンダーアイデンティティ」に違和感がなく、異性を好きになる人を多数派としたときに、それに当てはまらない人たちは、人口に占める割合が少ないことから、性的少数者(セクシュアルマイノリティ)といわれます。
性的少数者はLGBTなどと表現することもありますが、LGBT以外にも様々な性のあり方が存在します。
LGBTとは、レズビアン(Lesbian(女性の同性愛者))、ゲイ(Gay(男性の同性愛者))、バイセクシャル(Bisexual(両性愛者))、トランスジェンダー(Transgender(身体の性とジェンダーアイデンティティが一致しないため身体の性に違和感を持ったり、ジェンダーアイデンティティと一致する性別で生きたいと望む人))の頭文字をとって組み合わせた表現です。
性のあり方は、このほかにも、アセクシャル(Asexual(男性・女性どちらにも恋愛感情や性的な欲求を持たない人))、エックスジェンダー(Xgender(ジェンダーアイデンティティを男性・女性のいずれとは明確に認識していない人))やクエスチョニング(Questioning(自身の性が決められない、分からない、または、決めない人))など、色に例えると「グラデーション」のように様々な性のあり方が存在します。
性的指向(SexualOrientation)とジェンダーアイデンティティ(GenderIdentity)の頭文字をとったSOGIという表現もあります。
性的少数者の人たちは、男女の区分や異性愛を前提とした社会のなかで、性の多様性に関する周囲の理解が不足しているため、偏見の目で見られ、嫌がらせやいじめ、差別的な扱いを受けることがあります。
家族をはじめ周囲の人や社会からの偏見や差別などによる生きづらさが、自殺念慮や自傷行為につながっていくことや、自殺未遂率が高いことも指摘されています。
さらに、自身の性的指向やジェンダーアイデンティティを他人に打ち明けた結果、本人の了解なく、第三者に暴露される行為(アウティング)も問題となっています。
「さまざまな調査から、人口の約5%はLGBT(LGBT以外のセクシャルマイノリティも含めれば約8%)であると推定されています。(「みんなが自分らしく性の多様性を考える」((公財)人権教育推進センター)より)」
「身近にはいない」のではなく、「気付いていない」だけ。あなたの身の回りでも、いないことを前提として話される言葉に傷ついたり、自分の存在を無視されていると思ったりしている人がいるかもしれません。
例えば、同性同士で仲が良いことや、女性らしい男性、男性らしい女性をからかったり、笑いのネタにしたりしていませんか。
また、見た目でほかの人の性のあり方を決めつけないようにしましょう。
自らの性的指向やジェンダーアイデンティティについて、いつ、誰に、どのように伝えるかは、本人が決めることです。
囲の人が、カミングアウト(秘密にしていたことを打ち明けること)を強要するようなことは、決してあってはなりません。性的指向やジェンダーアイデンティティなどを詮索しないようにしましょう。
また、本人の性的指向やジェンダーアイデンティティについて本人の了解なく周囲に伝えてしまう行為をアウティングといいますが、自分のセクシュアリティを他人に知られたくない人にとって、アウティングは重大な人権侵害です。
本人の了解なしに、決して他人に話さないようにすることが大切です。
性の多様性に関する理解を深めるための講演会へ参加したり、書籍・資料など読んだりして、多様な性のあり方について考えてみましょう。
2021年5月に戸籍上同性のパートナーにも対応した福利厚生及び就業規則の整備を実施。
2022年11月には、社内外向けの様々な活動が評価され、職場におけるLGBTQに関する取組みを評価する「PRIDE指標2022」において、最高位であるゴールドを受賞し、その後も継続して受賞(サスティナビリティーへの取組み(外部サイトへリンク))。
また、2022年7月には、多様性の尊重に関する取組みの一環として、プライドハウス東京の監修を受けて「LGBTQ+アライのためのハンドブック」を策定し、導入(ハンドブックを無償公開(外部サイトへリンク))。
「LGBTQ+アライのためのハンドブック」・・・LGBTQ+についての基本的な解説や、過去の歴史、世界と日本の同性婚などの状況、アライとして必要なこと、できることなどを、どなたにとってもわかりやすく平易な表現でまとめた冊子
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