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更新日:2024年3月22日
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人類は約600万年前にアフリカで誕生したといわれ、富山県内では約3万年前から人が住み始めました。ここから縄文時代の始まりまでを、旧石器時代と呼びます。
旧石器時代には地球全体が寒くなる氷河期が数回訪れ、海面が今より100mも下がる時がありました。このとき日本列島は大陸と陸続きになり、ナウマンゾウやオオツノジカなどの大型動物が大陸から移動してきました。日本人の祖先は、これらを追いかけて大陸からやって来た人々が、日本人の祖先と言われています。
旧石器時代の日本列島 | ゾウの化石が出たところ |
へーっ!日本にもナウマンゾウがいたんだね。 |
有名なのは長野県の野尻湖じゃが、富山県でも、富山市の長川原と南砺市の祖山から、ナウマンゾウの化石が発見されておるのじゃ。 |
人々はまだ定住せず、狩りや採集を行いながら短い期間で移動を繰り返す生活を送りました。そして石や木、角、皮などのさまざまな素材を用いて目的に応じた道具を作りました。また、火を起こして暖をとったり、狩りで手に入れた食料を加工したりしました。
この時代は、まだ土器がないため煮炊きはできず、食料は主に生食や焼いて食べていたと思われているのじゃ。 |
土器がなかったら不便よね。お鍋が食べられないなんて、さびしいわ。 |
旧石器人は「切る」「突く」「掘る」「叩く」といった使い道に応じて、石を加工して石器を作りました。石を打ち欠いてできた剥片(はくへん)を加工した「ナイフ形(がた)石器」や、木の葉のような形に加工した「尖頭器(せんとうき)」、厚みのある刃をつけた「掻器(そうき)」などがあります。
ナイフ形石器(南砺市ウワダイラI(アイ)遺跡) | 尖頭器(南砺市立美遺跡) | 掻器(魚津市早月上野遺跡) |
普通の石ころみたいね。どうしてこれが、石器だとわかるの? |
よく聞かれる質問じゃ。研究者は次の3つの点から石器と判断しておるんじゃ。 1.状況証拠:本来、石が存在しないような土の中から発掘された。(人が意図的に持ち込んだ可能性が高い。) 2.石材:黒曜石(こくようせき)や頁岩(けつがん)など、石器づくりに適した石である。(鋭い刃が作れる石は限られている。) 3.複数の剥離(はくり):石に、方向や角度の異なる複数回の剥離痕跡(石の割れた跡)がある。(自然界ではなかなか起こりえない。) |
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