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更新日:2024年3月22日
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約800年前~400年前の時代で、中世(ちゅうせい)とも呼ばれます。源頼朝(みなもとのよりとも)が鎌倉(かまくら)に幕府(ばくふ)を開いたことで武士による政治が始まりました。地方の武士団が力をつけ、やがて貴族から土地を奪うようになり、国中に戦乱が広がりました。
多くの武具が作られ、遺跡からは刀や鍔、甲冑などの武具が出土しています。
鎌倉時代には、中国から白磁や青磁が盛んに輸入され、広く全国へもたらされました。白磁や青磁は、器表面(きひょうめん)に植物や動物などの繊細な文様を彫刻し、釉薬(ゆうやく、うわぐすり)をかけて焼き、光沢のある器に仕上げたものです。白磁は透明な釉薬をかけて素地の白さを際立たせた高級品で、青磁は水色や翡翠(ひすい)色の釉薬をかけた端正な器です。これらは美しいだけでなく滑らかで実用性が高いため、権力者や富裕層に好まれました。当時の絵巻物には中国産の陶磁器に囲まれた富裕な人々の暮らしが描かれており、実際に社寺や武士の館跡からはたくさんの白磁や青磁が出土しています。
当時の日本には、このような美しい焼き物を作る技術がありませんでした。その代わりに現在の愛知県など焼き物の産地では、白磁や青磁の形を真似した陶器が盛んに作られるようになりました。瀬戸焼や瀬戸美濃焼と呼ばれるこれらの陶器もまた、全国の遺跡から多く見つかっています。
白磁・皿(南砺市梅原胡摩堂遺跡) | 青磁・皿(南砺市梅原胡摩堂遺跡) | 瀬戸美濃・天目茶碗(舟橋村仏生寺城跡) | 珠洲・四耳壺(しじこ)(入善町じょうべのま遺跡) |
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