知事コメント（令和4年度政府予算案等について）[令和3年12月24日]

1.本文

　本日、令和4年度政府予算案が閣議決定された（予算総額：約107.6兆円（※過去最大）、対前年度比＋1.0兆円（＋0.9％））。政府においては、この当初予算と令和3年度補正予算を「16か月予算」として編成されたが、地方の実情にも十分配慮した内容となっており、政府・与党関係者のご尽力に感謝を申し上げたい。

　「令和4年度地方財政対策等」については、1.地方一般財源総額が令和3年度と実質的に同水準が確保され、その中で、地方交付税が増額確保されるとともに臨時財政対策債が大幅に抑制され、財政健全化にも配慮されたものとなっている。さらに、「公共施設等適正管理推進事業費」について、脱炭素化の取組みを追加し、事業費を増額するとともに、長寿命化対策の対象に空港やダムを追加したうえで、事業期間が延長された。

　加えて、令和3年度補正予算では、2.「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の6.8兆円増額、3.「新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金」の2兆円増額、さらに国の経済対策への対応等に伴う令和3年度地方交付税総額の2兆円の増額措置が講じられるなど、本県をはじめ全国知事会からの要望が十分反映されており、評価したい。

　「カーボンニュートラルの実現」に向けては、11月に開催された政府主催全国知事会議において、私から新たな交付金の創設や長期的な財政支援など、地域の幅広い取組みへの力強い支援について要望したが、新たに「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金」（200億円）が創設され、本県の熱意がしっかりと予算案に反映されており、大変うれしく思っている。

　また、令和3年度補正予算においてデジタル技術の活用により地方の活性化等を目指す「デジタル田園都市国家構想推進交付金」（200億円）や、保育士等の人材確保・定着のため「保育士等処遇改善臨時特例交付金」（899億円）が創設されるなど、地域の取組みへの配慮がなされており感謝申し上げたい。

　こうした予算化の実現にあたっては、国会議員や県議会議員の皆様のお力添えをはじめ、市町村長や各界の皆様のご支援・ご協力のお陰であり、心から感謝申し上げたい。

　本県の財政状況は厳しく予断を許さない状況にあるが、今回の政府予算案・補正予算を活用しながら、県民の命とくらしを守るための新型コロナ対策にスピード感をもって取り組むとともに、ウィズコロナ、アフターコロナ時代の「真の幸せ（ウェルビーイング）先進地域」を目指し、新しい富山県の創造に向け重点的に施策を推進してまいりたい。

　また、20日に成立した過去最大規模となる国補正予算の効果を速やかに波及させるため、県としても所要額を確保するとともに、迅速な対応が必要なものについては、補正予算への計上や早期執行に努めてまいりたい。

　さらに、国の「16か月予算」としての編成を受け、切れ目のない対策を実行するため、県の令和4年度当初予算と補正予算の一体的な対応も検討してまいりたい。

2.関連ファイル

知事コメント（令和4年度政府予算案等について）[令和3年12月24日]（PDF：127KB）