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更新日:2021年2月24日
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多くの女性は月経が遅れることで「あれ?妊娠したかな?」と思うでしょう。月経周期が規則正しい人の場合、月経が2週間も遅れると妊娠している確率は高いといわれています。しかし、月経不順の人にとって、月経の遅れにより妊娠に気づくことは難しいかもしれません。さらには吐き気やおう吐などの「つわり」症状で気がつくことも。一般的につわりは、妊娠4週ごろから始まります。(月経予定日が妊娠4週です。)
出産までの流れ(週数別)(PDF:12,218KB) (PDFが開きます)
「つわり」は妊娠初期に見られる生理的な現象で、妊婦なら誰でも経験します。妊娠10週から12週頃に最も強くなり、14週にはかなり軽くなっていることが多いでしょう。つわりは、空腹時にムカムカと吐き気があり、食事をするとおさまってラクになります。食事をしても吐き気がおさまらず、毎回吐き出してしまうような場合は「妊娠悪阻(おそ)」といって病的なつわりで体重が5%以上減少する場合は受診した方がよいでしょう。尿検査によりケトン体陽性反応が出た場合は、栄養不足状態ですので治療が必要です。極度の栄養障害ではビタミンB1の欠乏により、記憶力の低下が起こる可能性があります。重篤な場合は記憶力低下が戻らない場合があるので、適切な治療を受ける必要があります。早期に点滴とビタミンB1補充でほとんどが回復します。つわりで食欲がない時は、食べられるものを食べられるだけ食べ、1回の食事量を少なくして回数を増やすと良いでしょう。胎児には母体から優先的に栄養が供給されますので、発育への影響を心配することはありません。神経質になりすぎず、気分転換やリラックスを心がけてくださいね。
お話をきいた人 / 元富山県立中央病院 中野隆医師
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