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更新日:2021年2月24日
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妊娠中の症状については、生理的な変化で心配のいらないものもありますが、我慢して放っておくと母子ともに危険な状態になるものもあります。とくに性器からの出血や腹痛、おなかの張りは、切迫流産や早産、常位胎盤早期剥離、前置胎盤などの異常の可能性が考えられます。状態によってはすぐに入院して手当てしなければならないかもしれませんので、まずは安静にして症状を医師に連絡し、診察を受けてください。また破水した場合も時間が経つと細菌に感染しやすくなるので、すみやかに病院へ行きましょう。あるいは胎動が異常に多くなったり、逆に急になくなったりした場合も急いで受診しましょう。このほか、頭痛やむくみも妊娠高血圧症候群の可能性があります。激しい下痢や発熱、めまいや動悸など、どんな小さな異常でも放っておかないでください。
大切なのは定期的な妊婦健診を忘れずに受診すること。妊娠異常の早期発見・早期治療につながります。
自分の妊娠・出産にはどの程度のリスクがともなっているのか検討した上で、出産施設を決める必要があります。例えば近年、不妊治療で多胎妊婦(双子など)が増加。早産による低出生体重児出産のリスクが高まっています。リスクの高い出産を予定している場合、このような事態に備えた出産施設を選ぶことが大切。切迫早産、多胎、妊娠高血圧症、前置胎盤などの可能性が高い、あるいは既に症状がある妊婦さんも、ハイリスクな妊婦としてリスクをともなう出産に対応可能な総合周産期母子医療センターや地域周産期母子医療センターでの出産が望ましいでしょう。
また、出産時にはじめて異常が見つかることを少しでも防ぐには、妊娠中は体調の変化に気をつけて、妊婦健診をしっかり受診しましょう。
お話をきいた人 / 元富山県立中央病院 中野隆医師
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