基金活動魚津市[升方]

［作成：平成18年3月］

目標は、「山城“升方”を城下町に!!」

• 農村環境創造基金事業を始めるきっかけになったのは、「このままだと村は先細りになってしまう」という危機感からでした。「戦国のろし祭り」の準備等に若い人の参加が少なくなったため、「村中が参加するバーベキューでもして、話し合いのできる雰囲気づくりから始めよう」ということになったのです。
• 今までの消極的な村づくりから脱却し、「これからの升方を住民みんなで作ろう」という思いから、まずは「ふるさと升方振興会」を結成。対話を重ねながら、地域の課題を解決していく基盤づくりから始めました。みんなの思いも一致し、山城“升方”を城下町に!!」というキャッチフレーズも、すぐに決まりました。

毎年5月に升方城跡で開催される「戦国のろし祭り」

集落の魅力と課題を歩いてチェック！

集落探検で見つかった課題を重要度、緊急度に分けて整理し、「チャレンジ構想」を策定。ものしり地図、チャレンジ構想は、平成14年度に完成しました。平成15年度からは「手づくり環境整備事業」がスタート。初年度は共同墓地参詣道の整備、ゴミ不法投棄防止用立看板の設置、カラス捕獲用わな設置、道路の急カーブ箇所の車止め設置など。16年度には、子どもたちが安心して遊べ、住民スポーツが楽しめる多目的広場を整備。17年度には狭い農道対策として、待避所をつくる農道整備を住民総出で実施することができました。

村の課題は共同作業で解決しよう！

集落探検で見つかった課題を重要度、緊急度に分けて整理し、「チャレンジ構想」を策定。ものしり地図、チャレンジ構想は、平成14年度に完成しました。
平成15年度からは「手づくり環境整備事業」がスタート。初年度は共同墓地参詣道の整備、ゴミ不法投棄防止用立看板の設置、カラス捕獲用わな設置、道路の急カーブ箇所の車止め設置など。16年度には、子どもたちが安心して遊べ、住民スポーツが楽しめる多目的広場を整備。17年度には狭い農道対策として、待避所をつくる農道整備を住民総出で実施することができました。

みんなの意識にも大きな変化が!?

事業を進める中で、気づいたのは、升方が誇れる良いところをみんなで再認識できたことです。升方を「美しく安全で便利。そして人々が仲良く暮らせる村にしていこう」という思いで村人が一致。育まれた連帯意識は、これからの村づくりの大きな土台になっています。また、身近な課題を誰もが納得できる進め方で実施したことで、若者や子どもたち、女性たちの発言も活発になり、新たに「升方の味を楽しむ会」が生まれるなど、村を愛する心を育てることにもつながったように思われます。

水力発電への夢に向かって──

本事業の取り組みで、今後の村の方向性も確立されましたが、村には多目的広場の充実、農道や用水の安全化など、まだまだ課題がたくさんあります。また、先人の残してくれた、この生産基盤─農業用水路と河岸段丘という地形を利用して水力発電したいという夢があります。夢の実現に向かって、村民一丸となって頑張っていきたいと思います。

ふるさと升方振興会　溝口　信一