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更新日:2021年7月6日
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つきたてのお餅は老若男女問わず大好評。
中加積地区は県下に先がけてほ場整備が進んだ立山を間近で眺めることが出来る緑豊かな田園地域です。そこに住宅団地が造られ混住化が進んでいきました。地域人口が増え小学校がパンク状態になるなどの社会問題が起きてきたのです。そこでPTAなど地区内の団体が集まり地域作りを考えることにしました。子供たちを前面に出して新旧の住民が交流する機会を企画したのです。そのなかで大切な活動についてお話したいと思います。
[作成:平成23年4月]
平成18年から今年で5回目となった「たんぼにおえかき」は、子どもから大人まで農業経験のない人も参加できる身近な自然体験です。平成22年は、大正もちと古代米(むらさき大黒、黄苗)の稲を使って、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターに挑戦しました。裸足になって田んぼに入り、ひんやりした泥の感覚に触れます。稲が生長すると、浮かび上がった田んぼアートを目で見て楽しみ、刈り取ったお米で餅つきをして味で楽しみます。作業機械は出来るだけ古いものを使うので、食育・食農教育に結びつく農業、農村の活動体験ができます。また、この田んぼを見に地区外から訪れる人もおり、地域としてはこれからも継続していこうという自信にもつながりました。実際には、田んぼを5mの正方形で区切り、絵柄を割箸で作り、色の違う古代米で植え付け絵柄を作ります。原図から拡大図、そして田んぼのキャンパスへおとすには数学の知識を使うため、この数学の活用を身を持って体験できます。稲の生長につれて日々絵柄が変化しますので、見ている側はあきることなくとても癒されます。公民館の屋上や隣にある特別老人養護施設の2階からも眺める事ができ、入居者にも楽しんでもらっています。
昨年話題となったゲゲゲの鬼太郎がテーマに。 |
平成19年度はミッキーマウス。 |
”子ども達を大自然の中へ連れ出して、夢と希望を与えること.を目的に平成21年から開催され、2回目となった22年度のドロンコ運動会は、前回よりも出場者が増えました。自然の中で衣服が汚れるのも気にせずに泥んこになることは農村でしか味わえない体験です。パン食い競争や宝さがし、泥んこサッカー、そりレース、綱引きなどを通して出場者や見学者からは大きな歓声と笑いが起こり、楽しい運動会となりました。賞品には、実行委員やボランティアの人が育てた採れたての野菜や、滑川市民交流プラザにある、『あいらぶ湯』の入浴券が贈られました。 |
大人も子どももみんなドロンコに。 |
緑豊かな純農村が持つ自然の景観の中、四世代通しての活動に子供たちを引き出し、虫や魚や植物に触れさせ、田んぼや生活用水やそこに住む私たちの関わりなどについて知るきっかけをつくることで、優しい心を育み、協調と融和のある地域になってくれればと思います。
平成20年度はドラえもん。 |
自分達で植えた稲を刈り取るのも大きな喜びに。 |
自分達で植えた稲を刈り取るのも大きな喜びに |
「川原坊主がくれた宝もの」
堀江村の南を流れる上市川に、川原坊主という恐ろしい化け物が住んでいました。するどい爪で人や動物のはらわたを抜き、食べるという化け物です。
ある日の夕方、五左え門という、年老いた百姓さんが、馬の体を上市川で洗っていると、急に用事を思い出して、馬を橋げたにしばり家に戻りました。すると川原坊主が、馬が逃げないように自分の左手にたづなを巻きつけて馬の尻に爪をつきたてました。「ヒヒヒイーン」馬はあまりの痛さにびっくりして飛び上がると、たづなを巻きつけていた川原坊主の左手が「ズボーン」と抜けてしまいました。馬は川原坊主の毛むくじゃらの手を引きずりながら家に戻りました。これを見たおじいさんは、「あっ、これは川原坊主の手だ。馬のだつこ(はらわた)をぬこうとして失敗したな」と言い、大変珍しいので床の間に飾りました。この夜から、左手のない川原坊主が手を返してくださいと毎日来ました。返してくれればケガが治る「アイス」と云う薬をあげますと頼むので、手と交換してやりました。これをけずって粉にして傷の処にぬるとたちどころに治りました。おかげで五左え門さんの家は大金持ちになり、川原坊主もそれから悪いことをしなくなり上市川でとれた鮭やますを持ってきて、五左え門さんの家の前につるしていったということです。
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