更新日:2021年7月5日

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基金活動宇奈月町[栃屋]

栃屋地区は、黒部市と隣接する宇奈月町の西端にあり、県内最大の温泉地・宇奈月温泉の玄関口にあります。数年前までは100戸余りの世帯の8割が農家という純農村地域でしたが、現在は新興住宅地として人口も増え、生活環境も大きく変化しています。

新旧の住民がひとつになって、新しい栃屋の顔づくりが始まる。

[作成:平成14年9月]宇奈月町=現黒部市

心をひとつにする方法

  • 栃屋地区では、ここ数年で新興住宅地が増え、非農家の世帯が農家を上回るなど生活環境が急激に変化していました。地域に活気が出てきた一方で、従来の農家世帯と新興住宅地の世帯では連帯感が希薄になるなど、新たな課題も生まれていました。そこで、地域のことをより深く知ってもらうことで共に暮らす住民として連帯感を保ち、また、力を合わせて住みやすい地域にしていくことができないか、その方法を模索していました。
  • そうした中、平成12年6月に「農村環境創造基金事業」への取り組みを薦められ、さっそく8月に地区の各種団体役員をメンバーとする「栃屋地区地域づくり協議会」を発足。地域づくりがスタートしました。10月には協議会メンバーが集落点検を行い「栃屋もの知り地図」を作成。昔からの住民たちにはもう一度地域を振り返ってもらい、新しい住民たちには地域の特徴を知ってもらおうと、地区内の全家庭に配布しました。

大谷ため池は竜の口用水から近く、沿線は遊歩道になっています。周辺の自然とあわせてキャンプ場などつくってほしいわ。

 

再発見から生まれるアイディア

11月には子どもたちにもふるさとに関心を持ってもらおうと、小学生親子を対象とした「栃屋もの知り探検ツアー」を実施しました。ここでは、従来から地区に住む世帯でも、子どもたちや他の地域から嫁いだ人は知らないことも多く、普段から地域の歴史や言い伝え、守るべき自然などを意識して伝えていくことの重要性を実感しました。

郷土出身力士の碑があることは、みんな知っていても、どういう由来があるかは知らない人

が多い。看板を立てたり、郷土の歴史を伝える取り組みも考えていきたいね。

 

 

栃屋駅前の駐輪所。小屋を作ってほしいとの要望があり、利用客数なども検討しな

がら解決策を話し合いました。

 

 

平成13年に入って「栃屋もの知り地図」に登載した34箇所の旧跡や施設などについて問題点を整理した「チャレンジマップ」を作成しました。ここには、協議会をはじめ地域の幅広い世代の声を反映しており、14年度からはその一つひとつを解決する取り組みを行う予定です。その第一歩として、栃屋発電所跡地の公園が事業化され、住みやすい地域づくりをめざした活動が着実に歩み始めたところです。
栃屋地域づくり協議会古田一夫

6月「農村環境創造基金事業」スタート
8月「栃屋地区地域づくり協議会」が発足
10月「栃屋もの知り地図」を作成
11月「栃屋もの知り探検ツアー」

ものしりマップ

もの知り地図をベースに、地域住民の意見や子どもたちの声も盛り込みながら、チャレンジ構想を作成した。

「チャレンジマップ」を作成

チャレンジマップ

栃屋発電所跡地の公園が事業化

栃屋発電所跡地に実現した農村公園。今後は住民たちの手で、公園の管理など進めていく。

農村公園


▲ウラジロ(シダ類)の群生地。地域内には、他にも様々な動植物が生棲している。この環境を守る取り組みを今後も続けていきたい。


▲サンショウウオの棲息地。今ではほとんど見ることがなくなったサンショウウオ。水源地の保護により、貴重な生態系を守っていきたい。


▲栃屋発電所の水源。発電所の改修により失われたかつての桜並木の復元を、跡地公園の事業化とともに進めていきたい。

▲椎名道三によってつくられた十二貫野用水の石管。中でも竜の口用水の箇所はサイフォンの原理を利用していた。偉大なる先人の知恵を現在に伝える。

お問い合わせ

所属課室:農林水産部農村振興課 

〒930-0004 富山市桜橋通り5-13 富山興銀ビル4階

電話番号:076-444-3380

ファックス番号:076-444-4427

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