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更新日:2021年2月24日
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「ホタルが飛び交う川」が、ふれあいの場になりました。
長引野地区は魚津市の最北端、布施川左岸にある農村地帯。北アルプスを背に富山湾が望める自然豊かな環境には、約70世帯250人が住んでいます。特に「魚津市の花」カノコユリの球根栽培においては国内一、スイセンの球根栽培も県内一を誇る産地で、農地の確保・保全と地域の活性化にも地区が一体となって取り組んでいます。
[作成:平成16年3月]
4月にはスイセン、7月にはカノコユリが長引野を彩ります。
平成9年、地区の保全と活性化をめざして「ふるさと水と土保全対策協議会」を設立。「ものしりマップ」の作成に続いて、「チャレンジ構想」を策定しました。その中で出てきたのが、地区の中心部を流れる「おうかん水路」改修のアイディアです。
「おうかん水路」は、上流で数カ所の水質のよい水路が合流しているので、ホタルがたくさん繁殖していましたが、最近は水質の悪化などによって、あまり見られなくなっていました。このため、「ふるさと水と土ふれあい事業(平成10~12年度)」により、ほたるの飛び交う「ふれあい水路」として整備されました。
完成した「ふれあい水路」は全長550メートル。石積にした水路沿いにはスイセンやハナショウブ、シバザクラを植え、子どもたちがホタルの幼虫や、そのエサとなるカワニナを放流しました。また、球根組合主催の「水仙フェスティバル」やユリの切り花の栽培施設も水路に沿った場所に移動してもらい、集落住民はもちろん、お客様にも季節ごとの花々や僧ケ岳、富山湾の眺望を楽しんでいただいています。
カワニナを採ってトンボを育てるぞ!
また、平成13年には「あぜ道とせせらぎづくり地域協議会」を設立し、子どもたちが豊かな自然の中で遊びを体験しながら、地域の整備・保全をする活動にも取り組んでいます。
現在も「おうかん水路」を中心に、子どもからお年寄りまで、年に3~4回にわたって草刈りや江ざらい花の手入れなどを行っていますが、シバザクラも見事に成長してきれいなじゅうたんのように花を咲かせてくれました。一昨年の秋には「メダカの池」も完成しました。これからも「ホタルが飛び交う川」への願いを大切にしながら、水と緑につつまれたゆとりとうるおいのある地域づくりをめざし、一年を通じて多くの人が集う「仕掛け」を付加していきたいと考えています。
長引野区長 谷口哲夫
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