安全・安心情報
トップページ > 県政の情報 > 知事室へようこそ > 知事記者会見 > 知事記者会見[令和2年度] > 臨時記者会見[令和3年1月7日(木曜日)]
更新日:2021年3月18日
ここから本文です。
(※)富山県と富山市(保健所設置市)による合同記者会見
(※)資料は「関連ファイル」からご確認ください。
内容 | 動画 |
---|---|
(1)年末年始における感染者増加を受けて | 令和3年1月7日(木曜日)臨時記者会見(富山県・富山市合同記者会見)【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) (09分04秒) |
内容 | 動画 |
---|---|
(1)1都3県に緊急事態宣言が発令されたことの受け止め (2)首都圏との往来について (3)ステージ2への移行について (4)成人式について (5)2人で合同記者会見を開くに至った経緯について (6)県内初の感染者の発表方法に係る見解と県と市町村との連携について (7)大雪に関し県民・市民に呼びかけたいこと (8)感染防止対策を呼びかけながら多数の感染者が出たことについて (9)1都3県に緊急事態宣言が発令されたタイミングについて。 |
令和3年1月7日(木曜日)臨時記者会見(富山県・富山市合同記者会見)【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) (25分16秒) |
注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。
(※)関連ファイル(PDFファイル)をご覧になるには、Adobe社の「Adobe Reader」が必要です。Adobe Readerがパソコンにインストールされていない方は、下記のAdobe社のダウンロードページよりダウンロード(無償)してご覧ください。
Adobe Readerのダウンロードリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
<知事>
今日は、急なお呼びかけでしたが、お集まりいただきまして、ありがとうございます。皆さんの報道にもあるように、新型コロナウイルスの感染症につきましては、全国的に感染の拡大、首都圏、また関西圏中心に大変な爆発的な感染(状況)になっているところです。
本県におきましても、先月12月の25日に私から「富山アラート」を発出をいたしまして、何とか今のステージを守ってステージ2に行かないように、外出の規制などということに行かないようにここで踏ん張っていきましょう、そのようなことをお願いをしたところです。年明けになりまして、実はこの約1週間で74人の感染が確認されています。この74人というのは、昨年12月1か月間のもう7割に、この1週間でなっているという数字であります。
昨日は、32名が確認されたということも皆さんご存じのとおりでございます。そして、これらの感染事例の中には、帰省、そして帰省されての会食、このようなことから広がっている感染が見受けられています。伴いまして、判断指標の数値も上昇しているところでございまして、本当にこのままいくと外出の自粛等、お願いする段階が目前に迫っている、そのような大変な危機感を持っているところです。
そして、その結果ですね、今日、このような場をセットさせていただいているわけです。確認ですが、富山県15の市町村がございまして、富山市さんは中核市でいらっしゃり、保健所が公衆衛生の仕事をやっておられます。そして、14の市町村については、富山県が4つの厚生センターを通じて行っているという、そのようなことで今日は、保健所設置市の富山市の森市長、そして残りの14市町村の公衆衛生を担っております富山県の私、2人の合同でこのような場をつくらせていただいたところです。
その上で私は、3点を申し上げたいと思います。
まず、初めて会う人やあるいは久しく会っていなかった人、こういった方々との会食は避けていただきたい。この週末には成人式も予定されています。成人式自体は、各市町村で、あるいは各校下で十分な感染予防体制を取って行われると思いますが、その前後の会食、あるいは同窓会、これにリスクが潜んでいるというふうに思います。どうか、この久しぶりに会う人、あるいは初めて会う人、そんな方々との会食、あるいは飲食を伴う同窓会、このようなリスクの高い行動は控えてほしい(と思います)。これが1点目でございます。
2つ目は、ご家族やあるいはいつも会っている方々と会食される場合でも、これも毎回申し上げている富山スタイルの会食スタイル「ますずし」、マスクつけ、すぐに手洗い、飲む量抑え、少ない人数、静かに食べる。親しい仲、よく知った人同士でもこれをぜひ守っていただきたいということ、それが2つ目です。
3つ目は、何度も申し上げていることですが、マスク、手洗い、そして3密の回避など、基本の基本(である感染予防対策)の徹底を改めてお願いをしたい(と思います)。特に、ご家庭に重症化しやすいと言われる高齢者がおられるご家庭は、少し窮屈ですが、ご家庭内でもマスクをする、この徹底をお願いをしたいということです。
以上3つ、とにかく、ここで皆さんとともに踏みとどまりたい、何とか次のステージには行きたくない、行かせたくない、そのようなことで、感染予防行動を徹底をするということをお願いをしたいと、今日は申し上げます。
私からは冒頭以上です。
<市長>
今、知事がお話しされたとおりで、特に昨日の32人という数字は、いささかショックでした。富山市の例で言いますと、12月9日までは、それほど(感染者数が)多くなく、散発していただけでしたが、12月10日から連続して2人とか、それでも2人とか3人とかだったわけですけど、18日以降増えておりまして、12月24日に20人という数字がございました。これも心配だなと思っていましたが、昨日富山市の19人(を含む人数)で県内で32人という数字です。
個別に事案の報告を聞くと、やはり年末に帰省をされて、そしてご家族に感染しているとか、友人と会って感染が広がるとか、まさに年末年始特有の、久しぶりに人と会うとか、家族に会うというようなことが起因になっているという意味において、第1波、第2波とは少し様相が違うのかなというふうに思います。まだ、正月三が日が明けて間がないわけですから、よく言われますように、2週間発症する可能性があるとすると、まだ予断を許さない状況だろうというふうに思っております。ですから、改めて市民、県民の皆さんに、注意喚起をお願いしたいということを思っております。
とりわけ飲食店の皆様方は、かなりしっかりと配慮されていると思っています。対面であってもアクリル板を挟むとか、隣もですね。ですから、そのこと(感染防止対策)をせっかく飲食店の皆さんがやっていらっしゃるのに、飲食店で感染するというのは、アクリル板を越えるくらいに飛沫が飛ぶというような、お一人お一人の対応に問題があるのではないかというふうに思いますので、お店が配慮しているものについてしっかり受け止めて、大きな声を出さないとか、静かに食事を楽しんでもらうという暮らし方について、もう一度、市民の皆さんに注意をお願いしたいというふうに思っています。
その上で今もお話にありましたが、3連休、その間成人式というところも(あります)。富山市は特に自治振興会単位でやってますので分散開催ですけれども、問題は、主催者は飲食を伴うようなことはもちろん行いませんが、成人式後の行動というものについて、ぜひ注意をお願いしたいというふうに思います。とりわけ自分が若かった頃を思い出しても、うれしい1日なんだろうと思いますけれども、今年ばかりは、一緒にカラオケ行くとか、飲食して大きな声を出すということのないように、ぜひとも強く注意をお願いしたいと思っています。
いずれにしても、もう一度、4月頃よく言われた3密(の回避)というようなライフスタイル、さらには5つの場面が生じやすい機会でもありますので、先ほど知事がおっしゃった「ますずし」という考え方も含めて、もう一度再確認して、これ以上(感染の)広がりがないように、新たな感染の連鎖というものがないように、しっかりと注意をしてほしいということをお願いを込めて、市民、県民の方に強く申し上げたいというふうに思います。
以上です。
<知事>
私から、もう一言(申し上げます)。政府においてですね、本日にも、首都圏の1都3県を対象とする緊急事態宣言の発令が決定される見込みと聞いております。それを受けまして、本県としての対応につきましては、まず、その緊急事態宣言の中身を再度確認、精査した上で、明日、対策本部を開きまして協議した上で、明日午後の定例の記者会見で、富山県としての1都3県への緊急事態宣言を受けた本県での対応については、明日の定例の会見で申し上げることを付け加えさせていただきます。
<記者>
先ほどお話ありました緊急事態宣言についてなんですけれども、これについての、今日発令されることについての受け止めを知事と市長にお伺いしたいと思います。
<知事>
はい、ありがとうございます。1都3県の日々の感染の確認の数を見ておりますと、1月2日に1都3県の4人の知事が政府に対して、緊急事態宣言の発出の要望をされたということは、あの時点では妥当な判断だというふうに思っております。
<市長>
富山と状況が違うのは、重症者の数だと私は思っていまして、そのこと(重症者数)が日々確実に増えています、国全体からいくと。そして、そのかなりの割合を1都3県が占めているという状況ですから、緊急事態宣言の発令を国に要望されるということについての危機感というのは、我々とはかなり違うものがあるんだろうと思いますし、これが出て、どういう内容が出るかは、今日の夜発表されるものを見ないと分かりませんが、人の移動をどこまで自粛を求めようとなさるかということについては、それを反射的にこちらも対応を考えていく必要があるだろうと思いますが、さきほど知事からお話があったように、明日、県で対応をお決めになるということを踏まえて、その後、基礎自治体としてどうするかということは判断していきたいというふうに思います。
<記者>
関連になりますけれども、明日、県の対策本部会議を開くということですけれども、現状では、首都圏との往来についてはどういうふうに、往来の自粛などについてですね、どうお考えか知事にお伺いいたします。
<知事>
それにつきましては、本日の緊急事態宣言、最終的な案を、宣言を見て、よく精査した上で、明日、対応を決定したいと考えています。
<記者>
先ほど、ステージ2には何としても行きたくない、行かせたくないというお話がありましたが、先ほど市長のお話の中でも、これから潜伏期間を考えると年末年始の方の感染事例が、もしかしたら今後また増えるかもしれないという中で、今、現状の認識としては、ステージ2に移行する状況に陥るのがそう遠くないと考えておられるのか、それともまだ先だと思っておられるのか、そこら辺のちょっと受け止めについてお伺いしたいと思います。
<知事>
この判断は、データに基づいてやっております。4つの指標がございます。直近1週間の1日当たりの入院者数の平均がどうであるか、重症病床の稼働率はどうであるか、新規の陽性者数がどうであるか、それから、もう一つが感染経路不明の新規陽性者数がどうであるかということであります。
今のところ、新規陽性者数、100万人当たりですが、これと感染経路不明の新規陽性者数、これも100万人当たり、この2つは、実は決めております基準を超えているところでございます。最初の2つ、入院者数と重症病床の稼働率、これはまだ下回っております。今のトレンドで行くと、もう明日、あさってにもこれが基準を超えるというような状況には、私はないと考えております。
それから、この2つの指標につきましては、これはもう専門家の皆さんともお話し合いの結果ですが、超えたらすぐということではなくて、超えたとしてもそのトレンドを見ながらの判断ということに若干の、ある程度のアローワンスは見られています。ですから、今の時点でいつ頃そうなるかということについては、今、言及は避けさせていただきたいと思います。
<記者>
新田知事にお伺いいたします。
先ほどの御挨拶の中で、成人式の式後の会食については自粛を呼びかけてらっしゃったと思うんですが、式の開催自体について県として、実施主体の各自治体に延期だったりとか、中止を呼びかけるというお考えは持ってらっしゃらないという理解でよろしいでしょうか。
<知事>
まず、会食は後に限らず、前後と申し上げました。いずれにしろ、集まる機会前後での会食、飲み会、このようなものはぜひ慎重に、控えていただきたいということを申し上げました。
そして、成人式そのものですが、これにつきましては、本当に各自治体、あるいは各自治振興会、校下単位のところもありますが、工夫をされています。会場を大きく取られたりですね、それから、あれは射水市でしたか、拡張現実を使って、そんな形でもいかに参加できなくても参加感があるようなとか、本当に工夫を凝らしておられます。一生に一度の晴れの日でありますから、もちろん南砺市のように、3月でしたか、延期された自治体もございます。それはそれで一つの御見識だとはもちろん思いますが、開催されるところについては、本当に徹底した感染防止対策、あるいはいろんな工夫をされておられると承知しておりますので、これは、その下で御開催をされることは、私は、それは各自治体の御判断でよろしいのではないかと思っています。
<記者>
今日の合同会見そのものについて、お二方に伺いたいと思います。まず、新田知事と森市長がお2人そろって記者会見されるっていうのは、初めてという理解でよろしいでしょうか。
<知事>
私は、何しろまだ就任して2か月たっておりません。この記憶で行きますと初めてだと思います。
<記者>
分かりました。その上で、森市長に伺いたいんですが、森市長が県庁内で記者会見されるのって、私はちょっと見たことがないんですけども、初めてでしょうか、これまでありましたでしょうか。
<市長>
いや、それは調べてみないと分からない。あまり記憶にないけれども、この部屋ではない部屋で記者会見に出たことがありますので。
<記者>
そうですか、結構前ですか。
<市長>
きっと何かの機会にあったんだと思います。
<記者>
分かりました。それで、今日の合同会見なんですが、お二方のトップがわざわざ出られてというか、こういう形式で開くことになった経緯というのは、例えば、どなたからどう持ちかけて、どういうことでこういう形になったっていう御説明を。どちらに伺えばいいかあれですけど。
<市長>
(知事に対し)どうしますか。
<知事>
実は、別件プライベートな話をしておりまして、それで実は昨日も32人ということでありましたんで、これは、やはりお互い保健衛生行政を担っている、それぞれ、富山市と厚生センターを持っている私と、この2人で改めて県民の皆さん、市民の皆さんに感染拡大の防止を顔をそろえてお願いをしようということに、何となく、(何となくと言ったら、)あうんの呼吸でなったということですね。
ただ、本当に緊急なんで、皆さんにも大変に慌てさせたと思いますし、また、この準備をしてくれた職員の皆さんにも大変に御苦労はかけたと思いますが。
<記者>
細かくて恐縮なんですが、じゃ、今日、どちらから声をかけてというか、こうやったほうがいいんじゃないのというのは、どちらからアクションがあったんですか。
<市長>
今までも県の厚生部と市の福祉保健部とが一緒になって富山市の(新型コロナウイルス感染症に関する)事案、あるいは富山市以外の事案の報告の際にも、県と市でやってきているわけですが、今、知事がおっしゃったように、32人という数字はやはり大きな数字ですので、両部長にお任せをするところを、僕ら2人が直接訴えることによって、より市民、県民に伝わるだろうと、危機感を持ってもらえる、緊張感を持ってもらえるだろうということです。ほかの話をしてて、じゃ、やりますかみたいな感じです。
<記者>
じゃ、本当に下からそういうことをやったほうがと言われたということではなくて、お二方の話の中でやろうと。
<市長>
急に2人でやろうと言ったので、それぞれの職員は面食らったと思いますけど。
<記者>
多分、それぞれの今日の日程には入っていなかったと思うので、昨日夕方発表されているものになかったと思うので、本当に臨時というか、急遽決めたということでよろしいですかね。
<知事>
そうです。何とか調整がついて、この時間になりました。
<記者>
これはそれぞれに伺いたいんですけども、昨年の春なんですけども、富山県内で初めて感染者が確認されたときに、石井前知事と森市長の間で、感染者の発表の仕方というか、報道というか、発表の仕方ですかね、それをめぐって意見が対立してぎくしゃくしたということもありました。そのことについては、改めてどう思っておられるかということと、例えば、コロナも含めて重要課題について、県と市町村で連携していくことの意味合いというのをそれぞれどうお考えか伺いたいと思います。
<市長>
昨年の4月の経緯は、県の厚生部と市の福祉保健部とで申合せがあったわけです。富山市の(新型コロナウイルス感染症の)事案については富山市が発表するということになっていて、発生していることは私たちはもちろん承知していたし、家族も含めて陽性が出た方と福祉保健部の担当者、保健所、信頼関係を構築すべく、しっかりと話合いをしていたわけですが、その話合いの最中に前知事が記者会見を夜開いて、詳しい情報をお持ちでもないのに発表をされたことが、その家族の不信感を招くことに結果的になってしまったので、そういうことではいけないのではないかということを強く申し上げたわけです。
結果的に今もそうですが、少し時間をもらって、情報を整理して、落ちついて県と市で一緒になって発表するということになってきているわけなので、本当は当初からそういうふうな流れを作ってくれればよかったなというふうなことを今も思っております。
重要案件についてであろうが、そうでなかろうが、絶えず連携していくことは当然のことですし、新田知事の(選挙)運動に際しても、そのことは大きな柱として、2人とも申し上げてきましたので、特別なことだと受け止めてもらわず、これからもしょっちゅうこういうことがあるでしょうし、一緒になって何かの事案の視察に行くというようなこともあるかもしれません。それは、もともとそうあるべき姿だろうというふうに私は思っております。
<知事>
昨年の春の第1件目の感染者の確認の経緯につきましては、今、森市長からお話のあったとおりだと思います。そういう経緯があり今のような、まず速報をする、翌日、詳報が行われるというパターンが確立したので、それはそれでよいこと、よい落ち着き方だというふうに理解をしています。
今後もこのようなことは、森市長もそう言ったようにあると思いますし、また、私、ワンチーム連携推進本部というものを選挙公約として掲げておりましたし、実は今月、それの第1回目をできるように、今、準備をしているところでございます。勢い県庁所在地である富山市との案件は、いろいろ特に多いのかもしれませんが、ほかの14の市町村長さんたちとも案件ごとにですね、こうやって一緒に取り組みますし、また、もし必要ならばこうやって一緒に会見するということも今後あるというふうに思います。2人じゃなく、3人、4人でやることもあるのかもしれません。
<記者>
では今後、フレームアップするつもりはないんですけども、県と富山市の関係というのは、今後そういう意味で変わっていくというふうに理解してよろしいんでしょうか。
<知事>
変わってきている?
<記者>
関係です。県と富山市の関係です。いろいろトップ同士で意見が合わないということもこれまで多々あったように思うんですけども……。
<市長>
そんなことありません。
<記者>
そんなこともないですか。あったように思いますが。
<知事>
これからも意見が違うこともあるかもしれませんが、それはもうやっぱり大いに議論をして、しかるべき結論を出すことは可能だと思います。
<市長>
例えば、並行在来線の運営をどうしていくかとか、様々な事柄について、県と富山市をトップとする市町村とは、今までもよく協議をしてきたわけです。そのことに限らずたくさんのことについてやってきているわけで、時々、意見が違うことを捉えて反発しているとか、ぶつかっているとか言われると心外なんですが、当然、県全体の利益を絶えず考えているわけで、そういう意味では、富山市は15市町村の中では兄貴分だから、のみ込むところは随分のみ込んでいますし、他の市町村が参加しやすいような土俵づくりということについては、十分汗をかいてきたつもりですし、これからもその姿勢は変わらないという思いでおります。
もっとも、(自分は)4月23日(の任期)までしかいないけど。
<記者>
県民の命や財産などを守るという意味で、今日のコロナのこの会見も感染の会見も大事なんですが、県内に週末寒波が明日から、今晩からですか、襲おうとしています。今ほどもあったように、県と市が連携して災害対策などに当たっていかれると思うんですが、この大雪が予想される状況に当たって、県民の皆さん、市民の皆さんに呼びかけたいことがあればお聞きしたいんですがよろしいでしょうか。
<市長>
御存じのとおり富山市では、去年の4月から任期付職員として気象予報士を採用しています。先ほども細かい情報をもらっていますが、明日、お昼頃からかなりひどい状況になるのではないかという報告を受けています。
今晩についても、逐次、状況の変化については報告を受けます。先ほど財務部長と話をして、除雪費について専決で増額することなども決めました。しっかり対応できる体制というものについては、用意を着々とやっております。
<知事>
県としましても土木部など中心にですね、豪雪の可能性があるということへの対応はもちろん怠りなくやっております。
<記者>
明日、朝、多くの小中学校、県立高校も含めて、始業式なんですけれども、子どもたちの登下校時の対策というか、その辺りは、市長は気象予報士さんも含めて、情報を踏まえて適切に判断していくということでよろしいでしょうか。
<市長>
はい。
<記者>
知事にお伺いしたいです。コロナの件にちょっと戻ってしまうんですけども、12月25日に知事メッセージを出されて、富山駅で知事自ら感染防止対策を呼びかけられるなんてこともやりながら2週間たって、残念ながら32人感染という数字が昨日出ました。コロナとの向き合いがもう1年近く続いてきて、なかなか行政とかトップからのメッセージが県民の皆さんに届きにくい状況になっているんじゃないかなという印象を受けるんです。それは、もしかすると慣れとか緩みとかっていうふうに言い換えることができるかもしれないんですけども、その点について知事は今どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
<知事>
振り返りますと、まず12月の10日にメッセージを出させていただきました。知事から県民の皆さんへという。そしてそれを受けてですね、帰省シーズンを前にしておりましたので、東京圏、中京圏、関西圏の県人会組織がございますが、そちらにもお願いをして、各地の富山県人、帰省をお考えの方もおられると思いますので、その県人会からこのメッセージをぜひ伝えていただきたい。また、首都圏については若者のネットワークがありますので、それを通じてもお願いをしたところです。
そして、12月の25日には、富山アラートを発出をしました。繰り返しになりますが、何とかここで頑張って、ステージ2には行かないようにしましょう、そういうことをお願いをしたところでございます。そして、帰省が本格化する12月の26日には、県内新幹線の3駅、それと、きときと富山空港に県職員、私も含めて出張っていきまして、チラシ「ますずし」の富山スタイルの会食の注意事項を書いたチラシを配ったところです。
これらの思いつく限りのことをやってきたわけですが、どの程度、どの程度浸透したかという検証は、これはとっても難しいことだと思います。今おっしゃるように、データによいほうに表れていないんじゃないか、32人も出ているじゃないか、そういった御指摘があるとしたら、それは受け止めなければならないとは思いますが、引き続き、より効率的なメッセージの発出の仕方というものは、特に時代に応じてですね、もっともっとSNS、実はSNSも十分に活用しているつもりですが、さらにほかのメディアの使い方等々も含めまして、常に考えてはいきたいと思っております。とにかく、ただ繰り返し、繰り返し、訴えていくしかないとは思っておりますが。
<記者>
その慣れとか緩みとか、もし森市長、何か思うことがあれば、一言お聞かせいただきたいんですけれども。
<市長>
現象として今の状況を見ると、特徴としては若い方が多いんですね。そして、その方から家庭内感染ということが(あると)、もう一度、世代を超えて強く緊張感を持ってくださいということをやはり訴えていかなければいけないんだろうというふうに思います。
その意味では、今日のこの会見は、ぜひそういうふうに受け止めてもらいたいという思いでおりますので、(感染者が)もっと増えていくということになれば、知事と相談しながら、もっとアピールするということを考えていかなければいけないだろうと思います。何とか2週間後もまた(感染者の増加が)続いていくということのないように、明日から、今晩からの過ごし方というものについて、ぜひ注意をお願いしたいということをもう一度申し上げたいと思います。
<記者>
知事にお伺いします。首都圏の緊急事態宣言のことで、明日、コメントを出されるということでしたが、このタイミングで首都圏に緊急事態が出されるということについて、知事としては、どういうふうに思われているでしょうか。
<知事>
先ほども同様の御質問があったかと思いますが、東京が今日はもう2,000人超えですか、首都圏1都3県いずれも本当爆発的な感染の拡大が続いているところです。どうもこう収まる兆しがないことですから、これはもうやっぱり本当に総理はじめ政府の方々もですね、みんな断腸の思いではないかと思いますが、春に発出された緊急事態宣言が今の時点で検討されているというのはこれはもう致し方ないことだと思います。
ただ、今回は全国一斉ではなく、1都3県への発出ということ、これは(これまでとは)違うと思います。まさに今回の新型コロナの特措法の精神といいますか、立てつけがですね、政府で基本の枠を決めて、そしてあとは都道府県知事の判断にかなり任せられているということ。まさにこの、先ほど森市長もおっしゃいましたが、地域によって本当感染の状況は違うと思うんですね。ですから、今回全国一斉ということではなく、1都3県に対しての発出というのは、そういう意味では春よりはコロナに対しての知見も我々、政府含めて我々もより深まってきたということの表れではないかと思っています。
<記者>
専門家の中では、緊急事態宣言を発出するのは遅いと、昨年内にもっと早く出すべきじゃなかったのかという指摘もありますが、その辺り知事はどういうふうにお考えでしょうか。
<知事>
総理はじめ政府の方々としては、感染拡大防止、これはもちろん大切なことですが、一方で社会経済活動を回すということを両立をする。春の緊急事態宣言の発出においてのいろいろと反省もあられたのではないかと拝察をしております。ですから、ぎりぎりまで考えられたことだと思います。別に、私はそれを遅いとか早いとかいう論評は避けさせていただきます。十分に、私も富山県においてはそうですが、感染拡大防止と社会経済活動の両立、このはざまで本当に悩みながら判断をするということは、よく総理のお立場も理解はできると考えております。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください