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更新日:2021年3月24日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。
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令和3年4月人事異動の概要(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) (13分23秒) |
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(1)今回の人事異動の特徴について |
(29分48秒) |
注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。
(1)令和3年4月人事異動の概要
では、令和3年4月の人事異動の概要についてご説明をします。
まず、今回の異動件数について説明します。各行政委員会を含めた一般職分の合計で2,082件となりました。例年おおむね2,000件程度となっていますので、ほぼ例年並みの異動規模といって差し支えないかと思います。
次に、今回の人事異動に当たっての、基本的な考え方について、5つのポイントを申し上げます。
まず、1つ目のポイントは、副知事2人体制の導入です。多様化する県政の課題に副知事を2人とすることによって、よりスピード感を持って対応していくということです。
今定例会にご提案をさせていただきまして、先ほど副知事定数条例の改正をお認めいただくとともに、蔵堀祐一氏、そして横田美香氏、このお二人の副知事選任の案にご同意をいただいたところです。
蔵堀氏は、長年にわたり県政に卓越した手腕を発揮されており、また、優れた人格、識見を有する方ですので、副知事としての職務の遂行上、適任であると考えております。
また、横田氏は、本県初の女性副知事となります。国において、豊富な行政経験を積まれ、農業、農村における女性活躍にも携わっておられます。ぜひ幅広い視点で県の行政をマネジメントいただくとともに、富山県の女性活躍の一つの象徴として、活躍を大いに期待をしているところです。
なお、副知事を2人とすることによって、県政全般にわたるトップマネジメントの充実、強化が図られることから、公営企業管理者、そして政策監を廃止することにいたします。
次に、2人の副知事の所管する部局ですが、4月から、この画面(資料スライド2ページ目)のように分担をいただきます。富山県の行政において豊富な経験を有する蔵堀副知事には、地方創生局や経営管理部、また土木部などを受け持っていただき、農林水産省など国政において豊富な経験を有する横田副知事には、知事政策局や商工労働部、農林水産部を受け持っていただきます。
なお、知事の職務代理の順序につきましては、第1順位を蔵堀副知事、第2順位を横田副知事といたします。
2つ目のポイントは、適材適所ということです。適材適所は、人事をやる上で申し上げるまでもなく基本でございます。今回の異動におきましても、意欲と能力のある職員を主要なポストに登用したところです。
また、従来、公務員の人事では、一定以上のポストに就いている職員には、定年の前に後進に道を譲っていただくという趣旨で、いわゆる勧奨退職ということが一般的に行われておりました。しかし、人口減少や少子高齢化から、民間、公務を問わず定年延長が求められているような時代です。ですから、今後、段階的になくす方向で考えております。そうしたことから、今回の人事異動においても、勧奨退職は対象年齢の方はもちろんおられましたが、昨年よりは縮小したところです。
ちなみに、昨年は対象年齢の方は19名おられ、そのうち18名に勧奨退職をいただきましたが、今年は対象年齢の方は18名おられ、そのうち10名の方が残っておられます。
スライドにありますのは、部局長への登用の例です。皆さん大変にキャリアもあり、優秀な方々です。私、そして新しい副知事と力を合わせて、わくわくする富山県をつくり上げていく、共に目指していきたい、と考えております。
次に、女性職員の登用、これが3つ目のポイントです。
人口減少時代において、多様化する県政の課題にスピード感を持って対応していくために、男性、女性を問わず、職員一人一人の活躍がますます重要になるという観点から、女性職員を積極的に登用することが適切だと考えております。
今回の人事異動においても力を入れたところです。先ほど申し上げました横田副知事、また、本日の県議会で人選にご同意をいただきました荻布教育長は、富山県政で初めて女性の副知事、教育長ということになります。また、経営管理部の次長、あるいは少子化対策・働き方改革推進課長、女性活躍推進課長、人事課長といったポストに女性を配置いたします。
また、知事部局における女性管理職の割合についてですが、令和2年4月時点で15.2%となっておりますが、5年後になる令和7年4月までに25%以上とする目標を新たに設定し、積極的に登用に取り組んでまいります。
今ほど申し上げました新たな目標に向けての1年目となるこの令和3年4月時点での女性管理職の登用率ですが、全管理職に占める割合は昨年から1.3ポイント増で、16.5%となります。引き続き、目標の達成に向けて、柔軟な働き方ができる勤務環境の整備、男性職員の育児参加の促進、県庁内保育所の整備に加え、行政のデジタル化による業務効率化などに取り組み、男女ともに魅力的で働きやすい職場環境をつくることにより、意欲と能力のある男性、そして女性が今まで以上に育成、登用されるよう努めてまいります。
また、こうした県庁の取組が、県内民間企業にも波及し、富山県全体として女性活躍が推進されるよう率先して取り組んでまいります。
4つ目のポイントですが、若手職員の登用ということについてお話をします。
新たな政策課題に対応していくため、意欲と能力のある若手職員を本庁事務系の主要なポストに登用します。特に、本庁の課長ポストには国から派遣いただく職員も含め、40歳代以下で新進気鋭の7人を、例えば、創業ベンチャー課長、あるいはカーボンニュートラル推進課長などに登用し、若い感性で積極果敢に取り組んでもらうことを期待しています。
また、同様に、本庁班長及び本庁の主幹クラスでもベテラン職員の経験がより生かされるよう、配置を工夫しながら、若手職員の積極的な登用に努めたところです。
そして、5つ目のポイントですが、民間や国、市町村との連携強化についてご説明いたします。次の資料です。
まず、民間との連携についてですが、私は民間企業の経営者としての経験もあり、また、これからの自治体は官民連携が非常に重要だと考えております。今後、力を入れていきたい分野でもあります。
今回の人事異動におきましては、去る2月の組織の見直しの際に発表させていただきましたが、新たにNTTドコモさんとの人事交流を始めることとしております。デジタル化の推進には、デジタル分野の専門職員の育成、確保、特に民間人材の活用が重要と考えております。4月に新たに設けます知事政策局、デジタル化推進室の行政デジタル化・生産性向上課長及びデジタル化推進監に、NTTドコモから現在第一法人営業部課長の前田秀一氏を起用いたします。前田氏は法人営業経験が豊富で、大変優秀な人材と伺っております。民間での経験を生かして、県のデジタル化に貢献していただきたいと考えております。
なお、県からも30歳代の若手職員をNTTドコモに派遣することとしており、それを通じて、デジタル人材の育成につなげてまいります。また、引き続き、民間にデジタル人材を求めていきたいと考えております。
また、4月からは、ANAグループからもお二人、男性の営業職の方と、女性のCAの方、このCAの方はちなみに富山県出身の方ですが、このお二人を派遣していただくこととしております。これまでの経験を生かして、観光振興室において、航空路線を活用した誘客方策の企画、あるいは観光プロモーションなどに力を発揮していただきたいと考えています。
このほかに、JR東日本などとの人事交流も引き続き継続していくことに加え、今後、さらに県の施策推進に向け連携いただける県内外の民間企業との人事交流の拡大に取り組んでまいります。
次の資料です。
国等との連携につきましては、総務省や内閣官房、国土交通省、中小企業庁、岐阜県などへ17名を派遣いたします。なお、この内数になりますが、新型コロナウイルスの発生も踏まえ、感染症に迅速に的確に対応することのできる、疫学の専門家を養成し、県民の安全安心な暮らしを守るために、新たに国立感染症研究所に職員を派遣することとします。
また、今、立山で進めております、立山・黒部の世界文化遺産登録へ向けた取組を、より効果的に推進をしていくために、文化庁の文化資源活用課に職員を派遣することとします。
次の資料です。
市町村との連携です。
私は、行政においては、住民に近い市町村が主役となり、県は広域や補完などの観点から、市町村の行政活動をサポートすることで、市町村や各地域が活性化し、そのことが県全体の発展につながると考えており、市町村とより密接な連携を図りたいと考えております。
こうしたことから、市町村との人事交流も大事にしたいと考えておりまして、令和3年度においては、市町村から中堅幹部職員の養成などを目的とする職員22名を受け入れ、県の実務に従事いただくこととしております。
また、県からは、市町村の求めに応じ、医師も含め18人を派遣いたします。さらに、災害派遣枠の技術職員を3人増員します。これは平常時は技術職員が不足傾向にある市町村を支援するとともに、県外で地震や集中豪雨などの災害が発生した緊急時には、被災地で中長期の職員派遣を行うためのものであり、4つの土木事務所に1人ずつの土木職員、そして森林政策課に1人の林業職員を配置いたします。こうしたことも含め、県としては、様々な機会を通じて、県職員と市町村職員の交流を図り、しっかりした信頼関係を築き上げていきます。
また、1月から始まりましたワンチームとやま連携推進本部会議では、一定期間ごとにトップ同士が集まることを続けてまいりますが、トップ同士、また各職員同士、これらの交流を通じ、しっかりとした信頼関係を築き上げていくことによって、まさにワンチームとして県と市町村の連携がより深まるように努めてまいります。
令和3年4月の人事異動の概要についてご説明は以上でございます。
<記者>
端的に伺いますが、特にいわゆる「新田カラー」みたいなところでいうと、どの辺になるのでしょうか。
<知事>
そうですね、やはり女性に大いに活躍していただく、説明したように副知事、あるいは教育長、そして今回、人事課長も女性になります。このような要所にも女性に活躍していただく。これは一つあろうかと思います。
それと、県庁としては、若手の登用をかなり進めたつもりでございます。
それから、人材をより活用させていただくということで、先ほどもこれも説明しましたが、早期退職勧奨というのは、もう民間ではほとんど行われていないと私は理解をしております。実は県庁でまだあるので驚いたこともあるのですが、ただ、一足飛びになくすことができません。(今回は)いろんなポストの関係で。でも先ほども申し上げたように、18名対象年齢になられましたが、そのうち10名には残っていただき、引き続き、力を発揮していただくということにしました。そういうことですね。
それから、やはり私は仕事をしながら、やっぱりその人が人間としても成長していただきたいと考えております。これは特に今回の異動で目に見えるかどうかは分かりませんが、今後、人材を活用する上で、私自ら彼ら、彼女らの人生における成長の一歩を促すような、そのような接し方をしていきたいと考えています。
そんなところに私なりのカラーを出していければと思っています。
<記者>
次に、個別の人事について伺いたいと思います。
(資料)2ページ目の適材適所のところの部局長への登用の例というところがありますけれども、まず三牧さんなんですが、経済産業省のご出身で、国のほうでもいろいろ活躍されていたかと思うんですが、この方をこの知事政策局長に今回起用される理由をもう少し詳しく教えてください。
<知事>
ご存知のように、これまで定番としては、経済産業省から来ていただく方は商工労働部でご活躍いただくことが通例でした。今回の三牧さんは、昨年7月から商工労働部次長として力を発揮していただいています。しかしながら、ご存知のように経済産業省というのは、とても間口の広い役所でありまして、商工のことに限らず、様々な分野があるということでございます。三牧さんもこれまでのキャリアの中で、例えば、クールジャパン戦略などというところでも本当に力を発揮しておられましたし、知見もあります。
ですから、今回、この知事政策局でも、もちろんカーボンニュートラルという経済産業省になじむことももちろんありますが、そのほかにも言わば部局横断的に横串を刺していくような仕事が幾つもあります。そこにおいて、この経済産業省というとても間口の広い役所でこれまで培ってこられた経験、またリーダーシップを発揮していただけると期待をしての人事でございます。
<記者>
もう一つなんですが、経営管理部長の岡本さん、今回起用されています。これまで経営管理部長と申しますと、今回の(現経営管理部長の)滝さんもそうですけれども、出口さんとか、新田さんとか、総務省出身者の方がお務めになっています。一方で、生え抜きでもいらっしゃって、例えば、財政課長などを務められた山崎さん、前の副知事ですとか、少し遡ると植出さんという元副知事の方もお務めになっています。今回、岡本さんを起用されたこと、その理由、評価されるところ、期待しているところ、具体的に教えていただきたいと思います。
<知事>
そうですね、総務省からご出向いただくケース、それから生え抜きの方にお務めいただくケース、これはそのときそのときで適時適切にやっていけばいいことだと思います。今回、私は、滝さんに本当に力を発揮していただき、大きな貢献をしていただいたと(思います)。私も短い4か月のお付き合いですが、本当に助けていただきました。ただ、長く総務省からのご出向人材が続いたので、一度、生え抜きで務めていただくのも、私に変わったということで、ある程度いいのかなと思います。
岡本さんも実は、先ほど、今回からなくしていこうと思っている早期退職勧奨の年齢であられますが、今回、部局長を経験されていない方に残っていただき、部局長に登用して、力を発揮していただこうということで、一人が岡本さんでございます。
現在は、労働委員会の仕事、それから、これまでも県庁ですから、本当にいろんなキャリアを積んでこられました。ですから、年齢的もそれから経歴的にも十分に、本当に要職ですので、経営管理部長というのは、務めていただけると期待をしているところです。
<記者>
部局長されていなかった方にも活躍いただくという趣旨は理解しました。ただ、部局長経験されてない方が経営管理部長というのは、一般的に見ると、なかなか大変そうかなとも思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか。
<知事>
その一般的にというのが、私はあまり経験がないので、この県庁では、一般的かどうかは分かりませんが、十分に期待に応えてくれると思っています。
<記者>
あと、これは細かなところかもしれませんが、令和3年4月の16.5%、これは女性の登用率なんですが、これは現時点で例えば(全国)何位とかっていうのは、まだ分からないんですかね。
<知事>
全国47都道府県(ということでしょうか)。
<記者>
まとまってみないと(わからない)、という感じですかね。
<知事>
そうですね。全国で今日こんなこと(人事異動の発表)をやっているでしょうから。
<記者>
今日(3月24日)あった動きに関連して一つ質問します。
北陸電力さんで、記者会見が(午後)3時からありまして、社長交代並びに永原さん、久和さんが一線を退いて、金井現社長が会長、松田常務が社長という6月株主総会で正式ということですけれども、新体制案が発表されました。
県は、北陸電力の最大株主です。この人事の一報を受けて受け止めと、これまで知事当選前はエネルギー企業として競合する社のトップを務められていたわけですけれども、今回、立場が変わって、北陸電力さんに再稼働の問題とか様々な問題を抱えておられますけれども、最大株主の富山県のトップとして、どういうふうになってほしいかというような思いがあればお聞かせください。
<知事>
今日は議会のことで精一杯で、そのニュースを今初めて伺いました。前職では競合していたという話ですが、そういう見方もあるんでしょうが、でも、実はこのところ私が社長の末期のほうは、一緒にやることもたくさんありまして、そういう意味では、もちろん競争はしながらも、でも地域のインフラ企業同士として、規模は違いますけれども、地域のインフラ企業同士として、この富山県のエネルギーを担っていくことで、一緒にやったほうがいいことはたくさんあるので、そういう意味では、共に手を携えてきた企業でございます。
今、エネルギー業界全体では、やはり2050年カーボンニュートラルというのが大きなテーマになっています。北陸電力さんにももちろんそのようなことで、カーボンニュートラルのこのエリアでの役割を果たす上で、やっぱりメインプレイヤーであられると思って、その観点から今後の企業経営は、それを軸にされていくんだと思います。
松田さんが新社長ということですが、それ(カーボンニュートラル)が多分経営の軸になっていくんだろうというふうに期待をしていますし、株主というのは、やっぱりその企業を応援するのが私は株主の役目だと思っています。ですから、おっしゃるように大株主の一人として、カーボンニュートラルに向けた北陸電力さんの取組みを大いに後押しをしていきたいし、また、一緒にできるようなことがあれば、やっていければと思います。
<記者>
局長級の方、27名(が)新しく(異動)ということで、写真等頂戴したと思うんですけれども、去年や一昨年を見ていたときに、今年だけ、やっぱり代わられる人数が特に多いなというふうに感じたんですけれども、これは知事が代わられた影響ということなのか、単純な世代交代というところで、タイミング的にこういうことになったのかというのが頂いた資料では分からなかったので、ここまで、部長級の方が代られた背景、理由というのがあれば、見解をいただけるとありがたいです。
<知事>
そうですね、私も初めてのことなので、全体としては2,082件ということで、例年並みというふうに人事の当局から聞いていますが、今の質問、お答えとしては、特に意図してたくさん代えようということではないということです。結果的に、そのように見えるとしたら、やっぱり結果だったということです。
<人事課長>
今回、お渡しした資料の中で、理事で次長の事務を取り扱っている職員の異動も入っておりますので、部局長自体の異動は例年並みかなというふうに考えております。
<記者>
今回、その経営管理部の次長に総務省から出向組といいますか、女性の官僚の方を起用されると思うのですけれども、今回、経営管理部長に就任される岡本さんが59歳といいますか、定年間近だと思うのですが、次長さんについて、例えば1年後、2年後とかに、部長への起用を想定しての出向といいますか、受入れなのかという、その辺の思いをまず確認させていただきたいと思います。
<知事>
特にそういう意図はありません。
先ほどの経済部長(※経営管理部長)に関する質問をいただきましたけれども、やはり総務省の人材というのは、大切な人材であるので、今回、次長という、部長は生え抜きでと思っておりましたので、次長クラスでお願いできないかということを総務省と調整した結果、今回の南里さんを派遣いただくことになりました。
ここは別に特に女性をお願いしたということはないのですが、結果的に、大変また優秀な女性に来ていただくということになりました。
<記者>
女性の管理職の登用に関することなんですけれども、令和7年4月までに25%以上という目標を今回示されました。単純に計算(をすると)、今後、毎年女性の管理職を大体9人ないし10人ほどずつ増やしていかないと、目標には達成しないのかなという感じがするんですけれども、一方で、県全体の事務局の女性職員の割合が、男性の割合と比べると女性職員がやや少ないかなと思うのですけれども、要はより令和7年だけではなくて、長期的にそういった女性の管理職の割合を上げていくには、女性の採用という面から少し変えていく必要があるのかなと思うのですけれども、人事とは少し違うのかもしれないんですが、そういった女性の県庁への採用ということで、今後、何か積極的にプラン、県の課題として女性の若い方の流出とかが、一つ課題になっていると思うのですが、県庁を一つの企業と考えれば、その受入れ先の大きな一つだと思うのですが、そういったところで何か知事として、考えていらっしゃる思いがあれば聞かせていただいてよろしいでしょうか。
<知事>
議会などでは、(女性の管理職登用を)半分にしなさいぐらいのことを言われていますが、でも、今まさにおっしゃったように、分母がやはり違います。まだやはり男性のほうが多くて、女性はたしか34%ぐらい、3分の1だったと思います。
そういう意味では、25%を目指すというのは、単純に言えば4分の1ですから、決して分母の割合に比べて多いわけではありません。でも、まずはそこを目指していこうということで、目標に掲げました。4人に1人は女性管理職で(ということです)。
その(女性職員の)採用については、これはまさに人材本位でやっておりますので、特にこれから女性を採っていこうという方針ではありませんけれども、ただ、私も民間企業の経験で言うと、応募してくださる新卒の学生を見ますと、女性のほうが圧倒的に優秀でした。ですから、ある年など、私が前経営をしていた会社は、新入社員全員が女性だった年もあります。そういう実態もあるということです。
ですから、多分、県庁においても、県職員においても、特に意識しなくても、それなりの割合の女性をこれからも採用していくことになると思います。
<記者>
先ほど部局長の登用された狙いのところで、本庁で経験をしていない人を登用するということもあったかと思うのですが、狙いというのはどういう効果を期待しての、こういう登用なのでしょうか。
<知事>
あの話の脈略は、早期退職勧奨の年齢の方が、本年の場合18名おられると、その中で残っていただいた方はまだ部局長を経験されていない方、やはりキャリアとしては終盤にはかかっていますが、その中で、活躍をしていただきたいという思いで、この2人の方には部局長をお願いしたということですね。具体的には、先ほどの岡本さんと、もう一人が出来田さんですね。
<記者>
先ほど、意欲・能力という話もあったと思うのですが、能力ということであれば、経験していないことも重視されたということになるんでしょうか。
<知事>
このクラスの能力は、私の見る限り、ほとんど皆さん一定水準以上のレベルです。
<記者>
その経営管理部長の話なんですけれども、先ほど知事も要職だとおっしゃったのですが、岡本さん、知事が就任されて4か月ほど、労働委員会事務局長として、知事としても関わりがあったと思うのですが、この労働委員会事務局長としてどういったところをお仕事振りを評価されたのか、改めてお願いします。
<知事>
労働委員会というのも、とても大切な仕事でして、それを、私は4か月の付き合いですが、この県庁の中では4か月のお付き合いですが、しっかりとこなしてこられたと思います。もちろん、このクラスの経歴はみんなそれぞれに似ていることですので、それらに照らしても十分にやっていただける方だと思いました。
<記者>
最後に副知事の件なんですけれども、知事はかねて(から)3人制ということも掲げていらっしゃいましたが、今日は2人ということで、議会の同意も得られたということになっていますが、今後、3人制ということについては、将来的にはさらに増やしていくということも視野に入っているのかどうか、その辺をお聞かせください。
<知事>
そうですね。長い本県の県政の歴史の中で、今回、初めて複数になったわけですから、やはり物事を一気呵成に行くということも必要な場合もありますし、やっぱりステップ・バイ・ステップで行くほうがよい場合もあると思います。私は今回、もちろん公約は3人を掲げていましたが、この件については、ステップ・バイ・ステップがよいのではないかというのが、まずは2人をご同意いただいて、実現をしたということです。
前の議会のときには、公約を早々に下ろしたのではないか、というふうなご指摘もいただきましたが、今回はステップ・バイ・ステップ、そのやり方のほうがやりやすいのではないかというふうに判断をしたということです。と言いましても、長い歴史の中で初ということは、ぜひ、ご評価いただければと思いますが。
<記者>
今後も状況を見ながら、さらに増員ということもお考えになられていくということでしょうか。
<知事>
そうですね、ただ、やっぱり知見もだんだん深まってきますと、現在、東京都は4人、その他3人のところが数道府県あります。圧倒的に多いのが2人という県が多いということですね。そういった知見も今深まってきて、ただ別によそと一緒に、他県に右倣えをする必要はないので、当県に3名の体制のほうがよりふさわしいというふうに判断をすれば、そのようなお願いをする時期が来ようかとは思います。
<記者>
人事というのはとても恐らく難しいもので、トップとしては人心を一つにして、大きな推進力を変えていくと、こういうふうな思いを持って、当然、今回人事に臨まれたんだと思うのですが、今回の人事で、県職員の方々にどんなメッセージを送られたのでしょうか。
<知事>
人事と併せて組織の改編もやります。やっぱりこれ両方相まってトップも変わったんだということ、そして、私が公約として掲げていた新しい仕事、新しい富山県をつくっていくという仕事にこの陣容で向かっていくんだということ、それを表すのが組織であり、また人事であるというふうに思います。
さはさりながら、私もまだここに来て4か月ですので、全員の人となりを分かってやった人事ではありません。それはここまで副知事、あるいは人事課のトップともすり合わせして、意見を聞きながらやってきたということです。
富山県は変わっていくぞということ。数十年ぶりに民間人がトップになった、そんな体制、そんなトップの下で変わっていこう、そういうメッセージを職員のみんなが受け止めてくれればというふうに思います。
ただ、これも先ほども申し上げました経営者の頃から、やはり私は、もちろん組織の目的を達する中で、職員の皆さんがやっぱり人間としても成長していただく、そしてワーク・ライフ・バランスをしっかりしながら、充実した一生を送っていただく、これがやっぱり私は大切なこと、そういう目で人事をやっていくことが大切だと常々思ってきました。
今回、まだ4か月ではありますが、そんな視線を持ってこの人事に取り組んだということです。決して、駒ではないわけですから、人というのは。駒のように動かして自分でやりたいことやって使い倒す、こんなことで人事をやってはいけません。一人一人、それぞれの生活が豊かになり、そして人間として成長していただきたい。そんな視線を持って、多分、今年より来年、来年より再来年もやることですから、もっともっと熟度が増していくと思いますから、この組織の中でも。そういうことでやっていきたいと思います。
これまでもやっぱり経営者として、人事をやり続けてきたわけですから、規模はもちろん違います。これまでは数百名規模でしたが、今回は桁が違う規模です。そういう(規模という)意味では違いますけれども、人事を考える基本というのは、そう変わらないものだと思っています。
<記者>
念のため確認なんですが、先ほどの質問で、経営管理部長の話が出たと思うのですけれども、その中で「県庁内では4カ月のお付き合い」という言い方をされたんですが、特にお知り合いとか、そういうことでは(ないのでしょうか)。
<知事>
ボランティア活動等を通じて知っております。
<記者>
もともとお知り合いですか。特に今回の人事にあたってそれが影響したとか、そういうことは(あるのでしょうか)。
<知事>
それはないでしょうね。もともと付き合いの人はたくさんいますから。
<記者>
今日(3月24日)は副知事の横田美香さん、議会のほうでも挨拶されましたけれども、印象や期待することを聞かせていただけますでしょうか。
<知事>
今、足元のご担当が農林水産省の経営局の就農・女性課長というポストでいらっしゃいます。まさに、この農村での女性活躍ということを担当し、そのプランを書いて国の政策として進めてこられた方です。その当事者の方に本県の副知事として来ていただき、もちろん冒頭に申し上げたように、担当部局は多岐にわたりますけれども、その中の一つに農林水産部もあります。そして、今、折しも野上農林(水産)大臣が中央で頑張っておられるときなので、より(政策を推進)しやすい体制ができると思いますので、今、担い手不足に悩む農林水産業、そのまさに国の政策をつくってこられた、担い手育成、特に女性の育成の政策をつくってこられた方ですから、富山県でも大いにその力を発揮していただきたいと思います。
<記者>
部局長のことなんですけれども、意欲、能力のある職員を登用されたということで、1点だけ、気になっている点がありまして、総合政策局長の柿沢さんが議会事務局長になられると思うのですが、総合政策局ということで、女性活躍とか所管されていたと思うのですが、そういったところで非常に能力的なところとかで期待できる面もあると思うのですが、そこ(総合政策局長から議会事務局長への登用)の人事の狙いがあれば、知事の見解といいますか、狙いというのをお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。
<知事>
もしかしたら何か潜在的な意識をお持ちなのかもしれませんが、部局長クラスの人が務められる仕事というのは、いずれも重要なものばかりで、その仕事に、役割ですから、重い軽いというものはありません。
そんな中でもやっぱり議会の事務局というのは、私をはじめ、知事部局とそれから議会、議会の側に立っているということですが、間をつなぐ役として、とても大切なことです。ですから、柿沢さんにはそんな大切な役を引き続き、これまでとある意味で違う仕事になりますが、担っていただきたいというふうに思います。
先ほどの質問もありましたが、柿沢さんも本当に長い付き合いで、講演会(※同友会)で一緒に海外に行ったこともありますし、そういう意味では人となりもよく分かっているつもりでございます。その上で、彼が新しいポストでまた大いに活躍していただきたい、そのように期待をしています。
大体、部局長クラス(の方)は、これまで私も経済団体のトップもやっていましたので、みんな知っています。
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