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更新日:2020年11月19日

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定例記者会見[令和2年11月19日(木曜日)]

  • 日時 令和2年11月19日(木曜日)午後2時00分~2時45分
  • 場所 県庁4階大会議室

1 知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
(1)令和2年度11月補正予算案の概要について 令和2年11月19日知事定例記者会見(説明事項1)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(2)知事部局における年末年始の体制について 令和2年11月19日知事定例記者会見(説明事項2)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)
(3)「国際工芸アワードとやま」2次審査会及び展覧会の開催について 令和2年11月19日知事定例記者会見(説明事項3)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

2 質疑応答

内容 動画

(1)年末年始の体制について
(2)GoToキャンペーンについて
(3)新型コロナ感染症患者や医療従事者に対するバッシング等に関する注意喚起について
(4)11月補正予算案に込めた思いについて
(5)新型コロナ感染状況に対する受け止めと感染拡大地域への往来自粛要請等について
(6)富山県「成長戦略会議」について
(7)自民党県連の役員人事について
(8)GoToイートで人数制限を設けないとした経緯について
(9)11月補正予算案において独自色を出した政策について
(10)11月補正予算案を編成した感想
(11)衛生研究所や県立中央病院等の視察を踏まえて補正予算案に盛り込まれた要素について
(12)県内の新型コロナ感染状況に関する認識
(13)定例会見の開催頻度を上げるねらいについて
(14)GoToキャンペーンが継続されている状況に対する認識
(15)富山県「成長戦略会議」の設置時期について
(16)農林水産物の輸出拡大に向けた施設整備への支援について
(17)初の定例会見の感想
(18)年末年始の公務の予定
(19)忘年会開催に関する庁内での呼びかけについて
(20)「さん」付け呼びの浸透状況について

令和2年11月19日知事定例記者会見(質疑応答)の動画へリンク(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

注)上記は質疑応答の内容を大きく分けた項目であり、順番が前後している場合があります。

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3 記者会見録

1 知事からの説明事項

(1)令和2年度11月補正予算案の概要について〔財政課〕

会見写真1 まず、11月の補正予算案について御説明申し上げます。
 一般会計の補正規模は54億6,290万円です。このうち、新型コロナ対策経費が約8割を占めておりまして、46億875万円、今回の補正を含む新型コロナ対策経費の累計は、1,353億6,627万円となります。
 11月補正予算の主な内容としては、第1に「新型コロナの感染拡大防止、医療提供体制の整備等」、第2には「経済の活性化、デジタル化の推進」、第3に「安全・安心の確保、社会基盤整備」となっております。
 以下、主なものについて御説明を申し上げます。次の資料を御覧ください。
 まず、「新型コロナの感染拡大防止、医療提供体制の整備」について。
 新型コロナ感染症患者等の入院病床の確保について、国の補助基準額が引き上げられましたので、それに伴い所要となる29億9,000万円を追加で計上いたします。
 今後のインフルエンザも含めた感染拡大に備え、新型コロナ疑いの患者さんを受け入れる救急告示病院や精神科救急医療機関に対し、その感染防止対策を支援するため4億6,550万円を計上します。
 また、地域公共交通において国と協調し、駅・車両の衛生対策や実証運行などの感染拡大防止対策を支援しておりますが、交通事業者さんが国の補助をより多く獲得されたことから、県もこれに連動して支援を充実することとして、7,300万円を追加計上いたします。
 新型コロナの影響で交通関係の利用が減少しておりますが、特に貸切バスの利用がなかなか回復しないため、これの利用促進策として、県内を周遊するバスツアーの支援に2,400万円を計上します。
 県社会福祉協議会が行います生活福祉資金貸付事業(について)、新型コロナの影響を受けた収入減少世帯への特例貸付けの申請期間が、9月末から12月末まで延長されておりますが、それに伴い、必要な貸付原資6億7,300万円を追加計上いたします。
 次に、「経済の活性化、デジタル化の推進」についてです。
 新型コロナを乗り越え、新しい富山県の経済・産業・社会のビジョンや戦略を策定するため、有識者からなる成長戦略会議を設置、開催することとし、400万円を計上いたします。
 新型コロナに関する様々な経営相談に対応するため、県中小企業支援センターに5月から中小企業診断士1名を追加配置しておりますが、新型コロナの影響の長期化が予想されることから、12月末までとしていた体制の強化を3月末まで延長することとし、280万円を追加で計上します。
 県内食品製造業者の輸出拡大に向け、輸出先が求める衛生管理基準、HACCPなどですが、その条件、ニーズを満たすために、国の補助金を活用して必要な施設改修等を支援することとし、1,800万円を計上します。
 行政のデジタル化の基盤となるマイナンバーカードの取得促進に向け、県から市町村に支援員を派遣するほか、ショッピングセンターでのイベントなど、市町村と連携した活用推進の広報活動を行うため、904万円を計上します。
 行政手続のデジタル化やテレワークの拡充等に対応するため、県庁のネットワーク環境等の整備費として4億3,300万円を計上します。
 次に、「安全・安心の確保、社会基盤整備」についてです。
 医療機関における働き方改革の推進について、令和6年から医師の時間外労働時間等の上限規制が適用される見込みでありますことから、補助職員の雇用やICT導入などを支援することとし、1億3,127万円を計上します。
 現在、移転・改築に向けて実施設計を進めている高岡児童相談所につきまして、今年度中、3月頃の着工に向けて債務負担行為を設定します。なお、供用開始は令和4年4月を予定しております。建物のイメージパースは(画面を)御覧ください。よろしいでしょうか。
 それでは、予算の説明に戻ります。
 道路交通の安全を確保するため、定期的に道路パトロールを実施しておりますが、令和3年度からこれを民間委託により実施することとし、1億61万円の債務負担行為を設定します。併せて、今年度から道路パトロール業務にタブレット等を活用したICT管理システムを導入しておりますが、来年度はさらに民間委託と併せて、AI解析による舗装路面の点検・劣化診断を導入して業務の効率化を図ることとし、2,750万円の債務負担行為を設定します。
 次に、冬季間の道路の損傷箇所の復旧や農業・農村整備等の工事を令和3年度早期に着手するため、22億5,000万円の債務負担行為を設定し、切れ目のない発注や計画的な執行を進めてまいります。
 その他の事項について。
 富山空港の国際線の利用促進や海外への訪問団派遣など、新型コロナの影響により中止あるいは延期した事業につきまして、1億7,509万円を減額します。なお、今回の補正を含む事業中止等の減額は、累計で9億1,750万円となっています。
 次に、企業局の電気事業会計の令和元年度決算に伴う利益剰余金7億1,100万円を一般会計に繰り出し、水源涵養や環境保全、地域活性化などの事業に活用することで、地域貢献を図るものです。
 去る11月12日の人事委員会勧告に基づき、職員等の期末手当を0.05か月引き下げることとし、給与費3億2,450万円を減額します。
 新型コロナの厳しい社会経済情勢を受け、私自身の今年度の給与を20%減額し、減額による一般財源相当額を新型コロナ(対策)応援基金に積み立て、医療従事者や医療施設等への支援に充てることとします。
 なお、県議会議員の皆さんの給与について、本日人事委員会勧告等に準じて、期末手当を0.05か月分引き下げること、さらには本年12月分の期末手当を10%減額し、新型コロナ対策応援基金に積み立てる旨、決定されたと聞いております。これらについても、11月補正予算として提案したいと考えております。
 11月の補正予算についての説明は以上です。それぞれの事業の詳細等につきましては、別途配付資料に記載の、各担当課に御照会いただければと存じます。

(2)知事部局における年末年始の体制について〔人事課〕

 次に、発表項目の2つ目としまして、知事部局における年末年始の体制について御説明申し上げます。
 この取組は、政府の新型コロナ対策分科会からの政府への提言を受け、国のコロナ対策として年末年始の密の回避、帰省・旅行等の分散化に向け実施するものです。
 まず、年末の体制について御説明申し上げます。
 今年は12月28日が月曜日となりますが、執務納め式を25日に前倒し開催し、出席者も例年より絞って次長以上のみとし、その他の職員には庁内放送でお伝えしたいと考えています。その上で、12月28日は職員の方々には積極的に年次休暇を取得してもらい、おおむね半数の職員で勤務する体制としたいと考えています。
 なお、コロナ対策等の危機管理や予算関係等の業務を行う職員については、この対象から除外したいと考えています。
 次に、年始の体制について御説明申し上げます。
 執務始めについては例年どおり1月4日月曜日としますが、幹部の方々を集める執務始め式は実施せず、私の訓示を事前収録し、複数日にわたり庁内で放送することとします。また、年末の体制と同様に、職員の方々には年次休暇を取得いただき、1月4日月曜日と5日火曜日は、原則として半数の体制としたいと考えております。
 また、1月6日水曜日から8日金曜日は、原則として3分の2の体制としたいと考えています。
 なお、コロナ対策等の危機管理対応、予算関係等の業務を行う職員については除外することは、年末と同様に考えております。
 コロナ対策として、年末年始の帰省や旅行、初詣でなどにおいて、密を避けていただき、分散して楽しんでいただくことは、極めて重要と考えております。県の方針については、既に市町村にも事前に御連絡しておりますが、県民の皆様、県内の企業などにおかれましても、コロナ対策としての趣旨を御理解いただき、新しい生活様式の徹底や休暇の分散取得など、感染防止対策に協力いただきますようお願いをしたいと考えております。

(3)「国際工芸アワードとやま」2次審査会及び展覧会の開催について〔文化振興課〕

 最後に3つ目の発表項目として、国際工芸アワードとやまの二次審査会、展覧会の開催についてお知らせします。
 国際工芸アワードとやまは、世界各地に伝わる工芸の技法や材料を生かした表現力、独創性に富む作品を表彰する国際公募展です。新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期しておりました二次審査会を、来年の2月に開催することとしました。二次審査会では、62の国と地域から応募のあった709作品のうち、一次審査を通過した124作品の中から入賞作品を決定します。
 国際工芸アワードとやま2020展は、来年2月24日に富山県美術館において開会式を開催し、二次審査の対象となった124作品を展示する予定です。また、授賞式は3月28日に高岡市の国宝瑞龍寺において開催する予定としております。なお、開会式、授賞式の詳細は後日御案内をいたします。
 最後に、国際工芸アワードとやまの概要です。この国際公募展は、50歳以下の若手の工芸作家や職人が世界にはばたくきっかけを作るアワードです。ぜひ多くの方に展覧会を御覧いただきたいと思います。
 以上、国際工芸アワードとやまについて御説明申し上げました。
 冒頭、私からの発言は以上とさせていただきます。

2 質疑応答

会見写真2<記者>
 まず、年末年始のこの体制なんですけれども、これはあくまで県庁の中ということですけれども、県内の事業、県内企業に向けた呼びかけとしては、知事から何かお言葉ありますか。

<知事>
 はい、先ほど申し上げましたが、幸い他の地域で感染の拡大も見られているなかで、当県ではそう大きな感染の拡大、急激な感染の拡大が見られていないのは、これまでの県民の皆様、また県内企業の抑制した行動の結果と考えております。
 まだ記憶に新しい緊急事態宣言下での巣ごもりの状況、外出したくてもできない、あるいは人と会いたくてもできない、外食したくてもできない、人と集まりたくてもできない、あのような不自由はもう二度と経験したくないと思われる方が、県民の皆さん、あるいは企業でも同じことだというふうに考えております。
 ただ、だから自由を、この自由を謳歌していくためには、やっぱり一定の抑制も必要だということ、そのことを県内企業の皆さん、あるいは県民の皆さんにも十分ご理解をしていただきたいということは、改めて申し上げたいと思います。これは11月の10日にも私から申し上げたことですが、今回年末年始、人の移動が当然大きくなる時期にあたり、改めて申し上げたいと思います。
 繰り返しますが、この比較的落ち着いている状況を引き続き持続させるためには、やっぱり県民の皆さん、そして県内企業の経営者はじめ幹部の皆さんのご理解、ご努力が必要不可欠だということ、それによって、あのような緊急事態宣言下のような窮屈な状況を招来しない、そのようなことを皆さんと共に取り組んでいきたい、いきましょうということを、私からお願いをしたいと思います。

<記者>
 全国的には感染者数が毎日最多を更新しているという状況ですけれども、GoToキャンペーンですね、トラベルとイートに対する制限ですとか縛りなどは、今のところ考えてはいらっしゃらないですか。

<知事>
 はい、特に(GoTo)イートにつきましては、政府から都道府県にボールを投げられたところでございます。それを今日返答することにしておりますが、富山県としましては、特に(GoTo)イートの人数制限については設けない、そのような返答をすることにしております。
 ただ、これも繰り返しになりますが、何でもかんでも自由ですよというのではなくて、今の比較的落ち着いた状態を持続させるためには、皆さんの自覚をお願いしたい、少し窮屈な思いをしていただくわけですけども、これも今の状況を持続させるため、そのためのことだということを、ご理解をぜひいただきたいと考えています。

<記者>
 今週末、3連休が控えてますけれども、GoToトラベルのキャンペーンのほうに対するお考えはどうでしょうか。

<知事>
 ええ、これについては国も特に、特段の設定をされるとは聞いておりませんので、富山県でも特に考えておりません。

<記者>
 政府は設定しないとはいえ、ただ、トラベルのキャンペーンが感染拡大のきっかけになったと日本医師会長からの発言もありますけれども、その点について知事はどうお考えですか。

<知事>
 そうですね、医師会長さんもおっしゃったように、コロナに慣れないでください、あれは全く同感、共感をする投げかけだというふうに考えております。
 長く続いているのでこの状態に慣れがちではありますが、マスクをするとかそういう新しい生活様式に慣れるということは、これはこれで県民の皆さんに定着してきたことは喜ばしいことだと思っていますが、だからといってコロナの脅威をなめたり、あるいは軽く見たりということは、やっぱり許されないことだと思います。
 正しくおそれることは続ける、これは常に、緊張感を常にこう新たにして続ける、医師会長がおっしゃったように慣れないでください、これは私からも申し上げたいと考えております。

<記者>
 そのトラベルのキャンペーンと、知事が今日発表された感染者が多く発生している地域との往来は慎重にという方針と、ちょっと食い違う気はするんですけれども、やはり県民の命、暮らしを守るという視点からでも、今のお答え、お考えは変わりないということでよろしいですか。

<知事>
 そうですね。あくまで感染拡大防止をすることによって、県民の皆さんの命と暮らしを守っていくということ、それと社会経済活動を順調に回していくということ、この両立を常に考えて物事を決めているわけでございまして、現時点では今申し上げたとおりでございます。

<記者>
 最後に、またちょっと感染が拡大していくと、感染者、医療従事者に対するバッシングですとか風評被害とかもまた加熱するかもしれないという危機感がありまして、改めて県民に向けて知事のほうから注意喚起というか、メッセージをお願いできますでしょうか。

<知事>
 そうですね、これからの本格的なインフルエンザの流行、通例ですと流行する季節を迎えるに当たり、ここのところ時間をとりまして、医療機関の現場の皆さんの激励、また現行の医療体制の状況を、現場に伺い、ご説明を聞き、そしてまた見るとともに、現場の皆さんの激励を続けてきたことでございます。
 このようなことを皆さんにも報道いただいたことは大変ありがたく思っておりまして、このようなことを通じて、医療現場の医療従事者の皆さんの頑張り、そして今後ますます医療従事者の皆さんの働きに期待する、待つところが大きいということ、これを十分にご理解をいただくこと、そうすれば、いわれのない誹謗中傷や偏見などというものはおのずと起こらない、そういうことを期待しているところです。

<記者>
 感染者当事者に対するバッシングについて、何か一言いただけますか。

<知事>
 これにつきましても、感染者に対しては一日も早い快癒を望むことこそあれ、バッシングするということは全くおかしい話、絶対に許されない行為であるということは、改めて申し上げておきたいと思います。

<記者>
 今日発表のありました11月補正予算についてなんですけれども、コロナ対策に大きく割いておりますけれども、今回の補正予算に込めた知事の思い、ねらいを教えていただけますでしょうか。

<知事>
 先ほども申し上げたところと重なるかもしれませんが、やはりコロナの感染拡大防止、そして医療体制をしっかりと堅持をしていく、万が一に備えるということ。それと一方で、経済の活性化も行っていく、このようなことの目配りをした補正予算であるということでございます。

<記者>
 ちょっと先ほどの質問に重なるところもあるんですが、本日東京都で500人、新型コロナの感染者が出ました。連日過去最多更新するような勢いですけど、この数字をどういうふうに受け止めていらっしゃいますでしょうか。

<知事>
 まあいわゆる第3波というものが来ているんだというふうな理解をしております。

<記者>
 今、東京都を含む感染拡大地域との往来については、慎重な判断を求めるという表現で呼びかけてらっしゃるかと思うんですけども、今現時点で知事の頭の中に、例えば自粛を求めるとかより強い表現、より強い要請をするというお考えというのはありますでしょうか。

<知事>
 感染拡大防止はとても大切なことです。一方で、社会経済活動を、せっかく取り戻してきたこの活動を、ぜひ持続させたいということも申し上げ続けていることですが、これを両立させるためということで、そのバランスをとりながら物事を考え、現状に対して対応していくということが大切だと思います。
 もちろん、ですからあまり一方に振れ過ぎないということ、この案配がまさに行政、また政治の仕事だというふうに考えております。

<記者>
 とすると、現状では今までと同じような認識ということでいらっしゃると、慎重な判断を求めるという。

<知事>
 そうですね、同じようなというか、改めて慎重な行動を呼びかけているところです。繰り返しますが、新しい生活様式はもう徹底していただく、さらに「5つの場面」という感染拡大の基になるケースが、大変分かりやすく例示されていますので、そのものを避けていただく、これについては繰り返し繰り返しアピールをすることによって、それこそ慣れないでいただきたい、常に危機感を保っていただきたいということでございます。

<記者>
 経済の活性化、デジタル化の推進の中にあります、「富山県の成長戦略会議の創設」というものがありますけれども、これはどういったメンバー、何人ぐらいで、いつ頃からどんな頻度でみたいなことを、知事の中で今お考えがあれば、教えていただきたいと思います。

<知事>
 本補正予算(案)では、主に会議費中心に400万円を計上させていただいているところです。詳しい人選あるいは人数を含めて、今事務方といろいろと協議をしているところです。
 ただ、ここにおいては、現在既にあります趣旨が似た会議体も、有識者会議も、今既に設置をしていただいているところですので、これとの折り合いなども含めて、今後成長戦略会議については考えていきたいと考えております。
 いずれにしましても、私の公約の中では大変繰り返し繰り返し訴えてきたことなので、まずは取っかかりとしてこの補正の中で、額としてはそう大きなものではございませんが、印をつけるという意味で400万円を計上して、この意気込みをお見せしたいというふうに考えております。

<記者>
 知事が今おっしゃった既にあるというのは、正式名称が違っていたらすいません、「アフターコロナの社会経済構想会議(※アフターコロナ時代を見据えた経済社会構想検討会議)」というのが今あると思うんですけど、そのことですか。

<知事>
 それです、そうです、すいません。

<記者>
 例えばそれを、これに発展させてこれに替えるみたいな、そういうこともあり得るということなんですかね。

<知事>
 どのような、もちろん今も一生懸命ご議論いただいてきたところですから、どのように今の現行既に走っている会議体と、私が訴えてきた新しい会議体とをどのように発展させるか、あるいはどうなんでしょう、引き継いでいくのか、そのことも含めて今検討しているということです。

<記者>
 もう1点すいません、補正予算のことではないのですが、自民党県連さんが、今日の午前中、というかお昼なんですが、常任総務会を開かれまして、新しい県連の会長に野上参院議員をあてるということで了承されたということです。それについて、もし受け止め等ありましたら教えていただきたいです。

<知事>
 私の立場から自民党さんの役員人事について特に申し上げることは、今はございません。

<記者>
 わかりました。ありがとうございます。

<知事>
 いずれにしましても、これはこれまでも申し上げ続けているように、選挙戦というものは実際事実としてあったわけですが、同じ目標に向かってアプローチの違いでそのようなことに、選挙になったということでありますから、今はノーサイドで、引き続き同じ目標について、富山県民のために、富山の持続的な発展のために力を共に携えていく、手を携えて向かっていくということをぜひお願いをしたいと考えています。

<記者>
 先ほど知事、GoToイートで今日、人数制限を設けないと返事をするというふうにおっしゃいましたけれども、これはどういう方と議論をなさって、どういう経過をたどってこうした結論を導かれた、判断をされたのか、その経緯を教えてもらえますでしょうか。

<知事>
 はい、担当の厚生部の皆さんと、主に議論をしたところでございます。


 その議論の中では、どんな意見が出てきたんでしょうか。

<知事>
 今の富山県の感染状況を見ますと、いわゆるロードマップにおけるステージ1というところで、それも(ステージ)2への移行に対してはまだ余裕があるデータであるところから、現状では特にこのGoToイートについても、人数制限を設定する状況にはないというふうに判断をしているところです。

<記者>
 設けたほうがいいんじゃないかという意見は出なかったということでよろしいですか。

<知事>
 そこらへんは別に予断を持たず、いろいろ議論はしました、はい。

<記者>
 はい、わかりました。もう1点なんですけれども、

<知事>
 ただですね、これも繰り返しですが、あくまで無条件でそうという意味ではなくて、先ほど来申し上げているように、この比較的落ち着いた状態を持続する、持続していくためには、やはり多少の窮屈も受け入れましょうね、それは例の「5つの場面」というようなことであり、これは人数は特に書いてありませんが、大人数での飲み会、あるいは長時間の飲酒、そのようなものは控えましょうねということ、これは十分に踏まえていただいた上でのGoToイートだということは、併せて訴えたいとは考えて、訴えているところです。

<記者>
 あと、11月補正予算、様々な政策があるなかで、成長戦略会議の創設、これがやっぱり新田さんのカラーを打ち出した目玉の政策ではないかと思うんですけれども、そのほかにも新田さん独自の色を出した政策というのは、どんなものが挙げられますでしょうか。

<知事>
 はい、デジタル化の推進ということも、私の訴えの柱の一つです。その一つの表れとしてマイナンバーカード、これもまた2016年から国が、行政のデジタル化の一つのてこにするために創設をして普及を図っているところでありますが、残念ながらこのコロナ前では、15%ぐらいの普及にとどまっていたということ。
 今、コロナを経て少し上がってきています。市町村の窓口もかなり列がついていることも、私も見てまいりました。そのようなことから、これを、コロナを一つの良い方向に向くきっかけにするという意味で、このマイナンバーカードの普及促進、これがまた保険証につながり、また場合によっては免許証にもつながる、そのようにして利便性がどんどん上がっていく。
 また行政のデジタル化にもつながっていく、そういう意味では、とても大きなこのマイナンバーカードの普及というのは、きっかけになると思います。これを進めるというのも、私の主張を具現化することの一つだというふうに考えています。
 また、本庁内のデジタル化の予算も組み込んでいるところでございます。これもやっぱりやみくもにやってはいけないので、設計の予算については前回の補正で入れていただいているところなので、今回それを実行段階にしていくということ、まず自分たちのデジタル化を進めていこうということ、そしてそれが県民の皆様、いわば県庁にとってのお客様の利便性の向上、あるいはいろいろな申請業務のオンライン化ということで、県民の皆様にも大いにメリットを出せるようにしていく、このようなことも、私が訴えてきたことの具現化につながると考えています。

<記者>
 今回、就任後初めて11月の補正予算案ということで、初めて予算編成を考えられたと思うんですけれども、初めての編成というのを振り返られて、感想といいますか、どのように感じておられるか。また、この編成、初めて予算を組まれたことで戸惑われたことですとか苦労されたところ、もしあればお聞かせください。

<知事>
 戸惑いとか苦労とかいうことは特に感じておりません。それはやはり、この県庁の良い意味での官僚組織というのは大変にしっかりしておられて、この方々とキャッチボールをしながら、スムーズな作業ができたというふうに考えております。
 よく官僚イコール何か悪みたいな言い方をされる方がおられますが、私は全くそうは思っておりませんで、今回この県庁の官僚組織の皆さんと共に、とてもいい仕事のスタートを切れていると思っています。
 また、今回の感想についてですが、先ほども申し上げたように、補正の規模は54億6,290万円、8割が新型コロナの対策経費ということでございます。もちろん、先ほどもご質問いただいたように、私が訴えてきたこと、やりたいことも盛り込ませてはいただきましたが、今はやっぱりある程度そこは抑制しながら、やるべきこと、すなわちコロナ対策、それからコロナと経済社会活動の両立、これをやっていく時期だというふうに考えております。それが今回の補正予算の特徴だというふうに考えています。

<記者>
 もう1点お伺いしたいんですけれども、今回の11月補正予算案の中の約8割がコロナ関係ということだったんですけども、就任後は衛生研究所と県立中央病院、あと(富山)市民病院さんの視察に就任後すぐ行かれていると思うんですけれども、こういった視察を踏まえて、コロナ対策の中に、その視察を踏まえて、これは入れたほうがいいんじゃないかというふうに感じて盛り込まれた要素というのは、何かありますでしょうか。

<知事>
 はい、それについてはちょっと時間の制約もありましたので、今回の視察を経てすぐに入れたということは、特にはございません。それはまたすぐに始まります令和3年度の当初予算の中で、そのようなものにも目配りをしていければというふうに考えております。
 ですから、今回は視察をして盛り込んだというよりも、先ほどの病床の確保の予算29億9,000万円のように、例えば、ICUのベッド1床につき34万6,000円という国からの提示がありましたんで、例えばその34万6,000円というのはどういうものなのかと、これをやっぱり自分の目で確かめておきたいという、そのような意味合いもございました。
 それと共に、これも繰り返しになりますが、インフルエンザの流行期を控えて、現場の体制を確認するとともに、現場の皆さんを、ちょっとおこがましいんですが、鼓舞をする、現場の皆さんのモチベーションを上げていただく、そのような意味合いでもありました。

<記者>
 先ほどの質問で、東京の感染者500人についての考えはということで、第3波が来ているんじゃないかなとおっしゃったと思うんですけれども、県内の状況、昨日まで5日間連続で感染者が出ている、富山大学でも、先ほど会見ありましたけれども、学生さんがカラオケボックスへ行ってクラスターになったと、そういう状況を踏まえて、県内の状況、第3波が来ているというご認識なんでしょうか。

<知事>
 今回(の県内の状況)はクラスターであるとは認識をしておりますが、第3波とは考えておりません。

<記者>
 じゃ、先ほど第3波とおっしゃったのは、あくまでも東京の状況という、そういうことですか。

<知事>
 あるいはそうですね。

<記者>
 全国的なということでしょうか。

<知事>
 全国的とはまだなっていないと思います。北海道、東京都、大阪府、そのあたりがそういう状況なのかなというふうに(考えています)。

<記者>
 なるほど。

<知事>
 まあでも、よその地域のことをこっちが勝手に決めつけるのは差し控えたいと思いますが。

<記者>
 なるほど、県内はまだ第3波は来てないんだけれども、慎重な行動とか基本的な対策を徹底してくださいねという、そういうことをおっしゃったということでよろしいでしょうか。

<知事>
 そうです。この比較的良い状態を持続させるためには、慎重にやりましょうねと。また、かつての緊急事態宣言のような巣ごもりに誰も戻りたくはないですよねと。そのためには少しの窮屈さは共に我慢しましょうと。それで力を合わせて、今の比較的良い状態を持続させましょうという、そのようなメッセージを、県民の皆さんあるいは企業の皆さんに訴えているところです。

<記者>
 今日の会見の発表内容とはちょっと違うんですけれども、広報課より11月議会終了後から、定例会見を週1回程度に増やしたいというふうに提案をいただいて、その週1回程度に増やそうと考えたそのねらいについて、教えていただければと思います。

<知事>
 よりオープンな富山県政を目指すということ、そしてこれもずっと訴え続けてきたことですが、県民の皆様が主役の県政というものをより実現をし、より加速をしていきたいということ、そのことから、一つの表れとしてそのように、こういう会見の頻度を増やしたらどうかということも大いに資するのではないかと思い、提案をしているところです。

<記者>
 新型コロナの状況について1点だけ確認なんですけれども、今日の会見でも知事は経済活動と感染防止・抑制の両立、バランスをとりながらとおっしゃいましたけれども、現在連日過去最多、感染者数が過去最多を更新しているなかで、そのGoToとかのキャンペーンが継続されているというこの状況については、知事はバランスは取れているというご認識ですか。

<知事>
 感染が急拡大している地域では、また別の考えもあるかと思いますが、幸い今の富山県においては、県民の皆さんあるいはまた、GoToイートの場合は飲食店の皆さん、しっかりとガイドラインを守っていただいて行われているからこそ、そう大きな感染拡大にはなっていないのだと思っています。ですから富山県においては、そのような制限を設ける状況にはないという判断をしているところです。
 よその地域について、ほかの地域についての、さっきも申し上げたように論評するのは、あまり適切ではないというふうに思っています。富山県では本当に県民の、お客さんである県民の皆さん、それから(GoTo)イートの場合受入れ側である飲食店の皆さん、これがしっかりとガイドラインあるいは新しい生活様式、あるいは「5つの場面」につなげるということ、このような抑制の効いた行動をとっていただいているから、今の状況があるんだというふうに理解しています。

<記者>
 GoToキャンペーンが続いている以上は、やはり、もちろん県内の状況もですけれども、往来が促進されている以上、他県の状況、全国の状況も注視しておかないといけないとは思うんですけれども。

<知事>
 もちろんですね。ですから、こちらから富山県の皆さんが県外に行かれるときも、これはやはり慎重な、旅行先、GoTo Where、旅行先についての選択も、ぜひ慎重には考えていただきたいとは願っています。
 また逆に、富山県においでの皆さんについては、今までるる申し上げたような富山県の考え方、富山県の県民が、あるいは県内企業が、あるいは飲食店がしっかりと守っているようなやり方、これにはしっかりと県外の方にはご理解いただいて、対応に応じていただきたい、そんなことはお願いをしたいと考えています。

<記者>
 では両立、バランスについては県内では現状うまくいっていると。ただ、全国については、ご自身としては評価する立場にはないというお答えでよろしいですか。

<知事>
 論評する立場にはないと思います。ただ、繰り返します、富山県に入ってこられた方には、ぜひ富山県のいわば流儀といいますか、こうやってちょっと我慢しながら、みんなで今の状態をつくってきたし、今後も続けていきたいんですよということはご理解をいただきたいと考えています。

<記者>
 成長戦略会議のことで、具体的にいつ頃設立したいというお考えがあるのかというのと、農林水産物の輸出拡大に向けた施設整備の支援というのも、もう少し詳しく教えていただけたらなと思うのと、これは地元の野上参議院議員が農林水産大臣になって、かなり輸出拡大に力を入れていると思うんですけども、それに連動していこうという動きなのかどうかというのもお聞かせ願いたいです。
 あと、最後に、今日初の定例記者会見になるんですけども、知事はどういう思いで臨まれたのかというのと、やってみてどうだったのかという感想をお聞かせ願えればと思います。

<知事>
 まず成長戦略会議につきましては、先ほども申し上げたように、現行多くの委員の皆様にご参加いただいて、活発なご議論をいただいてきている現行の有識者会議とどのように引き継いでいくのか、あるいは発展させていくのか、このようなこととの折り合いですね。
 実は、今の会議が次の12月21日に予定をされておりますので、そこで一旦中間的な取りまとめをすることになろうかというふうに思っています。それを受けて、富山県版成長戦略会議についての立上げを考えていければというふうに思っています。
 それから、先ほどの輸出に向けたHACCPなどの対応の補正、盛り込んだ予算につきましては、これはホタルイカの輸出の件だと理解をしています。これについて、確かに野上大臣も農水産物の輸出ということは、大きな柱の一つに据えておられますので、野上大臣のお膝元である富山県からそのような実例をつくれることができるのは、大変うれしいことだと思っております。
 あと何でしたっけ。

<記者>
 初の会見の感想は。

<知事>
 はい、先ほどこれ(会見)を頻度を上げるというご質問もいただいたときと同じですけども、やはりよりオープンな富山県の行政、そして県民が主役の富山県行政、富山県政をつくり出すうえで、このマスコミの皆さんとのコラボレーションというのは、とっても大切なことだと理解をしております。今日の場がそのような一助になれば、こんなうれしいことはないと考えております。

<記者>
 緊張はされましたか。

<知事>
 もちろんしてますよ。いつでもしてます。

<記者>
 年末年始の体制のことでお聞きしたいんですが、先ほど執務始め式に関連しまして、知事の年始の訓示の事前収録という話、少しされておられたと思うんですが、こういった分散体制をするなかで、知事ご自身は1月4日からご出勤といいますか、公務に臨まれるんでしょうか。何日から仕事始めをご自身は考えていらっしゃるのか。
 あと年末についても、知事ご自身は何日まで仕事のご予定なのか、今の段階でお考えをお聞かせいただいてもよろしいですか。

<知事>
 私のような特別職は、年末も年始もないという覚悟でやっております。ですから、ちょっと語弊があるかもしれませんが、働き方改革という言葉は特別職にはあまり、その埒外にいるものだと思っております。
 といって、世の中が年末年始は、ある意味ではかなりスローダウンする時期でもあります。もちろん帰省とかそういうのはありますけども。ですから、私一人が公務をやると言っても、世の中が動いていないならしようがないわけでありまして。とりあえずは1月4日には新年、経済団体合同の互例会がありますが、大きな公務という意味ではそれが、その互例会への出席が最初になるのかと思います。

<記者>
 忘年会シーズンにこれからなると思うんですけれども、一方で、県内では富山大学の学生のクラスターが発生するなど、ちょっと感染に気をつけないといけないのかなという状況にありますけれども、一方で社会経済活動を両立していくなかで、例えばなんですが、県庁としては忘年会とかというのは、各部局に開催する場合は少人数で開催してくれとか、何か呼びかけとかはされるご予定あるんですかね。

<知事>
 ええ、それはもう庁内には、県民の皆さんにお願いする以上は、まずは庁内の皆さんにもそのようなことは言っております。例の5つの場面というとても、漫画付きであんなものを政府が出していただいているので、大変わかりやすいものですから、県庁の皆さんにもそれをしっかりと受け止めていただいていると理解をしています。

<記者>
 ちょっと簡単な質問になりますが、先ほども県庁の職員さんとスムーズに仕事がスタートできたということで、就任からこれで10日ぐらい経ったかと思いますが、就任挨拶のときに庁内の人に「さん」と呼んでくださいとおっしゃっていましたが、今どんな感じでしょうか。今、知事と呼ばれたりされて、注意されたりしていらっしゃるでしょうか。

<知事>
 いずれにしましても注意はしてません。罰金も取ったりもしてません。でも、本当にスムーズに皆さん慣れていただいていると思います。大体1日1回ぐらいですかね、知事と呼ばれるのが、はい。あとは本当に皆さん趣旨をご理解いただいて。
 ただ、これは就任のときに申し上げたのは、決して言葉の話だけではなくて、そういうフラットな関係、呼称というのはやっぱりコミュニケーションのきっかけですから、フラットな関係をつくることによって、肩書きで仕事をするんじゃないと、お互い富山県を良くするためなら、知事も新入職員も全く同じ立場であると、そういったオープンな議論をフラットな立場で議論していこう、そのようなことのきっかけとして、さん付けにしましょうねという話であります。別に注意したり、罰金取ったりする話ではないので。

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