能楽(社団法人日本能楽会[構成員:野尻哲雄])(無形文化財)
平成10年5月15日追加認定
1:認定の概要
- (1)「能楽」は、昭和32年に重要無形文化財に指定され、その保持者として、社団法人日本能楽会会員が総合的に認定され、平成10年5月15日の追加認定で413名の保持者がいる。
- (2)野尻氏は保持者の団体である社団法人日本能楽会の構成員として認定され、能楽の技能を高度に体現し、重要無形文化財「能楽」の保持者としてふさわしい者であり、追加認定された。
2:野尻氏の活動状況
- (1)富山県内ではただひとりの大鼓方(おおつづみかた)の指導者で、「野雲会(やうんかい)」で約40名の門弟を要し、後継者育成に努めている。
- (2)金沢能楽会の定例会(月1回開催)、野雲会での発表会(年2回開催)、高岡薪能など様々な発表会に出演し、能楽の普及指導に努めている。
- (3)高度な力量を必要とする「道成寺」、「獅子」、「翁」などの曲目に積極的に取り組み、技量の向上を図っている。
3:野尻哲雄氏について
- (1)現職:能楽師・葛野流(かどのりゅう)大鼓方(おおつづみかた)
- (2)所属:社団法人日本能楽協会会員、金沢能楽会会員、高岡能楽会常任顧問
≪参考≫
葛野流(かどのりゅう)-大鼓の5流派のうちのひとつで、江戸時代前期から伝わるといわれている。
大鼓(おおつづみ)-能楽で演奏される囃子の主要楽器。金属音にも似た力強い音で囃子を主導する。
【高岡市】