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更新日:2021年2月24日
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平成2年3月26日指定、認定
平成13年3月認定解除
蒔絵技法は、日本で発達した漆工芸の加飾技法のひとつで、漆で文様を描き、乾かないうちに、金、銀、錫などの金属粉や、朱、黄、緑などの色粉を蒔き付けて文様を表すもので、平蒔絵、研出蒔絵、高蒔絵が基本的な技術であるが、数多くの応用技法がある。
高岡漆器は、慶長年間に始まり、宝暦、明和頃から工芸漆器が製作されたと伝える。その後、江戸後期から明治初期にかけて、勇助塗、錆絵、青貝塗などの漆工技術が確立した。蒔絵技術もその頃導入されたが、明治27年富山県立工芸学校が高岡に設立され、同32年漆工芸科に描金部が設置されてから大きく発展した。
晩秋模様蒔絵硯箱
(県水墨美術館蔵)
大井見太郎は、北林鹿川、北村春照、竹中微風の各氏に師事し、蒔絵技術全般について卓越した技能を有するが、とりわけ、高蒔絵と研出蒔絵を併用した肉合研出蒔絵技術に優れている。
また、伝統的な技法に加えて斬新な意匠や新しい蒔絵材料の使用に長じ、金、銀などのほか鉛、青貝、卵殻などを巧みに使いこなし、その作品は高い評価を受けている。
【高岡市】
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