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更新日:2021年2月24日
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たまつくりのいせき
朝日町の宮崎海岸を望む小丘陵上に古墳時代中期の浜山玉(はまやまたま)つくり遺跡(県指定史跡)があります。昭和42・43年に発掘調査がなされ、2棟の竪穴住居跡がみつかりました。いずれからも勾玉や管玉などの完成品とともに多くの未製品や製作工具が出土し、玉つくりの工房跡であることがわかりました。第1号工房跡は一辺が約5.5mの隅が丸い方形で、工作用と考えられる土坑が2基設けられていました.出土した玉類にはヒスイの勾玉や滑石(かつせき)の管玉、ナツメ玉、ソロバン玉、臼玉などがあり、工具には勾玉の腹部を磨く内磨砥石(うちみがきといし)や背部を磨く外磨砥石(そとみがきといし)、原石を分割する叩石(たたきいし)、孔をあける際に使用する錐(きり)にはずみをつけるためのコマなどがあります。ヒスイの原石には分割のための浅い溝が一周しているものもあり、「浜山技法」と命名されています。古墳時代のこのような遺跡は新潟県の青海町や糸魚川市にも分布しており、玉つくりの専門集団がこの地一帯にいたものと考えられます。
浜山玉つくり遺跡から出土した玉類
(上段が勾玉,中段が管玉,下段が臼玉など)
宮崎海岸では現在でもヒスイを拾うことができます
浜山玉つくり遺跡の工房としてつかわれた竪穴住居跡
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