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更新日:2021年2月24日
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とうきとしっき
焼物はおよそ12世紀頃になると、現在の陶器生産の原形となる技術がめばえ、生産地が誕生しませした。瀬戸(せと)、美濃(みの)、渥美(あつみ)、常滑(とこなめ)、越前(えちぜん)といった諸窯で、甕、壷、すり鉢の3製品を基本として生産されました。とりわけすり鉢は新しい器種で、味噌づくりなどに用いられました。
北陸では石川県珠洲(すず)窯で灰黒色をした須恵器によく似た焼物が焼かれて、福井県から北海道まで流通しました。また、八尾町の京ケ峰古窯跡(きょうがみねこようせき)(八尾窯)は13世紀から14世紀にかけてつくられた常滑系の小規模な地方窯で神通川や射水平野の諸遺跡で製品がみつかっています。
こういった陶器とは別に日常雑器として用いられた焼物は、土師質土器(はじしつどき)とよばれる素焼きの土器で、いろいろな皿などが作られました。
漆器では、根来塗(ねごろぬり)などに代表されるような良質の製品が大量に生産される産地が登場します。県内の遺跡では小矢部市の日の宮遺跡や桜町遺跡、大門町の小泉遺跡などで椀などの食器類が出土しています。その多くは県内で生産されたもので、高岡、城端、魚津などで現在に伝わる漆器産業のル-ツであろうと考えられています。
漆器の椀(梅原胡摩堂遺跡) 珠洲焼のすり鉢
珠洲焼の出土状況
日の宮遺跡から出土したさまざまな漆器
京ヶ峰古窯跡
(地中に窯があります)
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