更新日:2021年7月5日

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定例記者会見[令和3年7月5日(月曜日)]

  • 日時 令和3年7月5日(月曜日)午後1時30分~午後2時15分
  • 場所 県庁4階大会議室

1 知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。

内容 動画
  1. GoToイート食事券の追加発行について
  2. 富山マラソンのランナー募集開始について
  3. 「富山県SDGs宣言」の募集開始について
  4. 富山県庁有給インターンシップの実施について
  5. 若手職員によるチャレンジプロジェクトの実施について

令和3年7月5日(月曜日)定例記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

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2 質疑応答

内容 動画
  1. 高岡市長選の結果について
  2. 石川県知事選について
  3. 熱海の土砂災害について
  4. SDGs推進の必要性、メリット等について
  5. 市町村へのワクチン配分に対する見解
  6. ワクチン在庫を「抱えている」発言の訂正について

令和3年7月5日(月曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

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3 記者会見録

1 知事からの説明事項

会見写真1

(1)GoToイート食事券の追加発行について

 1件目は、GoToイートの食事券、これの追加の発行についてです。

 GoToイートのキャンペーン食事券の追加発行分については、新型コロナの警戒レベル、おかげさまで先週ステージ1への移行をすることができました。県民の皆様、そして病院の医療関係の皆様、そして多くの事業者の皆様、皆々様の御協力のたまものだと改めて感謝申し上げます。そして、その移行を受けまして、食事券の販売・利用が明日から開始できることとなりました。

 発行数は65万冊です。1冊は500円券の24枚つづり、額面は1万2,000円分となっています。販売価格は、これを1冊1万円で販売しますので、プレミアム率が20%ということになります。販売期間は明日7月6日の火曜日から8月31日の木曜日まで、これまでの食事券と同じく県内211の郵便局で販売をさせていただきます。利用期間につきましては、明日7月6日火曜日から9月30日木曜日までとなっています。県民の皆様には、新型コロナの感染症防止対策をしっかりと取っていただきながら、御利用いただければと思います。

 また、これまでどおりテイクアウトあるいはデリバリーでも使える店舗がありますので、こちらのほうも大いに御活用いただければと思います。

(2)富山マラソンランナーの募集開始について

 2点目ですが、富山マラソン2021についてです。

 去る5月11日に開催しました富山マラソン2021第1回実行委員会において、開催可否の判断基準についてお諮りをし、御承認をいただきました。その後、6月3日木曜日の記者会見におきまして、ランナー募集の開始時期を6月5日の土曜日から変更しまして、7月上旬をめどに変更し、併せて開催可否の判断も1か月程度遅らせるということを発表したところです。

 この開催可否の判断基準に基づき、先週金曜日、7月2日に発表しましたとおり、本県の新型コロナウイルスに打ち克つためのロードマップにおける警戒レベルがステージ1となりました。また、大会の実施に必要な医療・救護体制の構築についてですが、医療関係者の皆様の御協力が得られる見通しが立ちましたので、富山マラソン2021のランナー募集を今週7月10日から開始することといたします。

 なお、お手元の開催可否判断についての取扱いに記載のとおり、募集開始以降も新型コロナウイルスの感染状況を注視しながら、大会の開催可否について適時適切に判断してまいります。

 最終的には、大会開催日の2週間前、10月24日の日曜日になりますが、から大会当日11月7日日曜日までの間に判断基準のいずれかに該当した場合には、関係自治体などの意見を聞いて、開催中止の判断をすることもあり得ます。

 また、大会開催日2週間前10月24日から、大会当日11月7日の日曜日までの間に緊急事態宣言もしくはまん延防止等重点措置の対象となっている地域にお住まいのランナーについては、参加を御辞退いただくという取扱いをさせていただきます。

 こうした取組みによって、ランナーの皆様はもちろん、県民の皆様にとっても安全安心な大会となるよう、今後とも最善を尽くしてまいります。

 このような変更によりまして、募集期間が大幅に短くなりますが、ぜひとも富山マラソンへの参加を多くの方に御検討いただきますようお願いを申し上げます。

(3)富山県SDGs宣言の募集開始について

 3点目は、「富山県SDGs宣言」の募集開始についてです。

 本県は、令和元年7月に国の「SDGs未来都市」に選定され、これまで県としてSDGsの取組みを進めますとともに、県民の皆さんへのSDGsに関する普及啓発を行ってまいりました。県内のSDGsの取組みをさらに促進するために、富山県内に本社または支社等を有する企業や団体などにおけるSDGsの取組みを宣言いただく「富山県SDGs宣言」を本日から募集をいたします。

 「富山県SDGs宣言」により期待される効果としましては、県内企業などのSDGsの取組みを県の専用ウェブサイトに掲載し、見える化することで、広く情報を発信し、県内企業等への波及や県、市町村、県内企業等の連携の促進を図ってまいります。

 また、いただいたSDGs宣言の中から取り組みやすい事例やユニークな事例なども県のウェブサイトなどで紹介し、県内企業などの参考にしていただき、本県のSDGsの取組みをさらに促してまいります。

 SDGs宣言を行うことによる県内企業等の皆さんのメリットとしまして、県のホームページで自社のSDGsの取組みがPRされること、お互いの取組みを知ることによる連携の促進、また企業イメージの向上による多様な人材の確保や新たな事業機会の創出につながること、このようなことが期待できると思います。

 次のスライドですが、「富山県SDGs宣言」の募集は、本日7月の5日から開始をいたします。応募などの詳細につきましては県のホームページを御覧いただきたいと存じます。

 また、今月30日には「富山県SDGs宣言」スタートアップイベントとして「富山県SDGs宣言」推進フォーラムを開催いたします。また、8月からは県内各地や希望する団体に出向く「出前ワークショップ」などを開催するなど、SDGsの取組みの推進に努めてまいります。

 7月30日に開催する「富山県SDGs宣言」推進フォーラムでは、慶應義塾大学大学院教授の蟹江憲史氏による基調講演を開催し、SDGsへの理解を深めるとともに、県内企業・団体等の皆様の事業活動とSDGsの関連性を認識していただき、参加者がそれぞれのSDGs宣言を作成するワークショップも開催します。「富山県SDGs宣言」に広く取り組んでいただくきっかけになるフォーラムになればと思います。このフォーラムへの参加の詳細につきましては、こちらも富山県のホームページを御覧いただければと存じます。

 県内の企業などにおきましては、既にSDGsの取組を進めておられる企業もたくさんあります。そうした企業の皆様を含め、これからSDGsの取組みを進めようというお考えの皆様におかれましては、ぜひこの機会に「富山県SDGs宣言」を行っていただきたいと思います。

 先般、ある調査でSDGs、名前は知っていても実は中身はあまりよく分かっていない、そのような方も実は多くいらっしゃることが分かりました。今さら聞けないと思っていらっしゃる方ももしかしたらおられるのかもしれません。そんな方々、企業に今回のこの取組みが資することを期待して、これを始めたいと思います。

(4)富山県庁有給インターンシップの実施について

 次、発表項目の4件目、富山県庁有給インターンシップの実施についてです。

 富山県では、これまでも就業意識の向上あるいは県政に対する理解を深めていただくことを目的に、インターンシップを実施してきました。多くの民間企業の皆様と一緒でございます。今回、4週間にわたり、より実践的な実務を体験してもらうため、有給によるインターンシップを実施することとしました。実は、これはまた私の選挙公約でもありました88の具体策、今は県の施策に落とし込んでおりますが、このコロナ禍における学生への経済支援にもつながる取組みとも考えております。

 対象は、県内の大学生、大学院生とします。大学1年生や2年生も含めて5名から10名程度を募集します。

 受入れ期間は夏休み期間中の8月16日から9月10日までの4週間を考えております。

 次の資料になりますが、今回の有給でのインターンシップでは、学生の皆さんに入庁1年目の若手職員の仕事をシェアしていただき、本格的に働いてもらう、そのようなことを考えています。

 また、私や副知事の活動に同行をする機会も設けたり、また課題を発見し、その解決策を私や県幹部にプレゼンテーションしてもらう課題解決型プログラムの実施も考えています。

 なお、事務的なことについては担当課へお問合せいただければと思います。

 県庁の有給インターンシップの実施についての説明は以上でございます。

(5)若手職員によるチャレンジプロジェクトの実施について

 最後、5点目ですが、若手職員によるチャレンジプロジェクトの実施でございます。

 若手職員によるこのプロジェクトは、若手職員の柔軟な発想やアイデアを県政に活かすとともに、活動を通じて職員のチャレンジ意欲を引き出し、多様な関係者を巻き込み、組織の枠を超えて行動できる共創型人材、これの育成を図るために実施をするもので、庁内に若手職員による政策提案チームを設置いたします。入庁5年目以上、30代までの若手職員を対象にメンバーを公募し、少人数のチームを編成し、企画・提案から事業の実施に至るまで関わってもらいます。応募の状況にもよりますが、おおむね5チーム程度を今想定しております。

 今回のポイントは、提案した職員が庁内調整から予算の要求、事業実施までを担うところです。実は私が民間企業の経営者の時代にやっておりました若手社員の人材育成、また若手の斬新なデザインを生かす取組みを、これを県庁でも取り入れてみたいと考え、実施に至ったものでございます。

 若手職員には、ワークショップやフィールドワークなどを通じて民間企業や地域の皆さんの意見をお聞きするなど、積極的に活動し、官民連携の視点も取り入れた新規事業について、私を含めた幹部職員にプレゼンテーションをしてもらいます。そうした企画提案のうち、優れたものについては事業化を決定したいと考えています。

 また、当該事業を担当する室・課に提案した職員も加わってもらい、来年度の事業実施に向け準備を進めてもらう予定です。具体的には、役所内の手続きのことですが、企画提案事業の担当課を決めまして、担当した職員にはその当該の担当課の兼務を発令し、その職員が事業実施に向けて庁内複業的、この複は複雑の複、複数の複ですが、庁内複業的に活動することを想定しています。県庁の若手職員が地域や民間の方々ともうまく交わりながら、若手ならではのアイデアあふれる優れた企画提案がなされることを期待しています。

 また、このそれぞれの政策提案の実現をするために、もし県庁内に何らかのバリアがあったり障壁があったりということがあるならば、県庁の改革にまで踏み込んでもらうことがあってもいいと思います。そんなことも期待をしたいと思います。若手職員によるチャレンジプロジェクトの実施についての説明は以上です。

新型コロナウイルスワクチンに関する報道についての訂正

 以上、予定をしておりました5点について御説明を申し上げました。追加して1点、私から申し上げたいと存じます。

 昨日7月4日、一部報道にございましたが、各市町村が保有している新型コロナのワクチンですね、これにつきまして、県では「在庫を抱え込んでいる」との認識を示しているという記事がございました。これにつきまして、私から改めて、もしかしたら誤解をされた読者もおられたかもしれないので、説明をさせていただきます。

 まず冒頭申し上げたいのは、ワクチンの接種に当たっては、各市町村、そして医療機関の関係者の皆さん、大変に御尽力をいただいていることでございます。現場で頑張っておられる皆様のおかげで、マスコミの皆さんも大変に御注目されているところの県内の接種率も全国の中位まで上昇してきたところです。このため、県としましては、今後も引き続きワクチンをきちんと確保し、一日も早く希望する方々へのワクチン接種が進むように引き続き努力をしてまいります。

 既に、国ではファイザー社製ワクチンの配分について4月から6月に確保した全国で1億回分、これに加えまして7月から9月には全国で7,000万回分を確保することを表明しています。すなわち、4(月から)6(月曜日)の3か月に比べて7(月から)9(月曜日)の3か月は3,000万回分、供給量が減るということでございます。

 ワクチンは、ファイザー製であれば3週間を空けて2回の接種を行うことが推奨されておりますので、県内の市町村ではこれをもちろんにらんでおられまして、2回目のワクチンの確保の見込みを立てて接種を進めておられる、これは責任を持たれる市町村、現場を預かられる市町村としては当然のことでございます。1回打たれた方が3週間後には2回目を打たれる。これももちろん想定してその分も確保しておくということ、これは当然の行動だというふうに考えています。

 また、やはり今ワクチン接種がどんどんどんどん加速をしております。そんな状況を見られて、早く1回目の接種を受けたいと考えておられる住民も増えてきているわけでありまして、そのために、やっぱり現場を預かられる市町村としては、先々の予約を受け付けている市町村もあられることでございます。こういった将来の接種のためにやはり市町村としてはその分のワクチンも確保しようと考えられるのは、これはもう当然のことでありまして、そのためにですね、2回目のこと、あるいはちょっと先の接種の予約を受け付けたことに対して、やはり一定量の在庫を持たれる、これが現場を預かられる、そして予約に責任を持っておられる市町村としては当然のことであるというふうに思います。

 そこにおいてですね、昨日の一部報道で、市町村がワクチンの在庫を抱え込んでいるという表現を私どもの県の担当から、そういう認識を示したという報道がありましたが、この私どもの担当の見解は適切ではなかったというふうに思います。抱え込んでいるという言葉は、日本語としてどうもネガティブなイメージを読者に抱かせるのではないかと私は思います。そういう意味で、ここに私から訂正をさせていただきたいと思います。もう記事は出ておりますが、私どもの見解として、抱え込んでいるのではなくて、市町村では在庫を持っておられるのだということでございます。

 県としましては、引き続き市町村の接種が停滞することがないように、県の各市町村の接種の状況等も随時把握をさせていただきながら、国に対してこれまで同様安定的にワクチンを供給していただくこと、また、供給量やスケジュールをできるだけ早く示していただくこと、今後とも継続して働きかけてまいりたいと思います。

 いずれにしましても、県内15の市町村全てにおいて、希望される方々が、高齢者だけではなくて希望される方々の全ての接種が終わることをもって、富山県としての接種の完了、この日を目指して15市町村ワンチームで頑張ってまいります。県としては、その15市町村に寄り添って、必要な側面態勢、特設会場なども既に順調に進んでおりますが、この運営を含めて15市町村ワンチームでの接種の完了のその日に向けて、引き続き役割をしっかりと果たしてまいりたいと思います。

 以上、冒頭私からの発表は以上でございます。

2 質疑応答

会見写真2

<記者>

 高岡市長選のことについて伺いたいと思います。

 談話なりコメントなり昨日いただいたかと思うのですが、改めてというところで、今回ですね、構図ということでいいますと、自民党の推薦を得られなかった方が当選をして、推薦を得た方は落選するという結果でした。これは、知事選の構図とも重なりまして、新田知事も自民党の推薦は得られませんでしたが、手を挙げられて当選をされたということです。今回のその構図についてですね、構図とその結果について、知事はどんなことを思っていらっしゃいますでしょうか。

<知事>

 私も昨日当選が決まられた角田悠紀さんの事務所にも行き、県内の多くの市町の首長さんもお見えでしたが、一緒に御当選を祝福してきたところでございます。

 自民党さんとしての候補者の選考の過程でいろいろな手続が踏まれたことはもちろん報道で知っております。結果、それぞれ年齢も違う、あるいはバックグラウンドも違う3人の方が政治活動をされ、最終的に立候補され選挙活動を行われたと。この過程で、本当に活発な議論があった、それぞれの信じるところを訴え合われた、本日のいろんな議論があり、翌日またほかの候補者の発言なんかを聞いてまた自分の発言もバージョンアップしていく、そんなことがこの日々続けられて、どんどん高岡の将来に対してよりよい提案というかアイデアというか、あるいは政策というか、そんなものが練り上げられていかれたということを報道など通じて見ておりました。これはやっぱり選挙ということの持つ民主主義にとってもちろん大切なプロセスの一つですが、それだけではなくて、まちづくりということを考えても、選挙というものが本当に意義のあることなのだなということを今回の高岡市長選挙のプロセスを見て本当によく感じました。

 ということで、3人の候補者がそれぞれ切磋琢磨をされて選挙戦あるいはその前からの段階を戦われたことは、とてもよかったことだというふうに思っています。

<記者>

 自民党の推薦を得られなかった方が当選をしたということについては、知事は何か見解はありますか。

<知事>

 いえ、それは高岡市民の、高岡の有権者の御判断ですので、私は事実としてそれを受け入れたいと思います。

<記者>

 分かりました。もう一つお願いします。

 投票率ですけれど、58%ということで、各陣営、あとは報道機関もそうかもしれませんが、非常に今回関心が高くて60%を超えるだろうというふうな見方が結構あったと思います。ただ、結果はそこまではいかずということだったのですが、知事なりに投票率がそこまで上がらなかった理由とか原因とか、御自身でお考えになることはありますでしょうか。

<知事>

 私も選挙というのは1回しか経験していないので偉そうなことは言えませんが、やっぱり何が起きるか分からないということは、1回の経験をもって自身としても渦中にあり経験したことです。今おっしゃった昨年の知事選挙の投票率がそこまで上がるということも私は想像していませんでした。

 そういう意味では、今回もっと高くなると予想されていた投票率がさほど伸びなかったということ、こういうことも起こるのが選挙なのだなと改めて思って、報道を見ていました。

<記者>

 どこに、問題というとおかしいので、これは市民の判断ですし、投票に行った行かないもそれは市民の判断ですので尊重はするのですが、基本、高いほうが低いよりいいわけで、何で上がらなかったのだと思いますでしょうか。

<知事>

 それは、本当、選挙というのは何が起こるか分からないということ。ただ、行かれなかった40%強の方の、それはやっぱりもしかしたら意思もあるのだと思います。私もまた昨年の話で恐縮ですが、昨年の知事選挙においてやはり感じたことは、あのときは60%を若干超えましたが、投票に行かれなかった40%の方のことを自分としては大きな宿題だと思うとそのときは申し上げましたが、やっぱり今回もそういった宿題は残ったのかなというふうに思います。

<記者>

 分かりました。もう1点だけお願いします。

 石川県知事選の話ですが、馳浩さんが来年3月の石川県知事選に立候補する意向を固めたというふうに報道されています。知事選ではですね、こちらの知事選ですけど、知事は馳さんの支援も受けておられたかと思います。馳さんの動きについてどう見ているかということと、もし本当に手を挙げられるのであれば、応援のお返しではないですが、応援に行ったり、そういったこともあるのでしょうか。

<知事>

 おっしゃるように、昨年、私の選挙においては、馳先生に何度も何度も富山県に来ていただきまして、登壇していただいて演説も何度もやっていただきました。大変に力強い後押しを受けたということを感謝申し上げております。と同時にそうやって幾つもの接点があったわけですが、政治家として大変にこう決断力がある、そして実行力のあられる方だなということも、その触れ合いを通じて感じていることでございます。

 今回のこの大胆な政治家としての転身の御決断も、馳先生ならあり得ることだなというふうに思って、隣の県から見ているところでございます。

<記者>

 もし手を挙げられて、新田知事、応援に来てくれよと言われたら、応援に行かれますか。

<知事>

 来年3月ということはほぼ確定的ですが、まだ全体の構図がどうなっていくか、その辺はよく見たいと思います。

<記者>

 熱海の土石流のことですが、非常に甚大な被害が出ています。この土石流についていろんな問題が今報道されていると思うのですけど、避難指示の問題であったりとか盛土のことだったりとか、県として新たにこの土石流のことを受けてチェックを指示されたところとか、再調査とか確認を指示されたようなこととかってありますでしょうか。あともう1点は、今の高岡市長選の続きですけれど、県知事選とあとこの高岡市長選の結果を受けて、県民なり市民が求めているものに変化というか感じられたりとか、意識の変化とか、そういったものを感じられたりはしましたでしょうか。

<知事>

 まず熱海市で発生した土石流につきまして、約80世帯が流され、今現在も救援活動が続いている。3人の方がお亡くなりになったと報道で知って承知しておりますが、心から御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げたいと思います。また今行方不明の方々が一日も早く発見されることも願っております。

 折しもですね、昨夜来、本県でも大雨が降ったところでございます。昨夜の9時以降に富山、魚津、高岡、南砺の各市、そして上市、立山、入善、朝日の各町に大雨警報が出ました。直ちに県としては非常配備態勢を取るように指示をいたしました。通常の宿直者に加えまして防災担当の職員を2名配備するなど、万が一の事態に迅速にまずは初動態勢が取れるようなことに準備をしておりました。そして、情報収集にも努めました。今のところ被害が出たという情報は入っておりませんが、引き続き、今はたまたま(雨が)上がっておりますが、また夕刻から(天候が)再度崩れるという予報もあります。引き続き緊張感を持っていきたいと思います。特にこれは例年、今や例年となってしまいましたが、梅雨の後半の大雨、これが大きな災害を引き起こすということがほぼ毎年のように起こっております。そういう意味では、本県でも県民の皆様の安全安心の確保に努めてまいりたいと考えております。

 また、2つの昨年の知事選挙と昨日の高岡市長選挙を受けてという御質問をいただきました。昨年のことについては、私の手前みその話になりますが、昨日当選された角田悠紀さんも、やはり変化あるいは停滞感を吹き飛ばして前へというような、そんな主張をしておられました。そういう意味では、私とも通じたところはあるのかなと思います。結果的に当選されたということは、有権者の皆さんもそういったことを是として選択をされたのだというふうに理解できるのではないかと思います。

<記者>

 SDGsのことについて2点あるのですが、1点目は、SDGs宣言の募集方法ですけれども、ホームページとかは会見が終わった後に公開されて、そこで見られるようになるのでしょうか。あと2つ目は、県もSDGs未来都市に選定されて2年くらいたっていると思うのですけれども、今改めてそのSDGsを推進することの必要性などについて教えてください。

<知事>

 おっしゃるように、この会見終了しましたら募集方法を公開したいと考えます。

 それから、もしかしたら2つ目の質問は何を今さらという御趣旨なのかもしれませんが、先ほどもちょっと付加して申し上げましたが、本当に言葉はもう新聞にも、マスコミにSDGsという単語が出ない日はないぐらいですが、案外実態が伴っていないのではないかという、何のアンケートだったかちょっと思い出せないのですが、それがありました。

 そんなこともありますし、また本県が令和元年の7月にSDGs未来都市に選定されたこともあります。これまでもちろん着実に取組みを進めてきたと理解をしておりますが、これをぜひ県内の企業や団体にもより普及をしていきたい。単にイベント的にSDGsを扱うのではなくて、自社の事業やあるいは本当に事業の中に織り込まれるような、そんなものにしていくのがこのSDGsの趣旨だと理解をしています。そのために、もちろんもう進んでいる企業があれば、その企業の取組みを私どもが紹介することによって、より共有する、あるいはそこから新たな企業同士の連携が深まっていく、そんなことにもつなげていきたいと思いますし、もし今少し出遅れ感がある企業があるとしたら、企業としての努力のために、また従業員の皆さんのモチベーションをアップするためにこんな宣言をしていただき、生かしていっていただきたい。そんな趣旨で今回のこの富山県SDGs宣言という事業を考えたところでございます。

<記者>

 自治体としてSDGsを推進することの重要性みたいなものについてお聞きしたいです。

<知事>

 これは言うまでもなく国連で提唱されみんなが認めている、そして17という本当に人類として普遍的な目標ばかりだというふうに考えています。とすれば、自治体が行う施策についても全てがこのSDGsに関わっていると思いますし、人類の目標はすなわち富山県民の目標でもあるというふうに思います。ですから、このSDGsを推進するということと、本県が富山県民福祉のために様々な施策、事業を展開するということは、何の齟齬もないというか、全くこれはきびすを同じくすることだというふうに思います。

 ですから、これまでSDGsという言葉、概念がない時代にも本県としては先人が頑張っておられたわけですが、今、このSDGsという人類共通の目標がある現在としては、これをぜひ富山県の施策の中心に据えて、富山県の諸事業、諸施策の中にこの17、さらに細分化された項目もありますが、これらが全てどこかに息づいているのだと。ですから、これを進める、富山県の施策を進めていくことが、このSDGsの推進にもつながる。こういう取組みを進めていくということは、富山県にとっても、富山県の皆さんにとっても大切なことだと考えております。

<記者>

 ワクチンの配分についてお尋ねします。

 富山県は唯一、県内の中にワクチンの配分を希望どおり受けられる市町村はなかったというようなことですけれども、報道の中では入力システムにちょっと遅れがあったりというような要因もありましたが、改めて、配分希望どおり受けられる自治体に富山県内が入っていないことについての知事の受け止めと、また今後希望どおり受けられるようになるよう、例えば市町村に今後伝えていかれるような対策、対応などあればお聞かせください。

<知事>

 日本に1,700余りの自治体があるわけでございまして、その中で今回6月10日時点でのデータに基づいて7月の前半に配分する、第9クールと我々言っておりますが、第9クールの配分量が決定をされたということ。これは、1万1千箱総数で予定をされていますが、そのうち1万箱については全自治体に希望量あるいは人口などに基づいて配分をされます。富山県の場合は77箱の配分があります。プラス、在庫が少ない自治体、378の自治体について千箱分をそれらの378の自治体に配分をされたという、そんな報道だったかと理解をしています。国としては、使用率上位の市町村、これが378あったということでございます。

 だから、1,700ほどある自治体の中で5分の1ぐらいがこの使用率上位の市町村であったと、6月10日時点でですね。その6月10日のデータに基づいてそういう配分を国がされたと。これは、底流にはですね、先ほど冒頭に申し上げたように、4月(から)6月は1億回分のファイザーのワクチンを確保されていた。今7月(から)9月の3か月については、それが7千万回分に言わば減るということ。当然、これまでと同じ配分の仕方では立ち行かないので、国としてはこういう工夫をされたのだというふうに思います。

 それで、その1,700のうち378の自治体が使用率上位でこのようなことに選ばれたと。その中に、富山県の15市町村が入っていなかったということは、私は別にさほど大きな問題とは考えておりません。まずそれが私の見解でございます。これは前から言っておりましたが、そのようなランキングとかそういうことは一喜一憂することではないというふうに考えております。

 ただ、先ほど冒頭に申し上げたのは、そこにおいて県内で一つの市町村も選ばれなかったことの理由において、市町村が在庫を抱え込んでいるという表現は、ちょっとネガティブなイメージを抱かせるので、私の口から訂正をさせていただきたい、そのような趣旨であります。

<記者>

 重ねてなんですけども、以前から知事はランキングといいますか、接種率などは一喜一憂するものではなくて、全国で集団免疫を獲得するために、終わったらそれはよいのではないかみたいなお話でされていますけれども、そうなると、例えば今回のこの回数、供給量が全国的に減ることに対して、例えば市町村にこのように改めて接種体制見直しですとか、何かそのような対応を求められたり、今回の供給量の減少を受けては特に通知などはされないということでよろしいのでしょうか。

<知事>

 それは、先ほども申し上げましたように、これは公表するものではありませんが、市町村ごとの接種の状況などはヒアリングをさせていただいております。それを見ながら県としてアドバイスできるようなことがあればしてきましたし、今後もしていきたいと考えます。

 ただ、海外からの輸入品ですので、今のところは。もちろん国産ができればいいと思いますが、今のところは輸入品です、全量。ですから、もし数が来ないものは、これはしようがない、現実に即した対応を市町村と相談しながらしていく必要はあろうかと思います。

 いずれにしましても、繰り返しますが、15市町村の希望される方が全て終わって、ワンチーム富山県の完了だということ、これは15市町村長さんと全く共有をしていることだと考えます。

<記者>

 先ほど訂正された件(ワクチン在庫を抱えている発言の訂正)、当該の新聞社さん以外なかなかちょっと分からなかったのですけども、今新聞を読むと、優秀自治体がない理由について、市町村がワクチンの在庫を抱えていることに加え、システムの入力が進んでいないことも要因との認識を示したと新聞には書いてありました。これは、そういうふうな認識を示したのは事実ですか。まずは確認させてください。どのような質問があって、どのような見解を県としては当該新聞社に返したのか、まずそこからちょっと確認させていただいてもいいですか。

<知事>

 すみません、私が答えたことではないので、質問の内容は分かりません。ただ、こういうお答えをしたのは事実だと把握しております。

<記者>

 分かりました。

 ただ、在庫という言い方が悪いけれども、何がしか市長さんはその必要な量を持っているということを訂正したという理解でよろしいですか。

<知事>

 在庫という言葉よりも、抱えているというのがネガティブなイメージありませんか。

<記者>

 いや、必要なら、普通の民間企業なら売り物として在庫を持っているのは当たり前だと思っていますけれども、別にネガティブな印象はあまりないですけど。

<知事>

 まあでも在庫が「ある」というのと在庫を「抱えている」というのでは、言葉としてはちょっと受け止めが違うような気がして、そういう読み方をされる読者も、たくさんの読者おられますから、おられるのではないかと懸念をして、先ほどの私からの訂正の発言とさせていただきました。

<記者>

 「抱えている」というところが問題であるということ。

 何がしか、必要な量はもちろん持っていらっしゃるけどということなのですよね。

<知事>

 はい、それはだから必要なのです。当然1回目を打たれたら3週間後に2回目を打たれる方がおられる。それから、やっぱり一日も早くということで、ちょっと先の予約も取っておられる市町村もある。その他でもそれを担保するためにもやっぱり在庫が必要だということ。ですから、在庫があることは決して悪でも何でもないということです。現場を預かられる市町村としては当然の行動で、「抱えている」というのが悪くないならそれでいいのですが、私はもうちょっと誤解をされて読まれる読者もおられるのではないかなと思います。

 かつ、その市町村が怠慢であるということも全くないわけでありまして、皆さんも、あるいは取材されておられるかもしれませんが、もう本当に各市町村、現場の方、担当の方、不眠不休で頑張っておられます。そんな実態もぜひ読者の皆さんに分かっていただければと思います。

<記者>

 南砺市長はSNSで市町村が在庫を抱えていることはないみたいなことを発言、発していたのですけれども、それについてはどういうふうに感じておられますか。

<知事>

 私はそれを読んでいないので。

<記者>

 そうですか。市町村が在庫を抱えることはないと、ごめんなさい、もう一回正確に(南砺市長のSNSを)読むと、市町村はワクチンの在庫を抱えていることはないというふうにメッセージを発しておられるんですけども、それについて何か感じることはおありですか。

<知事>

 夕べも田中市長とお会いしましたが、その話はしていませんので、いわゆる在庫という意識もないのか、必要な手持ちと、どういうのでしょうか、さっき言ったように当然出てくる、日程もほぼ決まっているものであるという、そういったことを田中市長はおっしゃられたいのかなと、それは拝察します。

4 関連ファイルのダウンロード

【資料1】GoToイート食事券の追加発行について(PDF:65KB)

【資料2-1】富山マラソンのランナー募集開始について(PDF:102KB)

【資料2-2】(別紙)開催可否判断についての取扱い(PDF:95KB)

【資料3】「富山県SDGs宣言」の募集開始について(PDF:135KB)

【資料4】富山県庁有給インターンシップの実施について(PDF:180KB)

【資料5】若手職員によるチャレンジプロジェクトの実施について(PDF:185KB)

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お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課企画・報道担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3133

ファックス番号:076-444-3478

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