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更新日:2021年8月3日
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令和3年8月3日(火曜日)臨時記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) |
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令和3年8月3日(火曜日)臨時記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) |
現在、全国で、感染力が強いとされるデルタ株への置き換わりが進みつつある中、首都圏だけでなく多くの地域でこれまで経験したことのないスピードで感染が拡大しており、国内の新規感染者数は7月29日に初めて1万人を超え、その後も高い水準で推移するなど、極めて緊迫した事態となっています。
本県についてですが、感染が急拡大している地域との往来による感染事例が多く見られています。今後、夏休み、さらにはお盆中の帰省や旅行をきっかけとした感染の急速な拡大が危惧されるところです。
現在、県内の感染状況につきましては、ロードマップの4つの判断指標のうち、新規の陽性者数、また、感染経路不明の新規陽性者数、指標の3と4ですが、この2つが基準を上回っています。入院者数も増加していることなどから、去る7月28日に新型コロナウイルス感染警報、いわゆる富山アラートを発出したところでございます。県民の皆さんにより一層の感染防止対策の徹底を改めてお願いをしたのがこの富山アラートの趣旨でございました。
しかしながら、その後も40代、50代を含むこれまでよりは若い世代を中心に、毎日20人から30人余りの感染者が確認されております。入院者数も7月31日以降、100人を超える水準で推移するなど、県内の感染状況や医療提供体制が予断を許さない状況が続いています。
7月以降、県西部での感染者が顕著に増加する傾向が見られました。本当にはっきりと西高東低と言いますか、そんな状況が2週間ほど続きましたが、7月中旬以降は県東部でも再び感染が拡大しています。ということは県下全体に感染が広まっているというのが足元の状況です。
実際の感染事例からは、感染が急速に拡大している地域への出張、あるいはそれらの地域からの出張者の受入れ、これをきっかけに感染したのではないかと疑われるもの。また、通勤や通学、家族や知人との交流や、夜間の飲食店の利用などを目的としたお隣の県との往来があり、その際の感染が疑われる事例も一定数見られています。
そして、それをきっかけにして、そのウイルスが職場、あるいは家庭に持ち込まれ、職場の同僚や同居家族への2次感染が非常に高い頻度で発生をしております。感染の拡大を加速させています。本県でのデルタ株への置き換わり、今、30%程度と見ております。それでもやっぱり増えつつあるということ、これはやはりこれまでよりも報道もされておりますように、感染力が非常に高いということでございます。前でしたら、職場に持ち込まれても、ぱらぱらと感染者がいた、本当に濃厚な方に感染をしたというケースが通常でしたが、今のケースは本当に多くの方に広まってしまう。そんなことであります。御家庭でも、御家庭全員がかかってしまう、感染してしまう、そんな例も多く見られている、これが現在の感染状況のやはり特徴というか、怖さだというふうに思っております。
こうした状況の下でロードマップに示す判断指標、新規陽性者数、感染経路不明の陽性者数、既に基準を上回っていることに加えまして、直近1週間平均の入院者数、指標の1になりますが、これも7月29日に基準の50%である70人を超えました。その後も、増加傾向が続いているなど、ステージ2への移行の要件を満たす状況になっています。
このように7月28日の富山アラート発出後も感染者数、入院者数の増加が継続しており、このまま感染者が増加すれば、県内の医療提供体制が逼迫をし、通常診療にも支障を来すことが危惧をされる状況にあります。
このような状況を踏まえて、夏休み、あるいはお盆休みの人流の増加をきっかけとした感染の拡大を食い止めるために、本日、有識者会議を開き、御意見も伺い、8月5日、木曜日、午前零時から感染レベルを現在のステージ1から、ステージ2に引き上げることといたします。
これまでのステージ1においても、県民の皆様には御覧のように時間帯を問わず、感染防止対策を徹底いただくようお願いをしてまいりました。今回、8月5日からのステージ2においては、次のとおり対応していただくようお願いをいたします。
1点目、夜間の外出については、2時間以上の飲食の自粛をしてください。長時間の飲酒は注意力を低下させ、感染防止行動が不十分となりがちです。2次会、3次会と飲酒を重ねていく際には、感染が広がり、その後、配偶者や子どもたちなど、家族のほぼ全員が感染した事例が先ほども申し上げましたように見られています。大切な御家族を守るために、ぜひ徹底をお願いします。家族とまた職場の仲間です。
2点目は、ステージ1でもこれは同様のお願いをしてまいりましたが、時間帯を問わずに同居家族以外のグループでの会食は少人数、4人以下、そして短時間としていただき、会話するときは必ずマスクを着用するなど、富山県の食事スタイル「ますずし」の徹底をお願いいたします。
また、飲食を伴わない場合も感染防止対策を徹底してください。さらに現在、感染が広がりつつあるデルタ株等の変異株は本当に感染力の力強さが示唆されています。短時間の会食であっても、感染リスクを避けるための工夫がこれまで以上に必要となります。同居家族以外の方と自宅や屋外で会食を行う場合には間仕切り、距離の確保などの飛沫防止対策を徹底いただきますようお願いいたします。
今、安心対策の飲食店の認証もされたお店はホームページで公開をしております。これもぜひ参考にしていただきたいと思います。
3点目、これもステージ1と共通ではありますが、アクリル板の設置、手指消毒の徹底、マスク着用の推奨、換気の徹底といった基本的な感染防止対策が徹底されていない施設や飲食店の出入りは控えてください。
4点目、現在、11都道府県で緊急事態宣言、あるいはまん延防止等重点措置が適用されています。これ以外はほとんどの地域でももう実は警戒が必要な状況になっています。今、47都道府県全てが国でいうところの注意喚起をする、そのようなレベルにも達してしまっています。そういう状況にあるということ、すなわち県境をまたぐ不要不急の移動は自粛をいただきますようお願いをします。
また、帰省や旅行で来県を予定されている皆さんへのお願いです。昨年、コロナ禍により、故郷への帰省がかなわず、今年こそはと楽しみにされている方も多いと思います。また、年末年始の第3波のときには、帰省をされたい方がおられても、おじいちゃん、おばあちゃんがやっぱりちょっと危険を感じられて、帰ってこなくていいよというふうに言われたという話もよく伝わってまいりました。しかし、現在の全国の感染状況を鑑みますと、県境をまたぐ移動は感染拡大リスクが極めて高く、大切な御家族や御友人への感染のきっかけとなりかねません。
今、幸い高齢者へのワクチン接種が進んだものですから、年末年始にはストップをかけられたおじいちゃんおばあちゃんのストップが今はないという、そのような状況もあるようでありますが、しかし、それにかかわらず、感染拡大リスクが極めて高いということ、これをぜひもう一度御自覚をいただいて、大切な御家族や御友人への感染のきっかけとしないように、どうか県外からの帰省であっても、あるいは県境をまたぐ不要不急の移動は自粛いただきますようお願いをします。
中でも、感染が急拡大している地域にお住まいの方、特に緊急事態宣言対象地域、まん延防止等重点措置地域、これらにお住まいの方については特に慎重な御検討をお願いいたしたいと思います。
どうしても来県される必要がある場合には、2週間前から大人数での会食など、感染リスクの高い行動は控えるとともに、来県された際にも御家族や友人との会食は控え、接触は最低限としていただく、また大変に申し上げにくいことではありますが、御自宅に泊まらずに宿泊もホテル等の利用を御検討いただければと思います。実際にそのように自衛をなさっている方も既に多数いらっしゃいます。県民の皆様にはこうしたことをぜひ県外にお住まいの御家族、御親戚、あるいは知人の皆さんとよく御相談いただきたいとお願いをいたします。
そして、お盆中には親戚の皆さんがお集まりになる御家庭も多いと思います。県内の親戚であってもふだん会われていない方との会食や大人数が集まっての会食は自粛していただくようにお願いをします。
また、同窓会のシーズンともなります。これらについても同じであります。会食は自粛していただくようにお願いをします。
発熱など、体調に異変を感じたら集まりへの参加は絶対に避けてください。また、どうしても会食をする必要がある場合は、2週間前から、感染リスクの高い行動は控えてください。大切な家族、親戚、お友達に感染を広げないためにも、ぜひ、これらのこと徹底をお願いいたします。
市中での感染が広まりつつあり、これまで経験のしたことのない大きな波がもう迫ってきています。県民の皆様には高い緊張感を持って、うつさない、うつらない、この行動を徹底していただくように御協力をお願いいたします。
最近のデータですが、感染者の9割以上、93%を50代以下の方々が占めています。この方々にはより慎重な行動を心がけていただくよう、重ねてお願いをいたします。冒頭、私からは以上でございます。
<記者>
コロナの対応について、県の対応と知事の考えについて2点お伺いします。
まず、1つ目ですが、政府が2日に入院対象を重症者に限定する方針を決めました。中等症でも重症化リスクが低い人は自宅療養にするとしていまして、事実上の方針転換になるのかなと思います。
政府の姿勢をどう受け止め、県内でも方針に沿って転換を図るのか、それとも病床の余裕を踏まえて、いわゆる中等症も入院するようにしていくのか、県の考えと今後の対応を併せてお伺いしてもよろしいですか。
<知事>
政府の対応も承知をしております。やはり足元の首都圏での逼迫状況を御覧になられての対応だというふうに私は理解をしています。
本県も決して油断できる、楽観できる状況にはないことは、今、申し上げたところです。さらに5月に病床の確保をこれまでの病院以外の公的病院、また民間病院にもお願いをして、確保数を拡充したところでございます。決して余裕があるということは申し上げられませんが、でもまだそこまでの逼迫には至っていない状況でありますので、基本的には今まで同様、病院とホテル、宿泊施設の併用をこれまでどおり続けてまいりたいと考えております。
<記者>
もう一点ですが、先日も全国知事会のほうで、1日に、外出を厳しく制限するロックダウン、都市封鎖、そのような手法の検討を含む提言をまとめられました。一方で、総理大臣、菅総理は日本にロックダウンはなじまないということも述べていらっしゃいます。
知事はロックダウンについてどう考えておられるのか、知事会の提言同様に状況によっては考えるべきだというふうに思われますか。
<知事>
そうですね。まず、今のコロナ禍には、正直言って間に合わないことになると思いますが、このようなパンデミックは今後もやはり起こってくるものだというふうに覚悟しなければならないと考えています。それに備えるという意味で、これは私権の制限などにも関わる大変大きな慎重な議論が必要な論点だと思っておりますので、時間もかかると思います。様々な御意見もあろうかと思います。今後に備えて、議論を始めるということは、私はすべきだ、したほうがよいと思います。
全国知事会の提言もそのような趣旨であるというふうに思います。
<記者>
先ほどの有識者懇談会での内容を伺いたいのですけれども、県内のデルタ株の拡大の様相を今どう見られているか教えてください。
<知事>
本当に今直近で30%程度がデルタに置き換わっているというのがあります。ただ、首都圏のように、まだサンプル数がそこまで多くはないので、今のところ持ち得るデータで県内の状況は30%というふうに理解しています。
<記者>
であれば、まだ完全に置き換わった状況ではないということなんでしょうか。
<知事>
そうですね。
<記者>
まだ広がっている最中というか、広がり始めの段階ということなんですか。
<知事>
そうですね。
ただ、他都道府県の状況を見ておりますと、始まるとやっぱり早いということは覚悟しておかなければなりません。
<記者>
県がステージを2から1に引き下げてちょうど一月ぐらいでまたステージ2に引き上げざるを得ない状況となったのですけれども、この28日に富山アラートを出して、この拡大のペース、これまでにない速さだと思うのですけれども、改めて知事御自身どう御覧になっているか、どうお考えかを教えてください。
<知事>
そうですね。これで4回目のステージ2入りということになってしまいましたが、だんだんその間隔は実は狭くなっています。おっしゃるように今回は7月3日にステージ1に下げましたから、一月ということになります。これはやはり全国の状況も同じようなことであり、感染拡大のスピードが速まって、もちろんデルタ株の影響もあるのでしょう、全国的にはあるのでしょうが、だんだんと早まっているということだと思います。
ただ一方で、よい兆しとしては、やはり高齢者の感染が本当に少ない。県でも全くそのとおりになっております。やはりこれはワクチンが明らかに機能している、実は御高齢の方、65歳以上でも何人かこの1か月でも感染は見られますが、いずれもワクチンを接種されていない方、あるいは1回の段階の方、そういった方々です。これなどは、やはりワクチンの効果が実態として表れているのではないかと思います。
逆に次の世代、50歳代以下が今とても感染拡大の中心になっていますし、また10代、20代という若年層も増えているところです。やっぱりこちらにワクチンを広めていく、今、市町村によって、接種券がどの年代まで配布されているかは市町村によりますが、このあたり、各市町村でも今後お考えになると思いますし、県としても目配りをしていかなければならないところだと考えています。
<記者>
今日、島根県知事のほうから、首都圏で医療体制が逼迫しているという状況を受けまして、帰省を自粛するよう求めるのではなく、逆に緊急避難的な意味合いで首都圏からの島根県への帰省に対して何かしら支援をするという考えが表明されまして、そういった方法、対策について新田知事はどう思われますか。
<知事>
それは私、ちょっとすみません、承知をしておりません。
そうおっしゃったのですか、直接、それは聞いていないので、詳しい趣旨が分かりませんが、本県ではそこまでの余裕はないのではないかと思っています。
<記者>
余裕というのは。例えば、医療体制的な余裕なのか、それとも財政的な余裕なのか、具体的に教えていただきたい。
<知事>
もちろん医療提供体制のほうです。
<記者>
医療提供体制の余裕ということですね。
昨年も県からは帰省、県境をまたぐ移動は控えるようにというお願いはされていたのですけれども、当時、新田知事はまだ知事就任前ですので、改めてこういった県境をまたぐ移動、帰省を控えるようにと、県外の帰省を考えている人にどう周知徹底を図るかという対策を教えてください。
<知事>
様々なSNSなども活用して、できるだけ届くようにはしているところです。また、具体的にはやっぱり御家族が戻ってこられたというケースは御家族内で情報共有ができているわけですから、県内にお住みの御家族から、県外にお住みの御家族にお伝えいただく、今日の趣旨の一つでもございますが、こんなことをお願いしています。また、ビジネスユースで来られる方については、それはまたビジネスルートで伝えていただくようにお願いをしています。
今、この前全国知事会でも政府への要望として、オールジャパンでそんなことを注意喚起してほしいということも申し上げました。それならまたオールジャパンの全国のマスコミでも報道されているので、そういったことを見聞きしていただいて、首都圏におられても地方も今大変なのだということを御認識いただける、だんだんとそうやって浸透がしているのではないかと期待をしています。
<記者>
まず、ステージ2への移行の関連についてお伺いします。
県内でも先ほどこれまでにもないような拡大のスピードというようなお話もありましたけれども、知事としまして、先週の4連休の人流の増加、県内での人流の増加というのは、今回の感染の急拡大に影響しているとお考えでしょうか。
<知事>
影響していると思います。
<記者>
先週、富山アラート、28日に出されましたけれども、いつも警戒レベルの判断というのはデータで基づいてされているかと思いますが、今、影響しているというようなお話もありましたけれども、富山アラートを出すのを例えば4連休の前に出すべきではなかったかとも思うのですが、そのあたりについて知事はどのようにお考えでしょうか。
<知事>
それは結果を見たらそういう判断もあったかなとは思いますが、私は常に適時適切に判断をしていると思っております。
<記者>
ワクチン接種に関連してですけれども、国の統計で高齢者の県内の接種率が、1日時点で1回目が大体約88%、2回目が76%あたりまで来ております。
菅総理は以前から7月末までの希望する高齢者の方への接種完了を目標に掲げておられますが、知事は、県内の現状としては菅総理が目標に掲げられたこの希望者、高齢者への接種完了という目標、現状達成できているとお考えなのかどうかについてお聞かせください。
<知事>
総理もオールジャパンでは達成できたというコメントだったというふうに思います。本県でも私も同様な状況にあると思います。もちろん、何人かの方々はやっぱりかかりつけ医で打てるのを待って、今月に2回目を持ち越されたという方もおられます。そのような方がおられることは承知をしておりますが、全体としては7月末に打ち終わるということは達成できていると言ってもいい状況にあると思います。
<記者>
有識者会議の中身について、何か参加者の方からは、例えばもっと強い措置を求めるとか、そういった意見などは出たのでしょうか。何か具体的な意見などあれば教えていただけないでしょうか。
<知事>
おおむね私ども提案のステージ2に上げますということで御認識をいただきました。ただ、さっきの会食のあたりは当初の我々の表現を急遽書き換えたのですが、先ほどの飲食店以外でも、御家庭などでも飲食する場合には、より徹底してください、マスクをしたりとか、遮ったりとか、そんなことは付け加えさせていただきました。
さっきも申し上げましたが、本当に感染力が強いデルタ株が増えつつあるということ。たとえ15分だとしても飛沫がかかれば、それで感染するということ。それを忘れてはいけないということ。時間の長さではなく、やはりいかにそれぞれがうつさない、うつらない行動をしているか、そこを徹底しなさいというアドバイスはいただきました。
<記者>
例えば、ステージ、これまで4回上げたり下げたりとかいう形になってきているわけですけれども、その中で、こうした警戒レベルの上げ下げに慣れてしまって、自粛の度合いがなかなか進まないという部分もあるのではないかという指摘もあるのですけれども、そこら辺、今、知事のほうはどう考えておられますか。
<知事>
そのようなことが全国的に言われているのは承知しておりますが、私は本県の皆様は本当に富山県民らしく、真面目に反応していただいているとありがたく感謝をし、それは県民の皆さんも、またいろいろな業者さん、飲食店を含めて業者さんもしっかりとやっていただいていると思います。
実は、数日前に魚津に行った際に、ぜひ飲食店の声を聞いてくださいという御意見があったので、のぞいて、飲み食いはしなかったのですが、話を聞きました。
その店主の方の話ですと、アラートを出したその日に74人予約のキャンセルが来たというふうなことで、ちょっと恨み節も聞かされたわけでありますが、でもそれぐらいに敏感にアラートでも反応していただいた県民の皆さんにはやっぱり感謝しかないというふうに思っております。だけれども、止められないのが今のこの感染の拡大の波だというふうに思います。
<記者>
帰省について伺います。全国知事会では、帰省の中止や延期を求める提言をされたと思うのですけれども、知事のそれについてのお考えと、今回のステージ2に引上げの際に、盆後の感染拡大を懸念している中で、中止や延期という言葉を使わずに、自粛のお願いにとどめた理由を改めてお願いいたします。
<知事>
先ほどのロックダウンの話にも通じますが、今、我々から県民の皆さんに命令をするというわけにはいかないわけでありまして、全国知事会の提言はかなり強めに言われる知事さんも何人もおられたので、ああいう表現での提言になりました。
でも今回、今も私がお願いしたことは、中身においてはほぼ一緒だというふうに思います。ただ、命令はできませんよねということ、それは私の考えでございます。
<記者>
他の自治体では言葉だけではちょっと、気が緩んできているという意見もあるのですけれども、その中で、自粛のお願いでこの感染拡大は防げるという考えでよろしいのでしょうか。
<知事>
何とか防ぎたいと考えています。
ただ、昨年とあるいは年末年始と明らかに違うのは、先ほど来言っているようにワクチンの接種が進んできているということです。今、ちょっと供給が少し滞って、特に職域など、滞っているのが残念ですが、いずれまた次の職域も認められて始まることになると思います。
職域になると、年代層も様々です。若い方にもまた接種が行われることができる。そのようなことも期待しながら、今は自粛のお願いをして、何とか持ちこたえていく、少しでも持ちこたえいく、また、幸い病院の現場も、オペレーションもかなり習熟をしてこられておられます。かつ病床数も拡充しておりますので、何とかこれでいわゆる通常診療にまで影響が出る、そんな状況には陥らないうちに、この接種を進めていくということになればというふうに思います。
関連して申し上げますと、今若い人の中で、特にネット上でmRNAワクチン、ファイザーとモデルナがそれに当たりますが、接種が人体のDNAに影響を与えて、将来、いろんな困った状況になるといううわさが流れているそうでございます。
これについて科学的根拠は全くなく、mRNAのワクチンというのは、数時間から数日で分解をしていくものだということであります。これ以上、科学的なことは分かりませんが、いずれにしろ申し上げたいのは、一切、人体のDNAに影響を与えるものではないということ、ですから、そういった間違った情報に影響されて、ワクチン接種を自分はしないという、そんな決断をされないこと、特に若い方にそのような情報が流れているようでございますから、それについてはぜひ誤解のないように、あるいは間違った情報に惑わされないようお願いします。
<記者>
すみません、2点お願いします。
1点目は、「もっと地元で愉しもう、とやま観光キャンペーン」についてですけれども、前回、ステージ2だった際は、宿泊割引の対象、同居家族か一人旅のみだったかと思うのですけれども、今回、(ステージ)2に移行しても、その家族以外に4人以下というのを含めた理由をお願いいたします。
<知事>
その後、このキャンペーンに参加いただいている宿泊施設では、より感染防止の徹底をいただいておりますし、クラスターも実際にいまだに宿泊施設由来ではありません。また、感染防止対策をさらに徹底した宿泊施設、とやま安心の宿というものの認証制度も始めて、これも順調に増えてきているところです。
そんなことを考えて、今回は同居の家族、または4人以下のグループということは、そのままステージ2でもいけるのではないかというふうに考えて、そういう措置にしました。ただ、泊まれば多くの場合、飲食もされるわけですから、これもやはり通常の飲食と同じように少人数で、短時間で、また、食事中はあまりしゃべらずに、会話をするときはマスクをつけて、これは各宿泊施設にもお願いをしているところですし、また、このキャンペーンに御参加される、御活用される方にも情報提供をして、お願いをしているところです。そのようなことで大丈夫だと思います。
<記者>
もう一点ですけれども、知事が明日、都内の全日空の本社を訪れられて、平子社長に富山東京便のことで要望に行く予定だと思うのですが、県内でも都内でも感染拡大下にあって、県内では5日からステージ2に引き上げるという状況の中で、知事が東京に要望に行くということ、やはりトップ同士でその直接要望に行くという、その重要性というのを御認識されているからだと思うのですけれども、感染拡大下で都内に知事が要望に行くということに疑問を持たれる方もおられると思うので、改めてその理由をお願いできますでしょうか。
<知事>
これは、先般、全日空の功刀さんという取締役常務執行役員が7月29日にお見えになりました。そこで、ANAさんの昨年の決算の状況、御存じのように連結で4,046億円という大きな赤字でした。そして、2022年3月期、今の期ですが、これの第1四半期も511億円の赤字、営業赤字というデータもありました。このように大変厳しい状況であるということを説明いただき、様々なコスト削減策、また、様々な構造改革をやっておられる。その中で、富山発着の便についても、検討の対象になっているという説明もいただいたところでございます。
もうじき、いわゆる次の冬ダイヤ、これは10月末から、来年3月までのダイヤですが、これにそういったANAさんの状況が反映されるのではないかと、そんな感触を持ちました。
すなわち、減便の検討も行われているような感触を得たわけであります。例年、この冬ダイヤは8月中下旬に発表されます。ということは、今まさにそのような検討の最中であられるということは、容易に想像ができるので、やはりここは今踏ん張りどころ、本県としてはアピールのしどころだと思います。この富山きときと空港の発着便は、これは本県と全国、また、本県と世界を結ぶ大変重要なネットワークであります。
ですから、もしネガティブな見直しがあるようですと、本県の経済、また県民の皆さんの生活にとっても大変大きな状況が、影響があることだと理解をしています。
ANAさんの状況は痛い程よく分かります。ですから、いろんな御検討されるのもこれもよく分かりますが、ぜひ、富山県民の、あるいは富山県経済の利便性を失うことのないように、この冬ダイヤの編成について慎重なお取扱いをお願いしたいということ、この前は常務にもお願いをしたところであります。訴えたところでありますが、やはりここはこのダイヤ発表の直前になりますが、今の時期しかないと思い、平子社長にアポをお願いして、明日その日が取れたので、お願いをしに行くということ。それは大変に本県にとっては大切な要件だと私は理解をしております。県民の皆さんにもぜひこれは御理解をいただきたい。心からお願いをいたします。
【資料1】ステージ2への移行について(PDF:420KB)(別ウィンドウで開きます)
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