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更新日:2021年10月1日
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令和3年10月1日(金曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) (※)音響機材の不具合により、「13分20秒~15分20秒」まで、知事の音声が聞き取りづらい状態になっています。ご了承願います。 |
本日、私からは、ステージ1への移行について発表させていただきます。
県では、新型コロナの新規感染者の減少などにより、今週(9月)27日より警戒レベルをステージ2に引き下げた一方、県民、事業者の皆さんには引き続き夜間の2時間以上の会食や県境をまたぐ移動を控えることをお願いをしてまいりました。その後も多くの県民、事業者の皆さんに大変な御協力をいただいた結果、ロードマップの判断指標全てにおいて基準を下回る状態が継続をしています。また、県内の感染者数も、9月16日以降、一桁の日が継続をしております。足元では落ち着いているというふうに理解をしています。また、9月30日、昨日をもって全都道府県における緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が解除されるなど、全国的にも感染者の減少傾向が続いています。
今ほどお話ししましたとおり、県独自のロードマップの指標については、入院者数、重症病床稼働率、新規陽性者数、また感染経路不明の感染者数、この4つの指標全てが基準を下回っており、8月下旬以降の改善傾向が今も続いております。
このように、全ての判断指標が基準を下回った9月15日から2週間が経過をしています。また、ステージ2移行後も入院者数、重症病床稼働率についてはステージ2に引き上げる場合の目安となります基準の50%、これを下回る状況となっており、指標の状況は改善傾向が継続していると理解をしております。
さらに、先ほどもお話をしましたが、9月30日をもって緊急事態宣言、またまん延防止等重点措置が解除されるなど、全国的にも状況が改善に向かっています。こうしたことを総合的に判断しまして、当初の予定どおり警戒レベルを10月4日(月曜日)の午前0時からステージ1に引き下げさせていただきます。
ステージ1への移行や国の各種措置の解除に伴い、外出や県外との往来に係る制限は基本的に全て解除することといたします。一方で、全国的にはまだ感染者が一定程度高い水準で推移する府県が残っています、地域が残っています。ワクチン接種後も感染防止対策が必要であるということを国の分科会でも指摘をされておりますので、県民の皆様には引き続き緊張感を持って行動していただきたいと考えております。
そのために、ステージ1に移行後も、県民の皆様には飲食の場面、あるいは旅行に行かれる際などについて、気を緩めることなく、次のとおり対応していただきますようお願いをいたします。
まず、飲食について「富山県新型コロナ安心対策飲食店」を利用すること。同居家族以外のグループでの会食は4人以下の少人数、そして短時間としていただくこと。食事中はしゃべらず、会話の際にはマスクをつけていただくこと。感染対策が徹底されていない飲食店の利用は厳に慎んでいただくこと。旅行の際には、旅行先の自治体が発信する感染対策に従うこと。先ほども申し上げましたように、まだ国の基準でいうステージ4を超えるレベルの感染者が出ておられる府県もございます。こういったところに御移動される予定がある方は、その地域からの発信をしっかりと見た上で御判断をお願いいたします。
このようなことを徹底していただき、富山県内にウイルスを持ち込まない、また職場に持ち込まない、そして最後は家庭にも持ち込まない、このようにぜひ気をつけていただく。ステージ1とはいえ、マスク着用、そのような新しい生活様式はもう皆様身についておられることというふうに考えております。どうかそれをステージ1においても継続をしていただくことをお願いいたします。
なお、県外への移動については、全国的に緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が解除されたとはいえ、新型コロナが収束したことではまだありません。まだまだ我々はコロナ禍にあります。まだその行動には注意が必要な状況にあります。県としましては、当面は基本的な感染防止対策を徹底しながら、県内で余暇を楽しんでいただければとお願いを申しあげます。
このため、1つの政策としましては、現在実施しております県民向けの宿泊割引について、このステージ1に移行します10月4日に合わせまして、「とやま安心の宿」認証施設を御利用いただいておりますが、これにおけるプレミアム宿泊券の利用枚数の上限を引き上げます。すなわち、割引がより多く受けられるようにします。これまで利用枚数の上限は1人1泊当たり5枚までとしておりましたが、10月4日より「とやま安心の宿」認証施設については10枚まで利用できるようにします。
県民の皆様には、感染防止対策が徹底している施設で安全・安心に県内観光を楽しんでいただくとともに、キャンペーンの利用を通じてぜひ県内の観光、宿泊事業者を応援していただきたいと思います。このプレミアム宿泊券、5枚から10枚というと、金額に直しますとお一人1泊当たり1万円の割引が可能と、適用が可能ということになります。
次に、県のワクチン接種特設会場について説明を申し上げます。
このように、ステージ1に以降しつつも、皆様には緊張感を持って、そして新しい生活様式をしっかり守っていただきたい。それとともに並行してワクチンの接種をこれまでも、そして今も、そして今後も促進をしてまいりたいと思います。そのために、県で開いておりますワクチン特設会場について運用を少し変えますので御説明を申し上げます。
ワクチン接種につきましては、市町村や医療関係者の皆様に大変に力を尽くしていただいて、着実に進められております。本県の接種率は、おととい、9月29日時点になりますが、対象となる12歳以上の人口の方のうち78%の方が1回目の接種を、そして65%の方が2回目の接種も完了しています。そのような中で、県が運営しております東西2か所の特設会場においても、6月中旬の接種開始以降、これまでに、当初の想定を大きく上回り、約4万6,000回の接種を行ってまいりました。市町村の接種をサポートするという意味で、4万6,000回の接種を行ってまいりました。
このたび、希望される県民への11月末までの接種完了に向けて、10月16日(土曜日)以降に実施する県特設会場での接種については、広く県内にお住まいの未接種の方を対象に、県で一括して予約受付を行うこととしましたので、今日それをお知らせをいたします。これは大きな変更点になりますので、どうかまた(報道の)皆様のほうで広報をお願いできればというふうに考えています。
具体的には、県の特設会場において10月16日(土曜日)以降の土曜日、日曜日に実施する1回目の接種につきましては、新たに開設する県の専用サイトにて予約を受け付けます。専用サイトにて受付を開始する10月6日(水曜日)の10時以降、ワクチン未接種の12歳以上の県民の方であればどなたでも、お住まいの市町村にかかわらずという意味ですが、お申込みをいただけます。なお、予約受付人数は、両会場とも1日当たり500人を想定しておりますが、オペレーションも習熟しておりますので、もし御要望が多いようでしたら、これをいかようにも増やすことも考えてまいります。
復習でございますが、これまでは県の特設会場の接種枠も15市町村にそれぞれに、土曜日、日曜日の午前、午後という形で枠を振り向けておりまして、予約はあくまで各市町村の予約サイトから行っていただいておりました。それを今回変更しまして、10月6日の10時以降受け付ける予約、それは10月16日(土曜日)以降の土曜、日曜の予約枠になりますが、これにつきましては県で直接予約をお受けしますということです。そして、お住まいの市町村にかかわらず、県民の皆様どなたでも予約をできる、そのようなことでございます。
引き続き11月末までの接種の完了、御希望される方の全てが接種を完了されますように、6月から実施してきた特設会場を運用してまいります。ただ、接種期間も、そういう意味では残り僅かとなりました。ワクチンには新型コロナの発症、また重症化を予防する効果が明らかにデータで示されているところです。若い方々を初め、ワクチン接種を希望されながら、まだご予約をとられていない県民の皆様におかれましては、ぜひともこの機会にお早めの御予約、そして接種の検討をお願いいたします。
警戒レベルをステージ2からステージ1に引き下げますが、県民の皆様にはステージ1移行後も、引き続き移さない、移らない行動を徹底していただき、再び感染が拡大することがないように、そしてこのステージ1の状況を長く共に続けていけるようにお願いをいたします。そのためには、県民お一人お一人の行動が鍵となります。お一人お一人が改めて御自身の行動を見直す、あるいは既に徹底していただいている方は、その行動を続けていただく、このことを重ねて、重ねてお願いをいたします。
具体的に重なる部分もありますが、もう一度申し上げます。
1点目、マスクはできる限り不織布のものを、鼻に隙間なくしっかりフィットさせて着用をしていただくこと。
2点目、帰宅後や食事の前など、小まめな手洗いや手指、手、指の消毒を徹底してください。外出をしておりますと、やっぱり知らず知らずのうちにいろんなものに触っております。そして、人間は知らず知らずのうちに口や目を触る癖があります。そうしたことからウイルスが体内に入ってくるというケースもあります。これを防いでください。
3点目、体調不良時は出勤や登校、外出などを控え、速やかに医療機関を受診してください。これはうつさない心がけの具体的な行動のお願いです。体調不良時には出勤や登校、外出を控える、そのようなことで周りの方にうつさない、自分が自覚していなくてもうつしているというケースもたくさんあります。これを防ぎたいということです。
4点目、ぜひ家族全員がワクチンを接種するということの検討を、御家族内でぜひお話合いをいただきたいと思います。4人のうち3人がワクチンを接種しておられて、予防の効果があったとしても、残り1人の方が家庭に持ち込まれてはまた困ることになります。ぜひ接種後も油断をせず、引き続き感染防止対策の徹底をお願いします。
繰り返しますが、せっかくまた戻ってきたステージ1でございます。できるだけ長くこれを維持できるように、県民の皆様には引き続きちょっと骨は折れますが、緊張感を持った行動を続けていただく、その上で飲食なり旅行なりを楽しんでいただく、これをお願いいたします。
冒頭、私からの発表は以上でございます。
<記者>
県内のワクチンの接種状況ですけれども、数字を発表していただきましたが、11月までの接種完了、これは達成できそうか、現在どう見ていらっしゃいますか。
<知事>
どこをゴールにするかということ、これは明確な決まりはございません。御希望される方の全てが終わられるということが、一応ゴールということでありますけれども、おおむね県民の80%ぐらいかなというふうに考えておりますが、それについては十分に11月末までに達成は可能というふうに考えております。
<記者>
各自治体の接種のペースやワクチンのストックなどからして、十分な進捗は可能であるということですか。
<知事>
おっしゃるとおりです。各15市町村の進捗状況はそれぞれとコミュニケーションをよくとっておりますので、県のほうで全て把握をさせていただいております。ぼちぼち終わる、完了に近い市町村も出てきておられます。
それからワクチンの量、おっしゃるようにこれが大切ですが、これはもう十分に、御希望される方に行き渡る量がちゃんと来ておりますので、それも御心配には及びません。
そして、先ほど県の特設会場の運用変更も申し上げましたが、もちろん引き続き市町村の接種体制も続いております。それから職域接種も順調に進んでおります。これらをそれぞれ進めていくことによって、最終的に11月末までには全市町村、希望される全県民の皆様に完了することが可能と考えております。
<記者>
3回目のワクチン接種もそろそろ検討段階に入ってくると思うのですが、今のところ予定やスケジュールについて、ぼんやりでもいいので、ちょっと何か教えていただければなと思います。
<知事>
先月の11日でしたか、全国知事会が開かれまして、その際にも、この3回目接種について、自治体の御都合も、市町村の御都合もあるものですから、体制をどう維持していくか、いつ頃、またこの3回目のことを考えるかという必要もありますから、知事会を通じて対応の方向性を早急に示していただくように国にお願いをしたところです。
そして、先月の17日に開催された国の審議会では、追加接種はやっぱり行うほうがよいであろうということ、そしてその時期は、2回目の接種が完了してから8か月後頃が適当であろう、妥当であろうという見解が示されました。ですから、本県では早ければ12月から開始することが想定されます。
大体今分かっていることはそこまででございますが、追加接種の対象者の範囲や、あるいはどのワクチンを使用するのか、2回と同じものなのか、あるいは違うものなのか、そのようなことを科学的知見を踏まえて、今後判断すると聞いておりますので、これをしっかりと見極めていきたいと考えております。
いずれにしろ、12月という目途が出たので、そこから3回目の接種が始められるように、市町村とも今もうやり取りを既に始めておりますし、県としてもしっかりとそれを支援する体制を敷いていきたいと考えております。
<記者>
3回目の接種も、基本的な順番としては高齢者の方から始めていくというのが前提になるのでしょうか。
<知事>
順番としては、それより早いのは医療従事者ということになりますが、この辺りもまた国の指針をぜひ見極めたいと思います。
<記者>
第5波が収束したと言っていいと思うのですが、やはり第6波も全国的に心配されていまして、昨日ちょうど宿泊療養施設の追加も発表されていましたけれども、第5波を踏まえて、第6波への準備、何が必要になるかお考えを教えてください。
<知事>
まだ我々この経験をして1年半ですけれども、ほぼシーズン、季節的に同じような山をつくってきた。ただ、その山が急になったり、大きくなったりしてきているわけでございますが、そういう意味では、第6波、昨年、前回で言うと第3波、年末年始の時期に当たりますが、これはやはり覚悟をしておかなければならないと考えております。
ただ、これもいつも言っておりますように、第3波と、この想定される第6波、大きく違うのは、やはりワクチン接種が非常に進んでいるということ。先ほども申し上げましたように、想定される第6波が来る頃には、希望される方にはワクチン接種が完了している想定でございます。そういう意味では、発症の予防にもなります。また、重症化も防げることから、医療提供体制の逼迫はかなり、第3波に比べれば抑えられることを期待しているところです。でも、油断はできません。やっぱり前回もこれも申し上げました、一番恐ろしいのはさらなる変異です。これでまたスピードが変わる、ウイルス量が変わるなど、より強力なものが来ると、こんなことは言っておられません。そのためにも、やはり医療提供体制をどう堅持をしていくのか。そのために、今おっしゃったように3棟目のホテル宿泊療養施設を確保しました。そして、その宿泊療養施設も、酸素の吸入、また投薬も可能なように診療所機能を持たせております。そうやって対応しています。
それから、病院の病床も計画的に確保してきているところですし、これについてもしっかりと御協力いただいております各病院とコミュニケーションを引き続きとりながら、適時適切に判断をして、協力体制をとっていきたいと考えております。
あとは、例の抗体カクテル(療法)などは、もう県内ではごく普通に行われておりまして、これについて、薬剤の確保ということも今のところは問題ないと聞いております。そのようなことで、1年前よりはかなり進化した形で、想定される第6波を迎える体制ができつつあるというふうに考えております。
<記者>
ワクチン接種の質問に戻ってしまって恐縮ですけれども、現在の接種は若年層が主なターゲットになっていると思うのですが、例えば県内ですと射水市が、たしか今日からですかね、ユーチューバーを利用して接種を呼びかけるということもされています。県のほうで、若年層を中心にしたワクチン接種の呼びかけですとか、何か特段のものを考えていらっしゃれば教えてください。
<知事>
それは既にSNSなどでお呼びかけをしてございますし、また具体的な対応としては、土曜日夜間の接種を始めております。実はこの夜間接種、富山の会場では9割が若年層でございます。それから西部の高岡の会場では8割が若年層、若年層というのは39歳以下ですね。東部会場では39歳以下が9割を占めておられます。また、西部会場では39歳以下が8割を占めておられます。この夜間接触の会場の提供というのが若年層の接種の促進にも大きくつながっていると思います。
<記者>
やっぱり若年層の中には不安があるとか、そもそも関心がないとか、そういう層も一定数はいると思うのですが、そこにアプローチする方法としては何か考えているものはありますか。例えば広報手段とか、射水市のユーチューバーとか。
<知事>
他県の状況、いろんな工夫なども勉強しておりますが、例えば、たしか何らかの結構大きなプレゼントをなされた県もあります。一時的には接種希望がすごく上がったと聞いております。でも、ほどなくまた戻ってしまったと。一過性の効果しか、そういうイベント的なものはないのかなというのも、他県を見てのところでございます。これはやはり引き続きSNSなどで粘り強く訴えるしかないと考えております。
<記者>
昨日発表されました、高岡での3棟目の宿泊療養施設に関連してお伺いします。
県議会の自民党議員会ですとか県議会などでも、8月下旬以降、療養用のホテルを早く追加するべきだという意見がたくさん出てきた中で、知事側は要望の場で8月下旬に3棟目の確保の調整に、交渉に入ったというようなお話もされてこられましたが、実際に運用されるのが10月8日からということで、実際にステージ1に落ち着いてからの実際の運用開始になります。実際に感染の波というのは、その交渉に入った段階とかでどうなるかというのが分からない状況で、富山県はまん延防止等重点措置を適用されてから急激に落ち着いて、結果的にステージ1になってから運用開始になったのですが、もしかしたら感染が落ち着かず、そのまま再拡大というか、そのまま高水準で維持していた可能性もあった中で、10月に3棟目の運用開始となってしまった時期というのは、もしかしたら遅過ぎた可能性もあるのではないかと思うのですが、10月になってしまった要因といいますか、そこの運用開始の時期についての知事の受け止めをお伺いさせてください。
<知事>
これで1年半、この状況を我々は経験しているわけですが、100年前にスペイン風邪というのがあったという例もありますが、でも、このCOVID-19というものとの付き合いは本当に初めてですので、試行錯誤しながらいろんな手を打ってきております。で、現実を見ながら、そしてそれに対応しながら、できればその先も見ながらとは考えておりますが、なかなか先まで見通しての対応は難しいことも実感しております。
ただ、現在のところ、宿泊療養施設については富山の2会場で、足元では余裕のある状況です。そこに、今後に備えてという意味で3棟目を確保できたということは、今後に向けて意味のあることだというふうに考えております。
<記者>
今回の高岡で確保したというのは、どちらかというと、今後の感染再拡大した、いわゆる第6波等を見据えて確保したという考え方でよろしいのでしょうか。
<知事>
そうですね。
<記者>
第6波に備えて先手で、その先手を打つ対策として、何か今のうちに、早めにこれは考えておいたほうがいいというような対策ですか、今、現段階で第6波に向けて備えておられる対策、検討されていること、病床の見直し等も含めてですけれども、何か考えておられることがありましたらお聞かせください。
<知事>
各病院とのコミュニケーションをよくして、病床を機動的に確保できる体制をしっかりと堅持しておく、これは基本中の基本だと思います。そして、病院の病床逼迫を防ぐために宿泊療養施設とか自宅での療養をお願いする。一番の問題は、先ほど申し上げたように宿泊療養施設は規模を確保していく、やはりその、どちらかというと在宅での療養ですね、そこにもう少し手厚くできる体制づくりが必要、これは県の医師会ともコミュニケーションをとっていくことによって、その時々で宿泊療養施設でも自宅でも、もちろん病院でも対応できる体制を整えておくことが大切だと考えております。
<記者>
自宅療養者への対応を手厚くするというのは、例えば具体的に、今現段階で何か、今の方向から体制拡充するような、具体的に決まっていることはあるのでしょうか。
<知事>
それについては、もう本当にシステマチックに対応できている都道府県はないと思うのですが、今、有志のお医者さんが在宅療養者を回っておられるというケースはあります。そういうことを、ぜひ本県でも今後もう少し実践できないかということは、今、模索しているところでございます。それにはやっぱり医師の皆さん、また組織として医師会の御協力が不可欠でございます。ただ、やはり医師の皆さん、様々なお考えもあると思いますので、コミュニケーションをしっかりととっていって、体制を構築できればと考えております。
<記者>
抗体カクテル療法で、宿泊療養施設での導入とか、そういったことの検討はどうでしょうか。
<知事>
現時点ではそれは検討対象ではありませんが、そういうことも可能な道は開けたということは理解をしております。
<記者>
もし導入するとしたら、いつぐらいになりそうですか。第6波も含めて、多分対策の1つとして重要になるかと思うのですが。
<知事>
そうですね、でも、医療提供体制をしっかりと堅持できればその必要もないわけで、あるべき姿として病院でそのような抗体カクテル(療法)などの治療法も可能なわけですから、まずはその医療提供体制をしっかりと堅持する体制をとっていく、その先の先ぐらいに宿泊療養施設、あるいは在宅での抗体カクテル(療法)の施術というのが出てくると思うのですね。そこまでいかないように準備をしていきたいと考えています。あれは苦肉の策の話だと理解しています。
<記者>
今ちょうど2時に、宮内庁のほうが秋篠宮家の眞子様と小室圭さんの結婚を正式に発表されると思います。この御結婚についての受け止めをお願いします。
<知事>
本当に国民的な慶事であるとともに、大きな話題も提供しているこのことでございます。そういう報道を知る限りですけれども、皇室の行事などは行われずに、この婚姻が進むであろうということを言われております。そういう意味では異例なのでしょうけれども、ただ、国民の1人として願うのは眞子様の幸せ、また新御夫婦のお幸せ、これを切に願う、これだけですね。
<記者>
大きく2点お聞きします。
ワクチンの接種率に関することですけれども、現時点で、1回目、78%完了しているということですが、大体ワクチン接種3週間か4週間後に2回目の接種があると思うので、今月末あたりにはもう同じような、2回目接種が8割近く完了すると思います。まず、その8割の達成については、今月末から来月上旬あたりで達成できるというお考えでよろしいでしょうか。
<知事>
いや、全県民の8割という意味では、もう少し先までかかるのではないかと。今、15市町村の状況を見ておりますと、来月の、11月の初旬ではちょっと厳しいかなというふうに感触を持っています。
<記者>
先日、コロナでの行動制限の緩和といいますか、隣の石川県でも実験が開始されると思うのですが、今回富山県は、国のその実験に対して申請はされなかったと思うのですけれども、申請をされなかった理由について改めて御説明いただきたいのと、制限緩和の実験について、知事としてはどういうふうに見ていらっしゃるのか、どのように注視して、また県のほうでも考えていかれるのか、その考えについてお聞かせください。
<知事>
本日ですね、報道されている府県については、9月13日時点で緊急事態宣言の措置、あるいはまん延防止等重点措置がとられていた都道府県に対して投げかけが国からあったと聞いております。それにお応えになられたところが、今日報道された各府県であるというふうに思っています。ですから、その時点では私ども富山県はまん延防止等重点措置を解除されていましたので、お声がけはありませんでした。ただ、国のほうでは、追加をしようという意向もお持ちで、9月28日に説明会がありました。それはもちろん、説明会には参加をしております。その上で、どう考えるかということをこれからまた、2次募集、3次募集というのがあるというふうに聞いております。
これは実証実験の場になることがどのような富山県民にとってプラスがあるのか、あるいは不利益はないと思いますが、どういうふうな手数がかかるのか、そのようなことを今研究しているところです。
特に、いろんな方から要望が多いのは、今ステージ1になりましたが、会食は4人でということをまた申し上げました、お願いをしました。ここは何とかならないのかということをよく言われます。今回の実証実験の中にも、5人以上での実験というのが入っています。その知見がどうなるのか、これは興味を持って待ちたいと思います。それから、本県でもサッカーあり、バスケットあり、野球あり、大きな人が集まるイベントもあります。これについての対応も、今回の実証実験の項目になっていますから、これもやっぱり注視したいと考えています。
<記者>
今回、ステージ1になりますけれども、飲食については、引き続き同居家族以外とは4人以下、短時間でということで呼びかけをなさっております。ただ、ステージ2でも、夜間の外食については2時間以内ということで、短時間での要請といいますか、お願いをしておられたと思うのですが、体感的にはステージ2とステージ1の違いが、特に違いがないように思います。で、今ほど知事も、5人以上での食事ということで知見が得られればというようなお話あったと思うのですけれども、今後実証実験の結果次第では、例えばステージ2の段階でも5人以上での会食を認めていくような、そういったこととかは考えていらっしゃるのでしょうか。
<知事>
もちろんです。そのための実証実験ですから、その結果を見て、変えるべきものは変えていきたいと考えております。
ただ、やはり我々も今の段階では、先ほどの基本的対処方針の中で、やっぱり5人以上の会食になる、それから長時間になると、やはりアルコールを飲まれる方はアルコールも多くなり、だんだん気持ちが緩やかになってしまう、気持ちが大きくなってしまって声も大きくなる、もちろん楽しくなって声も大きくなる、飛沫の量も増える、で、感染の拡大のリスクが高まるというのは、今現時点では事実だというふうに思っています。ただ、これに対してどういう新たな知見が得られるかどうか、これを見守りたいと考えています。その上で、おっしゃるように必要ならば、本県のロードマップなどの記載も変更することは十分にあり得ます。
<記者>
経済対策についてお聞きしたいと思います。
先日行われた自民党総裁選、新たに選ばれた岸田新総裁が、年末まで数十兆円の規模の経済対策を行うというふうに発表いたしました。新田知事のほうも常々、感染対策と経済の両立を図るというふうに会見でもおっしゃられていると思います。この第5波が収まった時点で、改めて経済を活発化させるために、今、新田知事の中で新たな取組み等々、もし何か考えていることがあれば教えていただいてよろしいでしょうか。
<知事>
まずは、先ほど申し上げた県内で旅行をより楽しんでいただこうということ、これも一定の宿泊業、旅行業、波及があると思いますので、一定の経済効果は期待をしているところであります。
それから、これは9月補正のときにも御説明をしましたが、これでステージ1になりましたので、経済刺激策、幾つかが始動をします。一番期待をしているのはプレミアム商品券というものです。これは県でも20%のプレミアムを出させていただきますが、それに市町村、あるいは商工会とか商工会議所などの団体が、もう自由な発想でそれにのっかっていただけるような、そんなことでこのプレミアム商品券を各地で御活用いただきたい。これもやはり個人消費がとても大切な要素ですから、個人消費の刺激という意味では効果を大きく期待できるのではないかと考えています。
それから、これはもうこれまでもやってきたことですが、様々な補助金、急場を乗り切るための制度融資、これはこれで御活用いただいたのですが、それではなくて、さらにもう少し前向きな投資をするとか、あるいは事業の再編成などに使える補助金、リバイバル補助金、これなどもしっかりと準備をして、今も募集中でございますが、活用いただくことにより経済界、企業のより前向きな事業活動を後押ししていきたいと考えています。
そこに、今、新総裁、新総理が大変大きな規模で考えておられるということは、これはこれで地方としてもとても心強いことだと思います。この追い風をしっかりと受け止められるように、その中身もよく注視をして、その風を十分に帆に受けられるように運営をしてまいりたいと考えています。
<記者>
週明けからステージ1になるということですけれども、富山マラソンの開催の判断はいかがでしょうか。
<知事>
今、新総裁が決まり、そして新総理が指名され、そして国会が開かれるということはもう報道されているところで、衆議院解散、もう任期が見えているわけですから、衆議院解散はどうなるのかというのが、また多くの方々の御関心事だというふうに思います。我々も非常に関心を持って見ております。今、言われている最有力の日が11月7日、その日が富山マラソンの日だということでの御質問だというふうに理解をしております。
前回でしたか、御質問があって申し上げましたが、現状では、仮にマラソンと総選挙の投開票日が重なったとしても、マラソンも実行できるような道を今模索しているところです。ただ、いろいろと調べて、今精査しておりますが、やはり富山マラソンで使用する公民館ですとか、あるいは地区センターとか、体育館、小・中学校などで、結構やっぱり投開票場としても利用されることが幾つかあることが、今、分かってきております。そこで、今どう共有できるのか、現場をみんな回っています。現場に代替になる施設は確保できないのか、そんなことを今一生懸命やっているところでございます。いずれにしましても、県、あるいは関係市の選挙管理委員会ともしっかりと情報交換をしながら、両立できる道、仮に一緒になったとして、両立できる道を今いろいろと探っているというか、両立すべく、いろんな知恵を絞っているところです。
<記者>
コロナの今の感染状況を鑑みて、開催ができるかどうかというところはいかがでしょうか。
<知事>
このマラソンのルールでは、ステージ2になったら開催はしませんということを明記してありますので、これはそうなれば、そうならざるを得ません。
<記者>
マラソンを開催する場合、改めてですけれども、医療スタッフ、ボランティアの方、どれぐらいの規模必要になるかというのは。コロナの影響で前回大会よりも増えるとは思うのですけれども、その辺の数字って今出てくるものってありますか。
<知事>
現時点では持ち合わせていませんが、それは実行委員会のほうでしっかりと詰めは見ていると思います。
<記者>
選挙の話になったので、追加でお伺いしますけれども、今回の衆院選で、新田さんが誰か特定の候補を応援するということはあるのでしょうか。
<知事>
それはこれまでも申し上げているように、構図がまだ、ほぼほぼの予想は出ておりますが、構図が確定した段階で、私としては熟慮したいと考えています。
<記者>
今日、田畑衆院議員の事務所開きが午前中あったのですが、そこに新田知事の為書きがあったのですけれども、送られた経緯というものを教えていただけますか。
<知事>
それは現職の皆さんにはお送りしています。
それと、(富山)2区は(出馬予定の)現職はおられませんので、私がよく知っております上田さんにはお送りしています。
<記者>
立場的に、以前、県民党でというふうにおっしゃっていたと思うのですが、そうなると、自民党を支持しているというのが何か表面的には分かるのではないかなと思うのですが、その辺はいかがですか。
<知事>
私は送るべき方、送ったほうがよいと思う方に送っているということですね。
<記者>
その上で、公示になってから立場を明らかにするということですか。
<知事>
そうですね。ただ、先ほどの質問と全く同じ質問ですが、これから例の成長戦略の15市町村の説明会などもあります。ですから、今、日程をにらんでいますと、それこそ解散の日がまだ確定はしていませんが、なかなかタイトなこれからの日々だなとは思って、カレンダーとにらめっこしていますね。
【資料1】警戒レベル ステージ1への移行について(PDF:410KB)(別ウィンドウで開きます)
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