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更新日:2021年7月19日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。
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令和3年7月19日(月曜日)定例記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) (※)機材の不具合により、音声のみの公開となります。 |
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令和3年7月19日(月曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) (※)機材の不具合により、音声のみの公開となります。 |
今日、私からまずは1点お話をさせていただきます。
本年度の富山県総合防災訓練の実施についてでございます。
まず訓練の日時ですが、8月1日になります。8時30分から12時45分までを予定しています。主催は富山県、そして滑川市、魚津市、上市町、舟橋村の4市町村となります。会場は全部で10会場となります。メインの会場は滑川市の総合体育センターになります。
続きまして、訓練の主な被害想定を御説明申し上げます。
次の資料を御覧ください。
主な被害想定ですが、地震と豪雨による複合災害を想定しています。まず地震の想定ですが、魚津断層帯を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、震度7を滑川市、魚津市、そして震度6強が上市町、舟橋村で観測をします。
地震により、建物の倒壊、火災の発生、ライフラインの損壊、道路寸断、沿岸部で津波発生の恐れとなっています。豪雨の想定ですが、県の東部において局地的な豪雨が発生し、大雨洪水警報及び土砂災害警戒情報が発表され、土砂災害等の恐れということになっています。以上の想定に基づきまして、訓練を進めることになります。
続きまして、訓練のポイントですが、今回新規または拡充された内容を中心にお話をいたします。内容は訓練のメインとなる滑川市の会場に関するものでございます。
まず土砂災害などを想定して、関係機関が連携して被害情報の収集、共有、伝達訓練を行います。県、市町村、警察、消防などのほか、民間の関係機関が合同調整所に集合しまして、被害情報などを地図上に集約し、情報を共有する訓練を行います。
今回新たな内容として、市町村を越える住民の避難、いわゆる広域避難を想定し、浸水した地域などから救助した住民を、県、市町村、関係機関により避難誘導する図上での訓練を行います。
次の資料です。
次に、防災関係機関が連携した実践的な応急救護訓練です。自衛隊、警察が連携して、自衛隊がヘリで県警のバイクを土砂災害現場へ輸送することや、自衛隊、警察の双方のバイク隊が相互に情報交換し、速やかに情報収集する訓練となっています。
さらに拡充した内容としましては、自衛隊、警察、消防、災害医療支援チーム、いわゆるDMATの共同作業による救出・救助と応急救護訓練として、自衛隊、警察が連携して、土砂災害現場から救助した被災者を消防が救急車で救護所へ搬送し、DMATが応急救護に当たるといった一連の流れを訓練します。
次は、海上での実動訓練に関する内容です。海上自衛隊、消防、海上保安庁、県トラック協会などの官民連携による緊急支援物資の輸送訓練を行います。これは海上自衛隊の船舶が輸送してきた緊急支援物資を、滑川漁港の沖合で東部消防組合の船舶と伏木海上保安部の船舶に組み替え、さらに滑川漁港で県トラック協会のトラックに積み替えて、避難所であります滑川市総合体育センターへ輸送をします。
まさにコロナ禍です。そのコロナ禍での避難所開設、運営、訓練に関する内容です。具体的には、体調不良者や濃厚接触者と一般の避難者を避難所の入口で隔離すること。また、密を避けた避難所の配置とすることなど、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に配慮します。
次はですね、県社会福祉協議会と連携した災害派遣福祉チーム、これはいわゆるDWATと呼ばれますが、こことの連絡調整、派遣訓練に関してです。
DWATは、災害時における長期避難者の生活機能の低下や要介護度の重度化など、二次被害防止のため、避難所で高齢者や障害者、あるいはお子さんたちに対する福祉支援を行う民間の福祉専門職で構成されるものです。今年度初めて行う訓練となります。
最後に、防災意識の普及啓発に関する内容です。まず災害時におけるマイタイムラインの作成訓練です。これは、各自がいつ何をするかといった防災行動計画を各家庭で事前に作成をしておくことで、自らの命を守る避難行動に役立てていただくものです。
次はマンホールトイレの設置訓練・展示です。マンホールトイレとは、下水道の管路沿いにあるマンホールの上に簡易な便座やパネルを設け、災害時に迅速にトイレ機能を確保する、そのためのものです。東日本大震災や熊本地震の際も実際に使用されています。なお、これの詳細につきましては担当課へお問合せいただければと存じます。
以上が私からの発表の予定でしたが、実は本日大変うれしいことがありましたので、この場で皆さんにお知らせをしたいと思います。
本日、県庁の知事政策局長の三牧純一郎さんに第一子が誕生しました。こういった県庁内のおめでたを全て言うわけではございませんが、先般県議会でも話題になっておりましたし、まさにちょうど今日、今朝のことでしたので、お披露目をさせていただきます。
私は、今年の3月31日に男性職員が育児休業・休暇を100%取得できるよう、取得しやすい職場環境づくりに取り組む「富山県庁の男性育休100%宣言」をさせていただき、様々な取組みを進めているところです。
また、6月25日には、子供をより産み育てやすい社会の実現に向けた、青年会議所さんが提唱される「ベビーファースト運動」にも参画し、「子育て環境日本一の富山県を実現します」と宣言をしたところです。こうした中、三牧局長から、御自身が率先して育児休業・休暇を1か月程度取得したいとの意向をお聞きしています。
男性の育児参加を促進することで、少子化対策や女性活躍にもつながると考えております。まさに三牧局長は、働き方改革や女性活躍の部門の責任者でもございます。今後とも男性職員が子育て支援制度をしっかりと活用できる職場環境づくりを積極的に推進し、男性職員の育休取得が当たり前の風土を、この県庁からまた県内企業にも発信していきたいと考えます。
冒頭、私からの発表は以上でございます。
<記者>
大きく3点伺います。
1点目が、北陸新幹線の建設促進同盟会のことについてですけれども、先日15日に石川県知事と福井県知事の懇談会で、石川県の谷本知事が同盟会の会長職について、杉本知事に引き受けてもらってもいいのではないかというふうに述べられて、杉本知事は沿線自治体と協議する考えを示されました。
会長職については、会の発足以来富山県知事が務めていますけれども、新田知事はこれまで、次の総会までは務めて、交代時期は関係者と相談したいというふうに言っておられましたけれども、今回の石川県知事の発言についての受止めと、知事自身は会長職を次の任期には譲りたいというふうに考えておられるのかどうか、その現状のお考えをお聞かせください。
<知事>
7月15日に谷本・杉本両知事がお会いになられて懇談をされた、その中のお話の一つがこの北陸新幹線建設促進同盟会の会長職であったということは、皆様の報道で私も承知をしております。ただ、両知事からこの件について直接は聞いておりませんので、決して報道を受け止めないわけではございませんが、直接その御発言に対してのコメントは今控えたいと思います。
これまでもこの場でも申し上げたと思いますが、敦賀開業、そして大阪延伸に向けて最もふさわしい方に務めていただくのがよいと私は申し上げてきました。次期会長につきましては、例年沿線の都府県、10の都府県で構成されておりますが、知事、それから議会議長さん、また民間企業の方々も含めて約300の会員がおられますが、その会員が集まり、総会を催しますが、それで決定されることでございます。
今後のことにつきましては、この両知事含めて沿線の都府県の皆さんとよく相談していきたいと考えております。
<記者>
最もふさわしい方にということですけれども、現状谷本知事が提案された福井県知事というのは、新田知事のふさわしい方というとこに入るということでしょうか。
<知事>
はい、私はそのようには考えます。やはり北陸新幹線ですから、北陸の誰かがなられるのがいいのかなとは思います。
<記者>
2点目ですけれども、来年3月の石川県知事選について伺います。
自民党の馳浩衆院議員が出馬する意向を示されていまして、本日この後石川県で記者会見をされる予定になっています。先日の会見で伺ったので重なるとは思うのですけれども、改めて、昨年の富山県知事選で新田知事は馳さんから支援を受けられましたけれども、改めて馳さんの決断をどういうふうに見ておられるのか。出られたら新田知事として支援されるお考えがあるのかどうかというのを、改めてお聞かせいただければと思います。
<知事>
民間人の頃から馳先生とは交流がありまして、昨年の富山県知事選挙におきまして何度も応援に来ていただいたことから、より触れ合う時間も多くなり、またお話しする機会もたくさんありました。
その中で、改めて馳先生の政治家としての度量あるいは考え方、そして決断力、実行力、そのようなものをよく知ることができ、改めて敬意を表している、気持ちが強くなっているのは事実でございます。
そのような方ですから、今回も大変に大きな御決断をされつつあるのだと思い、馳先生ならば本当にそうなれば、大胆な御決断も十分に考えられる方だなというふうに思って見ております。応援するかどうかの仮定のことにつきましては、この場では特にお答えは差し控えさせていただきます。
<記者>
最後3点目ですけれども、衆院選の富山1区について伺います。
前回の会見では、衆院選に対する知事のスタンスとしては、あくまで県民党という立場で自分の態度を考えたいというふうにおっしゃっておられました。
ただ、前回の会見以降の話として、土曜日に維新の会の富山県総支部の吉田代表が立候補を表明されました。吉田代表は昨年の知事選で新田知事を応援されていまして、知事と一緒に記者会見もされたと思うのですけれども、そういう意味では知事が恩返しというか義理を通すというか、そういう面で吉田氏を応援されるというお考えはありますでしょうか。
<知事>
吉田豊史さんがそのような意向を示されたことは、これも報道で承知しております。直接伺ったことではありません。そして、今おっしゃったように昨年の知事選挙で、これは個人としての吉田豊史さんから御支援をいただきました。今回はあくまで維新の会からの公認の候補としての出馬を目指しておられるというふうに理解をしております。
そういった状況の中で、これは先週の会見でも申し上げたことと変わらず、私はあくまで県民党、多くの県民の皆さんから御支持をいただいて当選をできたというふうに受け止めておりますので、その立場から今後の状況に対応していきたいと思っています。
<記者>
そうすると、知事選ではあくまで個人の吉田さんから支援を受けたというふうに認識しておられるので、衆院選では応援するお考えはないということでしょうか。
<知事>
いや、そうとは申し上げていません。県民党の立場でどなたかを応援したほうがいいという状況になれば、その方を応援することもあるということですよね、はい。
<記者>
そしたら、今時点では選択肢には入っているけれども、まだ今後の状況次第でと考えられるということですか。
<知事>
そうですね、まだ選挙の構図が今後どうなるかも、やっぱり流動的なこともあるだろうと、選挙というのは本当にこの前も申し上げましたが、何が起こるか分からないことなので、今後の状況を見た上での対応になろうかと思います。
<記者>
防災訓練について、この主な被害想定ですが、県東部において局地的な豪雨が発生して、土砂災害警戒情報というのがありますけれども、この内容については、先日の熱海の土石流を念頭に置いたところはあるのでしょうか。
<知事>
土石流も土砂災害の一つと考えておりますが、富山県内に土砂災害警戒区域というのは、実は数千箇所あります。その中から優先順位をつけながら、今手当てをしているところでございます。昨年の末に砺波市の井栗谷地内で地滑りが発生したのは記憶に新しいところですが、そういったこともあり、今回のこの訓練内容の中にこの土砂災害警戒情報対応、これも組み込んだということでございます。
<記者>
熱海市というよりも、県内の数千箇所のリスクの高い場所を想定しての内容だということですか。
<知事>
はい。
<記者>
これに関連してですけれども、熱海市の土石流の発生以降全国の各自治体で、県内、市町村内の盛り土の調査をする自治体というのも出てきていまして、現状富山県としてその調査の実施、あるいはその把握はどうなっているかというのを確認させてください。
<知事>
今国交省からも、全国一斉にそのようなチェックをしましょうというような方向はお聞きをしているところです。それに伴って、富山県でもしかるべき調査はしていければと考えます。
<記者>
具体的な内容については、まだ検討段階ということになりますか。
<知事>
ええ。ただ、私が把握している範囲では、様々な法規がありまして、例えば住宅を造成するときのこととか、本当にいろんな法規が絡んでおりまして、その都度県として適時適切に判断をして、許認可に関わることはしているところでありまして、法から逸脱したような状況、その結果大変に危険なような状況は今のところないという、その許認可の段階でワンチェック入っておりますから、それについては今のところは富山県内にはないというふうに理解をしておりますが、国交省からさらに精査しろということになれば、それはやっていくことになると思います。
<記者>
県薬事審議会のことに関連してお伺いします。
県薬事審議会が先週13日に開かれまして、その場で県内製薬企業の薬業界の不正の再発防止と信頼回復に向けた対策案というのを決定、了承されまして、その後知事に答申されているかと思います。
その中で審議会の会長に就かれている方が、対策案を決めるベースとなっている企業の社外取締役を務めておられるということで、県が行政処分をした企業の関係者に対して、その処分期間中に事務局である県が、会長としてその方を就かれてはどうだろうかということで委員の方に提案されている、推薦されたということですけども、このような体制につきまして、審議会の在り方として、特定の企業に対する審議内容ではありませんけれども、関連している企業の関係者の方が会長に就かれるということは、審議会の在り方としてどうだろうかということについて、知事の見解をお伺いしたいと思います。
<知事>
薬事審議会では、これは復習になりますが、医薬品などの適正な取扱いや薬事の振興など、幅広い事項の審議を目的に設置をしております。その委員には薬事の関係者、学識経験者を任命しています。任命は私、県知事がしております。
任期満了に伴いまして昨年の12月に改選をされ、審議会会長につきましては本年の3月に委員による互選で、これは決めることになっておりますが、実は前会長の高津聖志先生、富山県薬事総合研究開発センターの所長を務めていただいていますが、から辞意が出たものですから、その後任ということで、富山大学の薬学部長の酒井秀紀先生が委員の互選で選ばれたということでございます。
今御質問の中にもありましたように、この薬事審議会で扱うのは個別の企業のことではなく、あくまで医薬品の適正な取扱いあるいは薬事の振興、あるいは今回は薬業界のいわば信頼回復、再発防止、このようなことがテーマでありましたから、現在の会長の酒井先生が個別企業の社外取締役を務めておられるということは、特段の不都合はないと私は理解をしております。
やはり富山県の人材も無限におられるわけではありません。先ほど言ったように薬事関係者や学識経験者にお願いをする、もちろん中身が専門的なことになりますから、全く素人ではなかなか務まらないお役でもあります。となると勢い企業関係者も、既に現在もたくさんおられます。企業の社長さんなどもたくさんお願いをしているところでございます。
そういった方々の知見もいただき、お借りしながら、この医薬品の適正な取扱いや薬事の振興について答申をしていただくわけであります。ですから、状態として、もしかしたら御心配していらっしゃる利益相反的な状態はあり得る、これは致し方ありません。特に今後官民連携なども、既に進めていますが、進んでいく中で、民間企業の代表者や関係者がこの県の審議会などの委員になっていただくこと、これからもあると思います。
そういう意味では、場合によっては利益相反の状態があるかもしれません。でも、大切なのはその利益相反を管理していくということです。例えばもし、その委員が関係しておられる企業のテーマを扱うような場には、例えばその方には審議から抜けてもらう、あるいは表決から抜けてもらう、そんなことは当然民間企業でもやっていることですし、そういうふうに今後は、今までもやってきましたが、適切に管理を、利益相反状態を管理していくということが必要だと考えます。
結論としては、今回の薬事審でのテーマを見ますと、酒井先生が会長であり、またそこに入っておられることは、特段の不適切なことではないと理解しています。
【資料1】令和3年度富山県総合防災訓練の実施について(PDF:763KB)
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