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更新日:2021年9月22日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。
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令和3年9月22日(水曜日)臨時記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) |
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令和3年9月22日(水曜日)臨時記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) |
本日私からは、本県独自のロードマップにおけるステージ2への移行について発表をさせていただきます。
本県では、新型コロナの感染拡大に伴い、8月16日から警戒レベルをステージ3に引き上げ、8月20日から9月12日までの間は、まん延防止等重点措置の適用を受けたことに伴いまして、県民、事業者の皆様には日中を含めた不要不急の外出、移動の自粛、また、営業時間の短縮などをお願いしてまいりました。
これらの要請に対しまして、県民の皆様、そして多くの事業者の皆様が真剣に取り組んでいただきました結果、9月21日現在で、ロードマップの判断指標全てがステージ3の基準を下回りました。そして、県内の感染者数もこの1週間1桁の日が続いております。
先ほどお話ししましたとおり、県独自のロードマップの指標につきましては、入院者数、重症病床の稼働率、新規陽性者数、感染経路不明の新規陽性者数の4つの指標全てが基準を下回っており、8月下旬以降、この低下傾向が続いています。
このように、ステージ3においてお願いしてきた外出制限、時間短縮の要請などについて一定の効果が見られるとともに、全ての判断指標がステージ3の基準を下回った9月15日から今日で1週間が経過をいたしました。よって、警戒レベルを9月27日月曜日の午前零時よりステージ2に引き下げます。
次は、ステージ2移行後の対応についてご説明をいたします。
まず、9月27日から、県内全域の飲食店等への時間短縮要請を解除いたします。また、富山市内の飲食を主として業としておられる店舗、結婚式場でのカラオケ施設の自粛要請も解除をいたします。
なお、ステージ2への移行に伴い、飲食店等への時間短縮の要請の期間が9月30日までから9月26日まで短縮となりますので、飲食店への協力金の支給総額については、前年、または前々年の売上高などから店舗ごとに算出いただく1日当たりの支給額に要請期間日数である、短くなった、14日間を乗じた額への変更となります。これはどうかご理解いただきたいと思います。
申請書類につきましては、本日この後、県のホームページに掲載をいたします。また、厚生センターや市町村の窓口でも9月27日から配布をいたします。
申請の受付は10月4日月曜日から11月12日金曜日まで、郵送またはオンラインで行います。
次のスライドは、ステージ2への要請をまとめたものになります。この後具体的にご説明いたします。
ステージ2への移行後も県民の皆様には大変なご不便を引き続きおかけしますが、気を緩めることなく次のとおり対応していただくようお願いします。
まず、日中や夜間の外出の自粛要請は解除いたしますが、夜間の2時間以上の会食は控えていただくようお願いいたします。そして、これまでも繰り返しお願いをしてまいりましたが、引き続き都道府県間の不要不急の往来は全国的な感染状況が落ち着くまで極力控えてください。特に、まだ続いております緊急事態宣言、あるいはまん延防止等重点措置地域との往来は慎重に判断をお願いいたします。
また、飲食等につきましては、富山県新型コロナ安心対策飲食店を利用することをお願いします。そして、同居家族以外のグループでの会食は4人以下の少人数、そして、短時間とすること。特に、夜間の2時間以上の会食は控えてください。
食事中はしゃべらず、会話をするときはマスクをつけること。初めて会う人や最近会っていなかった人との会食は行わないこと。感染対策が徹底されていない飲食店の利用は厳に控えること。これらを徹底いただき、家庭内にウイルスを持ち込まないように気をつけてください。
そのほか、ステージ2への移行に伴い、次の制限を緩和いたします。
臨時休館中の県営施設は感染防止対策を徹底の上、27日から開館いたします。県民向け観光キャンペーンは、感染防止対策を徹底の上、27日から再開いたします。国のGoToEatキャンペーンが27日から再開され、利用の自粛要請を終了いたします。
今ほど申し上げました県民向け観光キャンペーンの再開について、ご説明いたします。
県民向け観光キャンペーンについては、ステージ3への移行に伴い、一時停止をしておりましたが、旅行者が安心して宿泊施設を利用できる環境整備が進んでおり、9月17日からとやま安心の宿に限り、プレミアム宿泊券の利用自粛要請を解除し、旅行会社で限定的にプレミアム宿泊券を販売しているところです。
このたびのステージ2への移行に伴い、キャンペーンを再開いたします。具体的には9月27日からコンビニエンスストアでもプレミアム宿泊券を販売いたします。また、日帰りツアー割引プランの利用、お土産クーポン券の配布を再開いたします。ご利用に当たっては、感染拡大防止の観点から、同居のご家族、または4人以下のグループでお願いいたします。
観光、宿泊事業者の皆様におかれましては、引き続き感染防止対策を徹底して行うこともお願いいたします。県民の皆様には自ら感染対策を徹底した上で、県内で観光を楽しんでいただき、観光、宿泊事業者の皆さんをぜひ応援していただければと思います。
次に、国のGoToEatキャンペーンの食事券の販売の再開と、利用自粛の呼びかけの終了について、ご説明いたします。
新型コロナの警戒レベルがステージ3となった8月16日から食事券の販売を一時停止させていただき、テイクアウトなどの活用や飲食店内での利用の自粛をお願いしてまいりました。今回、ステージ2への移行に伴い、国において食事券の販売が9月27日から再開されることとなりました。また、これに合わせて、飲食店内での利用自粛の呼びかけは終了いたします。食事券の販売期間は9月27日月曜日から10月15日金曜日まで。利用期限は当初予定の9月30日木曜日が11月30日火曜日まで延長をされます。県民の皆様には新型コロナの感染を再び拡大させないためにも、引き続きテイクアウトなどの活用や、店内で会食される場合には、同居家族や少人数であっても、TOYAMA STYLEのますずしの実践をお願いいたします。
あわせて、本日はステージ1に向けたスケジュールについても説明をさせていただきます。
各指標の状況は先ほども説明いたしましたが、幸いなことに9月21日現在で、県内は1.から4.まで、4つの指標全てが基準を下回っている状況にあります。ステージ2に移行する27日以降、こうした状況がその後も1週間程度継続できれば、10月4日にステージ1に移行したいと考えています。県民、事業者の皆さんには、引き続きみんなでこのステージ1を迎えられるように、ご協力をお願いいたします。
県内では、改善の兆しが見えており、警戒レベルをステージ3からステージ2に引き下げますが、全国的には依然として危機的な状況も継続しています。県民の皆様にはステージ2でも気を緩めずに、感染防止対策の徹底をお願いいたします。
また、県民お一人お一人の行動が鍵となります。一人一人が改めてその行動を見直すこととし、繰り返しになってちょっとくどいかもしれませんが、次のことをお願いいたします。
1点目、変異株の感染力は非常に強力です。小さな飛沫でも感染が拡大をします。非常に強力です。家庭にウイルスを持ち込まないことを最優先に考えてください。
2点目、職場内でのクラスターが多発していることから、会社でのマスクなしの会話や換気が不十分な室内は、特に注意をしてください。経営者の皆様には、このような感染防止対策の徹底を改めてお願いをいたします。
3点目、マスクはできる限り不織布のものを、鼻に隙間なくフィットさせて着用してください。
4点目、帰宅後や食事の前など、小まめな手洗いや、手や指の消毒を徹底してください。
5点目、体調不良時は出勤や登校、外出を控え、速やかに医療機関を受診してください。
6点目、家族全員がワクチン接種を検討していただき、そして、接種後も油断をせずに、引き続き感染防止対策を徹底してください。
この局面を乗り越えるために、県民の皆様にはより高い緊張感を持って、うつさない、うつらない行動を徹底いただきますようご協力をお願いいたします。
繰り返しますが、状況は大変に改善をしてきました。でも、これは盤石ないえではないのです。数人の方がたがを外すことによって、このいえはがらがらと崩れる可能性もまだまだあるのです。どうか、油断をされないように改めてうつさない、うつらない行動、お一人お一人の自覚次第でこの状況を続けて、さらに改善をさせることが可能となります。どうかよろしくお願いします。
冒頭、私からは以上です。
<記者>
ステージ2の引下げに関連して飲食店の時短要請の前倒しについてお尋ねします。
もともと当初の予定は、時短は30日までということで、飲食店の皆様、恐らくほとんど応じておられて、かつ30日まで時短、もしくは休業するという前提で人のやりくりですとか、いろいろお店の手配なども準備をされておられると、そういうことは考えられるのですけれども、今回、この4日間前倒しする理由と意味合いについてお聞かせください。
<知事>
8月16日にステージ3に移行しました。そして、8月20日からは富山市にまん延防止等重点措置を実施いたしました。それに対しまして、事業者、飲食店の皆さん、大変に真面目に取り組んでいただき、そして県民の皆さんもこれにご協力をいただいて、今日の状態にまいりました。そして、先ほども申し上げましたように、ロードマップの指標、いずれも、今基準を下回る状況にまいって1週間がたちました。最初のこの時間短縮要請の期限は9月30日としておりましたところですが、このような状況になったことから、ぜひ、飲食店の皆様には一日も早くご商売を普通の状況に戻していただきたい。また、それがご期待されているだろうというふうに考えまして、このたび、18日間の要請を4日間縮めて14日間、9月27日から再開をしていただく、このようなことをさせていただきました。
これまでも、この9月13日から時間短縮を選ばれるか、あるいは通常営業を選ばれるかという選択肢も設けさせていただき、ここまで来たところでございます。今日は、そこからさらにこのステージ2に当たり、4日間前倒しで、この通常の状態に戻させていただく、そして、飲食店の皆さん、大いに通常営業をしていただきたい、そのようなことにさせていただきたいと考えます。
<記者>
先ほどの対策本部会議ですとか、有識者の懇談の中でも、めり張りが必要だと、長く強い措置は続けるものではないと思っておられるというふうにもおっしゃっておられたのですけれども、知事としては感染防止対策と社会経済活動を回すということの両立を進めるべきということで、今おっしゃられたように、早く通常営業に大いにしていただきたいということでよろしいでしょうか。
<知事>
はい、そうです。
補足しますと、安心認証店、これも今、着々と認証を進めております多くの飲食店の皆様が申請をいただき、そして、しっかりとした対策を自発的にしていただいているということ。これもこうやって感染状況が落ち着いてきたことの大きな要因になっていると思います。ステージ2になる、そして先ほど申し上げたようにステージ1も見えるところまで今来ております。どうか、気を抜かないでということはお願いをしなければなりませんが、飲食店の皆様、通常の営業でまた大いに商いをしていただきたい、そのようなことを願っております。
<記者>
先ほど、5時から有識者の方々、医師の方と、経済団体の方、消費者団体の方、皆さんで意見交換されたと思うのですけれども、その中で、例えば当初の予定どおり30日までしっかりするべきではないかと、ちょっと慎重派の意見ですとか、皆さんの意見としてはどのような意見が出たのか。27日に前倒しするということで皆さん一致されたのか、それとも慎重にするべきというような意見があったのか、そこについてお聞かせください。
<知事>
有識者の皆さんのご意見は、今回の27日からということについて、ご異論はございませんでした。むしろもう明日からやったらいいのではないかというご意見も実はあったところでございますが、やはり、飲食店の皆様も準備のご都合もあろうかと思います。食材のこと、あるいは飲物のこと、仕入れなど、また、働き手のご手配など、そんなこともあるかと思い5日間の準備期間を設けさせていただくことでございます。
<記者>
次に、ステージ1の引下げの目安といいますか、先ほどこのままの感染状況が1週間程度、今後続いた場合、10月4日からステージ1に引き下げるというお話だったのですけれども、今週の週初め、3連休があったり、今日は例えば福井県でクラスターが発生したこともあって41人という感染者確認されていたりと。ちょっとまだ予断を許さない状況ではあるのかなと思うのですけれども、今後、仮に感染が再拡大した場合、県のそのロードマップですと、ステージ2から、一度特別警報を挟んで、ステージ3に引き上げることになると思うんですけれども、8月のときにステージ3に引き上げた際に、もっと早くすべきだったという医師の方の、専門家の先生のご意見もあったりしていたのですが、再拡大した場合は、まずは速やかに引上げ等を、すぐ対応されるということでよろしいのでしょうか。
<知事>
これは、まん延防止等重点措置が解除されたときにも、また場合によってはまん延防止等重点措置が適用されることもあり得ると申し上げましたように、ステージの上げ下げにつきましても状況を的確に判断をして、都度、そのようなこと、上げる、あるいは下げる、それを行っていきたいと思います。ステップを踏んでやっていきたいと考えています。
<記者>
有識者会議で出た意見ですけれども、前倒しについての意見以外に、医療面や経済面、どういった意見が交わされたか。具体的に教えていただけますでしょうか。
<知事>
一つは、経済界からですが、今職域接種が大変に進んできているということ。そして、その中でも若い人への接種も進んでいる、また、飲食店の若い従業員への接種なども進んでいる。これはとても、もちろん全体が進んでいくのが一番いいわけですが、その中でも若年層への接種が職域接種のおかげで大分進んできたということ、それはとてもいい状況ではないかというお話をいただきました。
それから、医療界からは、今、足元では宿泊療養施設への入所者は、本当に1桁になっております。今富山市内で2つの療養施設を確保しているわけですが、そして今、開会中の9月議会には3棟目を高岡市で確保したい、このような予算案も上程しておりますが、ただ足元では(入所者は)とても少なくなっています。ただ、医療界の方は、今足元で少ないからといって、ぜひ、この3棟目もしっかりと確保しておいてほしいと。そうすれば、医療現場としては言わば安心して医療行為に当たれるということ。というのは、コロナ患者への対応、そして一般患者への対応、これを両方ともしっかりと遂行することができる。そのためにも、今少ないからといってこの宿泊療養施設を軽く見るのではなくて、しっかりと3棟目も確保していただきたい。こんなことも言っていただきました。
それから、医師会長ももちろんご同席でしたが、医師会長からは、今後いろんなケースが引き続き出てくるであろうと。また。第6波もやはり否定はできない、そのようなことであります。そのような際には、医師会を挙げてまた応援をさせていただきたい、そのようなご意見もいただきました。
<記者>
今回、感染者が減った要因についてですけれども、県内の感染状況を見ると、飲食店の利用由来の感染者というのは、かなり少ないと思うのですが、この人流抑制とか、飲食店の時短というのが感染の減少の要因になったのか、その因果関係というのはどういうふうにお考えでしょうか。
<知事>
もともと本県では飲食店由来の感染の拡大というのは、大体1桁で推移をしてきていたところです。しかし、それを本当に強い措置で、感染が本県の中でも急拡大していた富山市においては、終日酒類の提供停止ということもまん延防止等重点措置で行ってきたところでございます。やはり、それももちろん影響はあったと思いますし、また、そのアナウンスメント効果も大きいと思います。お酒を終日飲食店で出せない。こんな厳しいのだと。それから、富山県の施設もいろいろなご議論はございましたが、文化施設、体育施設、全てを8月16日から閉鎖をいたしました。これももちろんそこにおいて人流を抑制することとともに、市町村の多くの施設が足並みをそろえられたことから、これもまた、県民の皆さんにとっては大きなアナウンスメント効果があったのだと思います。
日頃普通に行っていた美術館が、日頃普通に行っていた図書館が、日頃普通に行っていたスポーツ施設が使えない。閉められている。これは大変なことだということも、これは大きな人流抑制の効果、また、さらに県民の皆様に感染拡大をやっぱりしっかりやっていこうと、このような思いを強くしていただいたのかと思います。
また、飲食店に限らず、まん延防止等重点措置では、大規模な集客施設、デパートであるとか、ショッピングセンターであるとか、大きな店舗、これについても時間短縮をお願いしました。これもこれまでなかったことです。これにつきましては、もちろん人流抑制にもつながりましたし、やっぱりこれもこのアナウンスメント効果、今大変な状況なのだということ。
8月の下旬、100人を超える感染者数が続きました。あれもやっぱり改めて、インパクトがあった数字だと、もちろん我々も大変に身がすくむような思いをしましたが、県民の皆様にとってもあのようなことがさらに続くと、これは大変なことになると。特に医療提供体制が崩壊をしたら、治る病気も治らなくなる。していただきたい手術もできなくなる。仮に交通事故に遭ったとして、その治療さえ受けられなくなる。こんなことになったら、これは大変だというようなことも、県民の皆さん、我が事として捉えていただいたのだというふうに思います。このようないろんな要素が相乗効果で、結果的に感染が急拡大から落ち着いてきたということになったと思います。ひとえに県民の皆様、また、協力いただいた事業者の皆様の本当に真剣なご協力のおかげだというふうに考えています。
<記者>
飲食店への協力金ですけれども、期間が減ったからというのは、そのとおりだとは思うのですけれども、やはり、かなりダメージを、県内全域で負われていると思うので、9月30日まで、本当でしたら従来どおりの協力金の支給も必要なのではないかなと思うのですけれども、26日までで区切った根拠といいますか、その理由をお聞かせください。
<知事>
やむを得ずご商売の時間を短縮してくださいということは、本当にお願いする側としては心苦しいことでございます。当初は9月末までということで、見込んでおりましたが、幸い本当に繰り返しになりますが、県民の皆さん、そして、事業者の皆さんのご協力によりまして、思っていたよりも早くこのような足元の状況になってきたということ、これはやっぱり解除できるものなら、本当に心苦しくお願いしていることですから、解除できるものなら、4日間でも早く解除をしたい、そのようなことでございます。4日間で10万円がそういう意味では協力金が減られるお店もあるということになりますが、ここはぜひ、商売人の皆様ですから、この4日間を大いに商いに励んでいただいて、ぜひその10万円をもうけていただく、そんなような気持ちで、また商売に戻っていただきたいと期待をしているところです。お客様もまた、それを待ち望んでおられるというふうに思います。
<記者>
ステージ2移行後の対応として、夜間の2時間以上の会食の自粛は引き続き求められるわけですけれども、やっぱりこの状況とどうしても、ご説明が矛盾しているようにも思えるのですけれども、そこの点は知事としては、整合性というか、どうつけられているのでしょうか。
<知事>
あくまでまだ基本的には非常時であるということ、これは我々忘れてはいけないことだと思います。でも、その中で、いかに普通の状態に戻していくかということ、それで、このような措置を今するわけでございます。でも、やっぱり、平常時には戻っていないということ、これを忘れてはいけないということです。
ですから、普通なら、夜の食事もリラックスをして時間を気兼ねせずにやりたいと思われるのが、皆さんのお気持ちだと思いますが、そこはまだ全くの平常時には戻っていないということで、2時間、これ以上になりますと、やはり夜ですとアルコール飲まれる方はアルコールも進む、声も大きくなる、マスクも外しがちになる、飛沫も飛びやすくなる、そんなことで、感染のリスクが高まる状況が生まれてしまいます。それを避けたいという意味で、短時間、そして夜は2時間ということで、お願いをしているところです。
さっきも申し上げたように、まだ盤石体制ではないのです。盤石ないえに我々住んでいるわけではないのです。言わばガラスのような細工です。ちょっとしたところから綻びが生じ、がらがらと崩れるような、そんな状況にあるということ、これを忘れてはいけない。ただ、そんな中でもできるだけ、県民の皆さんにも、飲食店の皆さんにも、事業者の皆さんにもできるだけ普通に商いをしていただきたい。普通に飲食をしていただきたい、普通にショッピングをしていただきたい、そのようなことで、苦肉の策でこのようなことをやっているというふうにご理解いただきたいとお願いします。
<記者>
県民、飲食店、両方にバランスというか、外出しての飲食ですとか、そのバランスも考えてほしいというのがお考えでしょうか。
<知事>
そうですね。
<記者>
一昨日まで3連休があって、明日、さらに土日で、シルバーウイークで休みが続きますけれども、この前の連休ですと、結構、県外ナンバーの車や、観光客も多く来ていたという話も聞くのですけれども、そこの注意喚起というか、その行動について、何かお考えありますでしょうか。
<知事>
確かにこの前のシルバーウイークは人出も多い場所もありましたし、県外の方々も多く来られていたということは、私も肌感覚では感じております。ですから、その10日、2週間後のことを、やはり気にしているところでございます。この辺りは油断することなく、しっかりと注視をしていきたいと思います。
先ほどステージ1への流れを申し上げましたが、これもあくまでこの辺りの数字を、状況を見極めながらのことになるということは申し上げておきたいと思います。
<記者>
ステージ3からの引下げを27日にしたというのは、その休みが終わってからということで、リバウンドを警戒するという目的、狙いもあったのでしょうか。
<知事>
そうですね。それと先ほど申し上げましたように、飲食店については準備期間も必要であろうということもあり、インフォメーションを今日してから、数日間のいろんな意味での準備期間は必要だということです。先ほど県の施設などについても再開すると申し上げましたが、これもやはり準備は必要です。あわせまして、県の施設の閉館に伴いまして、市町村でもそのようなことに足並みをそろえていただいたところがあります。市町村のご準備もあろうかと思います。ですから、インフォメーション、即決定、即実施というわけにはなかなかいかないということです。
<記者>
宿泊療養施設の3棟目の件ですけれども、有識者の方から3棟目の確保は必要ということでしたが、現時点、昨日時点で6名ということで、富山市内のホテルでも十分受け入れられるといったことを見据え、10月上旬開設予定でしたけれども、例えばそれを、温存じゃないですけれども、先へ開設時期を見直す、そのような考えはありますでしょうか。
<知事>
今のところ予定どおり進めたいと考えています。
決してもう非常時が終わったわけではないということ。終わりの始まりでもないと思っています。まだまだ緊張感を持ってやっていく、その上でも、確かにホテル1棟借りるわけですから、決して安いお金ではありません。しかし、大切なのは医療提供体制をしっかりと維持する体制をつくっておくことです。そのためにも富山県、富山市に続いて、高岡市でもこれまで感染は結構多いので、高岡市にもそのような施設を持つということはやはり必要な、特に県の西部の医療体制を維持していくために大切なことだと考えています。
<記者>
今回、いわゆるステージ2への引下げに伴って、その先のステージ1へのスケジュールというものもお示しになられましたけれども、その意図というか、気を緩めないでほしいというメッセージはあるものの、ステージ1へ10月4日からといったことで、少し気が緩んでしまうのではないかという懸念もあると思います。今回スケジュールをお示しになった意図を教えてください。
<知事>
ある意味ではおっしゃるようにもろ刃の刃という言い方になっているのかもしれませんが、本当に自粛自粛と私も何百回言ったか分かりません。まん延防止等重点措置が解除になっても自粛、そして、今回ステージ2が終わっても自粛、でも、この自粛一つの区切りがあるのだということは、これは県民の皆様にとっては一つ展望を持てるのではないかというふうに思います。そういう意味から、ステージ1、こうなればステージ1に行きますよということを、道筋をお示しすることによって、引き続き頑張っていただきたい、頑張る気持ちを持っていただきたい、そのような意図から、こういうスケジュールを今日は提示させていただきました。
<記者>
今回の第5波では、ステージの判断の遅れですとか、まん延防止等重点措置の適用をめぐる国との意思疎通に課題があったように思います。結果として、原則入院の方針というものを、いわゆる見直しというものを迫られることにもなったというのも事実としてあると思いますが、今後、想定される第6波にどう備えるのか、また、今回の第5波の反省点というものを含めて、どういうふうに備えていくのかということを知事のお考えをお聞かせください。
<知事>
第5波の反省点といいますか、教訓は、これは前にも同じようなお答えをしたかと思いますが、やはり、デルタ株、この強力さ、感染力の強さ、本当にこれまでならうつらなかった状況でもうつってしまう。本当に小さなマイクロ飛沫でも感染が拡大をするということ。これを海外の知見などから、強い強いとは聞いてはいましたが、ここまで強いとは実は実感できていなかったこと、これが教訓です。
教訓ですから生かさなきゃなりませんが、実は今日から有識者会議にも県の衛生研究所の大石所長にも同席をいただくようにしました。やはり、怖いのはデルタ株から、また次の変異株です。やっぱりウイルスというのは、どんどんそうやって変わっていってよりターゲットを広げていくというか、そういうようなもののようでございます。ですから、さらに上回る変異が起きて、より強力なウイルスになるということが今の最も懸念することです。そういった意味でも本県の中では一番そういった知見がある大石所長にこれからは我々のチームとして、一員として関わっていただき、その知見を発揮していただきたい。このようなことで少しでもその変異株への我々の感度を上げていき、当然それに伴っての対応も早くしていきたいというふうに考えております。
そして、先ほどの質問にもありましたが、医療提供体制を逼迫させないために、今のデルタ株は、やはり若い人の感染が急拡大したのが今回の自宅療養もお願いをしなければならなくなった大きな理由でございます。ですから、宿泊療養施設をまた1棟確保して、医師の判断によってすぐに入院の必要がないであろう方、リスクが低いであろう方、そういった方は宿泊療養施設、あるいは自宅、自宅の状況が許せば、物理的にあるいはご家族の状況という意味ですが、許せば自宅療養もお願いをする。そして、常に医療機関はコロナ患者も、コロナの重症患者も、あるいは一般の患者さんも、受け入れる体制を整えておく。このようなことを引き続きやっていかなければならないと考えています。
<記者>
今後もステージの上げ下げ判断については、その都度と先ほどもおっしゃっていらっしゃいましたけれども、今回の第5波では、かなり知見というか、どういう感染者数とか、医療提供体制がどうなのかとか、いろんな知見が積み重ねられたような気もするのですけれども、そういった面では、例えばその判断の基準ですとか、今まで、今回の第5波の前につくられた基準ですとか、そういった見通しをする上でのいろんな考慮すべき点とか、ロードマップとかあると思うのですけれども、例えばそういったものをアップデートする、そういったことは今考えていらっしゃいますか。
<知事>
ロードマップは7月に一度見直しをしておりまして、今のところはこれでいけるのではないかと考えておりますが、もちろん、いわゆる不磨の大典というわけではありませんから、今後より、判断をするのに適切な指標づくりというものは常に磨いていきたいとは考えております。
それから先ほどまん延防止等重点措置導入のときの国とのやり取りということがございましたが、あのときも何度も申し上げましたが、もう本当に日々内閣府のご担当とはやり取りをしていたところでございます。あのときは、本当に一遍にたくさんの県がまん延防止等になったり、あるいは、緊急事態宣言に上がったりということがあって、内閣府のほうでもちょっと一本連絡が遅れたかなということは大変に気にしておられました。そういう意味で、それの前例に立って、解除のときに本当に丁寧にご連絡をいただいたことでございます。
<記者>
(まん延防止等重点措置)適用のときに、いわゆる一本連絡が遅れたというのは、その後、国のほうから何かそういう、謝罪じゃないですけれども、知事のほうにそういったご連絡があったというのは。
<知事>
いやいや、謝罪というのはありませんが、何ていうか、ちょっとばたばたしていましたねというようなことは、会話の中では出ました。内閣府のしかるべき方から。
<記者>
今のまん延防止等重点措置の導入のときのやり取りの中で、国から最初は連絡が遅れたということで、その後、知事から、次はこんなようなことがないようにというような、国への念押しというのは何かされたのでしょうか。
要はその連絡の遅れに対して、国に対して、県にもう少し早く連絡してほしいというような要請だったり、要望だったりというのはされたのでしょうか。
<知事>
担当者レベルではもう本当にやり取りをしていて、何時頃だよねという、それはもう分かっていたことなのです。あのとき、私がどこで知られましたかという質問をどなたかからいただいたので、いや、ニュースで見ましたと、最終的には。そう申し上げたことであります。
<記者>
今回の発表案件と少しずれるのですが、11月7日に開催予定の富山マラソン、11月7日開催予定だと思うのですけれども、大会の2週間前から当日までの間に感染の警戒レベルがステージ2であれば中止と、方針の一つにそういうのがあったと思うのですけれども、その方針は現時点でも変わりはないでしょうか。
<知事>
そうですね、はい。
募集をして、今準備を進めているところです。ぜひこのまま無事に開催できればと願っておりますし、また、既にエントリーを済ませられた方も、11月7日に向けて一生懸命トレーニングに励んでおられると思いますので、ぜひ、これはそういう意味でもこのステージを保ち、さらに下げて、その日を迎えられたらというふうに願っています。
<記者>
仮の話になってしまって恐縮ですけれども、衆院選の日程の有力候補の一つとして、11月7日投開票というのが挙がっていますけれども、実際に11月7日の投開票になった場合に、会場ですとか、職員ですとか、そういった確保の面から、例えばマラソンの開催予定を変更するといったようなことはあり得るのでしょうか。
<知事>
いえ、今のところ考えておりません。
ご存じのように、最近は本当に期日前投票もやりやすくなっておりますし、また、実際に期日前投票される方の割合も大変に上がってきております。そういう意味では、仮にそうなったとしても大きな混乱なくそれぞれの大切な、もちろん総選挙であり、マラソン、大切なイベントは両立するのだというふうに考えています。
【資料1-1】ステージ2への移行について(PDF:479KB)(別ウィンドウで開きます)
【資料1-2】臨時休館を解除する県営文化施設、体育施設等一覧(PDF:139KB)(別ウィンドウで開きます)
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