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更新日:2022年1月23日
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令和4年1月23日(日曜日)臨時記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) |
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令和4年1月23日(日曜日)臨時記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) |
日曜日、それも夕方にお集まりいただきまして、どうもありがとうございます。
今日はスライドを御覧いただきながらお聞きいただきたいと思います。
年末年始の人の移動、また社会経済活動が活発化しました。そして、オミクロン株による市中感染の広がりなどを背景にしまして、全国的に多くの地域でこれまで経験したことのない速さで感染が拡大しています。
国内の新規感染者数は、1月18日に初めて3万人を超えたのですが、その後も連日過去最多を更新し続け、昨日はついに5万人を超えるなど、極めて緊迫した状況となっています。
このような中、既にまん延防止等重点措置が適用されている16都県に加えまして、対象地域は多くの道府県でさらに拡大される見通しになっています。
本県では、このような中で、今月の7日に富山アラートを発出しました。県民の皆様へ改めて感染防止対策の徹底をお願いしたところですが、県内においてもやはりオミクロン株への置き換わりが進んでいる、そんな中で、感染の拡大がやはり早くなっています。データによりますと、第5波の初期の7月と比べますと、2倍以上のペースで現在増加をしているということが見てとれます。昨日には過去2番目となります132名の新規感染者を公表したところです。
一方で、1月以降の重症者は、幸いといいますか、ゼロになっています。そして、中等症になられる患者さんの割合も限定的であることから、現時点では入院者数は比較的低い水準を維持しております。
次のスライドですが、年代別には、現在20代以下が全体の約6割を占めております。特に若い世代で感染が広がっています。また、感染者の約7割が既にワクチンを2回接種済みのいわゆるブレイクスルー感染であるということも特徴です。
実際の感染事例からは、年末年始や1月の連休などで都道府県をまたいだ帰省や親類・知人との飲食を伴った交流、成人式前後の同窓会などをきっかけとした感染の拡大が多く見られています。
さらに、学校や部活動の場で感染対策に取り組まれている中でもクラスターが発生しているケースが複数確認されています。やはりオミクロン株の伝播性や感染性の高さに、これまで以上の注意が必要だと感じています。
一方では、夜間の飲食店利用は約6%にとどまっていることもデータで見てとれます。
次、ロードマップの4つの判断指標を見ますと、新規陽性者数、指標3.ですが、あるいは感染経路不明の新規陽性者数、指標4.ですが、基準を上回っております。
入院者数、指標1.も増加傾向が続いています。ステージ2移行基準の100人に近づいています。ただ、先ほども紹介したように、1月以降の重症者はゼロ、指標2.になりますが、中等症患者の割合も限定的であることから、現時点では医療状態は逼迫の状況には至っていません。
しかし、諸外国や急激に感染が拡大している県外の例にも見られるように、地域内で感染が急拡大しますと、特に医療機関、福祉施設、公共交通機関などの社会機能の維持に必須な分野、いわゆるエッセンシャルな職場ですが、それらにおいて職員や御家族の感染、あるいは濃厚接触による職場離脱の可能性が高まりまして、結果、社会機能の維持に多大な影響を及ぼすことが懸念をされます。
こうしたことから、現時点では判断指標がまだ基準には達してはいないわけでございますが、今後のオミクロン株による急激な感染拡大の可能性を見据えまして、県民の皆様にいま一度気を引き締めていただき、感染拡大を防止する行動を徹底いただくお願いをするため、本日、有識者の御意見も伺い、1月25日火曜日の午前零時から、警戒レベルを現在のステージ1からステージ2に引き上げることとします。
次ですが、1月25日からのステージ2においては、次のとおり対応していただくようお願いをします。
まず、外出や飲食の際のお願いです。
1点目、オミクロン株は、これまでの変異株以上に感染性、伝播性が高いことが報告されています。混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出は極力控えてください。
2点目、大人数での会食では、つい会話は大声になりますし、2次会、3次会と長引くと、注意力が散漫となって感染リスクが高まります。時間帯を問わず、家族以外のグループでの会食は、同一テーブル4人以下、短時間としてください。
3点目、4点目は、ステージ1と同様の要請となりますが、会食のときは感染防止対策が徹底された第三者認証店を御利用いただくとともに、マスクの正しい着用、手洗い、手指の消毒、ゼロ密などの基本的な感染防止対策の徹底の継続をお願いします。3、4点目はこれまでと変わりません。引き続きのお願いです。
ここで、同一テーブル5人以上で会食する場合の取扱いについて御説明します。
これまでは、富山県新型コロナ安心対策飲食店、4,064店舗であって、ワクチン・検査パッケージ制度に登録された店舗、これは1,312店舗ありますが、これらで会食される場合、ワクチン接種歴と陰性の検査結果のいずれかを全員の方に提示いただくこととしておりました。ステージ2移行後においては、国の基本的対処方針が変更になったことを踏まえ、陰性の検査結果を全員の方に提示していただくよう取扱いを見直します。
1月25日以降、同一テーブル5人以上で会食される場合は、ワクチン・検査パッケージ制度登録店のステッカーを掲示した店舗で全員の陰性の検査結果を御提示の上、御利用いただくようお願いいたします。
次に、都道府県間の移動に関するお願いです。
現在、16都県でまん延防止等重点措置が実施をされています。今後、対象地域は更に拡大される見通しとなっています。これらの地域への不要不急の移動は自粛してください。
また、これ以外の多くの地域でもオミクロン株が拡大をしており、警戒が必要な状況が続いています。感染が拡大している地域への不要不急の移動は自粛していただくようお願いいたします。
なお、陰性の検査結果が確認された方については、これらの移動自粛要請の対象としませんが、基本的な感染防止対策の徹底を継続していただくようお願いいたします。
次、イベントの開催に関しては、ステージ1と同様に大声や声援の有無、収容人員の規模に応じた人数制限の要請を継続します。また、イベントの規模にかかわらず、業種別ガイドラインを遵守していただき、基本的な感染防止対策を徹底いただくよう改めてお願いいたします。
次、事業者の皆様には、長いコロナ禍で厳しい経営状況が続いておられると思いますが、職場や店舗での感染防止対策の徹底、業種別ガイドラインの遵守等に御協力いただき、心から感謝を申し上げます。引き続きこうした取組みを続けていただくようお願いいたします。
また、実際の感染事例を見ますと、症状があってもなかなか仕事を休めず、結果、同僚の皆さんに感染を広げてしまうというケースが見られます。特に医療・福祉施設などでは、利用者の方も巻き込んだ大規模なクラスターの発生に直結しかねません。職員や従業員の皆様に、体調不良の場合は出勤せず速やかに医療機関を受診するよう促していただくとともに、そうしたことが可能な職場体制づくりにも御配慮いただければと思います。
また、急激な感染者の増加は、職員や御家族の感染、濃厚接触による職場離脱など、医療提供体制の逼迫のみならず、社会活動の基盤すら揺らぎかねない事態に陥ることも危惧されます。こうした事態に備え、事業者の皆様にはBCP、事業継続計画を再点検いただきますようお願いいたします。
次、地元で愉しもう!とやま観光キャンペーンの対象者の変更について御説明いたします。
地元で愉しもう!とやま観光キャンペーンにつきましては、ステージ2への移行に伴い、1月25日の新規予約から、対象者を同居の家族または4人以下のグループに変更いたします。宿泊施設等での会食は、家族以外のグループは4人以下、短時間としていただきたいと思います。基本的な感染防止対策を徹底した上で御利用いただきますよう、これもお願いいたします。
オミクロン株によりますかつてない感染拡大が目前に迫っているというふうに今懸念をしております。繰り返しとなりますが、オミクロン株は伝播性の高さ、ワクチンの発症予防効果への影響などが報告されておりまして、これまで以上の注意が必要です。県民の皆様には、ワクチン接種後も決して油断せず高い緊張感を持って、うつさない・うつらない行動を徹底いただきますよう御協力をお願いいたします。
特に、軽症・無症状の方の中には発熱のない症例も見られます。ですが、(発熱が)なくとも体がだるい、のどに違和感がある等の症状がある場合は、出勤や登校、外出や人と会うことを控えていただき、速やかに医療機関を受診していただくよう重ねてお願いいたします。
また、医療機関や市町村の御協力によりまして、3回目のワクチン接種の前倒しを進めているところでございます。接種券が手元に来られた方は、速やかに接種をしていただくようお願いいたします。
冒頭、私からは以上です。
<記者>
今回、ステージ2に引上げということですが、今後の話で、21日の県議会の臨時会のときに、新田知事はまん延防止等重点措置を国に要請する基準として、一つの目安ということでしたが、ステージ2相当となって特定の区域で感染が拡大する、またはステージ3相当となった場合というのを挙げておられました。今回ステージ2に引き上げることに状況が変わったわけですけれども、適用を要請する判断基準について、現時点でどのように考えておられますか。
<知事>
先日の臨時議会では、まん延防止等重点措置の適用の要請をするとした場合はステージ2になること、そういう意味では今回25日からそうなります。それから、特定の区域で感染が拡大している場合、ステージ3となった場合などが一つの目安というふうにお答えをしています。
また、まん延防止等重点措置が適用されている現在の16都県の適用直前の状況を見ますと、おおむね病床使用率が20%ないし30%、直近1週間の10万人当たりの新規陽性者数が100人から200人となっております。こうした例も判断材料の一つとしていきたいと考えております。
いずれにしましても、まん延防止等重点措置の適用となりますと、行動制限あるいは時短要請などの強い措置を伴うことになります。昨年の夏に私たちも経験したことでございます。このことは、県民あるいは事業者の皆様に大きな影響を及ぼすものであること、昨年の夏もそうでございました。感染や医療提供体制、社会経済活動の状況をしっかりと見ながら、オミクロン株の特性に関する最新の知見、これもまだ国のほうから明確なものは出ていませんが、様々なデータも集積してきて、特に多くの感染者が出た沖縄などからの状況のフィードバックも入ってきて、これらも参考になります。このようなオミクロン株の特性についての最新の知見、有識者の御意見も踏まえて、総合的に判断をしていきたいと考えています。
<記者>
飲食店の話ですけれども、今回、会食時は人数と時間の制限ということで、飲食店への時短要請はしないということですが、1月の補正予算では、営業時間短縮要請というのを見越した協力金というのも盛り込んでいると思います。今後、時短要請を飲食店側にする判断基準というのは、知事はどのようにお考えでしょうか。
<知事>
今回の臨時会で提案した補正予算の中には、これまでも言っているように、念のため協力金の原資を積んであるところでございます。感染が疑われる場面として、この今のオミクロンによる第6波の状況によりますと、夜間の飲食店の利用による感染というのは約6%ということです。そんな数字を見ましても、現段階ですぐに時短要請を行うことは考えていません。今の感染の場面は、やはり家庭内あるいは友人との家で、飲食店以外で飲んだ、そんな(感染の)広がりが今多くなっていまして、いわゆる夜の飲食店由来のものは6%にとどまっている。これもしっかりとデータを見ながら判断をしていくことになると思います。
<記者>
今回、このステージ2の引上げで、ワクチン・検査パッケージ制度というのは、これは停止するという理解でよろしいでしょうか。
<知事>
そうですね。8枚目のスライド出ますか。
はい、ワンテーブル4人以下でお願いしたいという、これがまず一つの原則で、5人以上で会食する場合ということになりますが、これまでの考え方は、ワクチン接種歴あるいは陰性の検査結果どちらかということ、これがいわゆるワクチン・検査パッケージでしたが、ステージ2移行後は全員の陰性の検査結果を提示していただくという、そういうふうに運用を変えたいと思います。
<記者>
そういう意味では、国の方針に従って、従来のワクチン・検査パッケージは一旦停止してということですね。
<知事>
そうですね、停止ということになります。
<記者>
宿泊療養施設の追加について伺います。
現在、4棟目を追加する方針ということですが、先ほどの有識者懇談会に出席された馬瀬会長に伺いましたところ、やはり軽症・無症状の方が増えているということで、医療体制にはまだ余裕があるということでしたが、宿泊療養施設の特に富山市内でのキャパシティーにやや不安があるというお話もありました。現在4棟目を富山市外で設置する方針ということで、富山市内での補充、または5棟目の追加について検討などはされていますでしょうか。
<知事>
先ほどの有識者会議、今日4時半からお集まりいただきましたが、その中でも冬場なので、やはりほかの季節よりも一般医療において緊急の患者さんが増える傾向にある時期なので、極力病床は余裕を持たせておきたいということを、これは医療関係者の方からおっしゃいました。なので、軽症の方、あるいは無症状の方にお入りいただく宿泊療養施設をしっかりと運用してほしいという、そんなことも出ました。そして、今、このオミクロン株を見まして、感染者の拡大に備えて4棟目を準備しているところでございます。今、最終の調整に入っていまして、できるだけ早く4棟目の運用も開始できるというふうに思っています。今のところ、富山市内での3棟目というものは特に検討はしていませんが、その4棟体制で当面対応していきたいというふうに考えています。
それから、もう一つは、やはり第5波のときもそうでしたが、自宅療養ということももう一つの選択肢として、もちろん重症化しない、リスクが少ない方、小さい方は、自宅ということもあり得るわけでありまして、現在もお願いしています。これにつきましても、医師会の大変な御協力をいただきまして、各郡市医師会で自宅療養者の電話によるケアをするということ、体制もできていることでございます。これも、先ほど伺っておりますと、オミクロン株はやはり電話診療でかなりカバーできるというふうなのが現場の医療関係者の御意見であります。これはこれでしっかりとそういう輪番の体制もできておりますので、大変に心強いことだというふうに理解しています。
<記者>
引上げのこのタイミングについて確認ですが、まず、今日有識者懇談会、対策本部会議、いつもの流れではあるのですけれども、それを今日、23日に開くことになったのはどういう判断だったのでしょうか。
<知事>
はい、先ほど言いましたように、指標の3番(新規陽性者数)と4番(感染経路不明の新規陽性者数)、これが基準を超えてきています。そして、入院者数も基準の50%に近づきつつあります。実は、直近の時点で88(人)まで来ています。100(人)まで本当にもう少しというところ。これらをにらみまして、若干早め、そういう意味じゃ1月7日の富山アラートの発出も早めにやったわけでありますけれども、今回もやはりオミクロン株ということを考慮して、厳密には基準には到達していませんが、これまでも申し上げてきたように、総合的に判断させていただくということを言い続けてまいりましたが、決して数字にとらわれることなくということですね。今回、そういう意味では早めにステージの引上げを決めた。今日、有識者の御意見も伺って今日決めたということであります。
<記者>
早めのタイミングということですが、対策本部会議でも示された根拠だと、20日時点の数字になっていまして、その時点でもかなり基準値に迫っているということですけれども、日曜にもつれ込んだ理由というのは。
<知事>
別にもつれ込んだとは私は理解していません。
<記者>
金曜時点でも判断できたのでは。
<知事>
今のタイミングかなと。確かに日曜日に皆さんにこうやって出ていただいたのは、大変に御負担をかけたかもしれませんが。
<記者>
いや、単純に金曜日時点でもこういった判断は可能だったのではないかと思うのですけれども。
<知事>
今日の(感染者の)データも見た上で(判断した)ということになります。
今日は、昨日よりは減っていますよね。
<記者>
ええ。昨日時点で132人と過去2番目と並ぶ数字になっていまして、例えば昨日であったり、金曜であったり判断できたのではないか、今日時点のこの引上げに疑問が残るのですが。
<知事>
とにかく早ければいいというものでもないと思います。それは適時適切なタイミングはあるというふうに思っています。それが今日であるという判断です。
<記者>
先週発表いただいていた御予定では、知事、昨日、京都府内に直接行かれることになっていたと思うのですけれども、それは御自身が直接行かれたのでしょうか。
<知事>
はい、昨日行きました。
<記者>
昨日、知事は陰性の検査結果の確認などは取られていたのでしょうか。
<知事>
ええ、もちろん出るときも、それから今日帰ってからも陰性の確認はしておりますし、行った目的が日本青年会議所という団体の会合で、その場で日本青年会議所と全国知事会の間で共同宣言をするということ、私が間に立って取り持ってやってきたことですから、これはやはり公務としてここには私がいるべきだというふうに思い、行ってまいりました。
その会合も、その会場に入る全員が抗原検査をやって入るという、それは徹底されたものでした。ですから、私は家を出るときに、また向こうに着いてからも検査を受けて陰性が証明されています。
<記者>
他県の知事ですと、オンラインで参加された方もいらっしゃったと思うのですけれども、今おっしゃったような理由で知事としては不要不急でなく、御自身が直接行かれる必要があったと判断したということですか。
<知事>
そうですね、はい。
<記者>
その判断については、昨日、先ほど申し上げたとおり、かなり多い人数の感染が確認されていましたけれども、その県外に出られたタイミング、あるいはその判断というのは適切だったという認識ですか。
<知事>
(感染状況など)事態は全部把握しています。昨日はやはり京都に行って、その会合に公務として出ることが私の立場では大切だと思いました。
<記者>
ステージ2の要請内容についてですけれども、以前決定したものと基本的には変更はないと思うのですが、混雑した場所への外出自粛や、感染拡大地域への不要不急の移動の自粛、こういった外出自粛、人流抑制についての言及は、そのまま残っているかと思います。
先日、政府の分科会の尾身会長が、人流抑制より人数制限だというようなコメントも出されておりまして、この点については、尾身会長の発言について知事はどういうふうに受け止めて、今回のステージ2には何か変更といいますか、どう整理をしたか、整合性をどう判断したかというのを教えていただけますでしょうか。
<知事>
私の理解では尾身会長の個人的な御発言というふうに理解をしております。正式な分科会の決定事項ではないと理解をしておりますが、専門家でかつそういうお立場の方ですから、その発言はそれなりの意味は持とうかというふうに思っています。ただ、まだ政府の正式な方針にはなっていないというふうに理解をしております。
そういう意味で、人数の抑制というのは、これは一理あるなと思います。ですから、今回このステージ2におきまして、ワンテーブル4人ということでお願いをする。そして5人以上の場合は全員の陰性証明を出してもらう、そのようなことで対応したいというふうに考えています。
<記者>
現在、入院者の方、ロードマップでは直近1週間1日当たり平均で70、80人でしたか、いらっしゃるということですけれども、今こういった入院されている方というのは、どういった症状の方、またどういった判断で入院させているのかというのをお聞かせいただけますでしょうか。
<知事>
まず、中等症の方、これは今21人おられます。あと、やはり最初に高熱が出られる方も結構おられます。やはり高熱が出た場合は、宿泊あるいは自宅というわけにいかず、一旦病院に入っていただくことになります。ただ、この熱は早く下がるというふうなことも出ています。ですから、下がられた方は極力宿泊療養施設に移っていただく、そんな運用もしています。それと、やはり既往症をお持ちの方ですね。人様々な既往症がありますが、こういった重症化のリスクがあるのではないか、あると思われる方々、そういった方も入院していただいています。それが今110名ほどになりますでしょうか。ただ、いわゆる病床使用率としてはまだ10%台半ばぐらいということで、逼迫している状況にはないというふうに考えています。
ただ、先ほどの有識者懇でもありましたけれども、先ほども少しお話をしましたが、特に今冬場で一般医療の急患も出やすい時期なので、できるだけ病床の余裕は持っておきたいという病院の現場からの声がありますので、回転と言ったらあれですけれども、流れをよくして、極力病床の余裕は持っておきたいというふうに思っています。
<記者>
県内の感染状況を見ると、さっきおっしゃったように夜間の飲食店というのはそんなに今回は多くはなくて、ただ一方で、学校部活動とかがある程度の割合を占めているかと思います。ここに対しての、多分今現状も感染対策というのはいろいろやってこられているとは思うのですが、例えば何かここに対しての対策の強化であったりとか、こういうふうに気をつけてほしいという呼びかけであったり、そういったものはありますか。
<知事>
先ほどの有識者懇でも、学校の現場でこういった感染がよく見られるようになったということ、学校の現場で少し安心感が広がってしまったのではないかという御指摘もいただきました。これは、早々に教育委員会を通じて現在の学校由来での感染の広がりを見て、さらに注意喚起をし、感染防止対策の徹底を、これまでも何度もそういった連絡はしておりますが、改めて強化したいと考えています。
<記者>
今回飲食店の時短要請や、協力金というのはまだ現状考えておられないということで、そうすると、飲食店側としてはやっぱり開けざるを得ない状況だとも思うのですけれども、知事としても、さっきあったような4人以下だとか、なるべく短時間でとか、ある程度のルールを守りながら、その利用自体は積極的にとまでは言えないまでも、ある程度利用自体はしてもらいたいというお考えでよろしいですか。
<知事>
そうですね。しっかりと対策をしながら飲食をされることは、私は構わないと思います。ただし、何度も申し上げるように、第三者認証店の御利用をいただく、こういうところは感染対策もしっかりしておられますし、また、今私からお願いしているようなことをお店の側からもお客様に促すようなことにも、これもちゃんとできておりますので、ぜひこの第三者認証店の利用をお願いしたいと考えます。ただ、最後はお一人お一人の感染予防行動を徹底していただくということです。
やっぱりお酒が伴うと段々声が大きくなる、そしてマスクを外す時間帯も長くなる、そんなことでやっぱりリスクが高まりますねということ。ぜひそうならないように、リスクを高めないような楽しみ方をしていただきたいということをお願いしているわけです。
<記者>
今、富山県内、7日でしたっけ、アラートを出されて、全国的に見たらまだ感染者数は少ないとも言えます。アラートを発出しての効果というのは、知事としてはどのくらい効果があったと見ていらっしゃるか、その辺の認識をお聞きできますか。
<知事>
早めにアラートを発出した効果は、私は一定程度あるというふうに思っております。全国の都道府県の感染の地図がよく出ますよね、あれを見ていただいても、富山県、比較的頑張っているほうではないかと思います。人口10万人当たりで比較したデータというのもありますが、これも47都道府県の下から3番目か、そのあたりをキープしてきたと思います。ただ、それで安心しているわけにはいきませんが、今の御質問に答えますと、富山アラートを早めに出した効果は一定程度あるというふうに理解しています。
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