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更新日:2022年4月1日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
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本日は年度末です。発表事項がちょっといろいろあります。どうかよろしくお付き合いください。
まず冒頭に、先週26日(土曜日)、県内全域で強風に見舞われました。小矢部市で住宅など17棟の火災が発生したほか、農業用の施設も、判明しているだけでも415棟に倒壊や破損があるなど、各地で大きな被害が発生しております。被害を受けられた多くの方々に心からお見舞いを申し上げますとともに、県として今後ともできる限りの支援に努めてまいります。
次は、公益通報情報の漏えい事案、先般、大変申し訳ないことが起きましたが、これに係ります関係職員の処分について御説明を申し上げます。
本日3月31日付で、1月24日に発生しました公益通報に関する情報の漏えい事案に係る関係職員に対して、処分を行いました。このような事案が発生したことは、県民の県庁及び県職員に対する信頼を著しく損なうもので、あってはならないことと考えております。通報者並びに関係の皆様に多大な御迷惑をおかけしたことについて、改めて心よりおわびを申し上げます。
処分の内容について御説明いたします。
配付資料を御覧ください。
改めて、事案の概要について申し上げます。
令和4年1月24日(月曜日)午前、くすり政策課の職員が、県内関係者の240の先に事務連絡を行う際に誤って、県への公益通報に関する電子メールを印刷した文書を事務連絡文書に混入させ、併せてPDFファイル化し、一斉送信したものです。
今回の処分の決定に当たっては、複数の関係職員から聞き取りを重ねるなど、事案発生時の事実確認を十分行った上で、処分の基準となる内規や、これまでの類似事案に関する処分事例などを参考にしつつ、また県の顧問弁護士にも御意見を伺うなどして、慎重に検討してまいりました。
まず、事案に直接関係した職員として、2名を処分しました。
1人目は、実際に公益通報に関する情報をメールで誤送信した主任です。
2人目は、くすり政策課に寄せられた公益通報に関する情報、電子メールで来たんですが、これを印刷した主任です。この職員は印刷した情報を確実に回収しなかったことが、要するにプリンターからですね、事務連絡文書に公益通報に関する情報を混入させる要因となったことから、処分の対象としました。
その処分ですが、県民生活及び公務運営への支障という観点、また公益通報という極めて重大な情報を漏えいさせたことを重く見まして、厳重書面訓告という処分としました。
次のページを御覧ください。
監督者に対する処分について御説明申し上げます。
所属長であるくすり政策課長及び直属の上司である主幹に対し処分を行いました。
これら上司に対しては、監督責任を問うた過去の処分事例を基に、今回の事案においては、公益通報を受け付ける専用窓口を設置した際に、公益通報に係る手配・手続きを定めず、適切な情報管理体制を整備していなかったことが、公益通報に関する情報の外部漏えいにつながったことを重く見まして、両者を厳重書面訓告処分としました。
また、くすり政策課で生じた事案であることの監督責任として、厚生部長及び理事・担当次長に対して厳重口頭注意処分を行いました。
今回の公益通報に係る情報漏えい事案は、県として最大限の注意を払うべき公益通報に関する情報が、通報先である県庁から漏えいしたという極めて重大な事案であり、通報者及び関係の皆様、広く県民の皆様に対しても、改めておわび申し上げます。
今後、公益通報をはじめとした情報管理の徹底に、引き続き全庁挙げて取り組み、県民の皆様の信頼回復に努めてまいる所存です。
公益通報情報の漏えい事案に係る職員の処分についての説明は以上です。
次に、ただいま説明した処分案件にも関連しますが、公益通報外部窓口の設置について御説明いたします。
現在、県では県民の皆さんからの通報、外部通報を受け付ける窓口を広報課に設置をして、通報対応に必要な教育研修を受けた職員を配置して対応しているところです。
今回の公益通報に関する情報が漏えいした事案を受けまして、外部通報をより適切に扱うために、現在の広報課、言わば内部窓口に加えまして、新たに弁護士が対応する外部窓口を設置することといたしました。
内部の県職員ではなく、外部の第三者が通報窓口を担当する効果としては、通報者の匿名性を確保し、個人情報などの秘密保持が担保される仕組みとすることにより、通報者はより安心して通報することができること。また、県の窓口に加えまして外部窓口を設けることにより、通報者の利便性の向上が図られるとともに、中立性・信頼性の高い弁護士に窓口を担当していただくということで、県の公益通報対応への信頼を高めることが期待できると考えています。
外部窓口からの通報の流れは、御覧のフロー図のとおりになっています。
外部窓口で担当弁護士が受け付けた通報につきましては、通報者の氏名、住所、所属及び連絡先、その他個人が特定される情報を秘匿した上で、経営管理部総務課の政策法務班に連絡されます。連絡を受けた政策法務班は、当該通報が公益通報であると認めたときは、その内容を通報対象事実に関する事務を所管する室課、通報処理機関ということになりますが、ここに連絡する流れとなります。
また、内部窓口・外部窓口で受け付けました公益通報に関する情報は、今回新設する行政経営室に情報提供することとします。これは、県政にとって極めて重要で緊急に対応しなければならない情報については、行政経営室から私をはじめ幹部職員に速やかに報告させることにより、スピーディーな対応を図るものであります。
外部窓口の設置は4月1日、明日ですが、金曜日とし、資料記載のメールアドレスにて通報を受け付けます。
公益通報に関する外部窓口の御説明については以上です。
次は、全くがらっと違う内容ですが、富山県農業・農村振興計画の策定について御説明申し上げます。
本県の農業・農村においては、主食用米の需要減少、農家数の減少や高齢化などの課題があり、これから農業を志す若い人が農業に魅力を感じ、将来に展望を持って農業に取り組めるよう、今年度、富山県農業・農村振興計画の中間年の見直しを行い、新たな計画を策定いたしました。
新たな農業・農村振興計画の策定に当たっては、富山県農政審議会に計画の見直しを諮問し、20年、30年先を見据えて大変熱心に御審議いただき、一昨日、3月29日、審議会の酒井会長から答申をいただきました。
新しい計画期間については、令和4年から13年度までの10年間とし、基本目標として、地域の基幹産業として持続可能な競争力の高い農業、そして、おいしい食、美しい景観など、すばらしい魅力を生み出す豊かで美しい農村の実現、これを掲げています。
お手元に計画の概要と本文も配付しているところですけれども、計画の主なポイントや目標指標としては、稼げる園芸産地づくりに向け、水田での園芸作物の生産拡大や、地域の特色ある品目など意欲的な園芸産地の育成を推進するなど、令和13年の園芸産出額140億円の達成を目指します。
農業人材の確保に向けては、市町村等と連携した新規就農者の受入れ体制づくりや、農業教育・研修を強化するとともに在り方についても検討し、年間120人以上の新規就農者の育成を目指します。
販売力強化・販路拡大につきましては、令和8年度までに県産農林水産物等の輸出額120億円を目指し輸出を拡大するとともに、食のとやまブランドを推進します。
持続可能な農業・農村の推進に向けては、有機農業や脱プラスチック化など、環境に優しい農業の推進により、有機・特別栽培農産物の面積を1,500ヘクタールまで拡大することや、農泊の広域的な振興などを通じ、農泊ネットワーク地域数を38地域とする指標としました。
新年度から本計画を基本として、施策目標の達成に向けて農業者、農業団体、市町村、そして県民の皆さんと一体となり、具体的な施策を積極的に推進してまいりたいと考えています。
富山県農業・農村振興計画の策定についての説明は以上です。
それでは、次は富山県農林水産物等輸出拡大方針についてです。
本年度、横田副知事が会長を務める富山県農林水産物等輸出促進協議会において活発に御議論いただき、取りまとめたものです。
名称につきましては、関係者の皆さんと輸出拡大を一体的に進めるために、「とやま輸出ジャンプアップ計画~突き抜ける富山クオリティを世界へ~」としました。名前にも意欲がみなぎっています。
海外市場から求められる高品質な農林水産物や食品を生産・製造し、商流の開拓を進めることで、輸出目標の達成を目指してまいります。
お手元に方針の本体そのものも配付しておりますが、方針のポイントとしては3月4日の会議でお示ししたものから変えておりませんが、輸出額を現状の12億円から10倍となる120億円を目指しております。
また、輸出拡大の基本方針としては、マーケットインの発想で、ニーズが見込まれる幅広い品目にチャレンジすること。また、とやま輸出コミュニティというものをつくり、会員の情報交換や連携を促進すること。地域商社を中心とした輸出プラットフォームによる、複数の県産品をまとめたロットでの輸出商流を開拓すること。先駆的な取組みとなる複数のリーディング・プロジェクトを立ち上げ、実施することと考えております。
こうした施策を実施するためのファーストステップとしまして、とやま輸出コミュニティというものを創設します。
このコミュニティは、本県の農林水産物・食品の輸出に関わる農林漁業者、食品製造業者や行政、金融機関などの支援機関を会員とし、メンバーにどういった方がおられ、どのような活動をされているかなど、ホームページ上などで、見える化をします。
主な活動として、会員同士の情報交換や勉強会をはじめ、次のページで説明しますリーディング・プロジェクトの企画や、輸出プラットフォームへの参加者の募集などを行います。
多くの方々に御参加いただきたいと考えておりまして、メンバーの募集は来月なるべく早めに始めます。コミュニティへの参加登録の方法など詳細は、後日改めてプレスリリースをいたします。
次のスライドを御覧ください。
リーディング・プロジェクトについては複数の事業者や支援機関が共同で実施するもので、複数のプロジェクトを立ち上げ、プロジェクトごとにリーダーとなる企業や参加事業者、支援機関を募り、体制が整ったものから順次実施していく予定です。
県庁内においても、農産物輸出促進リーディング・プロジェクトチームを立ち上げまして、プロジェクトを支援する体制を整えます。
3.輸出プラットフォームにつきましては、支援機関によるサポートの下、輸出実務を担う地域商社が農林漁業者、食品製造業者や物流事業者などと連携をして、複数の県産品をまとめたロットで輸出する商流を構築してまいります。
農林水産物の輸出等につきましては、「ワンチームとやま」連携推進本部会議で、来年度15市町村と富山県で取り組む共通のテーマにも設定をしているところです。輸出に関わる事業者、我々県や市町村も含めた支援機関がスクラムを組んで、輸出拡大に取り組んでまいります。
農林水産物等輸出拡大方針についての説明は以上です。
次も楽しい話題です。チューリップの新品種について発表いたします。
今般、県の農林水産総合技術センターの園芸研究所が育成したチューリップの2つの新品種について、今年から販売が開始される見通しとなりましたので、お披露目をさせていただきます。現物はそこに置いてございます。
品種名は、名前は「紅(べに)つるぎ」と「黄(き)つるぎ」です。
次に、品種の特徴ですが、花の色は名前のとおり、紅つるぎは赤、黄つるぎは黄色です。
茎や葉が風や雨に強く、花壇植えに適しています。
球根としての収穫、収量性がよいほか、地球温暖化により近年、生産現場でも問題となってきております球根腐敗病などの病害に強い特徴があり、今後、県内の球根生産者の収益向上にもつながると期待しています。
花型はともにユリ咲きということであります。ユリ咲きというのは、花びらの縁がユリのようにとがった形であるタイプのことを言うそうでありますが、両品種は一般的なユリ咲きよりも細長い、特殊な形状が最大の特徴となっています。
鋭い花びらの形状が剱岳を思わせることや、富山生まれをアピールできることから、「つるぎ」と花の色を組み合わせることで命名をいたしました。
続いて、今回発表に至るまでの経過について御説明いたします。
2つの品種ともに交配を平成8年に行いました。その後、選抜や増殖を繰り返してきました。
品種名は、関係者から応募のあった候補名から、花や球根の生産、流通、販売の関係者や広告アドバイザーなどで構成する、命名検討委員会で選考したものです。
その後、選考した品種名により、令和元年に農林水産省へ品種登録の出願をしております。
この2品種は、県が育成したチューリップとしては38番目、39番目の品種になります。
出願後は、県内の生産者の圃場で球根を増殖し、今年販売できる球根の数が販売ロットの目安である3,000から5,000球、これ以上となるめどがつきましたことから、販売開始に先立ち、今回発表をするものです。
最後に、今後の予定について申し上げますが、来月から砺波市で開催される予定のとなみチューリップフェアの会場内で、この2品種の切り花を展示し、県内外の方に実際の花をお披露目するとともに、この会場内において、県花卉球根農協が球根の先行の予約販売を受け付ける予定です。
チューリップの新品種の発表については以上です。
次に、林道有峰線東岸区間の整備について御説明申し上げます。
東岸区間の林道工事については、現時点ではハクバサンショウウオの十分な保全対策を講じることが困難であり、野生動植物の専門家の御意見もお伺いし、保全対策をどう進めるか、時間をかけて検討していくことが適切であると判断をしました。
また、有峰地域の地元の皆様、利用者の皆様の御意見なども踏まえ、当面工事は見送りとする結論に至りました。
次に、これまでの検討状況等について説明をいたします。
まず、林道有峰線は有峰湖の周囲にある森林管理保全のため開設され、これまで林業関係者や工事関係者のほか、県民の皆様にも安全に利用できるように改良工事を進めてまいりました。
このうち東岸区間につきましては、未舗装で急なカーブが多いなど安全確保が難しいことから、一般車両の通行を禁止していましたが、有峰森林の利用をさらに促進するため、拡幅・舗装等の工事を計画していたところ、令和元年10月に、県の希少野生動植物種に指定しているハクバサンショウウオの生息を確認しました。
工事を進めるに当たっては、自然環境にも十分配慮する必要があることから、令和2年度からの工事着手を見合わせ、5月から詳細な現地調査を実施するとともに、10月には自然環境保全検討委員会を設置し、生息環境への影響を回避、軽減するための保全対策について、これまで4回にわたり検討をいただきました。
検討委員会では、保全対策として、道路線形を産卵場所から5メートル以上谷側に移動し、山側の樹林の伐採を回避するなどについても御議論いただきましたが、現状の産卵場所を全て回避できたとしても、成体を含めた生息域全体を保全することは難しく、事業を進めるにはさらなる努力が必要であること。また、人工産卵池を設置して移殖するとしても、標高が1,000メートルの場所での実施の事例がないことから長期間の検証が必要で、現時点での工事の実施は困難であるとの検討結果をいただきました。
今後の対応については、引き続き一般車両の通行を禁止いたします。その上で、ハクバサンショウウオの生息状況や生息環境をさらに確認をしてまいります。
また、未整備区間でありますので、今後土砂崩れ等の災害が発生する懸念もあることなども想定し、林道管理として、のり面の崩壊や森林災害の有無について定期的にパトロールを実施します。
東岸区間の整備については、将来的に状況が変われば再検討してほしいとの声もあります。なので、自然保護の点にも配慮しながら、改めて検討してまいりたいと考えております。
林道有峰線東岸区間の整備についての説明は以上です。
私からは最後になりますが、2023年G7関係閣僚会合の誘致について御説明します。
お手元の資料を御覧ください。
本県では、富山市さんと連携をしまして、2023年、来年、令和5年に日本で開催予定の主要国首脳会議、G7サミットに合わせて開催される関係閣僚会合の誘致に取り組みます。
誘致する会合としては、教育関係閣僚会合、日本でいえば文部科学大臣になります。
開催場所は富山市内、今後のスケジュールとしましては、令和4年4月から誘致活動、国への要望などになりますが、これを開始します。そして、6月頃にG7サミット、首脳の会合の開催地が決定する予定と聞いております。そして、夏頃にG7関係閣僚会合の開催地が決定するというふうに聞いております。そして来年、令和5年、2023年にサミットが開催をされるということであります。
2016年に富山市で、富山環境大臣会合を開催した実績がございます。そんなこともまた勉強しながら、今後の誘致の活動を進めていきたいと考えております。
冒頭、私からは以上でございます。
【記者】
職員の処分の公表についての件ですけれども、この厳重書面訓告というのは、県の処分の中の、幾つあるうちの何段階みたいな、何番目に厳しいとか軽いとか、そのあたりをちょっと教えていただきたいです。
【知事】
単純に幾つあって、その何番目ということにはならなくて、今回は事実上の処分という形のカテゴリーになります。そして、その中では言わば、4つに分かれています。その一番重い処分が、この厳重書面訓告になります。厳重書面を交付して厳重に注意するものでございます。
【記者】
厚生部長等の厳重口頭注意というのは、それに準じるものなのでしょうか。
【知事】
そうですね、事実上の処分の4段階の中で、上から3番目といいますか、重いほうから3番目が、この監督責任を問う厳重口頭注意ということになります。
【記者】
こういった情報漏えい事案についての処分は、過去にありましたでしょうか。
【知事】
事案のカテゴリーとしては、情報セキュリティー事故ということに庁内の規定でなっております。これまで情報セキュリティー事故としては、メールの誤送信あるいは納入通知書の送付誤りなど、9つの事例に対して処分を行っております。最も重い処分は書面訓告としてきたところです。9件あります。
【記者】
いつ以来でしょうか。後で人事課に確認したほうがよろしければそうしますが。
【知事】
令和2年6月22日が直近ということになります。
【記者】
関連して公益通報の外部窓口の設置についてですけれども、これは本来、薬の関係でいうと、くすり政策課のほうに戻したいんだけれども、当面の対応として内部窓口を広報課にするとおっしゃっておられたと思います。最終的に元の状態に戻すといいますか、目途というのはいつ頃を目指しているとか、そういうのはあるのでしょうか。
【知事】
いつということは今申し上げられませんが、広報課にプラスして、先ほど申し上げたように、外部にも弁護士さんという信頼性の高い、また秘匿性も担保される窓口を追加することで、より安心して、より便利に、こういう制度を活用いただけるようにしたいと考えています。
【記者】
分かりました。
関係閣僚会合の誘致ですけれども、これは教育関係閣僚会合ですけれども、なぜ教育分野なのかということと、今回どうしてこうやって手を挙げようと思われたのか。お考えや狙いなどがありましたら教えてください。
【知事】
本県の富山県成長戦略の柱が、「幸せ人口1000万~ウェルビーイング先進地域、富山~」を目指すというビジョンで進めてまいります。そのウェルビーイングと教育と、とても関連が深いということでございます。
教育の中でどうこのウェルビーイングを扱っていくかということが、実は昨日も自民党さんの勉強会に出てまいりましたが、そこでも議論をされていることです。ですから、ウェルビーイングを標榜する本県としまして、この教育関係閣僚会合をまず富山で開催をいただきたい。
そして、それに合わせてウェルビーイングをテーマにした、例えばシンポジウムなどを開催しまして、それは本県の行事としてですが、よりウェルビーイングの富山というものを全国に、また世界に発信できる、そういった場にできるのではないかと考えて、誘致をしようと今チャレンジしています。
【記者】
きっかけは何だったのですか。呼べないかなという話が庁内であったということなのか。
【知事】
ウェルビーイングをよりアピールしていく、まさに発信をするのが一つの肝ですけれども、大変によい発信の場になるのではないかと。来年G7が日本開催ですから、そんな発想です。
【記者】
これはどれぐらいの見込みがあるとかというのは全然分からないのですか。
【知事】
そうですね、それは最大限努力するということですね。
【記者】
分かりました。夏頃に決定すると。それまでに各種要望をするなどというふうなスケジュールだということですね。
【知事】
そうですね、前回の環境大臣会合のときに関わられた方もまだおられますので、そんな方々にもいろいろと聞きながら勉強してまいりたいと思います。
【記者】
公益通報の窓口のことで2つ教えてください。
1つは、外部窓口を新たに設置されたというのは、今回の一件で、内部窓口へ通報する人が減るとか、そこへの敷居がちょっと高くなってしまう、それは困るなというところで新しい選択肢として設けたと、そういう狙いでしょうか。
【知事】
いいえ、先ほど申し上げました、より活用しやすくしていただくために、もう一つ窓口を設けるという、それも外部において、かつ弁護士さんにお願いするということで、より信頼性も高く秘匿性も高い、そのようなしつらえで追加をしたということです。
【記者】
再度確認ですけれども、今回の件で通報する人が減るかもしれないとか、そういう懸念の上でこの窓口を設けたということではないという理解でいいですか。
【知事】
そうですね、引き続きこの制度がより機能しやすくするために、窓口を増やすということです。民間の企業でも外部・内部、設けている例はたくさんありますので、そんなことも参考にさせていただきました。
【記者】
このタイミングで外部窓口を設置されたのはなぜでしょうか。
【知事】
より利便性を高めようと、より機能するようにしようということで、ちょうどそういうタイミングでもあったということです。
【記者】
ちょうどそういうタイミングというのは、どういうことですか。
別に以前に設けることもできた中でなぜこのタイミングなのか、何か理由があればということですけれども。
【知事】
今までそこまで思いが至っていなかったということがあります。
今回、こういう漏洩事案があったということ、それも一つのきっかけにはなったのです。この制度をより機能するようにしようとみんなで考えた結果、こういった1つのソリューションを考えついたということです。
【記者】
担当の林弁護士というのは、公益通報に長けた先生なのですか。
【知事】
それは弁護士さんで一定の御理解はあるというふうに考えています。
本県の顧問弁護士をお願いしている方です。
【記者】
先ほど人事処分の公表のところで、事実上の処分という枠組みを説明していただきましたけれども、これは懲戒処分というカテゴリーが別にあって、それと違う形で事実上の処分というカテゴリーがあって、その中に4段階あるという、そういう理解でいいのですか。
【知事】
おっしゃるとおりです。懲戒処分というのは地方公務員法に基づくものであります。今回は事実上の処分ということで、4段階の中の一番重い処分をしたということであります。
【記者】
チューリップの関係で参考までに伺いますが、この「つるぎ」という名前がついた品種というのは、今回初めてという理解でいいのかというのと、これに知事がどの程度、花に造詣が深いか分からないですけれども、この品種、新しく出るということで、何か期待というか、推しというか売りというか、何かそういったものがあれば聞かせてもらいたいです。
【知事】
「つるぎ」というのは今回初めてですね。38番、39番になりますが、「つるぎ」という名称は初めてになります。よく今まで使わなかったなと、むしろ思うぐらいでありますけれども。
【記者】
今回新しい品種としてお披露目されるというところで、何か期待感というかPRポイントみたいなものがあれば改めて聞かせてください。
【知事】
やはりチューリップは本県、球根の生産という意味ではトップシェアの生産、農産品でありまして、本県にとっては大切な商品というふうに考えております。
また、先ほど申し上げました発表項目の一つですが、今後輸出ももっと拡大していこうということでありますので、そういうことを加速することにもつなげていきたいというふうに考えております。
これまではお米、お酒などが輸出の主要品目だったのですが、やはり品目も増やしていかなければ、なかなか120億円に到達しないと思いますので、そんなことでも、新しい品種を加えることで加速できればというふうに考えています。
【記者】
先般、県の医療審議会の中で医療計画の見直しがあり、その中で、知事も大変関心が高いと見られる、子どもの心の診療や医療的ケア児の支援という意味で非常に具体的な話も盛り込まれて、強化・充実したなという印象を持ったのですが、まずはこの時点でのこうした取組みの達成感というか、評価というのはどのように今感じておられるか、教えていただけないかなと思います。
【知事】
まだ達成は何もしていないので、達成感はありませんけれども、御存じのように少子化の世の中です。この50年でいわゆる出生数は64%も減りました。大変に危機的なことと思い、深刻に捉えております。ですけれども、少子化の一方で、子どもに関わる課題はむしろ増えている、複雑になっている、そんなのが状況だと理解をしております。
私としては小児医療提供体制をやっぱり拡充していくことが必要なのではないかと思い、この小児医療体制の検討委員会を立ち上げまして、昨年の6月から鋭意協議を続けてきていただいています。
中身も体のことと心のこと両方に分けて、どちらも大切です、言うまでもなく。それを2つに分けてそれぞれ議論していただきまして、この前、一つの成案をいただいたというふうに考えています。
いずれにしましても、今まで小児医療提供体制に光があまり当たってこなかったということで、議論に御参加いただいた皆さんからも大変に、いい場を提供してくれたということで、御評価もいただいております。今後はこれがちゃんと機能するように、実効性のあるようにしていくのが私の務めだというふうに考えております。
ただ、こども病院というものを、箱物を造るということありきではなくて、今、現状の医療機関のいろんな機能を組み合せたり、あるいは拡充したりする中で、目的を達せればいいわけですから、箱物は別に必ずマストではありませんので、もともと県内にある優秀な医療機関、それらのリソースをよく使って、いい体制を組み上げていきたいと考えています。
【記者】
ソフト面で充実させていくという方向かなと思うのですけれども、非常に注目されたのは、公約の中でのこども病院の項目についてはある程度、現時点ではおおむね目途が立ったと考えるのか、それとも、今後さらに何か取り組んでいくのか、どういうふうに考えておられるのか教えていただけますでしょうか。
【知事】
まだ、目途が立ったとは思っていません。本当に一歩踏み出したというあたりかというふうに考えています。
ハードというか、そういう施設の整備というものは必要ならば、一定程度は必要かもしれませんが、やっぱり何といっても人員、人材だというふうに思っています。
小児医療を提供する、大人とは違った面もいろいろあるわけで、ただ現在は、いわゆる小児科あるいは小児医療の専門家が大変少ない。特に心の精神の問題については大変に少ない、県内に少ないというのが現状です。ですから、相談までに数か月お待ちいただくというケースも実際にあります。こんなことはできるだけ解消していかなきゃなりません。
そのためには、そういった専門科医を育成する、あるいは今専門じゃない別の科目の方が、そういう精神のことも勉強していただいて、そういう育成の仕方もあるというふうに思います。そんないろんな形で人材を増やしていく、こんなことを次にやる必要があると考えております。
【記者】
ソフトも充実させて、大きな箱物みたいなものは今、もう構想にあまりないかなというようなところでしょうか。
【知事】
そうですね。それはもう検討会の中でも、そういったものは必要ないのではないかというふうな意見も多いと思います。
【記者】
公益通報の件ですけれども、こういう漏洩があったということは、報告いただいたのが1月末だったと思うのですが、その直後は、告発された方の被害等というのは今のところは何もいただいていませんということで御報告いただいたと思います。あれから2か月たっておりまして、その後、その当事者というか告発された方から、実際の被害等というものがあったかどうかというのを、まず確認させてください。
【知事】
その方に大変な御迷惑をおかけしたということは本当に反省をしております。幸い今日時点では、その方に何らかの被害があった、あるいは御迷惑が及んだということはありません。
【記者】
冒頭、小矢部市のほうの強風被害のことを報告いただきまして、その中で、県としてできるだけの支援をしていこうということをおっしゃっていたと思うのですけれども、もう実際されていること、今後実際に具体的にどういう支援をされていくかというところ、何か現状でお考えがあるようでしたら教えてください。
【知事】
稲の苗を栽培するパイプハウスが多く被害を受けました。ですから、このままでは田植の時期に困ることになりますので、それをどう代替をしていくのか、その手当てが喫緊の課題だと思います。これはしっかりと農林水産部で対応したいと考えております。
それと、やはり資金繰りのこと、これについても寄り添って支援をしていきたいと考えています。資金繰りについて御相談に乗っていきたいと考えています。
【記者】
実際その資金繰りの話になってきたときに、どのぐらいの時期から実際検討されますか。多分どのぐらいの被害がというのをもうちょっと精査する必要があると思うのですけれども、どのタイミングで実施されるかというお考えまでありましたら、教えてください。
【知事】
それはケース・バイ・ケースだと思います。パイプハウスについても、全壊のところ、半壊、一部倒壊、あるいは軽微なものがいろいろとあります。それから中で何を栽培していたか、さっきは種籾の話をしましたが、何を栽培していたかにもよりますし、それは本当にケース・バイ・ケースで対応していきたいと考えます。
【記者】
あと10時間ほどでステージ1に切替えということで、昨日発表いただいたコロナのことで伺います。今日、馬瀬会長からお話を伺う機会があって、会長のほうから、今の東京の現状が2週間後の富山というふうに考えていただければいいと、おっしゃっていただいたのですが、残念ながら今、東京が4日連続で前週を上回っているという状況を受けておりまして、馬瀬会長はそうおっしゃっていましたが、知事のお考えとして、東京と富山のコロナ感染者の人数の相関関係というものは、これまであった2週間程度の差があって増えてくるとか、同じくして2週間ぐらい、向こうがピークアウトしたぐらいから、こちらもピークアウトしていくというような、その考えというのは変わってみえるかどうか。
もし独自のお考えとして、県としてはもうこういう形、こういう傾向になっているというもののお考えがありましたら教えてください。
【知事】
東京の2週間ぐらいを富山県が追っていくという、一つの見方ではあろうかと思いますが、あくまで、そしてかつその東京がちょっと若干増え気味という状況も承知はもちろんしていますが、私どもの判断は、やはり富山県内のデータをしっかり見ながらやっているということ。それについて言えば、昨日も申し上げましたが、3月上旬以降、県内の感染者数は減少のトレンドにはあるということであります。
もちろん3桁という数字は決して小さくはない。去年ですと、3桁出たといったらもう大変に驚いていた、危機感を持っていた。もちろん今も危機感はありますが、今はもうオミクロン株なので、3桁でもステージ1に下げることは可能です。というのは、医療提供体制が逼迫していないからということであります。
東京についてのお話ですが、まん延防止等重点措置を解除されるときも、かなりの議論はあったと聞いています。私どもはそこが一番東京とは違う。医療提供体制が今のところ本当に逼迫はしていない、それがやっぱり大きな違いかと思います。
【記者】
最後ですが、チューリップを御覧になっての、今年の品種を見られての感想というか、お花に対しての感想を一言いただければと思います。
【知事】
実は、あまり似合わないかもしれませんが私、今、家で唯一の趣味といいますか、余暇の時間にやることが、チューリップを今育てていまして、今芽が出てきて、これから楽しみなところであります。
それで、新品種ですが、ちょっと我々が子どもの頃から持っていたチューリップのイメージとは違う、さっき言ったユリ型の花でありまして、でもこれはこれですてきな形だなというふうには思います。
やっぱりチューリップも、本県だけでも38番、39番ですから、様々なバリエーションがあって、いろんな方のニーズに合う品揃えができているということだと思っています。
【記者】
新型コロナウイルスの、小さいお子さんへの今後の対応についてお聞かせいただければと思います。
明日から県独自の警戒レベルもステージ1へと引き下がり、県民の方にいろいろ取材をしたところ様々な声がありましたが、おおむね納得しているような様子でございました。
ただ、口をそろえて皆さんおっしゃるのが、今回第6波の感染拡大のきっかけとなった小学生もしくは園児の方、そういったところからまた今後感染が広がっていくのではないかという、特に高齢者の方は「わしはまだ死にたくない」と、やはりオミクロン株、重症化率は低いものの、高齢者はかなり危機感を持っているような声も聞かれました。
そんな中、ステージ1に引き下がった後も、改めて県といたしまして、今回感染拡大が特に見られました小学生、園児の方等々に対しての対応についてどのようにお考えか、知事のお考えをお聞かせいただいてよろしいでしょうか。
【知事】
今回ステージを下げる決断、幾つかの要因を基に決断をしましたが、そのとても大きな理由の一つは高齢者の方、まさにおっしゃったように重症化のリスクがある高齢者の方のワクチン接種が、8割を超えるところまで来たという、これはやっぱり大きな、今回の決断の背中を押すデータの一つであります。
それで、お子さんたちのことですが、これはこれまでも申し上げましたように、小児のワクチン接種を、これは本人というよりも保護者の方の理解が必要なわけですけれども、これを繰り返し御説明して、御理解を得て、そして、お子さんへの接種を検討していただくようにやってきたところでございます。これは引き続き、今後も続けていきたいと考えております。
それと、やはりマスクのこと、特に幼稚園でもさらに年少のほうになりますと、なかなかマスクの徹底ができない。でも、これもかわいそうではありますけれども、やはり繰り返しこれも注意喚起をして、マスクの着用については徹底をしてもらうようにしていかなければならない。これまでもしてきましたが、今後も引き続きしていきたいと。それが、不自由ではありますけれども、もちろん小学校、中学校についても同様ですが、県の教育委員会から市町村教育委員会に、繰り返しマスクを含めた基本的な感染防止対策の徹底を、これも引き続き、新学期に向けてもやっていかなければならないと考えていますし、それだけじゃなくて、学校特有の部活動のこととか、そんなことについても状況を判断しながら、ここまでにしてください、あるいはこれをやめてください、そんな助言もしていきたいと考えております。
そういうことで、新学期からまた幼稚園、保育園、小学校、中学校などがクラスターの発生源にならないように、より一層細心の注意をしていきたいと考えています。それが、せっかく皆さんの協力で、力を合わせてステージ1になったことを、少しでも長く続けていくことにつながると思っています。
【記者】
県内では5歳から11歳のお子様、大体ワクチン接種が始まってこれで1か月、各自治体各々開始時期は違いますが、1か月ほどたった自治体もあると思います。
進捗状況、数値はちょっと把握していないのですが、現時点で、予防接種法上の努力義務が適用されない小児ワクチンの進捗もしくは接種予約状況等を踏まえて、今の時点で想定どおり進んでいるのか、もしくはあまり思いどおりに進んでないのか、どのようにお考えなのか、もし知事のお考えがありましたらお聞かせください。
【知事】
大人のほうにつきましては国で都道府県別にデータが定期的に公表されますので、皆さんもよく分かると思いますが、この小児用については、全国での接種回数の合計のみの公表になっていまして、詳細については分からないというのが正直なところです。
いずれにしましても、先ほど言ったように御本人の理解よりも親、保護者の理解ということが必要ですから、大人は御自身で決断される方が多いですけれども、そういう意味ではワンクッションあるというか、一手間多くかかるというか、そこら辺がやっぱり課題だなというふうに思っています。
それから、打たれる小児科、馬瀬医師会長も小児科でいらっしゃいますけれども、やはり大人に打つよりも、これも打つ現場も一手間かかるということ、そのようなことをこれから少しでも促進するために、いろんなことを考えていかなければならないとは思います。
【記者】
県の人事について1点伺います。
県美術館長の人事ですけれども、これまで県美術館は、その前身の県立近代美術館時代を含めて、元教員の方ですとか、そういった方を起用してきましたけれども、今回館長に初めて行政職の職員が就くことになると思うのですけれども、行政職を就けた理由と狙いをお聞かせください。
【知事】
おっしゃるように、富山県美術館の館長は、前身の近美の頃から美術評論家、あるいは元教育長、あるいは元教員の方々にお願いをしてきた経緯があります。
今回、雪山行二館長、大変に美術の世界では、言わばビッグネームであられますが、その後任ということ、御本人の御辞意が固かったものですから、後任を幅広く検討を進めてきたわけでありますが、今回は布野さんを起用することにしました。
私としては、まず、県内にも人材はおられるから県内の方でいきたいと思いました。それと、アートの専門家につきましては、そこは美術とデザインを標榜しておりますが、そういった専門家につきましては本当に、雪山館長の下で人材が育ってきています。大変これはありがたいことだというふうに思っています。ですから、トップに立つ人は必ずしもアートの専門家でなくても、マネジメントができる方、あるいは調整ができる方、あるいはこれから、企画展などはやっぱり経費もかかりますので、スポンサーを得るということも大きな仕事になります。このようなことができる人という意味で、いろいろとリストを作って人選をした結果、布野さんになりました。
布野さんがアートの素養はないかというと、そういうことではなくて、過去長い職員歴の中で文化課に3年間勤められたこともありますし、それから文化振興課で、これは今もありますが、2年間勤められたこともあります。そういう意味では、本県の職員の中では、文化行政にも明るい人の一人だというふうに考えております。また、本当にその他の仕事も、厚生部のこと、教育のこと、商工労働部、今日まで商工労働部長ですけれどもそんなこと、本当に幅広い行政経験もあり、さっき言ったスポンサーの獲得などということでも、大きな力を発揮してくれると思います。
美術館に行くという行為が、アートというのも好きな人は好きですが、やっぱりなじみのない方にはちょっと敷居が高いこともあるのかもしれません。それをぜひ県民の皆さんに、もっとなじみのある、本当にみんなに親しまれる、よりそんな施設にしていきたいということもあり、今回の人選になりました。
【記者】
林道有峰線の整備について、何点か確認させてください。
まず、先日議会のほうでも知事は答弁されたと思うのですが、専門家の方の意見を改めて聞くというようなことも言っておられたかと思います。何か著名な方というか、そういう方にお話を聞くということでしたが、その意見を聞いた上での今回の判断ということになるのでしょうか。
【知事】
そうですね、野生動植物の専門家の方からの御意見も伺っています。
【記者】
差し支えなければ、どういった方から御意見をお伺いされたのでしょうか。
【知事】
お一人は京都大学の名誉教授で、環境省の爬虫類・両生類分科会の座長をやっておられます方です。学識経験者としてはその方です。
それから、よく現地に訪れられる方という意味で有峰森林懇話会の委員の方、これは有峰森林を日頃からよく活用というか楽しんでおられる方です、そのような方の意見も伺いました。
また、あそこは小見という地区になりますが、そこの自治振興会会長の方、このような方にも伺いました。
【記者】
当面工事は見送りだということですけれども、あくまでも整備というのは前提での保全対策について検討するという、そういう理解でよろしいでしょうか。
【知事】
そこら辺は今の段階で、断定的なことは申し上げられないと思います。
ただ、幸い湖の周りの道路なので、今東岸が問題になっているのですが、西岸のルートもありますし、岐阜県などと全く行き来ができないということでもないので、当面の間、工事は見送ると、東岸の工事についてはということにさせていただいています。
今後はハクバサンショウウオのことも、もっと知見が深まってくる。あるいは一方で、やっぱり有峰をより活用するため、楽しむためにという視点、それから林業をどうするかという視点もありますが、そのようなところからの御意見も、またよく聞いていきたいと考えています。
【記者】
東岸区間の整備というものは、するかしないかも含めて検討されるという、そういうことですか。
【知事】
そうですね、はい。
【記者】
分かりました。そうすると、今言われたように反対側にも道路があるということで、いわゆる今後の有峰振興への影響については、今回の判断を受けてどんな影響があるとお考えでしょうか。
【知事】
道路が通れば、それは便利には違いないでしょうが、でも一方で、やっぱりこの環境のこと、あるいは希少の動植物のことというのは、多分不可逆な動きですから、一度本当にいなくなってしまうと、もうどうしようもないことですから、今度はより慎重に考える必要があると考えています。そのあたりで、当面見送りということであります。
また県民の皆さんの御意見もよりよく聞きまして、どっちの御意見が盛り上がってくるのか、そんなこともしっかりと見ていきたい。その上でまた、もし次の判断があるとすればしていきたいと考えています。
【記者】
チューリップの話ですが、新品種ということで来月から予約販売開始ということですが、この紅つるぎと黄つるぎの前に、富山県さんが育成した新品種が発売されたというのは、どれぐらい前まで遡るのですか。
【知事】
去年もやっていますよ。最初に交配というのをしてから25年から30年かかります。ですから、毎年そういう仕込みはずっと連綿と続けていて、だから毎年できるとも限りませんが、幸い去年、今年と続けて2品種ずつ。
【記者】
ちょっと砕けた質問ですが、先ほど新田知事、お家でチューリップを育てていらっしゃるという話をされておりましたが、それは何という品種ですか。
【知事】
すみません、分かりません。
【知事】
それでは、最後、私から。
今日が年度最後の定例(会見)ということになります。1年間本当に、議会中を除けば毎週1回の定例(会見)ということで、ずっとお付き合いいただきましてありがとうございました。
我々ももちろんいろいろ手間がかかりますが、皆さんにとっても毎週こういうことにお付き合いいただくのは、本当に大変だったというふうに思います。心から感謝申し上げます。
また、各社の御都合で異動される方もおられると聞いております。異動されてからもお元気に御活躍され、いつも私に対して大変に厳しい目で御質問いただきましたが、そのようなジャーナリストとしての姿勢は、どうかこれからも貫いていただき、目的は県民のためによりよい情報を提供するということ、そういう意味では我々も一緒ですから、どうかそんなジャーナリズムとしての役目をしっかりと引き続き果たしていただきたい。御活躍をお祈りします。
どうもありがとうございました。
【資料1】情報漏洩に対する人事処分について(PDF:89KB)
【資料2】公益通報「外部窓口」の設置について(PDF:111KB)
【資料3-1】「富山県農業・農村振興計画」の策定について(PDF:179KB)
【資料3-2】「富山県農業・農村振興計画」の策定について(概要版)(PDF:451KB)
【資料3-3】「富山県農業・農村振興計画」の策定について(全体版)(PDF:4,402KB)
【資料4-1】「富山県農林水産物等輸出拡大方針」の策定について(PDF:355KB)
【資料4-2】「富山県農林水産物等輸出拡大方針」の策定について(概要版)(PDF:1,207KB)
【資料5】県育成チューリップの新品種について(PDF:171KB)
【資料6】林道有峰線「東岸区間」の整備について(PDF:354KB)
【資料7】2023年G7関係閣僚会合の誘致について(PDF:67KB)
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