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更新日:2021年6月3日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください。
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本日もどうかよろしくお願いいたしします。
発表項目に入ります前に、聖火リレーのことについて申し上げたいと存じます。
既に報道されておりますように、昨日から富山県に聖火が入り、第1日目として県西部6市を走られる予定だったランナーの皆様が、高岡の会場においてトーチリレー(※トーチキス)という形で希望の灯をつながれました。予定していた公道でのリレーは、コロナウイルスの感染の拡大の状況を見まして、先週26日(5月26日)に行わないという判断をしました。大変難しい判断ではございましたが、昨日のような形で、トーチキスという形でランナーの皆様がそれぞれにこの聖火をつないでいく、そのような場を確保できたことは、できてほっとしているところでございます。
そして、それぞれのランナーの皆さんの笑顔、またその姿を一生懸命記憶に刻もうと、あるいは写真を撮ろうという御家族やお友達の姿を見て、その笑顔があふれておりました。このお姿を見て、本当にほっとしているところでございます。
今日は、県東部の4市4町1村の走られる予定の皆さんが、やはり富山の会場、これは環水公園の特設会場になりますが、そちらで同じようにトーチキスという形で聖火をつないでいかれます。その姿をぜひ県民の皆さんにも、インターネットのライブ中継がありますので、これで御覧をいただき、沿道での応援はかないませんでしたが、それぞれの場所で、御家庭やあるいはおられる場所でインターネット中継を見て、ランナーの皆様をぜひ応援をしていただきたい、またその笑顔に触れて、来るべき、ちょうど50日前になりましたが、東京オリンピック・パラリンピック、これに向けてさらに県民の皆様の期待、夢が膨らんでいくことを心から期待をするところでございます。
それでは、今日の発表項目が1点ございます。
今日は、富山マラソン2021について御説明を申し上げます。
これも新型コロナウイルスの感染状況が予断を許さない状況にあったことから、去る5月11日に本年度第1回目の実行委員会を開催しました。そして、その場で開催可否の判断基準、これは資料を配布してあるかと思いますが、これをお示しし、ランナー募集の開始までに開催の可否を判断することとしておりました。当初、あさってですが、6月5日の土曜日からランナー募集の開始を予定しておりました。このランナーの募集を1か月ほど遅らせて、7月上旬をめどに変更したいと存じます。今日はそのことの御報告でございます。これに伴い、富山マラソン2021の開催可否の判断も1か月程度遅らせることといたします。
このような判断は、先日ですね、5月11日に開催した第1回目の実行委員会において、いろいろな実は御意見が出ました。住民代表の方々からは、「住民を取り巻く環境があまり明るいことがない、そんな雰囲気の中でこの富山マラソンを開くことができれば大変にうれしいと思っている」、そんな御意見もありました。
また、「富山マラソンを待ち焦がれて大変に楽しみにしている、そんな人もいるんだ」という御意見。また、自粛疲れが言われますが、「これまで培ってきた様々なエネルギーを失ってしまわないか心配であり、この富山マラソンの実施を祈るような思いでいる」という御発言もありました。
また、経済界からは、「もう少し判断時期を遅らせることができないのか」、「本県の状況以外にも全国の状況も踏まえる必要がある」、そのような御発言もありました。
これらを重く受け止めまして、この3週間、様々な調整を行い、大会開催の可否をぎりぎりまで遅らせることとしたことでございます。また、全体の準備スケジュールの調整や見直しを行い、この1か月程度の遅れであれば、事務的には何とか開催に間に合わせることができる見通しを立てることができました。
現状は、県民の皆様の感染拡大防止に向けた取組みの効果が表れているのだと思いますが、足元の感染状況は一頃よりも落ち着いてはおりますが、予断を許さない状況であり、今後ランナーの募集の開始まで状況を注視してまいりたいと考えております。
県民の皆様にはぜひ富山マラソン2021が開催できる状況となりますよう、引き続き新型コロナウイルスの感染防止に御協力をいただき、晴れて11月7日、富山マラソン2021が開催され、多くのランナーが走られ、そしてまたそれを多くの皆さんとともに応援をする、そのような場が実現できることを皆さんとともに努めていきたいと考えております。
冒頭、私からの説明は以上でございます。
<記者>
今ほど感染状況に関する知事の御認識、示されましたが、富山県内、感染拡大警報の発令が続いています。現在の感染状況に関する知事の認識と、例えば警報の解除ですとかステージの切替えも含めた今後の見通しについてお聞かせください。
<知事>
少し経緯をおさらいしますと、4月23日から警戒レベルをステージ2に上げました。そして、引き続き感染状況が収まらないことから、有識者の皆様の御意見も伺い、5月21日に新たに設けた富山県感染拡大特別警報を出させていただきました。県民の皆様にこれまで以上に高い緊張感を持って行動いただくようにお願いをしているところです。
その後、県内での大規模なクラスターの発生もあり、5月23日には新規感染確認数が過去最高の64名となりました。危機的な状況が続いてきたところでございますが、直近1週間、5月26日から6月1日の1週間の感染者数の合計は95名となりました。その前の週、5月19日から25日の1週間が208名だったことと比較しますと、約半数まで減少しているというのが足元の状況です。
とはいえ、引き続き4つの判断指標のうち入院者数、新規陽性者数、感染経路不明の新規陽性者数、この3つの指標は依然として基準を上回っています。特に入院者数は過去最高の水準と言える130人前後で推移をしております。これが感染拡大特別警報をお出ししたときは、この100名を超える水準に達したことから、特別警報の発出をしたところでございますが、やはりこのレベルまで下がってきて、病床の逼迫度合いがある程度緩和されないと、この警報の解除は難しいと考えております。
引き続き、ステージ3には何とかして行かない、ステージ3に行きますとさらに県民の皆様にはより強いお願いを、自粛のお願いなどをしなければならなくなります。これに行かないように、どうか、今幸い少し落ち着いた兆しが見られます、このトレンドをぜひ続けていき、病院の状況も緩和をしていく、そのようなことになりますよう、引き続き県民の皆様、大変だとは思いますが、緊張感を持って感染拡大の防止に御協力をお願いいたします。
<記者>
確認ですが、いわゆるその指標のうち特に入院者数、今130人前後で、その以前の100人というところ、いわゆるその入院者数を特に見ておられるという、そういう理解でよろしいでしょうか。
<知事>
そうですね。何といっても病院の医療提供体制が逼迫するというのが最も避けなければならない、そのことがやはり感染拡大を抑えていくことの一番大きな目的だと考えております。その1つ目途が、もちろん少ないにこしたことはないのですが、入院者数が100人前後、これならば現場の皆様も何とかコロナの対応をしながら通常の医療提供を求められる方々に対応できるところだというふうに思っております。
<記者>
先ほどの会見内容の富山マラソンの開催可否の判断、1か月先送りというか延期するという御説明の中に、実行委員会での経済団体とか、あるいは住民の方からの声があったというようなお話ありましたけれども、1か月程度延期することにした明確な理由としては、この実行委員会での委員の方からの発言というのが主な理由なのでしょうか。それとも、ほかに何か理由があるのでしょうか。
<知事>
実行委員会での多くの委員の方々の発言がやはり大きな理由です。それとですね、やはりその声というのは何とか実現できないかと、去年ができなかったわけですから、今年は何とか開けないかという思いの発言だと思います。私どももやっぱりそれは同感でありまして、6月5日のランナー募集開始の前にその判断をすべきと思っておりましたが、いろいろな見直しをした結果ですね、あるいは調整をした結果、1か月程度、ぎりぎり延ばせる目途が立ったものですから、今回ぜひ開催にこぎ着けたいという思いを込めて、この措置を取ったということでございます。その背中を押してくださったのは、実行委員会での皆さんの御意見です。
<記者>
高齢者のワクチン接種についてなんですけれども、富山県の接種状況は、まだ全国的に見ても低調で、北陸の他県に比べても少し遅れている状況ですけれども、この高齢者向けのワクチン接種が遅れている背景、理由というのはどういったところにあるのか。また、改善策があればお聞かせください。
<知事>
7月末までに65歳以上の高齢者の接種、2回目の接種まで完了しましょうという国の依頼があり、それに対応して各市町村あるいは医療機関において鋭意努力をして、今前倒しの努力を引き続きしていただいているところです。ですから、本当に市町村の皆さん頑張っておられる、医療機関も、また医師会に所属のお医者さんの皆さんも頑張っていただいている結果のデータですので、データ自体は致し方ないと思いますが、その集計の仕方も若干あるのだというふうに思います。私どものワクチン接種円滑化システム、V-SYSの実績によれば、1回目接種済みの割合は全体の(約)16%になっております。2回目の接種済みの方は(約)1.1%、これ全国では1回接種済みの方が(約)16%、2回接種済みの方の割合が(約)1.3%と、そう言われるほど劣後しているわけではないと私どもは理解をしております。
ただ、とにかく市町村は一生懸命やっておられるということはぜひ御理解いただきたいと思いますし、これからだんだんと習熟度も上がっていって、データもあえて比較されるならば、だんだんよくなっていくものだというふうに思います。やはり本格的に始まったのは、そういう意味では少し遅かったのかなという気はしますが、これはやっぱり準備の都合等もあり、私どもとしては致し方ないというふうに思います。
先般申し上げたように、県としてできること、市町村の接種体制をしっかりと堅持していただき、それに支障がない形で県としてできること、それが週末における医療従事者の派遣であったり、あるいは高齢者施設への巡回の接種であったり、また県としての特設会場の設置であったり、また障害者施設への巡回の接種であったり、このようなことで市町村を側面から応援をしていきたいと考えております。
<記者>
ワクチン接種についてなんですけれども、現状、県内15市町村を知事御覧になって、7月末の高齢者への接種完了、この実現について、現実性というか、実現できそうかというのは、今どう御覧になっていますでしょうか。
<知事>
7月末までに15市町村それぞれ完了できるものと思います。
<記者>
それは接種の度合いを、数字を見た上での考えということでよろしいですか。
<知事>
今の質問にも関連しますが、若干スタートが、本格的に始まるのが遅れたということはあるのかもしれません。でも、今本当に、例えば町のクリニックにおきましても、日に1バイアル(注射剤を入れる容器)だったものが、それが2つ3つとだんだん習熟していかれるにしたがって増えていっています。このようなことが15市町村の各地でだんだん起こってくるわけですから、今後、国の大規模接種会場なんかでもやっぱり順次数字が上がってきますよね。ああいうことがこれから富山県内でも15市町村で起きてくると思いますし、また、繰り返しになりますが、県としても側面からサポートする様々な施策を打っていくことでございますので、目標どおりの7月末の完了は可能だというふうに考えています。
<記者>
市町村のその接種の度合いの伸び幅を見れば、可能だということですね。
<知事>
そうですね、はい。
<記者>
県の設置する特設会場ですけれども、前回の会見でも御説明いただいたのですけれども、それ以降、会場の場所ですとか、具体的な期間ですとか、何か進捗というか、新しく決まったものがあれば教えていただきたいのですけれども。
<知事>
そうですね、あくまで頑張っていただいている市町村、15市町村のワクチン接種体制を側面から支援するという意味で、県としての特設会場を今準備しているところであります。6月の中旬にこの特設会場での接種を始めるべく、今準備、様々な調整を行っておりまして、県の東部で1会場、県の西部で1会場、計2会場設置できるように今準備をしているところです。これは、先般の発表のときも申し上げましたが、使用するのはモデルナ社製のワクチンになります。そして、その6月の中旬から9月末までの土曜日曜、当面1会場当たり約500人の接種を目指していきます。このペースでいきますと、全体で約2万8,000回程度の接種ができるものと考えております。
<記者>
県内で2会場というのが確実になってきたということでよろしかったでしょうか。
<知事>
そうですね、それで今準備、あるいは各方面と調整をしているところであります。
<記者>
もう1点、ワクチン接種に関してですけれども、全国的には職場とかですね、大学での接種が検討というか本決まりになったところですけども、富山県内での職場や大学でのワクチン接種、これについてはどうお考えでしょうか。
<知事>
そうですね、高齢者接種の完了の目途がついたところから、各自治体の判断で次のステージに行くことが可能と、その中の一つに今おっしゃった職域での接種あるいは大学での接種というものが、国の発表があったところです。今後、いろいろ詳細なことなども国で御判断されることがあると思いますので、それを見極めながらですね、県内でも経済団体の皆さんとも意見交換をしながら、考えていきたいと考えております。いずれにしましても、最終的に希望される全ての方が接種を一日も早く行うために資することは、あの手この手やっていきたいと考えております。
<記者>
具体的な案としては、今後適宜検討するということになりますかね。
<知事>
そういうことですね。
<記者>
特設会場について追加で1点だけお聞きさせてください。
6月中旬に開設予定ということですが、特設会場での接種の予約といいますか、それはいつ頃から開始を予定されているのでしょうか。
<知事>
そうですね、現在調整中ですが、本格的な接種の1週間前からと思っています。これはですね、今考えておりますのは、県独自に予約を取るということではなくて、各市町村の予約システムの中に会場の一つとして入れ込んでいただく。私どもとして各市町村に可能な枠をお示しして、その枠に応じて各市町村の予約システムの中でその県特設会場Aなり県特設会場Bなりということで予約を受け付けていただく。そんな形を今考えております。
<記者>
少し細かいですけれども、県東部と西部で1会場ずつということで、その設置会場の場所の自治体での予約システムを通じてというような、そんな形での予約になるということですか。
<知事>
いえ、違います。15の市町村それぞれに枠をお示しさせていただいて、それぞれの市町村での予約システムに乗せていただくということです。たまたま会場はその県西部で1か所、県東部で1か所、そこに行っていただくということになります。
<記者>
場所はずっと固定ということでよろしいんでしょうか。
<知事>
今のところ、9月の末まで固定した会場で行いたいと考えています。
【資料1-1】富山マラソンの開催方向性について(PDF:101KB)
【資料1-2】開催可否判断についての取扱い(PDF:84KB)
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