安全・安心情報
トップページ > 産業・しごと > 農林水産業 > 富山県農村環境創造基金ホームページ > カモ親子の農村日記 > 十二貫野用水
更新日:2021年3月3日
ここから本文です。
十二貫野用水
じゅうにかんのようすい
黒部市
後ろには僧ケ岳(そうがたけ)を仰ぎ、前に日本海を見下ろす十二貫野を潤している十二貫野用水。かんがい面積は220ヘクタールで、黒部峡谷の奥の尾沼谷川から取水し、山を越え、谷を渡り、延々20キロメートル。立山の雪解け水を集めて流れる黒部川の水を川よりもはるかに高い台地に流すという難工事が行われたのは、今から160年以上も前のことでした。
[作成:平成14年12月]
▲椎名道三が活躍した頃の地図
椎名道三て、どんなひと?
「道三は“用水づくりの天童”と呼ばれてたんだって」
「17歳の頃に、用水工事で村を救ったそうだよ」
「へえ~、それってすごいカモ!?」
▲十二貫野湖
「水がもれないよう、ため池の底にシートが敷いてあるんだって」
「遮水工法といって、全国でもめずらしい方法を使ったんだ」
「湖のほとりを散策するのも楽しいね」
「昔は荒れ地だったなんて、信じられない」
「新川育成牧場の牛さんたちも喜んでるみたい」
「この用水は、消雪にも使われているんだ」
「水路をパイプで埋めた管理道をハイキングコースとして利用する人もたくさんいるよ」
「いろんなところで役立ってるんだね」
▲サイフォンの原理
「うわあ、水が噴き出てる!」
「大地を潤す水だね」
用水工事の知恵その1
「谷川から流れる水を集めて用水にしてるよ」
「大雨が降っても安心だね」
「土手くずれを防ぐ知恵でもあったんだ」
用水工事の知恵その2
「15ヶ月で工事を終えるなんて、びっくりカモ!?」
「工事の長さを区切って班を作り、競争させたんだ。仕事が早い班にはごほうびを与えたらしいよ」
大地の救世主、あらわる!
知恵とくふうの開拓術
命の水で、実りの大地へ
土地改良広辞苑
灌漑【かんがい】
田畑に水を引いて注ぎ、土地を潤すこと。
大方儀【だいほうぎ】
測量する時に、計測地点の方向を定めるために使われた器具。測量に使うコンパスのようなもの。
遮水工法【しゃすいこうほう】
中山ため池の地質は水がもれやすいので、池底はコンクリートの保護層でおおわれています。その下には塩化ビニールシートを、そして地面と接する場所には天然の粘土鉱物から作られたイギリス製の「ベントナイトシート」を使用。二重のシートで水のもれを防いでいます。
お問い合わせ
関連情報
目的別情報
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください