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更新日:2021年2月24日
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黒部川は国内屈指の急流河川であることから豪雨のたびに暴れ川と化し、川筋が幾筋にも分かれて流れ、その多さから「四十八ヶ瀬」または四十八文字にちなんで「いろは川」と呼ばれ、人々から恐れられていました。氾濫を繰り返し、人々を苦しめた黒部川は、治水工事が進み河道も安定した明治期に現在の形になりました。
この急峻な地形を活かし、大正時代から水力発電が開発され、中でも山岳地帯を舞台に壮絶な難工事が行われた黒部ダムや黒部川第四発電所といった通称「くろよん」と呼ばれる電源開発事業が特に有名です。
黒部川流域の年間降雨量は非常に多く、さらに夏まで続く雪解け水も相まって、年間を通じて水量が豊富です。入善平野では、この清流日本一の黒部川が育んだ大地と豊富な水により、富山県屈指の良質な米、種籾、チューリップ、入善ジャンボ西瓜、白ネギ等が生産されています。
また、海岸部付近には名水百選に選ばれた「黒部川扇状地湧水群」があり、独特の自然環境を形成すると共に、地域住民の生活用水として利用されています。
黒部川古図
流水客土
温照水路
農業用水を流水状態で温めるため、勾配を緩くし、幅を広くした水路。流速が抑えられることで水温上昇が図られる。
客土
土壌中に不足している要素や土質の改良のため、性質の異なる土を搬入すること。
サケの遡上
バイカモの刈取り作業
小学生による自然観察会
入善町墓ノ木地区にある水護神社は、氾濫する黒部川の洪水を鎮め、かんがい用水の護り神として信仰されていました。その昔、大洪水により堤防が破れた際、境内で多くの松明を作り、現場へ運んだと言われています。毎年10月、洪水からの無事を祈るとともに、利水の恩恵に感謝する松明祭りが行われています。
黒部川扇状地は、豊富で安定した表層水、地下水等の水源に恵まれています。この豊富で安定した水源を生かし、浦山新地内で小水力発電所を建設中です。
小水力発電は、無駄のない水利用と二酸化炭素を排出しないクリーンエネルギーとして奨励されています。平成29年3月に稼働開始を予定しています。
浦山新地区発電所
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