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更新日:2021年3月4日
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芹谷野用水
せりたにのようすい
高岡市・砺波市・射水市
庄川は岐阜県大野郡烏帽子岳に源を発し、山間から砺波平野、射水平野を経て日本海に注ぐ延長115kmの一級河川。上流の山間地には2m以上の積雪があり、雪解け水や集中豪雨で河川が氾濫する一方、少雨の時は干ばつとなって水争いが絶えませんでした。このため、先人たちは新たな用水を切り開いてダムを造り、共同で水資源を利用する知恵を生み出しました。現在の芹谷野用水は、旧庄川町金屋地内での合口ダム新設と左右両岸の用水路整備を中心とする庄川合口事業によって整備されたものです。
[作成:平成19年3月]
「ねえねえ、“十村役”って何するひと?」
「いくつもの村を治める村長さんと思えばいいよ。年貢を集めたり、荒地の再開発をしたりする仕事をしてたんだ」
「そっか。だから、農民のために立ち上がったんだね」
▲ふるさと中田発見教室
「用水の歴史のこと、もっと知りたいなあ」
「高岡市立中田図書館で小学4年生を対象にした“ふるさと発見教室”が開かれてるよ」
「へえ〜」
「芹谷野用水の役割やこれからのことをみんなで一緒に考えるんだ」
「ボクも行ってみたいなあ」
「十村役って、どれくらいえらいの?」
「農民の中でいちばん最高の地位にある人のことだよ」
「満開の桜、とってもキレイだね」
「初夏は、ホタルも飛ぶんだよ」
「ずーっときれいな用水を守りたいね」
「うん。ゴミをポイしちゃダメだぞ!」
「射水市にある、梅の木水路橋って知ってる?」
「すごい橋なの?」
「山のふもとを迂回しながら開発された昔の芹谷野用水を水路橋に架け替えたものなんだ」
「長さ200m、幅2m、深さ1mだって」
「文化遺産にしてもいいくらいスゴイんだぞ」
▲庄川合口ダム右岸取水口
▲庄川源流
土地改良広辞苑
十村【とむら】
加賀藩特有の職名で、他藩では「大庄屋」という役職にあたる。村落のなかでは農民の最高職。
河岸段丘【かがんだんきゅう】
浸食作用によって、もとの河床が現在の河床より高い台地になり、河川に沿って階段状になっている地形。
▲川合又八
用水の開通で新しい村が次々誕生
春は桜、初夏はホタルが舞う水辺
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