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更新日:2021年3月4日
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十二町潟
じゅうにちょうがた
氷見市
万葉歌人・大伴家持が「布施水海」と詠んだ十二町潟は、その昔、一面が現在の水郷公園のような大きな湖でした。しかし、雨が降るとたびたび洪水になり、周りの水田に大きな被害を与えていたので、古くから干拓事業が進められてきました。現在は、オニバスやイタセンパラなど国の天然記念物が生息する場所としても広く知られ、氷見市や地元の小学校などが協力して潟の自然を大切に保護しています。
[作成:平成17年9月]
オニバス
「オニバスって、どれくらい大きいの?」
「だいたい1〜2mくらいだけど、十二町潟では2・7mの記録があって、日本最大といわれているよ」
「でかっ!」
「イタセンパラって?」
「万尾川に古くからすんでいた魚で、タナゴの仲間だよ。大きさは7〜8cmぐらい。秋にイシガイなどの二枚貝に卵を産んで、冬の間はずっと貝の中で過ごして、春になると貝から出てくるんだよ」
「貝の中にいると安全だから?へえ、頭がいいなあ」
「湿田て、なあに?」
「1年中、水がなくならない田んぼのことだよ。だから、昔の農家の人たちは、腰まで水に浸かって田植えをしたり、田舟を使って農作業をしてたんだ」
「うわあ、大変だったんだね」
「そうだよ。だから、水はけの良い乾田になって、本当にうれしかったと思うよ」
土地改良広辞苑
潟【かた】
砂丘などで海から切り離されてできた湖や沼
排水機場【はいすいきじょう】洪水にならないように川の水を強制的に海へ流すためにつくられたポンプ場
潟の水が海水から淡水になった理由とは?
湿田から乾田への大変な苦労
天然記念物を大切に保護しよう
現在の十二町潟は、細長く小さくなり、水郷公園として昔の姿を残し、天然記念物のオニバス生息地でも広く知られています。十二町潟では2.7mのオニバスが記録され、これまでの日本最大とされていますが、最近では60〜70cmぐらいにしか育たず、数も減ってきました。このため、地元の小学校や氷見市などで大切に保護されています。また平成元年の調査で、十二町潟に沿って流れる万尾川にも天然記念物のイタセンパラがすんでいることがわかりました。十二町潟には、ヒシやサンショウモなどのいろいろな水生植物、タイリクバラタナゴ、ナマズ、ドジョウなど、多くの魚たちも生息していることから、水郷公園や万尾川に住み良い場所を作って保護につとめています。
十二町潟水郷公園
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