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更新日:2022年7月13日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
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本日は、2点の発表項目があります。
まず、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に対する注意喚起をさせていただきたいと思います。
本県の感染状況ですが、7月2日から対前週比を上回る状況が続いています。感染が拡大していると言えます。なお、後ほど正式に公表しますが、本日の新規感染者は426名の見込みです。400名を超えるのは、3月16日以来のことになります。特に現在は感染の広がりが早く、1週間の累計感染者数を見ますと、2週間前から1週間前では約1.5倍、さらに今週は本日までで2.1倍の増加となっています。増加のスピードが早くなっていることが見てとれると思います。
年代別で見ますと、これまで同様に、10歳未満や10代のお子様の感染が多く、次いで親世代の30代、40代と続いていまして、保育所や学校で感染が広がり、さらに家庭内での感染につながっていることが考えられます。一方で、感染者のほとんどが軽症または無症状となっており、現時点では、医療提供体制の逼迫は見られていません。
これらの点も踏まえて、今後の注意事項の1点目を申し上げます。本県でも、6月下旬の感染者からBA.5系統が検出されております。BA.5はBA.2よりも感染力が強いと言われており、今後、県内でもBA.5への置き換わりが進み、感染の広がりが続いていく可能性があります。ただし、重症度については、これまでのBA.1やBA.2とそう変わりないというふうに指摘されています。
注意事項の2点目、今後、3回目のワクチン接種により得られた免疫が徐々に減衰していくことにも注意が必要です。
さらに3点目としまして、今週末からの3連休や夏休み期間に入り、人の流れが多くなることが予想されます。
このような状況に留意しますと、マスク着用、手洗い、消毒、換気といった基本的な感染対策を緩めることなく継続いただくこと、また、特に重症化リスクのある御高齢の方や基礎疾患をお持ちの方への感染を防いでいくことが重要と考えています。コロナ禍前の日常生活に近づけていくためにも、先週も申し上げましたが、県民の皆様には、特に以下5項目についてお願いをいたします。
1点目、BA.5は大変うつりやすくなっています。保育所や学校、職場での感染の広がりを防止するために、発熱やせき、喉の痛みなど、少しでも体調が悪い場合は、登園や登校あるいは出勤を控えていただくようお願いします。その上で、事前に連絡の上、医療機関を受診ください。特に旅行、あるいは会食をされたなどの日常とはちょっと違ったことを経験された場合には、また、御高齢の方など重症化リスクのある方と会う場合には、体調管理に特に注意をお願いしたいと存じます。
2点目は、御家庭内での感染が増えていることです。御家庭内での感染防止のためにも、エアコンをつけていても定期的な換気をお願いします。一般的な御家庭用のエアコンは、換気機能までは備えていません。熱中症にも注意しながら、換気を徹底していただくことをお願いいたします。
3点目、飲食の場では感染のリスクが上がるということは、これまでも言われています。会食は認証店を御利用いただきたい。また、会話時には、マスク着用や大声での会話は控えるようにお願いをいたします。今週から、とやまプレミアム食事券の販売を始めていますが、感染対策を行った上で会食をお楽しみいただきたいと考えます。
4点目、御自身の健康や大切な方を守るためにも、ワクチン接種を希望される方、特に若い方には早めの接種をお願いいたします。また、60歳以上の方や基礎疾患をお持ちの方は、重症化予防の効果が高いとされる4回目ワクチンの早めの接種を御検討ください。お願いいたします。
5点目、感染の広がりを抑えるためにも、感染に不安のある方はPCR等の無料検査の活用をお願いいたします。
さて、本県では、御高齢の方の重症化予防のために、市町村と連携をして4回目ワクチン接種を促進してまいります。このため、4回目接種の目的や効果を分かりやすく発信してまいります。そして、高齢者施設などでの感染拡大防止のために、検査キットを配布しています。現時点で、14万6,000回分を配布しました。今後も必要に応じて、随時追加配布してまいります。
さらに、クラスターなどが発生した施設に対しては、医療機関の御協力をいただき、速やかに医療チームを派遣して、ゾーニングの指導あるいは施設内療養の支援を行っています。ちなみに、4月以降、このようなケースで21の医療チームを派遣しています。これらを通じまして、重症化リスクのある方への感染防止に今後も努力してまいります。
県民の皆様には引き続き、うつさない、うつらない行動を継続していただきますようお願いをいたします。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に関する注意喚起については以上です。
次に、観光交通の販路拡大・運行回復について御説明します。
今年度の6月補正予算において、新型コロナによる旅行者減少の影響を受け、運休あるいは減便となっている観光列車やバスなど、県内観光交通の運行回復と販路拡大、旅行商品化に向けた取組みを支援するため、それらに必要な経費を計上したところです。
今般、その第1弾としまして、富山地方鉄道立山線の観光列車、これは特急列車でありますけれども、これを夏の観光シーズンに合わせて、7月20日より運行を再開いたします。これによって、富山駅から室堂方面へ、早く、スムーズに御旅行がいただけるようになります。
次の資料を御覧ください。
観光列車は、電鉄冨山駅を午前9時48分に出発します。立山駅には約50分で到着し、その後、立山ケーブルカー、立山高原バスを乗り継いでいただくと、富山駅から約2時間で室堂に到着することができます。昼前には室堂に到着できることになるので、標高2,450メートル、雲上の立山室堂平において、ランチあるいは散策を楽しんでいただくことになります。
この時間帯は、前日から県内に宿泊された方にとっても、便利にゆったりと御利用いただけるのではないかと考えています。また、当日、早朝、東京を出発されて、新幹線からの乗り継ぎでも便利でありまして、今後、これを旅行商品化あるいは販路拡大に向けて、本県として支援してまいります。
この機会にぜひアルペンルート観光に便利な観光列車を御利用いただき、多くの観光客に雲の上の絶景を楽しんでいただきたいと思います。
本日、冒頭、私からの説明は以上です。よろしくお願いいたします。
<記者>
今日、コロナの感染者数が426人ということで、非常に大きな数字になったということですが、現時点で、ステージを上げるとか、何か独自の警報を出すというようなことは今のところはまだ考えていないということでよろしいでしょうか。
<知事>
はい、そうですね。第1波から第6波まで経験しているわけでありますけれども、これまでも、もちろん感染者の数とか、あるいは経路不明の数、それからまた病床使用率などのデータを見ながら、その判断のポイントはやはり医療提供体制が大丈夫かどうか、そこが一番大きなポイントで判断をしてまいりました。足元の状況を見ますと、確かに大変なスピードで感染拡大が続いていますが、医療体制は今のところ大丈夫であるということ、その理由は軽症者あるいは無症状者がほとんどであるということ、そういうことですね。ですから、御質問に帰ると、今、アラートを出す、ステージを変えることは考えていません。
<記者>
それに関連した質問で、政府の全国旅行支援のことでお聞きします。本当は7月前半の開始を予定していたのですけれども、この開始を延期するというような方針を固めたというふうに報道されています。今回の全国旅行支援は県内旅行業界にとって大きな期待があったと思うのですけれども、今回の延期についての知事の受け止めを聞かせてください。
<知事>
国の観光庁の御判断ですので、これは国という立場にしますと、今の全国的な感染拡大の状況を見ますと、致し方ないというふうに思いますが、ただ一方で、県民割については引き続き、言わばつなぎの役目として続けられると理解をしておりますので、まだ正式な発表はないのですけれども、それを本県としては受け止めて、全国旅行支援を期待しながら、まずは今できる支援をしていきたいと考えています。
<記者>
10日に投開票された参議院選のことで、知事の受け止めをお聞きしたいのですけれども、投開票の結果、自民党が単独で改選過半数を確保して、富山選挙区では、新田知事が応援された野上さんが4選を果たされました。全国的な選挙結果の受け止めと、野上さんへの期待というか思いを改めてお聞かせください。
<知事>
全国的に自民党さんが1人区を含めて多くの議席を獲得されたということ、やはりこれは国民の、有権者の皆様が、今の時点では政権の安定を望まれたのだというふうに思います。岸田政権が昨年10月に発足しまして、そして、すぐに総選挙がありました。そこでも総選挙に勝たれました。そして、今回の参議院選挙、この2回の選挙を通過すると、政権は安定軌道に乗るというふうに思っています。そういう意味では、国民の皆さん、今回の参議院選挙でも政権の安定を望まれたのだというふうに理解をしています。
野上先生につきましては、富山県選出の参議院議員、全国的にも大変著しくよい成績で再選された、4回目の当選をされたということは、とてもうれしいことだというふうに思っています。やはりこのことが、今後の野上先生の御活動をさらに後押しすることにつながるというふうに思います。これまでも財務大臣政務官、国交副大臣、そして内閣官房副長官、そして農林水産大臣と着実にステップアップされて、それぞれの仕事をしっかりと務めてこられました。さらに、より大きな仕事、これは参議院になられるのか、あるいは党になられるのか、あるいは政府になられるのか、それぞれのステージでより大きな仕事をやっていただきたい、それを地元としても期待したいと思いますし、もし地元として応援できることは大いに応援をしてまいりたいというふうに考えています。
<記者>
念のため確認ですけれども、今ほどの旅行支援の県民割のことですけれども、たしか県民割、明日が期限だったかと思います。基本的には観光庁の判断ですけれども、それ以降、今、8月31日まで延ばすという方針を固めたという報道もありますけれども、そうなると富山県としても、明日締め切りだけれども、それ以降も延ばすという考えでいらっしゃるのでしょうか。
<知事>
あくまでまだ正式な発表は、あるいは連絡は来ておりませんが、各社さんの報道にもありますように、県民割を8月31日まで延長する方針を固められたという報道がありました。これを受けまして、本県としては、あくまで国の正式発表があってからということになりますが、現在考えておりますのは、現行の「地元で愉しもう!とやま観光キャンペーン」、これを8月31日まで延長したいと考えております。
また、もう一つ、県民を対象とした宿泊割引上限を引き上げています、5,000円からマックス1万円まで。これにつきましても、7月14日で終了の予定だったのですが、直近の利用を促すため、これは7月31日まで、県民向けのこの上限の引上げという、優遇措置といいますか、よりお得なこと、これは7月31日まで延長したいと考えます。本当にもう明日、明後日からの話なので、なかなか県外のお客様はすぐに対応できないかもしれませんので、これは県内の方にメリットを使っていただければというふうに思い、その措置を今考えています。
いずれにしろ、国から県民割の延長が正式に発表され次第、速やかに対応できるように準備を進めまして、切れ目のない観光需要の喚起、そして応援をしていきたいと思います。
<記者>
今、感染が急激に拡大している状況ではありますけれども、旅行については、感染に気をつけながら積極的にというか、行ってほしいというお考えでしょうか。
<知事>
そうですね、先ほどの質問にも関連しますが、やはり医療提供体制の逼迫がないという限りは、やはりウィズコロナ、感染の拡大防止と社会経済活動を回していくという、これを両立させていくことが大切だというふうに思っています。そして、特に旅行についていえば、人流はもちろん増えるわけでありますけれども、宿泊場所、あるいは旅館などでのクラスターの発生というものは、これまでないのですね。ですから、リスクは限定的だというふうに思いますので、この旅行支援については、経済活動を活性化するという意味では、できる限り続けていきたいと考えています。
<記者>
高齢の方、また基礎疾患のある方の重症化リスクはやっぱり高いわけでありまして、このような方々、特に御高齢の方、60歳以上の方につきましては、あるいは基礎疾患をお持ちの方は、順次4回目のワクチン接種の接種券も届いておられるというふうに思います。ぜひ早めの接種を検討いただきたいということ、これ、またマスコミの皆様からもそのような報道をしていただければというふうに思います。
それから、子供たちの感染が多い、これはマスクの着用を緩和したことからではないかという御意見もあろうかと思いますが、私は、子供たちについては、やはり今の時期は熱中症のリスクのほうが高いというふうに考えております。ですから、ここにおいて子供たちにマスクをということは、特に言うつもりはございません。熱中症のリスクのほうが高いので、環境が許せばマスクは外していても、私はいいというふうに思っています。ただ、子供が小学校や、あるいは幼稚園、保育園で感染をして、家に持って帰るというケース、そして若い御家族に、お父さん、お母さんにうつるというケースが今増えています。だから子供にマスクをもう一回させろというのじゃなくて、大人の側がぜひ気をつけていただいて、うつらない、そんな行動をしっかりと、周りの大人がやっていただければというふうにお願いをしたいと思います。追加でした。以上です。
【資料1】新型コロナ感染症の感染拡大注意について(PDF:556KB)
【資料2】観光交通の販路拡大・運行回復について(PDF:200KB)
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