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更新日:2023年1月30日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
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令和5年1月30日(月曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます) (※)一部知事の音声が聞き取りづらい箇所があります。字幕にて知事発言要旨を記載しております。ご了承ください。 |
今日はアクリル板を撤去しました。昨年の12月以降、厚生労働大臣をはじめ閣僚の会見でアクリル板の撤去が進んできました。それを踏まえまして本県でも検討してまいりました。この会場、皆さんとの間に2メートル以上の十分な距離が確保されておりますし、また、換気も十分にしておりますので、この場での感染リスクは低いと判断をし、私の会見はもう最初からずっとアクリル板があったわけですけれども、私としては初めて、またこの知事の定例会見としては2年8か月ぶりにアクリル板なしで進めさせていただきますので、どうかご理解をお願いいたします。
それでは、冒頭発表項目の1番目は、富山・金沢こどもサミットについてです。
G7富山・金沢教育大臣会合の開催に向けて、機運醸成のための関連行事としまして、石川県と合同で開催することとしています。富山・金沢こどもサミットは、G7教育大臣会合の公式サイドイベントということで、3月19日日曜日の14時から、パレブラン高志会館さんで開催を予定しております。石川会場は金沢市文化ホールでありまして、こことはオンラインで接続して進めたいと考えます。
このこどもサミットでは、両県の子供たちがよりよい未来を生み出すために、自分たち自身ができること、これについて事前にグループで協議し、両県の子供たちがまとめた宣言を富山・金沢から世界へ向けて発信するということを考えています。
このサミットに向けまして、まずは富山・石川両県の子供たちがそれぞれグループ協議を行います。富山県側では、富山市の中学生5名と県内高校生1名、合わせて6名を一つのグループにして、この6名グループを5つつくります。そして、この5つのグループがそれぞれ話合いを進めていくということ。
そのスタートになりますが、今週末の2月4日土曜日に、とやまさくらビルにおきまして事前の学習会を開催します。この事前学習会では、子供たちが広い視野から議論できるように、まず、国際関係団体などを通して収集した、よりよい未来についての海外の子供たちの意見の紹介、そして富山大学経済学部教授でウクライナご出身のオレクサンダー・モヴシュク先生によるウクライナの子供たちの今、そして未来に向けての思いなど、モヴシュク先生が独自にいろいろと情報を収集してくださいましたウクライナの子供たち、そんなことをご紹介いただきたいと思います。これは富山の子供たちにとっても新しい気づきや、また世界平和を考える、そのような場になることと思っています。
そして、社会的な視点からもアドバイスをいただくということで、富山県PTA連合会の方々にご協力をいただきまして、各グループにPTA連合会の方にお入りをいただき、グループごとに子供たちの考えをより深めたり、幅を広げたりすることにお力添えをいただきたいと考えます。そして、今後、富山・金沢市の中学生とのオンライン意見交換会も予定をしております。日程は調整中です。
両県で連携をしながら、宣言の作成に向けて準備を進めてまいります。我々大人も頑張っておりますが、子供たちにもそれぞれの立場から大いにこの参加をしてもらって機運を高めていく、そのようなことに協力をしてもらおうというふうに考えています。
富山・金沢こどもサミットの開催が、子供たちの主体性や行動力を高め、そして自信にもつなげる、そんなことで富山の子供たちにとっての誇り、あるいはウェルビーイングの向上につながると期待をしております。
なお、本日、お手元に報道発表資料を配りましたが、G7富山・金沢教育大臣会合の開催100日前となります明後日2月1日から、県庁と富山市役所においてカウントダウンボードを設置します。2月1日の15時から、県庁の正面玄関において、私も参加して点灯式を開催しますので、ぜひご報道いただければと思います。
2件目は、富山県パートナーシップ宣誓制度の運用開始についてご説明をいたします。
昨年の11月1日から28日までの約1か月間実施しました要綱案のパブリック・コメントの結果ですが、提出された意見は109通ありました。そして、複数の意見のものもありますので、合計で162のご意見をいただきました。162件のうち20件は導入に反対、あるいは見直すべきであるというご意見でした。残りの142件が賛成、また制度実施に関して前向きな、建設的なご提案もいただきました。そのようなものが142件あったということでございます。
ご意見につきましては、同様のものはまとめた上で、そのご意見に対する県としての考え方を記載しまして、本日、ホームページ上で公表しております。富山県のホームページ、その中で「パブリック・コメント」と検索いただくと、その中で「実施済みのもの」そういうふうに進んでいただきますと、このパブリック・コメントのまとめにつながりますので、ご覧いただければと思います。
ご意見を踏まえて、要綱につきましては、例えば外国人の方の申請に対応するための文言の追加、あるいは利便性を考慮した宣誓書受領証のサイズの修正、これなども大変に有益なご意見をいただいたと思っています。などなどパブリック・コメントを踏まえて3件修正をしました。
今後のスケジュールですが、実施要綱につきましては、この会見の後県のホームページで公表させていただきます。
制度の周知期間を置きまして、3月1日から宣誓の申請の受付、申請書受領証の発行を開始いたします。
それに先立ちまして、2月20日からは申請に係る予約の受付を開始いたします。
なお、制度を既に持っておられる他の都道府県との相互利用など、利用者の利便性向上については制度開始後に検討を行ってまいります。
制度の導入を機会としまして、県民の皆さんや県内の事業所の性的少数者に対する理解促進、パートナーシップ制度の周知を図るために、性の多様性に関するシンポジウムを3月20日、富山国際会議場で開催いたします。これからも市町村、あるいは関係団体のご協力も得ながら、円滑にこの制度が始まり、そして運用できるよう取り組んでまいります。
本日、私から冒頭の説明は以上です。よろしくお願いいたします。
【記者】
今日の発表項目について何点かお聞かせください。
こどもサミットの件ですけれども、宣言をまとめるということですが、まとめた宣言というのは、教育大臣本会合のほうでどのような活かされ方をするのかというところ、もしもお考えがあればお聞かせください。
【記者】
一生懸命子供たちにまとめてもらう宣言、できれば5月の本番の時に各国からの教育大臣の皆様に何らかの形でお渡しする機会、あるいはさらに、その宣言に関して閣僚の方々と両県の子供たちがやり取りする機会を設けたいと考えています。これは文部科学省の所管ですので、今、文部科学省にお願いをしているところです。
【記者】
パートナーシップ宣誓制度ですけれども、意見提出109通で、意見件数は162件というのは、1通に対して複数の意見があったということでしょうか。
【知事】
そういう意味ですね。
【記者】
1件のうち複数の人が書いているのか、1件のうち同一人物が複数の意見を書いているのかということは、まちまちなのですか。
【知事】
それは同一の方なのかは分かりません。要するに1通で複数意見があったということです。それを同一の方が書いているか、いろんな人が意見を持ち寄っているのかまでは分かりません。
【記者】
反対・見直し件数が20件、この20件という数自体はどのような受け止めをされているのかということと、その反対・見直しの意見、具体的にどのような内容があったのかということを教えてください。
【知事】
いろんなお考えの方がもちろん県民の中におられるわけですから、多様な視点での反対、あるいは見直しのご意見がありました。ですから、私も例えばと言おうと考えていたのですが、なかなか例えばというようなことになりません。ですから先ほど言ったように、県のホームページからパブリック・コメントを検索していただき、反対も含めて多様なご意見があることを、ぜひ確認いただきたいと思います。
【記者】
20件という反対があったということを踏まえて、宣誓制度を開始しますというところ、一定程度の反対があったということを踏まえて運用するその意図というか、思いというのを改めて聞かせていただければと思います。
【知事】
ぜひ(ホームページを)ご覧いただければ分かると思うのですが、必ずしも私どもが納得するような反対のご意見はなかったというふうに判断しております。
【記者】
このパートナーシップ制度の意義など、知事の思いをもう一度お聞かせいただけますでしょうか。
【知事】
今の時代、ダイバーシティそしてインクルージョン、こんな時代と言われています。多様な価値観があり多様な生き方がある、それをお互い認め合ってともに共生していく、そんなようなことが私は求められていると思っています。
そんな中で、法律的な婚姻という形ではなく、パートナーシップとして宣誓をすることによって、そういう制度があるということが、そういった方々にとっても生きていく上での安心につながる。そのようなことにつながるならば、こういう制度を入れることは本県としてもとても意味がある。ただ拙速にすることではありませんので、十分に時間をかけて案を作成しそれを全市町村に副知事が説明をして回りました。また、議会の皆さんにも説明をしました。そして成案をつくり最終的にパブリック・コメントにも付して、今回運用を開始するということになりました。
そういう意味では、私は今の富山県にとって必要なことだと判断をしましたし、また手続も十分に踏んできたということで、ご理解を得られるものと考えています。
【記者】
新型コロナに伴うマスクの着用について、知事のお考えをお聞かせください。
先週27日、政府のほうがスポーツ・イベント等でのマスク着用について、イベントについては人数の上限を事実上廃止したと同時に、スポーツ時は、応援のほうもマスク着用での大声は出してもいいというような話になりました。今回のこの記者会見でも2年8か月ぶりにアクリル板が取られるという形になり、徐々に日常の生活に戻りつつあるこの流れについて、まず、知事の受け止めを聞かせていただいてよろしいでしょうか。
【知事】
このウィズコロナも、これでもう3年、4年目に入ったというふうに理解をしております。かなり長いですよね。県民の皆様も、もちろん感染防止は大切なことですが、一方で通常の生活に戻りたいというお気持ちもだんだんと高まっているのだというふうに思います。
特に心配しているのは、こどもの発育への影響ということですよね。例えば小学校に入って3年間、あるいは保育園に入って、幼稚園に入って3年間、ずっとお互いマスクをしている、それから給食の時も黙って食べるようにという指導も長くありました。そのようなことが続いてきて、もちろん感染拡大防止のためということでやってきた、そういう意味はあるのですが、一方でそれに伴うデメリットもいろいろとあるのではないかと考えています。
コロナ以前はですね、マスクというのは個々人の判断でやるものでした。私なんかも春先は花粉症なので、自発的というか自分のためにマスクをしていたりもしました。それがこのコロナでは、やはりマスクというのは大切な、基本的な感染拡大防止の手段ということで広く推奨してきたわけであります。
ただ、今オミクロン株になって、感染力は強いのですけれども、重症化する割合は低いということ、知見がもう科学的にも分かっていますので、本来のマスクの在り方、すなわち個々人の判断でやる、着用する、こういう判断を国がされたのは、それはそれで妥当なことだというふうに考えています。
【記者】
今、知事もマスクを外して、そしてアクリル板を外して、皆さんとこういうふうに会話をしているわけですけれども、率直にアクリル板を通さずにこの会見をする、いつもと何か変わったことはありますでしょうか。
【知事】
やっぱり何かこう、視界が開けたという感じはします。
県議会の本会議でもアクリル板はやっています。県議会で使っておられるアクリル板はかなり高性能のもので、かなり透明度も高くて、あまり反射もなくてということですが、それでもやっぱり気になります。やはりアクリル板がなければ、本当に皆さんと直にやり取りができるなという、そんなことを今日は実感しています。
【記者】
先ほどもマスクは個々の判断、政府もそのような判断をした中で、マスクをめぐってはこれまで飛行機の搭乗をめぐってのトラブル、様々なところでトラブルがあったというのもあります。視覚的なもので、やはりマスクを外されて話されるのも、久しぶりに見ると意外と違和感あるものだなと思いながらも見てしまいました。
改めて、このマスクの着用の個々の判断という政府が決めた方針について、知事はどのように感じるか、お考えをお聞かせいただいてよろしいでしょうか。
【知事】
繰り返しになりますが、本来マスクの着用は個々人の判断で、それは自分の状況、あるいは周りの状況、あるいは場所、そのようなTPOなどを判断して、それぞれが決めることということに戻ることは妥当だというふうに思います。
ただ引き続き、ウィズコロナでもあるわけですから、やはり感染のリスク、そして重症化のリスクの高い人が多い場所、すなわち高齢者施設、あるいは病院など、それからあるいはお子さんのこと、ご自身で判断が難しい方やハイリスクの施設などでの在り方については、これはやっぱり科学的な知見に基づいて何らかのガイドラインを国で示していただければ、我々としてはありがたいとは思います。
【記者】
防衛費増税に伴う世論の動きについて1点だけお聞かせください。
先週、共同通信社さんが防衛費の増税に伴う衆議院の解散ということでアンケートを取られました。今日新聞にも載っておりましたが、民意の信を問うたほうがいい、いわゆる選挙を行ったほうがいいという答えが77%ありました。衆議院の解散というのは総理の権限でありまして、どうこう言える立場ではないということも重々承知ではありますが、防衛費増税について実際に国民に問うたほうがいいのかどうか、どのようなお考えを持っているかお聞かせいただいてよろしいでしょうか。
【知事】
防衛費をかなり増額するということは、今、ウクライナで起こっていることなども見ますと、やはりこの国をしっかり守っていくためには、自分たちで守れるように、そのための防衛費の増額というのは、私は国家としては妥当な選択だというふうに考えています。
その財源のことですが、私は国債に求めるというのはやはりいかがなものかというふうに思います。とすれば、やっぱり何らかの税を増やすということになる、これも必然的な選択肢だというふうに思います。
ではどういう財源を求めるのかということで、党の税調ですかね、いろいろと税のプロの方々が集まられて、もちろん増税ですから影響はあるのですが、極力連鎖的にいろんな影響がないと思われるであろう3つの財源を選ばれて、そこでやろうということだと思います。そこまでは私は妥当な判断だというふうに思います。
ですから、このことで総選挙をやる必要というのは特に感じていません。
【記者】
観光の関連で、アメリカのホテルチェーン大手のヒルトンさんが、今月、富山駅前にホテルを開業されまして、富山駅前ではホテルの開業が相次いでいると思います。観光誘客の面で効果は大きいのかなというふうにも思いますが、富山県としても、現在、高付加価値旅行者向けということで上質な宿泊施設の立地可能性調査をやっておられると思います。今、富山駅前に開業されているホテルよりも、もう少し富裕層向け、ランクのものを目指しておられるのかなと思いますが、その調査の意図と現在の進捗状況について教えていただければと思います。
【知事】
まず1月18日にダブルツリーbyヒルトンが開業したこと、これは本県としては歓迎をしたいと思います。ヒルトンさん、グループとして世界に1億4,000万人の会員システムを有しておられるということで、その会員の方々が日本を検索する、あるいは日本の観光を検索する、そんなところからこの富山のダブルツリーまで行き着かれて、じゃ行ってみようかということにつながる。既にお泊まりの方でも、そんなふうにして富山はよく知らないけれども、ダブルツリーができたからということで来ていただいたという方もおられるというふうに聞いております。
そんなきっかけもあり、元々本県、誇るべき観光資源はいろいろありますので、このダブルツリー、世界チェーンのオープンをきっかけとして、ヒルトンの会員さんが訪れられることが増えること、とても期待をしているところであります。選ばれ続ける観光地となりますように、今後ヒルトンをはじめ宿泊業者さん、または観光業者さんとも連携をして、本県の観光をもっとアピールしていきたいと思います。
そんな中で、高付加価値旅行者向け宿泊施設の調査というものを本年度のサンドボックス予算なども使いながら地方創生局でやっているところです。この高付加価値旅行者、富裕層という言い方があまりよくないのかなと思いまして、今観光庁で使っているこの高付加価値旅行者向けということ。どういうことかというと、航空費は含まず、日本に着いてから約100万円以上使われる方を高付加価値旅行者と観光庁では言っております。私どもも、その高付加価値旅行者向けの宿泊施設を富山に立地してもらえる可能性はあるかどうかということを調べているところです。
幾つかのホテル開発事業者さんなど、あるいはデベロッパーさんなどとヒアリングを進めています。まず、富山に出られる気があるかどうか、あるいは出るとしたらどこに出られるのか、どこが魅力的かと、そんなことなどもヒアリングを積み重ねてきております。
これまでのところ、富山県の観光ポテンシャルはとても高いと、そしてスモールでラグジュアリーなホテルの可能性は十分あると。スモールでラグジュアリーというのは大体20室ぐらいのものというイメージです。それから、立山黒部などに行くにしても、その拠点として富山の中心部もよいし、またほかのエリアの各地方も、幾つか有力な候補地があるというふうにも聞いております。
昨年3月に、第3次の富山県観光振興戦略プランをつくりましたが、ここでも上質な宿泊施設の整備促進に取り組むこととしたところでありますし、また県議会のほうでも、去る12月に観光振興議員連盟、鹿熊県議が会長ですが、ここでラグジュアリーホテルに関する勉強も開催をされています。
そういうふうに、本県の観光振興戦略プランでも取り上げておりますし、県議の皆さんも勉強を始められたということで、徐々に機運が盛り上がってきているというふうに考えております。
今後もこのヒアリングをより進めまして、できましたらホテル誘致検討委員会というようなものも設立をして、そこでまた有識者の皆さんにも入っていただいて、具体的な高付加価値宿泊施設の誘致に向けて動き出したいと考えています。
【記者】
今おっしゃられた検討会、有識者会議ということなのかなと思いますが、それは新年度そういうのをつくって、本格化させていくということですか。
【知事】
今のところ、まだはっきりとした時期は言えません、言うことはできませんが、できるだけスピード感を持って、別に年度にかかわらずスピード感を持って始められればというふうに思っています。
【記者】
誘致の目標の時期はどの辺をイメージされているのでしょうか。
【知事】
インバウンドも着々と動き始めています。といって一朝一夕にして成るものでもありませんが、でもやっぱりスピード感を持ってやっていきたいと考えています。
【記者】
新型コロナについてですけれども、政府のほうで5類の見直しの日時として、5月8日からという発表がありました。それに対する知事の受け止めを教えていただけますか。
【知事】
以前、このテーマにお答えした時に、その方針は妥当だと言いました。ただ、混乱なく移行できるように、一定の周知期間は取っていただければということも申し上げました。そういう意味では5月8日想定ですと十分に周知できますから、そういう意味では、私どもが考えていたことから見て妥当なことだというふうに思っています。
【記者】
ゴールデンウイーク明けという設定についてはどのようにお考えですか。
【知事】
今、年末年始の混雑が終わり、次に人が結構動くであろうのがゴールデンウイークですよね。ですから、一応そこまではしっかりと見届けてということだというふうに思い、これも妥当な時期かなというふうに考えています。
ただこれは、あくまで今のオミクロンベースでいったらということですよね。これにまたさらなる変異の兆候があった時は、これはもう躊躇なく今の見直しの方針についても、またお考え直されることが妥当だというふうに思っています。
【記者】
県武道館についてですが、以前1月頃までに、その資材価格の高騰状況を反映した費用を算定して、何らかの形で発表するというお話があったと思います。今の進捗状況はどのような感じなのでしょうか。
【知事】
これは規模も大きいものですし、精査に次ぐ精査をしているところです。議会に説明した数字が報道されたことでございますが、引き続き、私どもとしては精査をしているところです。やはり次に大きい規模の高岡テクノドーム別館がかなりの経費の増高になっていますので、本当にそこで収まるのかどうか、そのあたりも今精査をしているところです。
以前に申し上げた時は、基本設計を尊重してということを申し上げました。どの程度までのコストダウンのための変更が可能なのか、このあたりも今しっかりと見極めているところです。
【記者】
1月を目途という話で今日はもう30日なので、目途としてはどれぐらいに公表できそうだというふうにお考えでしょうか。
【知事】
明日公表する予定もありませんので、そういう意味ではちょっと申し訳ない、前言を翻すことになるかもしれません。1月中での公表は難しいということですね。それは申し訳ございません。
【記者】
いつ頃までにある程度の数字を出したいというのは、知事の思いとしては何月ぐらいというふうに思われているのですか。
【知事】
そこの日程についてはちょっとお答えできないですね。
【記者】
前回の議会で、2月定例会で債務負担行為を設定するというお考えを表明されていますが、その考えは変わりないということでよろしいのでしょうか。
【知事】
その基本設計の範囲内でどれぐらいの修正が可能か、そこの最後の詰めをやっているところですので、先ほどの質問への答えとも一緒ですが、ちょっと予断を持って今申し上げることはできないですね。
【記者】
今ほどの県武道館のことで、現状では2月議会に諮る、来年度予算に建設費を盛り込むという考え、そういう方針には変わりはないということでしょうか。
【知事】
できるならそうしたいと思いますが、今の段階で予断を持っては日付まではコメントできません。
【記者】
開館年度について、2027年度を目指すという方針には変わりはないということでしょうか。
【知事】
そうですね。それは議会会派への説明でも、(20)27年(度)の開館はぜひ実現してほしいという強いご意見もいただいています。
【記者】
今のところは2027年度を目指すということですかね。
【知事】
そうですね。
【記者】
今ほど知事は基本設計の範囲内でどのようなことが可能かという見極めを精査されているということでしたけれども、大幅な基本設計の見直しというものは基本的には考えていないということに変わりはないでしょうか。
【知事】
コストのこと、整備する中身のこと、これを今しっかりと見極めているところです。また、富山県武道協議会の皆様からご要望をいただいた件であります。たくさんの署名もいただきました。そのような方のご意見も聞かなければならないと思っています。そして、もちろん議会の皆さんのご意見も聞いていかなければならないと考えています。
そのような中で、県民の皆さんのために、特に青少年が主に使う場所になりますけれども、使用される方々、期待されている方々のご期待に十分に添えるようにするにはどういう整備の仕方がいいのか、そんなことをしっかりと考えていかなければならないと思っております。
【記者】
パートナーシップ制度について、意見が109通、162件の提出されたご意見があったということ。一定程度意見があったというふうに思いますけれども、これについての受け止め、まず教えてください。
【知事】
109通162件の意見というのは、大変に県民の皆さんの関心の高さを物語っていると思っています。
【記者】
反対・見直しの意見が20件あったということで、結果的に3件の修正を行われたという発表がございました。酌み取られたものもあれば、そうではなかったものもあったのかなと思いますが、県としてどのように議論をされてきて、この発表に至ったのかということと、十分に県民の意見を反映させることができたのかどうなのか、このあたりについてお考えをお伺いさせてください。
【知事】
是非20件、ホームページで見ていただきたいと思います。どういう反対があったのかということ。こういう場では申し上げるのがはばかるような、そういったご意見等もあります。それについては我々としての考えは全部付してありますので、それを見ていただければご理解はいただけると思います。
一方で、残りの142件は賛成のご意見、あるいは建設的な見直しのご意見などもいただいたことで、その中で原案の修正のほうを行ったということであります。先ほども言ったように、最初にアイデアが出てからやっていこうと決めて、それから横田副知事が中心になって市町村にも説明に回っていただき、また県議会とも共有しながらやってきたところですから、手続きはしっかりと踏んできているということでございます。その過程で十分に議論もしてきたというふうに、私どもとしては考えています。
【記者】
そうしますと、知事としては十分に県民の意見を反映できた、適切にできたというふうに考えていらっしゃるということでよろしいでしょうか。
【知事】
そうですね、ただこういう物事の性質上、3月1日から立て続けに何十件もその申請が来るかというと、そんなことでもないと思います。他県、あるいは先行した自治体の例を見ますと、ちょうど私どもより1年前の令和4年4月1日から秋田県が始まっていますが、これまでの約10か月で2組の申請というふうに聞いております。また、お隣の金沢市が令和3年7月に導入されておりますが、これは1年半ぐらい経っているでしょうか、金沢市は12組、このような件数の感覚だというふうに考えております。
これは目標何件というものではありません、KPIを設定するようなものでもありません。ただ、先ほども言いましたように、インクルージョン、ダイバーシティの時代において、やはり様々な方々が居心地のよい社会をつくっていく上では、私は必要な制度だというふうに理解をしております。
【記者】
県武道館のことで、2023年度の当初予算案に、いわゆる債務負担行為をスケジュール的に設定できなかった場合というのは、2027年度中の開館にも影響が出るのでしょうか。
【知事】
それが出ないようにはやる必要があると思っています。
【記者】
今もすごく雪がひどいですが、最近は連絡会議も何度も開いて雪に対する注意を訴えていますけれども、雪に対する対応は何か考えていることはありますか。
【知事】
スタートになるのは富山地方気象台からの予報です。これを受けまして、特に警報級の大雪、あるいは一昨日出ました顕著な大雪に関する情報とか、そういった時には、令和3年1月の大雪の反省から大雪に関するタイムラインというものをつくりました。それに基づいて関係機関との連絡を取り合い、連絡会議だったり対策本部会議であったりを設置して対策をスタートするということをやっております。このタイムラインに従って、これからも適時適切に対応していきたいと考えています。
ただ、今回ですね、富山県としては1日中零下の日があったということは、やっぱりこれは特筆すべきことだというふうに思っています。ここまで低温じゃなければ機動的な除雪をやるということで、かなりまで道路の状況はよくなるのですが、これが大変な低温なために、除雪後降った雪がすぐに固まってしまって、それがでこぼこにつながってしまう。こういったところもちょっとあったので、このあたりは今後の反省点かなというふうに思っています。低温時の除雪対応ですね。
真冬日があったということは、今回のこの冬、まだ進行中ですけれども特筆すべきことだったと思います。
【資料1-1】富山・金沢こどもサミットの開催について(PDF:152KB)
【資料2】富山県パートナーシップ宣誓制度の運用開始について(PDF:110KB)
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