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更新日:2022年11月21日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
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今日は、私からまずは3点お願い、ご報告がございます。
1点目、新型コロナの再拡大、また、季節性インフルエンザの同時流行が発生した場合に備えてのお願いでございます。
最初の資料ですが、棒グラフが人口10万人当たりの直近1週間の感染者数の推移、折れ線グラフは病床使用率の推移となっています。
感染者数につきましては、10月中旬からじわじわと増加し続けていることが分かります。先週は1日当たりの感染者数が1,000人を超える日もありました。1日1,000人を超えたのは9月14日以来2か月ぶりとなっています。
地域別に見ますと、本日この後厚生センター・保健所管内別の感染者数も公表いたしますが、この1週間では新川厚生センター管内での感染者数の増加がとても目立っています。魚津、黒部、入善、朝日町にお住まいの方々は、特にご注意をいただければと思います。
また、病床使用率ですが、高齢者施設や医療機関でのクラスターの影響もあり、直近では30%を超える水準で推移をしています。
これらのことから、新たな感染拡大の波が立ち上がっているということが分かります。富山県だけではなく全都道府県で感染者数が増加しておりまして、要因としてはウィズコロナの考え方が浸透し、社会経済活動が活発化していること。また、寒くなってきて免疫力が低下していること。そして、これも寒さの影響ですが、換気がちょっとしづらい状況にあるということ。これらが重なってのことと思います。
本県では、今後さらなる感染拡大に備えまして、新型コロナ対応病床ですね、確保する病床ですが、これをフェーズ2からフェーズ3に移行しまして、確保の病床をこれまで246床のところを492床、これが今のところ確保する最大のベッド数ですが、これに増やすように先日18日に各医療機関に要請をしたところです。医療機関も準備の都合がありますので、これからだんだんとこの数字に向けて対応いただけるというふうに理解をしております。
そこで、県民の皆様へのお願いです。
今できる対策としては、まず何よりも早めの新型コロナウイルスワクチンの接種をお願いしたいということです。特に今後、年末年始にかけて人の流れが活発になるほか、帰省、受験など多くの方々にとって大切な時期を迎えます。年末年始は医療機関の休診もあり、医療提供体制が逼迫するおそれがあります。このため、若い方やお子様も含めて、ご自身と大切な方の健康を守るために、発症や重症化を防ぐ効果がある新型コロナワクチンの接種を年内にお願いいたします。
現在、市町村、医療機関ではワクチン接種体制を整備しておられまして、接種を進めていただいているところです。また、県でも休日に特設会場を設けております。対象の方はできるだけ早めに接種くださいますようにお願いいたします。特に1人1回の接種となりますオミクロン株対応ワクチンは、種類は選ばれずにとにかく早く、ぜひ年内の接種をお願いいたします。
また、インフルエンザについてですが、まだ全国的にも流行ということにはなっておりませんが、東京や大阪などでは学級閉鎖も見られています。今のうちにご高齢の方は定期の接種、また、お子様は県や市町村で助成制度をやっております。これを活用して接種をお願いいたします。親御さんにもお願いをしたいと思います。
2点目に、基本的な感染対策の再徹底です。
これは会見で毎回お願いをしていることですが、ウィズコロナはもちろん社会経済活動を極力通常どおり回していく。これは国としても本県としても、そのような運用をしているところですが、それは何でも野放図にということではないのです。感染対策は続けた上でという前提です。場面に応じたマスクの着用、手指の消毒、密の回避、定期的な換気、これらをお願いします。
最近、会食を起因とした感染の拡大も散見されるようになってまいりました。会食されるのはもちろん結構です。大いに楽しんでいただきたい。でも、会話時はマスクを着用する。それから大声での会話を控える。これはぜひお願いします。この前提の下での楽しい会食、楽しい社会経済活動だというふうに思います。
さらに、発熱やせきなど少しでも症状がある場合は、ご家族も含められまして、外食や移動を控えるようにお願いします。
3点目は、新型コロナの感染急拡大やインフルエンザとの同時流行への備えをお願いします。
富山県では同時流行した際、休日や平日でもお住まいの地域によっては発熱外来が逼迫し、速やかに受診できないおそれがあります。このため、ご自身で感染確認ができる新型コロナの抗原定性検査キット、それから解熱鎮痛剤、そして日もちのする食料を数日分備蓄いただく。これらのことで万が一に備えてください。
また、発熱した場合や自宅療養中に症状が悪化される場合もあると思います。そのような場合の相談先など、事前に確認をしておいていただきたいと思います。
最後に、現在でも、お住まいの地域や曜日によっては発熱外来の混雑が始まっています。軽症・無症状かつ重症化リスクの低い方で、医療機関を受診せずに自宅療養が可能な方は、検査キットで自己検査の上、県の陽性者登録センターのご利用をお願いいたします。
感染の波を大きくしないためには、これからの数週間が大切だと考えています。県民の皆様にはワクチン接種、今申し上げた感染対策にご協力をお願いします。
発表項目の2点目になります。11月補正予算(案)についてご説明申し上げます。
まずは、原油価格・物価高騰対策について、6月・9月での補正予算の対応に加えまして、必要となる予算を計上しています。
また、新型コロナの感染再拡大、只今もお願い申し上げたところですが、県としても対策を強化してまいります。
そして、G7富山・金沢教育大臣会合の開催に向けた準備や、DXの推進などにより、子どもたちをはじめ未来への投資を推進するための予算を計上するものです。
一般会計の補正規模は52億5,594万円となっています。
この補正予算(案)につきましては、11月28日開会の11月定例県議会に提案し、ご審議いただくこととしております。
県では、これまでも県民の命と暮らしを守るため、生活者の支援や各種事業者の支援など、原油価格・物価高騰対策、新型コロナ対策について、令和4年度当初予算に加えまして、6月と9月に補正予算を随時編成し、必要な対応を実施してきたところです。今回の補正予算(案)についても、その事業効果を県民の皆様に届けるべく、スピード感を持って取り組んでまいります。
なお、本日、国では総合経済対策に伴う第2次補正予算(案)が国会に提出され、今後審議が行われます。県としては、今回の国の経済対策に呼応した関連予算についても今後速やかに取りまとめの上、この11月の議会中に追加で提案することを予定し、準備を進めているところです。
本日は、11月議会の冒頭に提案する補正予算(案)について、主なものをご説明いたします。
まずは、原油価格・物価高騰対策です。
食材費などが高騰する中でも、県立学校における給食などが安定的に提供されるよう対応するとともに、医療機関や児童福祉施設の経営の安定化を図るため、負担が増加している光熱費などの一部を支援いたします。
また、燃料価格や電気料金の高騰の影響を受ける林業・木材産業事業者などに対し、燃料費高騰分を支援いたします。
さらに、指定管理施設や県立学校、警察施設などの県有施設について、光熱費などの増加によって運営に支障が出ないように高騰分を増額します。
次は、新型コロナ対策です。
介護サービス事業所などで感染者が発生した際、介護サービスを継続して提供するために必要となるかかり増しの経費に対する支援を増額します。
また、季節性インフルエンザとの同時流行などに備えるため、感染拡大時において診療・検査体制を拡充する救急医療機関に対し、協力金を支給します。
さらにクラスター対策を強化するため、希望する高齢者施設の従事者などを対象に新たに集中的検査を実施するとともに、職員が新型コロナに感染したことによって休業を余儀なくされた医療機関に対し、休業補償を行うための経費を増額いたします。
次、3つ目ですが、未来への投資です。
来年5月のG7教育大臣会合の開催に向けて、開催支援や歓迎行事など富山県委員会による準備を進めてまいります。また、歓迎事業のほか関連イベントとして、教育に関するシンポジウムや中高生を対象とした「こどもサミット」を開催し、機運醸成を図ってまいります。
さらに、会合の開催を契機として、県立図書館と富山市立図書館が連携し、関連イベントを開催するほか、ほかの開催自治体とも連携の上、観光資源や食などの魅力を広く発信します。
DXの推進ですが、県立大学における新学部の開設に伴い必要となる高規格のネットワーク機器を整備するほか、県庁における業務効率化と生産性向上を図るため、グループウェア、メールシステムなどの再構築に取り組みます。
このほか、高岡テクノドーム別館につきまして、建設工事に係る債務負担行為を設定し、令和6年度中の開館を目指して整備を進めてまいります。
このほか、来年4月に執行予定の県議会議員選挙に向けた事前準備や選挙啓発を行うほか、人事委員会の勧告に基づき、職員の給料の引上げ及び勤勉手当などの支給割合の引上げを行うこととし、所要の給与費を増額いたします。
また、冬の間に損傷した道路の補修や農業農村整備などに早期に着手するため、建設事業等に関する債務負担行為等を設定し、年度間の切れ間のない発注と計画的な執行に努めてまいります。
そして、電気事業会計の利益剰余金につきまして、一般会計事業に役立てるために一般会計に繰り出すこと。これは例年のことですがこれもしております。
補正予算についての説明は以上です。各事業の詳細につきましては、お手元の資料の担当課にお問合せをいただくようお願いします。
先ほども申し上げましたが、予算成立後は速やかに執行に努めまして、事業効果が一日も早く発現するように取り組んでまいります。
次は、ウェルビーイング県民意識調査の結果(速報)をご説明申し上げます。
富山県成長戦略の中心に掲げるウェルビーイングに関しまして、県民意識の現状把握と分析のために、9月に調査を実施いたしました。この結果を踏まえまして、年内までに本県独自の指標を策定することとしています。
現在も分析を鋭意進めていますが、本日は速報版ということで、これまでの集計・分析で見えてきたことをご報告します。速報版ということでご理解をください。
調査は、年代別などで無作為で抽出しました県内5,000人に対して調査票を郵送し、実施をいたしました。
内容は、ウェルビーイングに関連する主観的な「実感」を問うもので構成いたしました。多面的なウェルビーイングを捉えるために、ご自身の状態に加え家族や職場、地域とのつながりということへの意識も質問しています。
最終的に、有効回答数は2,754、55.1%となりました。
年代により異なるであろう意識を捉えるために、調査票の配布数を工夫しまして、結果的に各年齢層バランスよく回答いただきました。これまでの経験で、比較的高年齢者層は多くご回答いただける、若い人はちょっと落ちるという、そういうような傾向は見ていましたので、ここら辺を見越して配布数にも差をつけてやったという工夫をしました。多くの方にご協力いただき、心から感謝を申し上げます。
この主観的なウェルビーイングを捉えるために「総合的な実感」として、それぞれが考えられる最も理想的な生活に対する現在の自己評価をお聞きしました。
ウェルビーイングはもちろん一人一人異なるものです。このため、私たちが決めた基準での評価ではなく、あくまでご本人にとって理想的な状態、それぞれのウェルビーイングな状態を定義いただき、自己評価をいただく「わたし基準で満たされた状態の程度」をお聞きしたところです。
この評価方法は、国際的な調査でも使われています。本県の工夫としては、現在だけではなく、過去そして未来も併せて評価をいただいたところです。時間軸を意識した相対的な評価により、現在の状態を改めて丁寧に見つめていただけるのではないか。また、ウェルビーイングの特徴である持続的な面も捉えることができないかという試みです。
速報として幾つか抜粋をします。回答は日本人らしいというべきか、真ん中の5につける方がやっぱり多い傾向にあります。平均を見ると、10代は全体的に評価が高く、その他の年代の評価は5から6の周辺となっています。20代から50代では1年前はやはり新型コロナの影響が大きいと思われますが、5年前と比べて1年前は落ち込んだものも、現在それから未来にかけては上向きの評価となっています。60代以上の皆様は、5年前が最も高く、老後の不安という面もあるのかと拝察しますが、未来の評価が下がる傾向にあります。
男女別では、全体的には女性のほうが高い傾向にあります。
次に、男女別を年齢層ごとに捉えても、おおむねどの年代も女性が高い傾向にありますが、年代ごとで動きに特徴があります。回答割合でもう少し詳しく見ていきますと、20代、40代で低い評価の層も多く留意が必要だと考えます。
次に「あなたが考える最も理想的な生活を実現するために、特に必要なこと」をお聞きしました。多様な選択肢から3つのみ選択という形でしたので、健康面や経済的な安心、家族との良好な関係など、生活の基盤、ウェルビーイングの基本となる項目が上位となりました。
また、「富山県で暮らしていて幸せに感じること」も聞きました。こちらは、選択肢を用意せずに自由回答としました。美しい自然、おいしい食・水、災害が少ない安心感など、本県の恵まれた環境に幸せを感じるという回答が多くなりました。
現在、富山県立大学さんの協力も得て、引き続き分類・分析を進めてまいります。このような自由回答の分析などは、少し時間もかかりますし、専門家の知見なども大いに活用させていただきたいと考えます。
成長戦略のビジョンでも上げました幸せの基盤を多くの県民の皆様も実感されているのだなとうれしく感じたことです。ただ一方で、人のつながりや社会的活動に伴うことが少ない印象です。与えられた自然環境などに比べると、という意味ですがそんな印象があります。
恵まれた自然の財産を本県の強みとする。これはしっかりとやっていきたいのですが、人とのつながりや社会的活動を通じて、もっと幸せを感じられるようになれば、本県のウェルビーイングはより骨太な奥の深いものとして、さらに向上するのではないかと思っています。
そのためにも、成長戦略で掲げております施策をはじめ、県民の皆さんのウェルビーイング向上につながる取組みを着実に推進していきたいと改めて感じています。
さらに、ウェルビーイングを構成する要素を捉えるため、ご自身の状態や家庭、社会とのつながりに関する実感を掘り下げました。これらは「はい」または「どちらかと言えばはい」という回答か、「どちらかと言えばいいえ」あるいは「いいえ」の4つの回答に分けています。
全般的には「はい」のほうの回答が多いものの、幾つか抜粋してみますと、例えば「自分の自由な時間がある」に対しては、30代、40代が4割前後「いいえ」側の回答になっています。また、「やりがい・生きがい」に関しても、10代以外は3割超で「いいえ」側の回答になっています。また、「地域や社会の取組み」や「夢や目標に向かってチャレンジや努力をしている」に関しては、多くの方が「いいえ」側になっています。
ほか、家族や職場・学校、地域、富山県に対する意識も伺いました。主なものを18ページまで抜粋しています。全般的には、家族との結びつきは強い一方、ほかの社会的なつながりや前向きな取組み、やりがいなどが少し弱い印象を感じます。
ウェルビーイング向上には必要な要素であると言われており、こういう実感をいかに高めることができるか、これから大事だと考えています。
最後に、資料の19ページをご覧ください。
今後の予定としまして、さらに分析を進め、年内に本県としてのウェルビーイングに関する指標を策定する予定としています。これらの調査結果や策定する指標は、今後の施策に活かしてまいります。
なお、ご説明した以外の資料も配布させていただいております。今回の調査結果速報に関し、詳細についてはウェルビーイング推進課へお問合せください。
ウェルビーイング県民意識調査結果に関する説明は以上です。
説明は以上となりますが、本日は、あと2つ、原子力防災訓練、そしてTOYAMATCHに関する資料もお配りをしています。この2点、詳細は担当課までお問合せをいただきたいとお願いをします。
冒頭、私からの説明は以上です。
【記者】
まず、補正予算(案)について1点お聞かせください。
今回の補正予算(案)は、柱として原油価格・物価高騰が一つの大きな柱になっております。県内経済や県民生活について、どのような認識を現状持っておられて、どのような意図で今回の施策を打ち出されたのか、改めてお聞かせください。
【知事】
県民の皆様の日々の生活という意味でも、また、ものづくりを含めて事業者の皆さんにとっても、やはり物価高騰、それからエネルギー価格の高騰、これは本当に切実に影響が出てきているというふうに思います。
もちろん政府のほうでもお考えいただいておりますが、本県でも、9月補正に引き続きまして、これらにしっかりと手当をしておきたいということでございます。大変な危機感を持って取り組んでおります。
【記者】
コロナについて、先ほど注意喚起のところで、感染の波は大きくしないためというようなおっしゃり方をされたと思うのですが、今、現時点で病床使用率が40%近くになっている中で、第8波に入ったという認識ではないということでしょうか。
【知事】
これは最終的にいつもどなたが決めていらっしゃるのか、よく分からないのですけれども、本県では新しい波が立ち上がりつつある。
最初のグラフ出ますか。前回の波、ピークに比べると、今ここまで来ています。ですから、新しい波が立ち上がりつつあるという私どもの認識です。
【記者】
発表項目以外のことで、幾つかお聞かせください。
16日に発表した公約のロードマップのことでお聞きしたいのですけれども、2022年度までに85%の具体策が達成可能というような形で発表されていて、一つ一つ見ていくと、実績を上げた項目もあると思うのですが、一方で、ちょっと拡大解釈した中の達成というような項目も目につくような印象を受けます。
例えば、県内高等教育機関の秋学期入学のさらなる拡充支援を検討という項目では、県内大学生の留学支援制度を新設した、県内から出ていく人の支援制度を設立したということで達成したというような言い方もされているなど、少し拡大解釈している項目があるなというふうな印象を受けるのですけれども、このロードマップの達成基準であるとか、発表の在り方について何か見直される考えとかは、今現状ではおありでしょうか。
【知事】
何分、これ過去にも申し上げましたが、今は私の公約が本県の政策の柱になっていますが、文章は実は私がつくったそのままで、今やっています。もう2年以上前に当時は民間人として、でももちろん一生懸命知恵を絞って、それも限られた人数、3名、2人の仲間と一緒につくったものであります。
そういった意味では表現が抽象的なものもあるのかもしれません。それから、それゆえに達成の基準について、曖昧な部分もあるのかもしれません。
でも、それを今、政策のプロ集団である県庁の皆さんが一生懸命取り組んでいただいて、肉付けをして、今に至っているわけであります。それに基づいてロードマップも発表したことでございます。御紙で前日もそういう報道もされておりましたので、それはそれで受け止めまして、県庁内でもより実効性のある、また、県民の皆さんに分かりやすいような形にしていければというふうに考えています。
【記者】
舟橋村長選のことでお聞きします。
2人の新人のうちに、先日、知事のほうから、いわゆるJCの後輩である渡辺光さんのところに檄文を送っているのですが、これは渡辺さんを支持されるということでしょうか。
【知事】
そうですね、志を同じくしている人なので、ぜひ激励したいと思いまして、ため書きを送りました。
【記者】
志を同じくするというのは、どういう意味合いでしょうか。
【知事】
青年会議所という一つの目標に向かって、年代は大分違いますけれどもね。もう先人たちが70年の歴史だったでしょうか、組織として、結構オールドタイマーな私も、それからまだ40を過ぎたばかりの渡辺さんも、同じ青年会議所の目的の下に若きエネルギーを注ぎ込んできたという共通の地盤があります。そういう意味で、志を同じくする人ということで激励をしたということです。
【記者】
村長選は明日から告示が始まるのですけれども、期間中に何か応援されたり、事務所を訪問されたりするという予定はありますでしょうか。
【知事】
今のところは、ちょっとスケジュール結構入っているので特に予定はないですね。
【記者】
新型コロナのワクチン接種についてお伺いいたします。
ワクチンの4回目、5回目と現在進行形でありますが、現在、コロナのワクチン4回目のほうですが、国の発表でも接種率は36.65%、県の直近のデータでも41万8,859回となっております。まずこの数値について、知事がどのような認識をされているかというのをお聞かせいただいてよろしいでしょうか。
全国のほうでは、ある地域では接種率のほうがなかなか停滞していると、4回目、5回目は鈍いという声も聞かれている中で、富山県のこの数値として進捗状況スムーズなのか、もしくは鈍いのかという知事のご認識、お聞かせいただいてよろしいでしょうか。
【知事】
市町村でも接種体制を整備して本当にご努力いただいておりますし、それを側面支援する意味で県の特設会場も今回も開いているところでございます。そして、私も毎回(県特設会場での)接種状況をマスコミの皆さんにも取材いただきまして、少しでも加速をするようにということで願っているところでございます。
まだまだ伸び代はあるというふうに思いますが、今日も冒頭に申し上げたように、まず誰でもが取り組める感染対策、それから重症化予防対策はワクチン接種ですので、ぜひ県民の皆さんに少しでも早く打たれることをお願いしたいと思います。
特に今オミクロン株対応のワクチンが出ていますが、これは2種類あるということで、それで少し接種控えもあるという現場の声も聞いておりますが、ここにおいてこの2種類、どちらも効果については大きな差はないということですので、ここはぜひスピードを取っていただいて、一日も早いご予約をお願いしたいと思います。
実はここのところ接種会場が混み合ってきているという話もよく聞くようになりました。クリニックなどでも、それから本県の特設会場もそれなりの予約状況になっています。どうか年内に接種いただきますよう、一日も早く予約のご検討をお願いしたいと思います。
【記者】
補正予算の件で1件お聞きします。
高岡テクノドーム別館の建設工事の件ですけれども、当初は多分26億円ぐらいを想定していたと思うのですが、改めて上振れの要因ですとか、今回の予算計上に至った理由ですとか、その辺について教えていただけますでしょうか。
【知事】
おさらいになりますが、昨年4月に基本設計を受けて見積もっていた金額が26.5億円です。そして先ほど来、補正の大きな柱でもありますが、米国において経済回復がまず伴ってきたということ。それでアメリカのほうの需要が急増したという、まず昨年秋以来の状況があります。
そこに、さらに中国におけるコロナ感染、ゼロコロナ政策、ロックダウンによってグローバルなサプライチェーンが滞ってきたと。そして、ロシアのウクライナ侵攻が長期化している現状、また、ほかの国々と違って日本の金利状況もあり、円安がとても進行している。
こういうような状況の下で、昨年の26.5億円と見積もった時と現状足元を比較しますと、建築の部材であります鉄骨が約1.6倍、鉄筋が約1.7倍、木材が約1.8倍、これらの建築資材全般の価格が上がっているということです。
そういう状況に鑑みましてコスト縮減につながる見直しを行いました。それでも労務費の上昇もありまして、今回、26.5億円から比べますと約20億円の増嵩になっているということであります。
もちろん設計の見直しといいましても、基本設計の機能に影響のない範囲でコスト縮減を行っているところです。具体的には、メインとなる展示場の広さは維持をしながら、交流棟を含めた全体の床面積を縮小することによって約2.5億円を縮減、それから屋根の面積を縮小、そして構造の合理化によって約1.5億円の縮減。実は屋根、パースをお見せしたと思いますが、特徴的な屋根が特色だったのですが、今状況やむを得ず、それも縮小したことで考えております。
そして、舞台機構及び設備機器の仕様の見直しなどによって約1億円の縮減、これらをやって約5億円のコスト縮減を行いました。結果、今の約20億円の増嵩ということであります。
ただ、地元の令和6年度中に開館をしてほしいという、もちろんこれは当初から北陸新幹線の敦賀の開業ということを見据えての話でした。それは、やっぱり地元の強いご要望にもお応えをするために、今の予算で債務負担行為を出しておくということになったわけであります。
【記者】
もう一つ、大型の施設整備だと武道館の整備もあると思うのですけれども、今現状でいうともっと上振れするのかなという感じがしているのですが、その辺については、知事のお考え等はどうでしょうか。
【知事】
これもおさらいになりますが、高岡テクノドーム別館も富山県武道館もPFIを活用して民間の知恵、ノウハウ、資金なども活用してやるということに基本的にしています。ただ、PFIの中でもやり方が違った方式でやることにし、民間活力導入可能性調査の結果、そうしています。
こちらの富山県武道館のほうは、実施設計から建設、運営、維持管理まで一括してPFIの事業者にやってもらうPFI-BTOという方式にしておりまして、現在、令和9年度中の開館を目指して、本年内に予定しております実施方針・要求水準書(案)、これを公表するべく今準備を進めているところでございます。
そういう方式のそういう進行段階ということなので、現時点ではまだ実施設計を行う段階ではなく、資材の高騰などを反映した建設費の積算は行っていません。昨今の世界的な原材料及び原油等のエネルギーの品不足や物価高騰、円安の影響、先ほどのテクノドームと同じ理由ですが、これで建築資材全般の価格が高騰しているので、昨年3月に公表した基本設計では、建設費は87.4億円と見積もっていましたが、建設費の高騰は避けられないのではないかと考えております。
今後ですが、実施方針・要求水準書(案)を公表し、来年の1月頃に予定しております特定事業選定(案)の作成時には改めてVFM、どれぐらい金銭的なメリットが出るかということを算定する必要がありますから、当然その際には、その時の資材高騰状況を反映した建設費の積算を行うことになります。ですから、現時点では幾ら上振れするとかいうことは申し上げられないですね。
【記者】
2施設ともPFIを導入して、いわゆるコストを低くしようという狙いがあったと思うのですが、今現状でいうと資材高騰とかでかなり上振れしている状況ではあると思います。知事としての受け止めというか、その辺はどうでしょうか。
【知事】
今の本県の財政状況などを考えますと、私はこれらの大型物件の整備につきましては、やっぱりPFI、民間のノウハウ、知恵、あるいは資金、これを活用して整備をすることは適切な判断であったというふうに思っています。
【記者】
コロナについて、現状県のレベルはレベル2の感染注意報ということだったと思いますが、今後、感染警報に引上げというのは検討されていらっしゃいますか。
【知事】
今はレベル2にありまして感染注意報の段階です。今後、ワクチン接種の促進、今日も様々な呼びかけをさせていただき、また、皆様の報道のご協力もいただき、県民の皆さんにご理解をいただいていきたいと思いますが、それでも感染拡大がなかなか止まらず、結果、医療提供体制の負荷が重くなっていくといったケースになりますと、注意報を感染警報へ、引上げを検討しなければならないと思います。
ただ、他都道府県との往来の制限、あるいは飲食店の時短要請などの強い行動制限をするかどうかということは、現在の感染状況では考えていません。
今後につきましては、繰り返しになりますが、医療提供体制の逼迫状況、そして救急搬送困難事例なども見ながら判断をすることになると思いますが、国として、今水際対策は緩和されたままです。それから、全国旅行支援という国の支援の旅行需要喚起策も引き続き行われています。こういった全体状況の中で、本県だけでまた行動制限をしても効果が出るかどうかはちょっと疑問なので、このあたりは慎重に考えることになると思います。
しかし、県民の命を守るという大前提はしっかりと踏まえながら、できるだけ社会経済活動を止めることなく対応していければというふうに考えています。
【記者】
そうしますと仮に感染警報に引き上げたとしても行動制限はせずに、注意してくださいというメッセージ、そういったものに止めるという感じでしょうか。
【知事】
ええ。もちろんそのメッセージの出し方も、また違ったやり方もあろうかというふうに思います。そのあたりはより工夫をして、また、皆さんのご協力も得てギアを上げるということも、そうなれば必要になろうかというふうに思います。
特に今一番懸念しておりますのは、これだけ増えてきつつありますので、やはり医療現場の皆さんだって生活者でもあられるので感染されることもあろうかというふうに思います。医療関係者の中での感染が広がってきた場合の医療現場の逼迫、これを一番今懸念しております。
【資料2-1】令和4年度11月補正予算案の概要(PDF:1,146KB)
【資料2-2】令和4年度11月補正予算案の概要(付属資料)(PDF:414KB)
【資料3-1】ウェルビーイング県民意識調査結果(PDF:1,076KB)
【資料3-2】ウェルビーイング県民意識調査結果(付属資料)(PDF:1,354KB)
(以下、資料配付のみ)
【資料4】令和4年度富山県原子力防災訓練の実施について(PDF:671KB)
【資料5-1】TOYAMATCHの利用会員募集について(PDF:341KB)
【資料5-2】TOYAMATCHの利用会員募集について(登録事業者募集)(PDF:2,497KB)
【資料5-3】TOYAMATCHの利用会員募集について(会員募集)(PDF:1,615KB)
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