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更新日:2022年4月20日
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今日もよろしくお願いいたします。
まず、冒頭におわびを申し上げたいと存じます。
昨日厚生部より発表しました、看護学生修学資金返還に係る案内を誤送付したということ、御迷惑をおかけしました皆様におわびを申し上げます。
今回の事案は、文書発送業務に当たり、文書の宛先と封筒の宛先の一致についての確認が不十分であったことによりまして、個人の修学資金の貸与額、あるいは返還額、また、住所などの情報が流出するという、あってはならない事案でございます。私自身、組織の責任者として責任を痛感しております。
今後は文書発送業務に当たり、文書の宛先と封筒の送付先の一致についてダブルチェックを徹底するということ、また、送付の手段、穴開き封筒というものが最近多く使われておりますが、このようなことの使用を検討することも考えたいと思います。
改めまして、関係の皆様に御迷惑をおかけしたことについて深くおわび申し上げますとともに、県庁に対する信頼を損なう事態を引き起こしましたことについて、広く県民の皆様におわびを申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。
それでは、冒頭の発表項目を申し上げます。
まず、創業支援センター及び創業・移住促進住宅の愛称、あるいは利用料金などが決まってまいりましたので、御説明をいたしたいと思います。
現在、富山市蓮町の旧県職員住宅を富山工業高校生のリノベーションプランを基に、創業支援センター1棟と創業・移住促進住宅2棟に改修しております。もともと高校生のプランということで、富山工業高校とのワークショップを開催しておりまして、愛称の検討や施設で使用する家具の製作、照明の製作など、多岐にわたり議論を交わしております。また、スタートアップ戦略会議の委員の方々からも施設の在り方について御意見をいただき、丁寧に進めてきたところでございます。
また、これも復習になりますが、所在地は富山市の蓮町であります。旧県職員住宅3棟を活用します。
施設の愛称を発表いたします。愛称は、高校生とのワークショップでアイデアをいただき、若い世代からも覚えやすく、親しまれるもの、そして、起業・スタートアップの側面からも洗練されたものとしてスタートアップ戦略会議の委員の皆さんの御意見もいただき、選定をいたしました。
施設の愛称は、「スコップとやま」といたします。スコップとやまは、スタートアップ、コネクト、つながるということですね、それから、プロジェクトの頭文字を取っています。起業や移住に挑戦し新しい何かを始める、そのような方々が出会い、つながり、新しく、そして魅力的なコミュニティーを生み出す、そんな理念を愛称にいたしました。
ロゴマークをよく御覧いただきますと、いわゆるスコップ、土を掘るスコップですね、のマークが見えてまいります。新たな自分や新しい出会いをここから掘り起こそう、そういう思いも込められています。
全国でも先駆的な職住一体の施設であり、起業家や移住者を呼び込むヒト・モノ・コトが交流する拠点を目指しています。「暮らしを編む」というコンセプトの下、エリア全体に有機的なコミュニティーをつくり出すよう改修を進めているところです。
次のスライドは、3棟を上から見た平面図になります。建物の1階の一部を貫通させ、渡り廊下でつなげることで、3棟に回遊性と一体性を持たせたことに設計上の特色があります。職住融合のここにしかない独自のコミュニティーが醸成できるものと期待をしています。
また、3棟には個性的なコンセプトを設けています。向かって左から、クリエーティブで刺激飛び交うチャレンジャー共創型住居、そして、次が富山で働くことを選んだ人が集いつながる交流・支援拠点、そして、もう一つが富山らしい地域交流で多様な人が共に暮らし、コミュニティーを育むコレクティブハウスというコンセプトになります。この3棟では、多様な人たちが時と場所を共有する空間としてシェアオフィスやシェアハウスなどを用意しております。
創業支援センターのコワーキングスペースや会議室は、料金をお支払いいただければどなたでも利用できます。オフィスやショップは、県内での創業を目指す方、創業してから5年以内の方を対象といたします。オフィスやショップは入所期間を3年以内とし、最大5年まで延長できます。創業支援センターは、個室やブースタイプのオフィス、オープン型のコワーキングスペースなど多彩なオフィスから働く場を選ぶことができます。また、飲食店舗用の厨房設備を用意しますので、カフェの運営やスイーツの販売に挑戦いただけます。
そして、起業するまでの自信がない方もお気軽にお立ち寄りいただけます。創業支援センターでは、同じ志を持つ起業家が同じ時間と空間を共有し、支え合いながら成長することができる、そんな施設を目指したいと考えます。創業の初期、もしくはそれに至らない段階の方でも、ここで仲間をまずつくり、コミュニティーにつながっていく。ぜひ勇気を持って、そんな一歩をまず踏み出してほしいと願っています。
利用料金ですが、このような価格帯を予定しています。レイアウトや各室の料金はこの後説明します公式サイトにて、今後発信をしてまいります。
アパートメントの入居対象者は、創業支援センターの入所者、県外からの移住者を原則とします。それから、もう一つのシェアハウスのほうは、県外からの移住者が県民と交流を図れるように、どなたでも入居できます。県民の方もぜひ積極的に入居を御検討いただきたいと思います。アパートメント、シェアハウスは、新陳代謝を促す意味でも入居期間を最長3年とさせていただきます。
創業・移住促進住宅では、入居者が利用できる共用リビングにランドリーや家電なども用意しておりまして、富山での生活を体験してみたいという方にもおすすめできます。また、アパートメントは複数の住戸タイプを用意しますので、自分らしい生活スタイルを選ぶことができます。さらに、異業種、多世代の方とも出会い、日常的な交流を楽しむことができます。
利用料金は、このような価格帯を予定しております。こちらも、詳細は公式サイトにて随時情報を発信してまいります。
施設の運営は、民間のノウハウを活用するために指定管理者制度を導入しています。3つの会社のコンソーシアムで、それぞれの得意とする知見を持ち寄り、サービスを提供していただきます。
今後のスケジュールですが、6月に入居者の募集案内をして、7月に申込受付を開始、10月にオープンする予定としています。申込方法など、施設の詳細な情報は今後プレスリリースもいたしますが、こちらの公式サイトにて随時発信します。ぜひ楽しみにお待ちいただきたいと思います。
公式サイトのイメージです。ハード整備だけではなく、創業相談や創業支援プログラムなどのソフト面での仕掛けも充実させて、起業家や移住者が集まり、ネットワークが形成されるハブ施設となるよう取り組んでまいります。詳細は、担当の創業・ベンチャー課に直接御質問いただければと存じます。
創業支援センター及び創業・移住促進住宅に関しての説明は以上となります。
発表項目の2件目は、富山県民栄誉賞贈呈式の開催について御説明を申し上げます。
3月に開催されました北京2022パラリンピック冬季競技大会において、本県出身の川除大輝選手がクロスカントリースキークラシカル男子20キロ立位で金メダルを獲得されました。川除選手の功績は誠に顕著であり、3月28日に開催をいたしました富山県民栄誉賞検討委員会を経て、富山県民栄誉賞を贈呈することを決定しています。
この県民栄誉賞の贈呈式を5月16日にホテルグランテラス富山で開催をいたします。贈呈式の出席者は、密を避けるために、川除選手のほか御家族や御来賓の皆様のみに限らせていただきます。当日の模様はユーチューブやツイッターなどでリアルタイムにオンラインで配信をしますので、県民の皆様にはリモート観覧でぜひ御覧をいただきたいと思います。
次の資料です。贈呈式の後にはふれあいトークを開催いたします。県民の皆様には直接御参加いただくことはできませんが、皆さんのお祝いの声などを川除選手に伝える場ということで、前回の贈呈式と同様に企画したものです。事前に募集する県民の皆様からの御質問、あるいは応援メッセージを紹介しながら、川除選手にこれまでの競技活動やパラリンピック大会を振り返っていただこうと考えています。私も県民の皆様のメッセージや川除選手のお話を伺いながら、トークに参加させていただきたいと思っております。
ふれあいトークで御紹介する川除選手への質問や応援メッセージを、本日から5月6日まで募集をいたします。県のホームページ、あるいは郵送、ファクスなどで御応募をお願いいたします。私たちに勇気と感動、子供たちに夢と希望を与えていただいた川除選手への温かいメッセージや御質問をお待ちしております。なお、詳細なことにつきましては、担当の秘書課または障害福祉課へお問合せをください。
富山県民栄誉賞の贈呈式についての説明は以上となります。
次は、高齢者施設への抗原定性検査キットの配布などについて御説明をいたします。
最近の県内の感染状況は、県民、そして事業者の皆様の大変な御努力、御協力によりまして、新規陽性者数は減少傾向にあります。一方で、全国的には、社会経済活動の再開に伴い、感染の再拡大の兆候も見られています。このため、今後の感染再拡大への備えとして、重症化かつ集団感染のリスクの高い高齢者施設などの感染対策を強化いたします。
具体的には、高齢者施設などの感染拡大防止のため、新型コロナの検査キット、これは抗原定性検査キットになりますが、これを20万回分県で確保いたします。その上で、対象施設に対し、施設内での感染拡大防止など、ニーズに応じて検査キットを速やかに配布いたします。その他、クラスターが発生した場合には、市町村と連携して感染防護具などについても随時配付をしております。今後も高齢者施設などの皆様や医療機関の御協力も得ながら、感染拡大、クラスター発生の防止に取り組んでまいります。
また、4月18日にお知らせしましたが、ゴールデンウイークを利用した旅行などで県外との往来、複数人数での飲食の機会が増加する時期でありますから、PCR等検査無料化事業の一般検査事業を5月31日まで延長をいたしました。先般発表したところでございます。御自身や御家族の感染の可能性に不安を感じる方は、このPCR等検査無料化事業を活用し検査を受けることを御検討いただきたいと存じます。
また、旅行後しばらくの間は御自身や御家族の体調に変化がないか注意していただくとともに、体がだるい、熱がある、喉に違和感があるなど、体調に異変がある場合は出勤や登校、外出や人と会うことは絶対に控え、速やかに医療機関に連絡の上、受診をお願いいたします。
次は、「地元で愉しもう!とやま観光キャンペーン」の期間延長について御説明いたします。
「地元で愉しもう!とやま観光キャンペーン」につきましては、現在実施期間を4月28日までとしておりますが、国の運用変更に伴いまして、5月9日から5月31日までの期間を追加・延長いたします。なお、ゴールデンウイーク期間、4月29日から5月8日までの期間はキャンペーンの対象外となりますので、御了承いただきたいと存じます。
この割引の適用を受けるには、宿泊施設などにおいてワクチン接種済証、3回の接種または陰性の検査結果通知書の提示が必要となります。なお、4月28日までは、富山県民の方々は引き続き2回接種での御利用が可能ですが、今回追加しました5月9日以降は富山県民も3回接種が利用条件となりますので、御留意をいただきたいと存じます。
冒頭、私からの発表は以上でございます。
<記者>
看護学生の方への誤送付の件ですけれども、昨日午後3時の段階で、何人の方に連絡が取れた、何人の方に連絡が取れていないというような情報をいただいているのですが、今現状で分かる情報、何人の方に連絡が取れたか、誤送付がどのぐらいあったのかということに関して、詳細分かりましたら教えてください。
<知事>
本日の午前10時の時点ということでお話ししますが、223名、これは変わりません。そのうちの153名の方と連絡が取れております。ですから、連絡が取れていない方は70名ということになります。
<記者>
4人の方が、違う方の書類が入っていたというふうには伺っておりますが、それ以降で違う方の書類が入っていたものが自分のところに来たという方は何人いらっしゃったかというのは分かりますか。
<知事>
誤送付が確認されている方は、昨日発表したときと同じく4名のままです。
<記者>
4人のままということですね。
1月にも公益通報の件が、厚生部のくすり政策課のほうであったばかりで、その後、課長級含めて研修もされたというふうに理解をしております。この短い期間でこれだけ情報の取扱いということに関して問題が起きていることについて、知事、どのようにお考えになっているか。今後の防止策も含めて、お考えのほうを聞かせてください。
<知事>
御指摘ごもっともでございまして、本年のまず1月24日に公益通報に関する情報が漏えいをすることがありました。また、2月1日と3月3日にメールの誤送信によりまして、個人情報が漏えいする事案が相次いで発生しました。そして、今回の件でございます。現在、今回の件につきましては確認作業を行っているところでございまして、まだ全体像はつかめていないのですけれども、個人情報が流出した方々、また、御心配をおかけした関係の皆様には深くおわびを申し上げます。
こうした事案が続きましたことは、県民の県庁及び県職員に対する信頼を著しく損なうことにつながっておりまして、県のトップとして責任を痛感しております。冒頭申し上げたとおりでございます。
前回も行いましたが、今回改めて連絡課長補佐会議を開催する、そして、綱紀の保持及び服務規律の確立、また、情報セキュリティー対策の徹底に関してこの会議で徹底するとともに、また、人事課より通知を庁内に発出をします。また、このようなことで職員に周知の徹底を図ってまいります。そして、さらに会議のレベルを上げまして次長の会議も開催をいたしまして、厳正な服務規律の確保、綱紀粛正に万全を期すということ、そして、情報セキュリティー対策もさらに徹底をし、再発防止に努める。やることはこれまでとそう大きくは変わりませんが、再度より周知を徹底する、これをやはり地道に積み重ねていくしかないのかなというふうに思います。
それから、今回の事案に関して言えば、先ほど申し上げたように封筒の形状を考えることによってかなり防げることもできますので、このようなことも今後検討していきたいと考えます。
<記者>
昨日、厚生部長のほうから細かい説明等は受けてはおるのですけれども、医務課の方が主に任されている方がお一人、計3人携わってみえて、その残りのお二人に関しては他部署からの応援というふうな御説明をいただいております。よくこういう情報を取り扱うとなったときに、やはり人繰りとかというのもいろいろあるとは思うのですが、こうやってほかの部署から来られてという方が作業をするというのは、やっぱりほかの部署でも同じようなことというものは多いのでしょうか。
<知事>
昨日、そのように御説明申し上げました。医務課の担当1人と応援職員2人ということで申し上げました。今、庁内に事務サポートセンターというものを設置しております。こういった作業を集中的にやる部門ですね。事務サポートセンターで、各種部門からの定型的な業務や、簡易や軽易な単純作業を集約して、この事務サポートセンターで処理をしているところでございます。
今回、このセンターの職員5名がこの看護学生の修学資金の返還の案内の封入作業を行っていたことであります。その人数、それから他課、他部門というのでは一緒ですが、事務サポートセンターの5名が関わっていたということに情報を修正したいと思います。
<記者>
そのサポートセンターの方も含めてですが、何か処分というのは。今状況を確認されている段階だと思うのですけれども、何かそういうことに関して触れられる部分がありましたら教えてください。
<知事>
全貌をしっかりと把握した上で、適時適切に対応してまいりたいと思います。
<記者>
昨日、東京のほうに出張で行かれて、G7サミットの関係閣僚会議の誘致に関してお話をされてこられたというふうに理解をしております。取材も受けてはいただいていると思うのですが、実際その手応えという部分はどのように感じられたのか、改めてとなりますが、教えてください。
<知事>
今は何と言いますか、粛々と進めている段階でありまして、まだ手応え云々をいう状況にはないと思います。ただ、富山県として訴えるべきことはしっかりと訴えてきたと。松野官房長官、そして林外務大臣に対してしっかりとお伝えすべきことは伝えたということでございます。
<記者>
そのお伝えになられた、例えば、富山県としてどういうところを推してというか、主に前面に出してPRしてこられたのかという部分、聞ける範囲で教えてください。
<知事>
歴史的に、富山県は大変に教育に熱心な県民性であるということを強く訴えました。結果、大学の進学率でありますとか、そういったものも全国の中では高いランクにあります。それと、また昨日も行われたわけですけれども、全国学力テストにおいても常に高順位を保ってきたということもあります。
それはこれまでのことですが、さらに今後のことも、本県でも昨年、第2期の教育大綱を策定しました。そして、それに基づきまして、教育振興基本計画も先般策定をしたところでございますが、これらに、例えばプロジェクト型学習とか、課題解決型の学習、あるいはSTEAM教育など、今、教育の分野での一番進んだことも取り入れて、そしてもちろんその全ての横串にはICT教育のより強化、これからのお子さんたちは皆さんスマホネーティブの人たちばかりですから、そんな彼ら、彼女らの旺盛な学習意欲、また、ITを駆使してする教育、そういうようなことが横串に刺さっている、そんな教育方針を持っていますということも申し上げました。
と同時に、富山県成長戦略で中心に掲げておりますウエルビーイングの向上、これはやっぱり人材を育成するということにも大きくつながるので、教育とはとても密接に関わることである。そのウエルビーイング先進県富山、今、実際は始まったところですが、1年後にはこれぐらい進んでおります、そんなことも、世界から集まられる教育担当の閣僚の方々にお見せをする。そして、それによって全世界に発信をしていく、こんなことをやりたいと申し上げました。
もう一点は、2016年の前回サミットのときに富山市で環境大臣会合が行われています。そういう意味で、コンベンションのインフラ、様々な施設、会議場同時通訳、それから、宿泊施設、それから、幾つもの会議場所、それらは既にそろっていることは証明済みでありますし、先般4月14日に外務省から現地調査にいらっしゃいましたが、その結果も良好というふうに申し上げました。
<記者>
17日、黒部市長選の投開票がありまして、武隈さんが新市長ということになられたと思います。改めて、その選挙結果を含めて受け止めと、武隈新市長に期待すること、改めてとなりますが教えていただけると幸いです。
<知事>
2人の候補が出られまして、正々堂々とお互いの政策を主張され、大変によい選挙が行われたのだというふうに理解をしております。結果、黒部市民の皆様の選択がなされたわけでありますから、ぜひ武隈義一新市長におかれましては、掲げられた公約の実現、それから、大変に僅差であったという結果でもございます。そういう意味では、小柳候補が主張されたことも大いにまた参考にされて、合併して15年、16年目に入った黒部市の新しいかじ取りをしっかりとやっていただきたいと思いますし、また、ワンチーム16名のお一人として、そういう意味ではほかの14市町村と共にまた富山県も寄り添いながら、黒部市の発展、ひいては富山県の発展のために共に取り組んでいきたいと思いますし、また、期待もしています。
<記者>
大きく2点お伺いいたします。1点目は、先ほどのG7サミットの関係ですけれども、知事が要望して、その後、松野官房長官、そして、林外務大臣からどういったような反応といいますか、お答えがありましたでしょうか。
<知事>
まず、松野官房長官のところに伺いました。ここには県選出の国会議員の皆様も4名御同席いただきまして、大変に心強く思ったことでございます。大変ありがたかったと思います。それから、開催地である富山市の藤井市長にも御同席をいただいて、共に要望を行ってまいりました。まずは長官からは、そういう陣容で行ったものですから、本当に熱心な活動をいただいたということをしっかりと外務省はじめ関係の部門に伝えますということでありました。大変に熱心な御要望をしっかりと受け止めました、そのようなことをいただきました。
また、林外相からは、これも大変に熱意を感じているということであります。ただ、今後のスケジュールは、6月頃にはG7首脳会議の開催地が決まり、その後、そもそもどの閣僚会議が行われるかもまだ決まっていないわけでありますから、それが次決まり、そして、その開催地を順次決めていくという、そんなことでありました。しっかりとこちらの要望は受け止めていただいたということであります。
<記者>
あともう一点ですけれども、今日の発表事項とは直接関係ないのですけれども、富山県の地域医療構想についてお伺いいたします。
医療関係者の中から、コロナ禍を踏まえて、地域医療構想に関する議論の必要性や構想の見直しなどを求める声もありますけれども、こうした状況をどういうふうに今、知事として受け止めていらっしゃるのか、また、コロナで中断していた地域医療構想調整会議を今後開く予定などはありますでしょうか。
<知事>
ちょうどこの医療構想を考えているときにコロナ禍が起こりまして、そういう意味では少し医療現場も大変でいらっしゃるので、少し一休みしていたというのが現状でございます。
ただ、新型コロナはございますが、人口構造の変化など中長期的な状況については変わってはいないわけでありまして、地域において質の高い医療提供体制を維持していくためには、やはり当初のスタートであります医療機関の機能の分化、また、連携は必要不可欠なことでありまして、地域医療の取組みを着実に進めていくという方針、これは国においては変わらないというふうに思いますが、ここにきて3月に厚労省から通知がまいりまして、この地域医療構想については病床の削減や統廃合ありきではなく、地域の実情を踏まえること、今回の新型コロナウイルス感染症の感染拡大により病床の機能分化、連携等の重要性が改めて認識されたことを十分に考慮すること、また、2024年度から医師の時間外労働に対する上限規制が適用される、これも十分留意をしていくことが必要。そして、次の期、第8次になりますが、医療計画は、これは2024年度からですが、この策定作業と併せて、今年度と来年度において各医療機関の対応方針の策定や見直しを行うことなど、構想の進め方や留意点が国から示されました。
これを我々としては受け止めまして、これを踏まえて今年度、県内4つの地域医療構想調整会議を開催しようと考えております。ただ、いきなり会議ですといって、集まってくださいというのではなかなか進まないので、今それぞれの各地の医療を中核的に担っておられます病院と対話をし始めているところでございます。その上で、会議の開催にこぎ着けていきたいと思っております。
<記者>
その調整会議はいつぐらいに開きたいかというのは、今のところありますでしょうか。
<知事>
特にまだそこまでは確定していません。
<記者>
新型コロナウイルスに関して3点お聞きしたいと思います。
まず、発表事案にありました検査キットの配布についてお聞きします。私の記憶なら、前回9万回分を配布されたと思いますが、今回、2倍以上という形になりますけれども、ニーズ等があったのかなというふうに推測されますが、改めて20万回分という回数を配布する背景、考えというのを聞かせてください。
<知事>
前回は9万回分を確保して、それを今、順次お送りをしているところでございます。ただ、今後のことも考えますと、幸い比較的落ち着いている間にさらに備えを進めようということで、追加で20万回分確保しておこうということでございます。
20万(回分)というと、とても大きな数ですけれども、第6波でクラスターが発生した施設がもちろん幾つもあります。ここで感染が収束するまでに必要になった、もちろん検査を繰り返されたわけでありますけれども、そして、だんだん収束するわけですが、収束するまでにどれぐらいの検査回数が必要だったかと、それを聞き取りしました。そんなところから、県内の高齢者・障害者施設において必要となる検査の回数を推計しました。今、事業所数は、我々としては3,800と把握をしております。高齢者の施設が2,500、障害者の施設が1,300、合計で3,800を想定。そして、今申し上げたように、クラスターが発生したときに一体どれぐらいの検査回数が必要だったかということ、これらを勘案して、今回は20万回分確保しておこうということでございます。これらを、状況に応じて速やかにまた配布をしていきたいと考えております。
<記者>
2点目については、先日、国のほうで承認されました第4のワクチン、ノババックス社のワクチンについてお聞きします。
改めて、今回新たなワクチンがこのように承認された知事の率直な受け止めと、国内のほうでは5月下旬から流通するのではないかという話も出ています。現時点で、県内でもノババックス社の今後の流通、スケジュール等がもし分かりましたら、お聞かせいただいてよろしいでしょうか。
<知事>
まさに昨日薬事承認されたのが、このノババックス社のワクチンであります。対象は18歳以上というふうに聞いております。追加接種も使用が可能だということです。本県には、実は5月23日の週に配送されるという連絡をいただいております。ただ、今のところ決まっているのはそこまででして、例えばファイザー、ファイザー、あるいはモデルナ、モデルナ、どういう組合せが可能で、ノババックスとはどういう組合せが可能であるのかというようなことなどはまだ国の方針も決まっておられないということなので、その配送があるまでには決まるものというふうに、こちらとしては今、待っているところです。
<記者>
その配送される量とかというのも何かしら情報というのはもう来たりされましたでしょうか。
<知事>
1回目ということですが、180回分ですね。
これは、多分、国としては前回、ファイザー、モデルナともう一つ、実は少量でしたがアストラゼネカのワクチンも使用されています。これの2回目接種完了者を基に算定された数と理解しています。
<記者>
最後3点目になりますが、新型コロナウイルスの対策の検証についてお聞きします。ステージ1に下がる際に行われました有識者会議で一委員から、第6波コロナ対策の検証を行うべきではないかという声も上がっております。政府、中央のほうでも、実際にこれまでのコロナ対策、携わっていない方をメンバーとして、対策が正しかったのか検証を行うということも決まりました。今後の富山県の新型コロナウイルス対策について、どのように考えていくかということに対しても必要なことだというふうに私は思うのですが、新田知事自身、この検証というものについて今後行うかどうかというお考えお聞かせいただいてよろしいでしょうか。
<知事>
検証や反省は常に行っていまして、ですから先ほど冒頭発表もいたしました、今のターゲットはやはり高齢者施設とそれから障害者施設、ここへの備えをしておこうということ。そういう意味では、検証してそういう手を打つということになります。ただ、これは現在のオミクロン株前提の話であります。2回、あるいは3回のワクチン接種も効果を発しておりまして、幸い重症化をしていない。それから、いわゆる死亡も防げているということでありますから、その前提で今の対策を厚くすべきところは高齢者施設、また障害者施設ということで考えております。
ただ、これがまたさらなる変異がしたらどうか。こうなると、また速やかに試行錯誤しながらやっていくしかないと思います。
<記者>
まず、昨日の厚生部の案件ですが、先ほどお話をされておられました事務サポートの5人というのは、これは県の職員になられるのでしょうか。
<知事>
はい。いわゆる臨時でお願いしている職員の方です。
<記者>
夏の参院選について関連してお伺いします。
富山維新の会がこれまでの取材の中で、擁立される方を決めていらっしゃいます。比例代表には上野ほたるさんを擁立されるというような話もありますが、知事はかねてより選挙の恩は選挙で返すというような御趣旨のお話もされてきたかと思いますけれども、夏の参院選に向けては誰をどのように応援されていくのか、お考えがあれば教えてください。
<知事>
もう2年近く前のことなので確認しますと、私は政党としての維新さんから御支援をいただいたことではなかったのですね。吉田豊史さん個人として新田を応援してやろうということを言っていただいたので、政策のすり合わせは吉田さんとはしましたが、そういう形で吉田豊史さんの応援をいただいたということであります。そして、先般、昨年の総選挙では吉田さんが御出馬されたので、私なりにできることはさせていただいたということでございます。
<記者>
現段階で誰をどういうふうに応援されるとか、そういったことは今の段階では御発言はいただける部分というのはあるものでしょうか。
<知事>
吉田さんからいただいた、本当に御支援に対しての御恩返しは終わったと考えております。
<記者>
冒頭の修学資金の返還に関すること、三度質問で恐縮ですけれども、1月からこのような形で情報管理の在り方が問われる場面が非常に続いていて、例えば職員個人のケアレスミスというようなことで済ます話なのか、あるいは組織として何か大きな問題がある、例えば、コロナですごく職員が疲弊しているとか、そのような組織的な何か問題があって、こういうようなことが立て続けに起きているのかと、そういうようなところの知事の受け止めとか見解をお聞かせください。
<知事>
そうですね。確かに毎月のように起きているということは、決して普通ではないというふうに考えています。おっしゃるように、2年前までなかったコロナ対応という仕事、もちろんこれは厚生部が主に担当ですけれども、人員を補充するためにほかの部門から応援を出したりなどということもしておりますし、勢い全体、全部門に何らかの影響はあるのがこれはやっぱり否めないというふうに思います。それと、やはりこのコロナ禍という重苦しい雰囲気も、やっぱりこれはあるのだというふうに思います。
それがどこまでこういった事案の原因につながっているかどうか分かりませんが、これまでと違う状況というのはそういうことですよね。ですから、もしかしたらそれが原因の1つになっているのかもしれません。
<記者>
黒部市長選でもう一点、すみません。武隈さんと当選後お会いは今のところはまだないということですかね。
<知事>
当選が決まった会場ではお会いしましたが、その後改めてということはまだありません。これまでですと就任されてから、23日になるのでしょうか、いわゆる正式に市長として来られるというのは、これまでほかのケースでは通例ですね。
<記者>
先ほどの参院選のことでもう一点確認で、吉田さんへの御恩返しというのは今、前回の衆院選のときに終わったというような話をされたと思うのですけれども、記憶が正しければ、上野ほたるさんもたしか知事選のときに、どのような形かは忘れましたけれども、新田知事の陣営の中で応援されていたと思います。その上野さんへの支援みたいなものは考えていらっしゃいますでしょうか。
<知事>
上野さんは吉田さんを応援するために、間接的に私の応援もしてくださったのだというふうに理解をしています。
<記者>
ウクライナ問題で1つ質問させてください。新たにロシアからの禁輸政策、輸入規制が始まりました。一部、木材だったり、県でこれまで輸入してきたところも少し含まれていたりとか、あとは、今1ドル129円台に一時なったりとか、20年ぶりの円安と続いています。県内への影響をどういうふうに考えていらっしゃるか、今の知事のお考えをお聞かせいただけますか。
<知事>
今のような原材料、さらにエネルギー、原油ですね、これらの高騰、さらに円安ということでありまして、これはやっぱりいずれも物価を押し上げる要因にもなっております。それから、木材のほうは今のところ限定的とは聞いておりますが、やはり影響はないわけではございません。しっかりと経済団体とも情報交換をより密にしながら、資金繰りのことなど対応してまいりたいと思っております。
<記者>
それこそ新田知事もこれまで経営者としてやってこられて、県内企業の影響調査とか実態調査というのは、今後県として何か動き、進めたりという考えだったり、計画、そういったことを今のところ予定されていたりしますでしょうか。
<知事>
もう既に聞き取りなどは日々行っております。
<記者>
現時点での、例えば財政出動など、そういった予定はありますでしょうか。
<知事>
財政出動といいますか、資金繰り支援は、まず売上げが減少している、そういう影響が出ておられる事業者さんにはビヨンドコロナ応援資金というものを活用いただくことにしております。これも既に活用いただいています。それから、売上げ以外にも、価格転嫁にやはり苦慮されている小規模事業者さんなどに対する、そういった小規模企業支援枠、そういうカテゴリーも設けております。それから、原油などへの売上原価依存率の減少を要件とする、こういった融資のメニューも設けております。様々な業態、あるいは影響の受けられ方に対して、そういう支援のメニューは整えているところでございます。
<記者>
追加でということで新しい枠組みを設けたりというのは、もう今現時点でそれぞれ原油高だったりの価格転嫁だったりで、それぞれ今ある制度の中で支援を続けているということでよろしいでしょうか。
<知事>
対応は可能だと思いますが、御存じのように政府のほうでも経済対策をまさに練っておられる最中だというふうに思います。これもしっかりと見て、それに対して対応できること、あるいはすべきことがあれば、それは速やかに議会とも相談をして対応させていただきたいと思います。
<記者>
参院選選挙区は野上さんを、政権与党だから支援するということでいいのでしょうか。
<知事>
そうですね。これは衆議院選挙のときもそうでしたけれども、やはり政治の安定というのが我々地方自治に携わる者からしてもとても大切なことですから、今、昨年の総選挙を経て、その前から発足して、総選挙で安定多数を取られて今、巡航速度に入りつつある岸田政権、これがしっかりと安定した政権運営を続けられるように、与党が勝たれることを私としては期待をしたいし、できる範囲の応援はしたいと思います。
<記者>
先ほどの吉田さんを応援するために間接的に支援をしていたのは一昨年の知事選の上野ほたるさんの話だったという理解だったのですけれども。
<知事>
そういうことです。そういう質問だったと思いますが。
<記者>
そういうことですね。ということは、今回は比例代表に上野ほたるさんが出ても、別に特段支援するつもりはないというふうに理解してよろしいでしょうか。
<知事>
そうですね。
【資料1】「創業支援センター及び創業・移住促進住宅」の愛称公表(PDF:2,903KB)
【資料2】富山県民栄誉賞贈呈式の開催について(PDF:174KB)
【資料3】高齢者施設等の感染対策の強化について(PDF:108KB)
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