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更新日:2023年3月20日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
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急な御案内にもかかわらず、お集まりいただきましてありがとうございます。
本日は、新型コロナウイルス感染症に関する本県の対応についてご説明を申し上げます。
新型コロナの感染対策のレベルにつきましては、2月10日にレベル2の感染警報から、同じくレベル2の感染注意報に引き下げたわけでありますけれども、それ以降も感染者あるいは入院者数ともに減少傾向が続いております。現在は、昨年夏の第7波に入る前の感染拡大前の水準まで下がっているということでございます。さらに、心配しておりました季節性インフルエンザの患者数も減少に転じております。そして、救急搬送困難事例も少なくなるなど、医療への負荷が小さくなっていると言えます。
このため、先ほど有識者のご意見も伺った上で感染対策のレベルを、明日3月21日からレベル1に引き下げたいと存じます。レベル1となるのは現在のレベル分類に見直して以降、初めてのことになります。この間、そして現在も新型コロナに対応いただいております医療、あるいは介護、消防などの皆様、また、感染対策にご協力いただきました県民、事業者の皆様に厚く御礼を申し上げたいと思います。感謝申し上げます。
レベル1に移行するわけですけれども、今回の国のいわゆる第8波では、80歳以上の感染者や高齢者施設でのクラスターが増えました。その結果、入院病床使用率が初めて70%を超える日もありました。医療提供体制が逼迫したと言えます。
このため本県では、今後とも重症化リスクの高い方が多く入所されている高齢者施設の従事者向けの週2回の集中的検査、あるいはクラスター発生時の支援、これを継続していきたいと考えております。この高齢者施設が今後、対策の肝だというふうに考えております。
また、薬局などでの無料検査ですが、国の方針では原則これはレベル2以上で実施するとされているのですが、年度末は人の移動も多くなることが見込まれますので、すぐにはやめずに3月末まで、今月いっぱい実施を続けます。
さらに、レベル1に移行してもウイルスの特性が急に変わることはありません。これからはウィズコロナの社会となると言えます。引き続き日常生活での基本的な感染対策の継続を県民の皆様にお願いいたします。
特にこれから学校などが春休みに入り、人の移動が増える年度末の時期を迎えます。手洗いなど手指の衛生保持、花粉症の方には配慮が必要ですが、小まめな換気、そして、コロナ当初によく言われましたが、改めて3つの密、密集、密閉、密接、これを回避するということ。体調不良時には無理をなさらずに、出勤や登校を控えるようにお願いいたします。
また、今月13日からマスクの着脱は個人の判断が基本とされていますが、医療機関の受診時、医療機関や高齢者施設を訪れる際には、重症化リスクの高い方への感染を防ぐためにも、マスクの着用が推奨されていますので、県民の皆様にはご協力をお願いいたします。あわせて、個人がお互いを思いやり、マスクの着脱を強いることがないように、思いやりを持って他者に対応いただきたいとお願いいたします。
次ですが、5月8日から皆様が報道されているように、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ、第5類に位置付けされる方針が出されております。これに伴いまして、本県はどう対応するかについてご説明をいたします。
国としては、5類移行後は医療提供体制を幅広い医療機関による、自律的な対応へ段階的に移行することとしています。これに伴いまして、本県では基本的な考え方としまして、県民の皆様が感染拡大時も新型コロナとそれ以外の通常医療も含めて、必要な治療を受けることができる医療提供体制を確保していくこと。そして、高齢者などの重症化リスクの高い方に対する重点的な対応を行うこと。感染状況や流行株の特徴に応じて、県民の皆様の自主的な感染対策を促進すること。この3つのポイントを重視してまいりたいと考えます。
このため、医療提供体制については速やかに通常医療、すなわち多くの医療機関で新型コロナに対応する体制へ移行することを原則として、現在、医療関係の皆様と調整を進めております。ただし入院は受入れ体制が整うまでに一定の期間を要するため、現在の病床確保病院には9月末までの病床確保を依頼したいと考えております。また、高齢者施設には感染対策の支援など、当面の間は現行どおりの対応を行ってまいります。
さらに県民の皆様に対しては、発熱時や自宅療養時の不安解消のため、引き続き県による相談体制を維持してまいります。また、自主的な感染対策を促すためにも、感染状況や流行株の特徴などの適切な情報提供に努めてまいります。さらに、5類移行後は自主的な感染対策を原則としつつも、感染が拡大し、医療提供体制に逼迫が見られる場合は、マスク着用も含め感染対策の徹底をお願いすることも考えてまいります。
次のスライドですが、このスライドは5類移行に伴う主な変更点を整理した一覧となります。今ほど申し上げましたように、基本的な考え方に基づき国が示した対応方針を基本としつつ、医療提供体制については、速やかに幅広い医療機関で対応できるように医療関係の皆様と調整を進めるとともに、県としても感染対策のための施設設備の整備の支援に努めてまいります。
その他、変更点の詳細については、担当の感染症対策課までお問合せいただければと思います。
冒頭、私からは以上となります。
【記者】
大きく2点お伺いさせてください。
5月8日から5類に移行するということで、知事が就任された時からコロナ対応もずっと続けてこられたと思います。改めまして5類になること、この2年半ほどを振り返られまして、現状どのように思っておられるかをまずお聞かせください。
【知事】
いわゆる都道府県知事の立場でこの2年以上、新型コロナといういわゆるパンデミック対応ということ、これだけ長い期間の対応した例は、多分過去もなかったのではないかと思います。そういう意味では前例のない、手本のない中で県職員、また、医療機関の皆様、様々な専門家の皆様のご協力を得て、知恵もお借りしながら、試行錯誤しながらも対応してまいりました。
そういう意味で全く経験のないことではありましたけれども、その時々でベストを尽くしてまいりました。ただ、一方でパンデミック対応をしながらも、県民の皆様にお約束、公約ですけれども、申し上げたことは着々と進めることができたということも併せて、今、振り返るとそれなりに対応できたのではないかというふうに考えております。
【記者】
明日からのレベル1引下げの対応ということで、重症化リスクの高いところでの支援というのは引き続き行うということですが、その後の5月8日からの5類移行後の変更点ですとか対応部分につきまして、恐らく国の方針に沿ってということだと思いますが、県として国の方針にさらに上乗せして、何か取り組まれる支援とかそういった部分があれば教えていただきたいと思います。
【知事】
5類移行後も、やっぱり引き続きリスクの高い方々を重点的にフォローしていくということは、ウィズコロナが続く以上、必要だというふうに思います。それはやはり今もやっております高齢者の福祉施設、これの対応はやはり引き続き必要であろうかというふうに思っております。
それから、ワクチンについては、いわゆるリスクのより高い高齢者等の皆様については春夏接種、それと秋冬接種の2回の対応、それ以外の方々には秋冬接種の1回の対応。このようなことは国の方針でも出ておりますので、これは市町村と連携をして粛々と進めていきたいというふうに考えています。
課題は、やはりこれまでは富山県の場合、24の医療機関にコロナの患者さんをお願いして、その時の状況に応じて病床を確保しながら対応していただいてまいりました。今後は基本的には全ての医療機関に受入れをしていただく。それぞれの医療機関によって専門があるわけで、小児科とか内科とかいろいろあるわけでありますけれども、その疾病については対応していただきながら、(その方が感染していた場合は)コロナ対応もしていただく。そんなことを広げていかなければなりません。それについて先ほども言いましたが、調整を進めていくということ。これが5類に移行する対応の中では大切なことではないかというように考えております。
【記者】
今コロナ対応をしている医療機関の数は24ということでよろしかったでしょうか。
【知事】
そうですね。
【記者】
9月末までに病床確保を引き続き依頼するというのは、その24病院が対象ということでよろしいですか。
【知事】
そういうことです。
【記者】
それ以降、全ての医療機関に依頼するということですけれども、その規模は大体どれぐらいになると想定されるのでしょうか。
【知事】
基本的には国レベルでいきますと今3,000を8,000にする。8,000というのは全ての医療機関という意味です。本県でもできるだけ多くの医療機関に受入れをしていただこうというふうに考えております。
【記者】
富山県内で医療機関ってどれぐらい全体であるのかというのは、その数というのは分かりますか。
【知事】
病院数は106です。
【記者】
先ほどの(対策本部)会議、一部の出席者はマスクなしで参加されていたように見受けました。これも13日から個人の判断ということで、ウィズコロナとかどんどんコロナ前に戻していくという、一種の意思表示というふうに思いましたが、改めてその辺の意気込みをお聞かせ願いますでしょうか。
【知事】
御存じのように13日から全く個人の判断ということになりました。ということで先ほどの対策本部会議でもマスク着用の方もおられますし、外されている方もいたということで、ただ、その前に有識者会議をやりました。これは比較的狭い部屋でやっていますので、その場では全員マスクは着用しておりました。その辺やっぱりTPO、状況に応じてということになろうかと思います。
それから、もう一つ言うと有識者会議の場は比較的ご高齢の方もおられます。そんなこともお互い気遣って、思いやりを持ってということだと思います。対策本部会議の場は私が最高齢でありますから、マスクを外している方がおってもよいのかなというふうに私は判断しております。
ただ、やっぱり繰り返しになりますが、そういう状況にやっと来たわけでありますけれども、先ほどもお願いしたように医療機関を受診される場合、あるいは医療機関を訪問される場合、高齢者福祉施設を訪問される場合、そのような場合には自発的にマスク着用をぜひ心がけていただくというのは、お互いへの思いやりではないかというふうに思います。
大変リスクの高い方がおられるところ、リスクの高い方と会われる場合には、これはやはりこの3年間、我々いろいろ学んできたというふうに思います。その教訓を生かして対応するということが大切じゃないかと思います。大切というかお願いをしたいと思います。
【資料1】新型コロナ 感染対策レベルの引下げ及び今後の対策等について(PDF:683KB)
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