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更新日:2023年1月6日
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(※)「富山県ベトナム経済訪問団の派遣結果について」に関しては、資料配付のみ |
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明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いをいたします。
昨年ですが、私自身の新型コロナ感染により、12月28日に予定をしておりました去年としての最終の定例会見、中止をせざるを得ませんでした。大変ご迷惑をおかけしました。ただそれと議会中を除けば、毎週定例会見を開かせていただき、それに対して本当に皆さんも大変だったと思うのですが、毎回しっかりと対応いただき、報道に務めていただいたこと、心から感謝を申し上げます。本年もしっかり私としては努めていきますので、どうか引き続き、よろしくお願いをいたします。
さて、年明けに寒波が来るという予報がありました。ということで、年末の12月28日、本県でいうところの危機管理連絡会議を開催しまして、もしかしたら来るかもしれない寒波に対応するべく、危機管理体制を取っていたところでございます。
年が明けて、そのような寒波は幸いにして来ませんでした。むしろ大変に穏やかな三が日、今日までも穏やかなお正月が続いているというふうに思っております。
ただ、危機管理の要締というのは、しっかり準備して空振りならそれでよしというふうに言われています。そういう意味では、結果的に今のところ何もなく、よい正月になったのではないかというふうに思います。とはいいながらも、大晦日、それから元旦には、北朝鮮がミサイルを発射しました。これも大きな懸念を抱くようなことには幸いならなかったのですけれども、やはりどんな時でも油断をしてはならないということ、本県危機管理の責任者としての年末も年始も、改めてその認識を新たにしたところでございます。
さて、令和5年度ですが、昨年の秋に予算編成方針を発表しましたが、それに基づきまして各部局で令和5年度の当初予算の編成がだんだんと佳境に入っているところでございます。
引き続きのコロナ禍でありますから、コロナを含めて、引き続き、県民の皆様の暮らし、財産、そして命をしっかりと守っていく、これを最優先する。そして、農林水産業、それぞれの従事される皆様が伸び伸びと安心してそれぞれの業に就かれるようなこと、そして、また何といっても県内企業が円滑に、そして自由に商売をして、もうけていただけるような、そんな環境を担保するということ、このようなことをしっかりと令和5年度予算の中で目配りをしていきたい、そんな予算にしていきたいと考えております。
そして、全体としましては「幸せ人口1000万~ウェルビーイング先進地域、富山」これを目指すことは、令和4年度から変わらないわけでございますから、そのような幸せ人口を増やしていく、そして、富山県の皆さんのウェルビーイングを高めていく、そういったことをさらに加速する年の予算にしてまいりたいと思います。
そして、今年は国の大きな行事を富山県で開催することが幾つもあります。G7富山・金沢教育大臣会合、これが5月に開催をされます。前半は富山市で行われますので、しっかりと富山市、富山県として連携をして役目を果していきたいと思います。そして、金沢市、石川県にバトンタッチをしていきたいと考えております。
6月には食育推進全国大会というものがあります。農林水産省の事業でございますが、これは規模としては一番大きくなります。今年、私もホストする事業の中でも一番大きな約2万人規模の方々が県内外から参画をされる、そのような大きなコンベンションになる会です。これをしっかりと、にぎやかに楽しくおいしく、そんなイベントにするべく、ホストとしての役目を果していきたいと思います。
そして、秋に入って10月ですけれども、全国過疎問題シンポジウムというものが開かれます。これは総務省の主管という部分ですけれども、昨年度は熊本市で開かれました。そこに私も行きまして、熊本の蒲島知事からバトンタッチを受けてまいったことでございます。
富山県にもご存じのように過疎の地域がございます。誰もいつまでも過疎がよいと思っていることではないと思います。それを少しでもよくしていこう、改善していこう、そのような県内での取組みを大いにアピールしていきたいと思います。とてもユニークな試みも県内でもいろいろと行われています。それらを発信することによって、全国の同じような課題を抱えておられる過疎地域などに新たなヒントになれば、そういう趣旨のシンポジウムでございますが、富山県としてこの役目を果してまいりたいというふうに考えております。
非常に盛りだくさんの令和5年でもありますけれども、しっかりと県庁として対応してまいりたいというふうに思います。また、折に触れて皆様にはそれらのご報道もお願いをしたいというふうに思います。
さて、そんなことで穏やかな正月という話をしましたが、3年ぶりにコロナという意味では行動制限のない正月に、年末年始となりました。こうしたことも踏まえまして、私からまず新型コロナの感染対策、併せて季節性インフルエンザに関して、県民の皆様へのお願いを申し上げたいというふうに思います。
まず、年末年始にも新型コロナの対応に当たっていただきました医療、介護、そして消防などの関係者の皆様に心から感謝を申し上げたいと存じます。
特に、診療にご協力いただいた医療機関、あるいは急患センター、当番医の皆様には患者が集中して非常に苦労されたことと思います。また、県民の皆様には症状や重症化リスクに応じた受診、これを昨年来お願いしてまいりましたが、それにお応えをいただきまして、医療現場の負荷軽減にご理解、ご協力をいただいたこともお礼を申し上げたいと存じます。
新型コロナの昨日の感染者数は1,840人という、依然高い水準となっております。これは、年末年始の休み前の数値を超えてきております。また、病床使用率も50%を超える水準、実は本日も50%を超え続けることとなっております。厳しい状況が続いています。
さらに、明日からは3連休になります。そして学校が再開されていく、全国的なインフルエンザの流行にも注意が必要だと思います。このインフルエンザですが、12月19日から25日までの週の発生状況では、富山県が全国最多となっております。特に富山市内での流行が目立っています。富山市内にお住まいの方は体調不良時の外出自粛や感染対策の徹底に特にご注意をお願いしたいと存じます。
このような状況を踏まえまして、県民の皆様には昨年12月23日に医療関係団体の皆様と合同で発出した緊急メッセージでのお願い事項に、引き続きご理解、ご協力をお願いしたいと存じます。
繰り返しになりますが、具体的に申し上げますと、症状や重症化リスクに応じた医療機関の受診、また、感染リスクの高い場面を避けるなど、感染しない、感染させない行動、職場やご家庭での換気、体調不良時の外出自粛など、感染対策の徹底、飲食店やご家庭での換気、あるいは飲食店での会食は長時間大声を避け、会話時にはマスクを着用していただく、特に3連休中に二十歳の集いにご参加される方は、会食される場合の感染対策にご注意いただくとともに、ご自身が無症状でも感染している場合があります。高齢のご家族にうつさないように、家庭内での感染対策にもご注意いただきたいとお願いをいたします。
さらに、オミクロン株対応ワクチン、またインフルエンザワクチンの早めの接種もお願いいたします。
県としましても、新たな医療機関のご協力を得て、確保病床を本日より500床に拡充をいたします。有症状者向けの検査キットの配送を3連休明けの1月10日まで継続することともしております。さらに、新型コロナワクチンの特設会場も1月7日から、明日からですが、早速開設をいたします。県民の皆様には医療逼迫に加えて、今後、受験のシーズンを迎えます。14日、15日と大学入学共通テストが行われます。ご自身あるいは大切な方を守るためにも、大切な受験に万全の体調で臨むためにも、どうか皆様のご協力をお願いいたします。
次に、ウェルビーイングの指標について申し上げたいと存じます。
富山県成長戦略の中心に掲げておりますウェルビーイングに関しまして、昨年末に本県独自の指標を策定いたしましたので、このご報告をいたします。
ウェルビーイングには様々な表現の仕方があります。逆に言いますとこれといった定義はないということが言われています。そのようなことでありますが、富山県も成長戦略の中では、社会的な立場、周囲の人間関係や地域社会とのつながりなども含めて、自分らしくいきいきと生きられること、そのような説明をしております。
指標の設定は、成長戦略の中で明記をされていまして、令和4年度のアクションプランに位置付けておりました。そして会見でも年内、つまり令和4年内に策定を発表しますと申し上げてきたところです。12月24日に最終版が固まりましたが、本来なら最終の定例会見で発表すべきところ、本当に私の感染によりましてできなかったこと、そういう意味では越年をしてしまいました。おわびを申し上げたいと思います。
ウェルビーイング推進に当たり、県民の皆様の認知、そして自分事としていただくことが大切です。漠然とした印象があるウェルビーイングを意味、内容を指標としてひもとき、可視化することが、皆様との共通理解にもつながると考えています。
また、これからの富山県の施策の羅針盤としての役目も果たしてもらいたいと考えています。様々な研究や国内外の調査事例、そして専門家のご意見などを参考としながら、これまでの策定作業を進めてまいりました。それらを踏まえまして、我々はウェルビーイングを一人一人の主観的な実感に基づいたよい状態、満たされた状態の持続であると考え、捉えています。さらに一人一人異なる多様な姿があること。一方で共通の要素もあり、互いにこれらが影響し合い、満たされることで、全体としてのウェルビーイングが向上していくとも理解しております。
指標の策定に向け、昨年11月の会見でもご報告しましたとおり、昨年9月に県民の意識調査を実施しました。多くの方にご協力をいただきまして、改めてお礼を申し上げます。2,754名という多くの方からご返答をいただきました。
そしてその調査ですが、主観的な実感を捉えるために、様々な観点から調査を行ったところでございます。調査結果からは、年代や性別などによって異なる多様なウェルビーイングの姿が明らかとなってまいりました。
こうした調査結果の分析を踏まえまして、このたび、富山県ウェルビーイング指標を策定したところでございます。指標は、「総合指標」、「分野別指標」、「つながり指標」の大きく分けて3つの区分があります。これが指標の体系となっています。10の指標で構成しています。
中央にあるのが、全体的なウェルビーイングを表す総合指標となります。右側が様々な側面から捉える分野別指標、左側は社会的な関係を捉えるつながり指標ということになります。総合指標は意識調査でお聞きをした総合的実感を指標化するものです。
我々が決めた基準での評価ではなく、自分自身の在りたい姿、理想的な状態を考えていただき、それに対してどの程度満たされているのかを評価いただくことで測定をいたします。自分基準の評価による測定であること。また、皆様に自分事として捉えていただきたいとの思いから、「総合わたし実感」と表現をしています。この総合実感は過去、未来の状態を見ていきたいと考えます。それぞれ、「わたし振り返り実感」、「未来のわたし期待感」と呼びたいと考えます。時間軸を意識し、持続的な状態を丁寧に見ていく、また未来への期待、希望の動向を捉える狙いもあります。
今回の調査結果を平均値で捉えたときの現況がご覧の表でございます。ちょっと細かいのですが、それはまたご参照いただければと思います。
ウェルビーイングには生活の様々な面でのバランスと調和が大切であると考えまして、意識調査でもこの点に関してお聞きをしています。回答結果の分析から、先ほどの総合実感やこの後ご説明する分野別実感との関連度も高いことが分かったため、こうした調和とバランスに着目した指標を総合指標として位置付けることとしました。
次に、分野別指標は意識調査で多面的に掘り下げたことを、県立大学の協力も得て分析し、ウェルビーイングを彩る7分野の「なないろ指標」としてまとめました。ウェルビーイングを光に見立てて、指標というプリズムで虹色の7色に分ける、そういうイメージでも捉えていただければと思います。
分野別の指標は心身の健康、経済的なゆとり、安心・心の余裕、自分らしさ、自分時間の充実、生きがい・希望、思いやりの7つに分かれます。
それぞれの説明が10ページ以降続くことになりますが、全部やっておりますとかなりの時間になってしまいますので、その中で、例えばということで、3番目、「安心・心の余裕実感」について、これを例に取ってご説明をしたいと思います。
3番目の安心・心の余裕実感ですが、高齢者の方もあるいは子供たちにも分かりやすく、感覚的にも受け止めていただけるよう、指標それぞれに富山弁の表現、あるいはオノマトペなどでの表現も添えて、そういう試みもしております。
この指標は、安心や心の余裕、普段の明るい気持ちに関わるものであり、それを表現する「ほっ」とか「あっかり」とか「じぶんすき」、これは自分のことが好きでいられるということです。あるいは「にこにこ度」という呼び方もできるのではないかと思います。いずれにしろ、皆さんに親しまれるそんな指標になるよう、こういった呼び方にもいろいろと工夫を凝らしてまいりたいと思います。
測定のための設問への回答を基に指標の状態を見ていくこととしています。右側には参考として調査結果を平均で見た数値を記載しております。4段階の3以上に色づけをしております。この場合はグリーンでしょうか・・・、になっているかと思います。そして、これらの設問ごとの回答結果を見ながら、指標ごとに平均や割合などでまとめ、全体としての状態を見ていくこととしています。
このような説明が23ページまで続きますが、この分野別実感の紹介はこの3番目を説明することで、代表して、あとは省略をさせていただきます。
次に24ページに飛びます。
3つ大きな分類で指標があると申し上げましたが、その3つ目、これがつながり指標ということで、これを説明します。
家族、友人、職場、学校など、そして地域、さらに富山県、これらとのつながりは、個々のウェルビーイングを支え、紡ぎ、広げ、高める、大事な要素であると考えています。
26ページをご覧ください。
まず、家族とのつながりでは、本人から見た家族に対する意識や実感を捉えます。昨年の調査の結果では、全般的に家族との結びつきは強い傾向になっています。ご覧のように全世代で全てが3以上になっています。
次のページ以降では、このほかのものも紹介しております。ご参照いただければと思います。
この「なないろ実感」や「つながり実感」は、いずれもウェルビーイングに不可欠な要素であると考えておりまして、これらの実感をいかに高めることができるかが大事かと考えています。
次に31ページをご覧ください。
人や社会とのつながりの中で、いろいろな要素が結びつき、影響し合って、一人一人の多様なウェルビーイングをつくる、そうしたイメージを県民の皆様と共有できるように発信方法を工夫していきたいと考えています。
指標の全体像、状態を花に見立てて視覚的に表現しています。中心が総合わたし実感、ちょっと色が薄いかもしれませんが、これは中心の部分が、これを植物的に、生物的にどう呼ぶかは調べたのですが、これといった言葉がないのですが、この図では総合わたし実感と呼ばせていただきます。
そして、それの周りに彩る花びらがなないろ指標のそれぞれの色、花弁になります。そしてそれを支えている茎ですが、これが生活の調和とバランス実感というふうに呼びます。また、自分自身と社会や外の世界を結び、個々の実感を豊かにするつながり実感は葉っぱで表しています。さらに、その生活の基盤となる私ども富山県、富山県とのつながりは土壌ということで、茶色で表して土壌に見立てています。
指標の数値を基に、形や大きさを変えることで状態を表現します。そのイメージを示しています。それぞれの状態によりご覧のように形は様々になります。これはどれがいい、どの形がいい、悪いということではなくて、まずは自分自身の状態に意識を向けることが大切だと考えます。
そして、102万人の富山県民の皆様には102万通りの花の咲き方がある。多様性がある。そういったメッセージも酌み取っていただければと思います。県民一人一人が自分らしい花を咲かすことができるように、ウェルビーイングの向上を富山県として推進するために、様々な施策を実行していきたいと考えております。
最後に、指標の今後の活用、展開についてご説明をいたします。
積極的に活用し、皆様に理解、意識いただけるように、広報にも一層努めてまいります。新たに年度内に開設する予定のウェブサイトでも工夫して情報発信をしてまいります。このウェブサイト、今、鋭意製作中ですけれども、簡単にクリックを進めていただくことによって、あなた自身の一人一人の花が咲くようにできて、今、設計をしているところでございます。ある意味ではゲーム感覚を持って、そんな自分事とするように意識を高めていっていただきたい。そんなご利用を想定しております。
また、定期的に昨年9月に行ったような調査も行っていき、指標の状態、推移を見ていきます。これが政策の総合的な成果、アウトカムとしても捉えられるのではないかと考えています。さらにこの指標を活用して、ウェルビーイングを政策形成プロセスに組み込んでいきたいと考えています。
先ほども申し上げたように、富山県の政策の企画、立案、実行、また評価する上での羅針盤にこのウェルビーイング指標を使ってまいりたいと考えています。また、これまで見えてこなかった課題、ニーズもこの試みによって浮かび上がるのではないかと思っています。指標は、これまで見えにくかった、多様な県民の主観的な意識を可視化するものであり、政策判断の基礎として活用できるのではないかと考えています。
さらに、県民の皆様に一層寄り添う政策ができるよう、職員意識の向上、考え方や見方の工夫にも活用できるのではないかと考えています。政策が県民の実感としての幸せに届いていることが分かれば、職員のやりがい、意欲向上にもつながります。職員のウェルビーイングが向上し、よりよい仕事ができ、それによって県民の皆様のウェルビーイングがさらに向上する、そういった好循環を生み出すことが理想だと考えています。
活用の具体例は36ページから38ページに記載をしていますので、後ほどご覧いただければと思います。
様々な基本属性データを調査の時に取りますが、例えば、年齢掛ける性別掛ける職業、年齢30代、40代、性別が女性、そして正規従業員、社員、そのような属性で掛け合わせていきますと、どんな傾向が見てとれるのか、それをまた政策に活かしていく、それぞれの主観的な評価もそれらの属性の掛け合わせによってどう出てくるのか、そんなことが活用できるのではないかと思います。
あるいは、年齢掛ける世帯人数、例えば、70歳以上でお独り暮らしそんな属性の方、もちろん今多いわけでいらっしゃいますが、そういった方がどのようなウェルビーイングの状態であるのか、そういったことから、こういった70代以上、いろんなご高齢の世代に対して、どのような手を打っていけばそういった方々のウェルビーイングを上げていけるのか、そんなふうにして、これをさらに活用していけるのではないかというふうに考えています。
なお、38ページでは、これも苦心の作ですが、ウェルビーイングのウェルと語呂合わせをした言葉を使いまして、政策プロセスを見直していこうという、そのような指針も載せさせていただきました。ウェルビーイングで見える、変える、越える、据える、増える、見える、そのようなことをこれから職員一人一人が意識をしながら、このウェルビーイング指標を大いに活用していきたいと考えています。
私は、この指標も活用しながら、県民お一人お一人が積極的にウェルビーイングを意識していただき、自ら高めていくことはもちろん、周りの人、社会のウェルビーイングのことも考え、行動できる人がたくさんいる富山県にしていきたいと考えます。それが、本当のウェルビーイング先進地富山ではないかと考えます。
そのために、富山県として、皆様の意識と行動を後押しする、豊かで潤いがある環境をつくり出していくために、ウェルビーイングの普及、向上の施策をしっかりと展開をしていきたいと考えます。ウェルビーイング指標の策定に関する説明は以上です。
また、大分はしょったところもございます。詳細につきまして、担当課のウェルビーイング推進課へ問い合せいただければというふうに思います。
本日、私から最後の発言になりますが、三霊山連携協定の締結式についてご説明申し上げます。
三霊山連携協定締結式ですが、富山県、石川県、静岡県の三県知事が日本三霊山を活用した地域振興に向けた連携、協力に関する協定を締結するものです。日時は、1月22日日曜日、午前9時50分から、場所は静岡県内において開催をいたします。
まず、締結式に先立ちまして、隈研吾さんの事務所で設計された自然景観と調和した建物であり駿河湾越しの富士山が眺められる日本平夢テラスを視察させていただきまして、その後、日本平ホテルにおいて締結式を行います。
締結式では三県知事による協定書署名が行われ、立会人としては元内閣総理大臣でいらっしゃいます森喜朗さんにご出席いただく予定としています。また、この締結式の終了後には、連携協定に関する質疑応答のための記者会見を三県知事そろって対応したいと思います。
連携分野ですが、文化・芸術、スポーツ、経済・観光、その他、三県の地域振興と交流拡大に資する分野に関する連携、協力を予定しております。
今回の連携協定締結を契機としまして、日本三霊山を活用した地域振興を一層強化し、三県のさらなる発展につなげていきたいと考えております。
具体的な連携事業につきましては、来年度予算でお示しできるように、現在三県間で調整を進めております。日本三霊山連携協定締結式の開催につきましての説明は以上です。
この件、行政経営室の企画調整課でさらに詳細をお問い合わせいただければと思います。
なお、本日発表項目に加えましてお手元には昨年末に行ってまいりました富山県ベトナム経済訪問団の派遣結果に関する資料をお配りしております。その件は、立地通商課までお問合せをください。
なお、今、速報で入りましたが、13時44分に地震が発生しました。震源は能登地方震度4、富山県内東部、西部とも震度2。現在、本県の危機管理局で情報収集中でございます。
ちょっと長くなりましたが、私からは以上とさせていただきます。
【記者】
ウェルビーイング指標ですけれども、初見で全て把握はできていなくて、細かいところからで恐縮ですけれども、この7色の花、この花びらの大きさというのが、それぞれの質問項目の、例えば4つ質問があったとしたら、その4つの平均値で大きさが表されるという理解でよろしいのでしょうか。
【知事】
そうですね。4段階で答えていただきます。「いいえ」「どちらかと言えばいいえ」「どちらかと言えばはい」そして「はい」、この4段階です。その回答結果を集計して、この花弁の大きさが4.0、今のところ案ですがこのような大きさで、それに比べると3.5とか3.0はこういった形になるという設定です。
【記者】
例えば、思いやり実感に4つの設問があると思うのですけれども、それのそれぞれの答えた結果の平均値の大きさになるということですか。
【知事】
先ほど申し上げたように、これからウェブサイトでそれぞれのお花をつくるようにできます。そうなると平均ではなくて、あなたのお花、あなたの花びらの大きさということになります。
【記者】
例えば、私が答えたこの4つの質問のそれぞれの平均点が花の大きさで表されるということですよね。
【知事】
そうですね。
【記者】
県としては、花の幹、葉っぱとか花びらを含めて、最終的にそれぞれ大きくなればいいという、基本的にはそういうようなお考えで目指すということですか。
【知事】
そうですね。私の言葉が足りなかったかもしれませんが、今日より明日、今年より来年、それが常に向上を続ける、そんなことが県の役割だと考えています。
【記者】
それぞれの個人にとっては、過去、現在、未来のこの花びらとか茎とか葉っぱの大きさが、それぞれ自分たちが望むように大きくなればいいというところを、県としては後押しするというか、目指していくということでよろしいですか。
【知事】
そうですね。102万通りと申し上げましたけれども、共通する部分も調査結果を見てみますとかなりあるかというふうに受け止めています。そんなところは大いに施策で加速をしていく、それが結局、お一人お一人のこの花がより実っていく、咲いていく、そんなことにつながるかと思います。
【記者】
ウェルビーイング指標、数値化はあまり他ではなかった事例、取組みだというふうにお聞きはしているのですが、こういうような形で指標を表すというのは、富山県のオリジナルの考えとして導き出したものということですか。
【知事】
私たちが把握している限りはそうだと思います。世界的にもそうだというふうに思います。ただ、これまで色んな先人が積み上げてこられた知見や成果など、大いに勉強させていただき、それらをしっかりと読み込んだ上で、咀嚼した上でのオリジナルということであります。ゼロからやったわけではなくて、先人たちがそうやってそれぞれ深めてこられた知見を活用させていただいているということです。さらに、例えば、去年の9月の県民意識調査をする上でも我々でそんなアンケートを作るだけでも結構な作業でした。勉強して作り上げました。それをまたさらに日本における専門家といわれる方々にその設問をもう一回チェックをしていただいて、さらにブラッシュアップをして、最終的に5,000名の県民の皆様にお送りをして、2,754が返ってきたということになります。
それが調査のことですが、そしてまた今回のこの指標も専門家の方々等のご意見もいただきながら、今日発表する形をつくり出したということでございます。
もちろんこれがベスト、これが完成形とは思っておりません。今後、さらに我々も知見を深めていくと思います。さらに来年、再来年と引き続き調査をすることによって、また新たな側面も見えてくるかもしれません。そういうふうにブラッシュアップしていければと考えています。
【記者】
知事の年末のコロナ感染のことで1点確認ですけれども、最初の報道発表の時に、コロナ陽性反応が出て、医療機関は受診しなかったというふうにリリースには書かれていたのですが、最終的に年明けの復帰まで一切医療機関は受診されなかったということでよろしいでしょうか。
【知事】
先ほどもお願いしたように、医療現場、かなり負荷がかかっておりますので、私はまだ65歳以下でありますし特段の基礎疾患もないので、言わば医療機関の受診を控えるようにとお願いしている対象に自分自身がなります。そういうことで、セルフチェックで陽性が判明し、そして陽性者登録センターに登録をして、あとは自宅療養したということです。
【記者】
医療機関に負担をかけないことはよく分かります。一方で、責任ある県行政のトップとして、万が一のことがあった場合に備えて、医療機関の負担に関係なく、医師の診断を受けられるべきというような考えも一方であると思うのですけれども、その辺のところはどういうふうにお考えでしょうか。
【知事】
もちろん発熱したり、あるいは喉が痛いとかいう症状が出始めたら、それはやっぱり私も責任ある立場ですから躊躇なく受診したというふうに思いますが、幸い、熱もまったく平熱どおりでしたし、よく言われる症状の喉の痛みもありませんでした。そんなことで医療機関の受診はせずに自宅療養期間を終了したということです。
【記者】
ウェルビーイング指標について何点かお聞きしたいと思います。
年度内に新たに設置する特設ウェブサイトですけれども、これは、県の公式のホームページとは別個のサイト、ページとして設けられるということでしょうか。
【知事】
もちろん富山県のホームページから飛べるようにはしておきますが、特設ということで今設計をしているところであります。もちろんお金もかかります。これは、先般の補正予算で予算は認めていただいています。
【記者】
ウェブサイトを設けてゲーム感覚で最初は回答していただければというふうなお話ですけれども、まずそのウェブサイトにアクセスしてもらう、その存在を県民の皆さんに認知してもらう必要があると思いますが、そういったところはどういうふうに広報といいますか、周知をしていくお考えでしょうか。
【知事】
おっしゃるようにそこにたどり着いていただかなければ意味がないので、その広報につきましても、今この件に限らず広報をもっと見直さなければ駄目だねということを庁内で議論しておりまして、このことについても広報のやり方、一層工夫をしてやっていかなければならないと思っています。ぜひその時はご協力をお願いしたいと思います。
【記者】
この花のイメージに関連してですけれども、例えば平均値として、個々人の102万通りの姿というのがありましたが、個々人の花の大きさ、あるいは回答していただいた皆さんの全体の平均値とかいろんな数字が出てくると思うのですが、基本的に数字が低いところが県民にとってまだちょっと不足している部分だから、それを政策形成に反映していくという、それをより伸ばすといいますか大きくするために、何か政策形成に反映させていくということでよろしいでしょうか。
【知事】
そうですね。4段階でいうところの質問について、例えば、富山県の未来に期待や楽しみ、わくわくする気持ちがあるという質問について、より多くの方が「はい」と言い切ってもらえるような、そんな富山県にしていくというのが我々の仕事だと考えています。そのトータルがその花の形に表れてくると思っております。
【記者】
ウェルビーイング指標について、県民の102万通りの姿があるというお話がありましたけれども、常日頃「幸せ人口1,000万人」「関係人口1,000万人」のウェルビーイングを上げたいというようなお話もあるのですけれども、あくまでも今回は県民の方の幸せの指標という理解でいいのでしょうか。関係人口1,000万人という皆さんの幸福度も何か反映させるのかどうか、その辺はいかがでしょうか。
【知事】
幸せ人口1,000万は、厳密に分けると富山県人口102万人、今102万ちょっと切ったのですけれども102万人としましょう。その関係人口が898万人でしょうか(※)。そんな内訳になります。その102万人の富山県民を今言ったようなことでウェルビーイングを上げていこうということ。そこに関係する関係人口である898万人も富山県に関わることで幸せになっていく、そんな筋立てになります。
(※訂正)「幸せ人口」は、「県民+関係人口」であり、厳密には、「県民102万人+関係人口1000万」で「幸せ人口1102万人」となりますが、成長戦略の「ビジョン」ですので、きりのよいところで、「幸せ人口1000万」としています。
【記者】
あくまで今回のものは、県民の方の幸福、ウェルビーイングということですか。
【知事】
そういうことになりますね。富山県と関わることによって、幸せ人口になっていくという、そんなことですね。
【記者】
ウェルビーイング指標のことについて、このなないろ指標を政策形成、プロセスへの組入れということですけれども、個人的な思いみたいなところが割と多いなと感じます。例えば、この4番の自分らしさとか、5番の自分時間の充足、7番の思いやり実感というのは、どういう政策形成に組み込まれていくのか。例が幾つか出されていますけれども、思いやり実感なんかはこの4つの事例には出ていないのですが、どういったものを今イメージしていらっしゃいますか。
【知事】
思いやり実感、紫色で表現していますが、これに関しては9月にもやりましたが、測定のための質問としては23ページにありますけれども、他の人に対して感謝の心を持ち、ありがとうと言葉で伝えている、他の人を喜ばせたい、楽しませたいという気持ちを持って行動している。他の人のために親切な対応や手助けをするように心がけている、他の人は自分と異なる価値観や意見を持っていたとしてもそれを尊重している、そんな設問を想定しています。ここから様々な具体的な施策は導き出していけると思います。
これらに自信を持って4番「はい」と答えていただけるような促しをしていくという、県の施策、事業としてはそんなことを考えていけばよいのではないかと思う。具体的に私一人で考えられるわけではなく、3,200人総がかりで具体的にはどんなことでこれらの質問に「はい」4番と答えていただけるかどうかということですね。
【記者】
2番、黄色、経済的なゆとり・実感をこのなないろ指標の分野別の指標の一つとされた。この位置付け、どうして経済的なゆとりが分野別の一つに落とし込まれたのかという理由というのは何かありますでしょうか。
【知事】
それは7つのうちの1つでは、少し扱いが低いのではないかという意味ですか。
【記者】
正直そう思います。ここは基盤ではないかと個人的に感じたので。
【知事】
そこはまさに大切なところだと思うのですね。GDPが基盤、GDPを伸ばせば幸せになるという考え方は、私は今の日本、今の富山県ではもう過去のものになりつつあるのではないかと思っています。GDPももちろん大切です。ものづくり産業、ものを作ってもうけてGDPを上げていく、それから給料を上げて、上がることによってGDPが上がっていく等々、GDPを上げるやり方はいろいろありますが、それでみんな幸せでしょうか、あるいはみんなウェルビーイングが上がってきたのでしょうかと言われるとクエスチョンだから、こういったことを今始めているわけであります。
ただ、お金が全くない、経済的ゆとりがない、これではやはりウェルビーイングも十分に生かされないということ、それは9月の調査でもやっぱり出ています。ですから、必要条件の一つだとは思います。そういう意味で扱いが高いか低いかは別にして、7つのうちの1つが経済的なゆとりも必要であろうという位置付けです。
そういう意味では、いわゆる基盤とまでは思っていない、考えていないということです。基盤はご覧のように富山県、これがしっかりと102万本の花を支えられるような富山県ではなきゃならないということは考えています。
【記者】
それが全てではないということですけれども、一方で、心身に関する指標が多いというふうに思います。金銭的余裕がないから自分の余裕がない、自分時間の充足もできないというふうに、ほかの指標につながってくるのが自明の理だと思いますし、県の平成30年の調査でもひとり親家庭は2%近くいらっしゃる。その45%が収入200万未満であるというデータも県の調査で出ている。いろんな102万通りがあれば、逆にそういった人たちにとっては、この指標はどう活かされていくのだろという思いがあったので質問させていただきました。そういったところもきちんとこの中で反映されていくという理解でよろしいでしょうか。
【知事】
そこら辺が最後説明したこの指標を今後どう政策形成に活用していくかということになりますが、そういった意味で属性をお聞きしています。これはプライバシーにも関わりますし、ひとり親家庭であるとちょっとそこまで聞けるかどうか分かりませんが、その属性から当然導き出される傾向はあろうかというふうに思います。
そんなところから政策をつくり、企画、立案していくことにつなげていく。ひとり親家庭の九十何%は母子家庭です。母子家庭の45%は貧困家庭と言われています。そんな家庭、世帯にどういう政策をきかせていけばいいのか、そういう方が何十万人おられるわけではないと思いますから、それはピンポイントで、セーフティーネットとして何らかのことを考えていく必要になるかもしれませんけれども、いずれにしろデータに基づいてそういった方々に刺さるような政策形成の役には立てていけると思います。
【記者】
今ピンポイントでという言葉がありましたけれども、そういったところもあるのもご理解された上で、全体として県はこういう102万通りのこの指標が必要だと思ってつくられたという意図で、これができているということですね。
【知事】
おっしゃるとおりです。大切なのは今日より明日、今年より来年、上向きになっていくということ、そんな施策を打っていくというところが必要だというふうに考えています。
年末にベトナムに行ってきました。今日はペーパーで失礼しましたけれども、本当に一番実感したのは、ベトナム1億人近い人たちが、今日より明日、今年より来年絶対に給料も上がるし、我々は幸せになる、ベトナムは豊かになるというふうに信じているのですね。
かつての日本も多分そうだったと思います。昭和30年代、40年代、国の今の発展度合いとして、同じようなそんなことにならないのかもしれませんけれども、でも、今の日本、成熟した国家として、成熟した地域としての富山県において、今日より明日、今年より来年、ウェルビーイングが上がっていくということ、こういったことを促すことは十分に可能だと思っています。
【記者】
この花をつくる、ホームページについてお伺いしたいのですけれども、9月の調査では18歳以上が対象でした。この花をつくったりするホームページを活用、利用できるのは、県民であれば年齢は特に関係がないのか、18歳以上が対象になってくるのか、どちらでしょうか。
【知事】
18歳未満でも広く対象にしたいと思っています。
【記者】
この花をつくるのには、多くの質問に答えないといけないということですが、何問ぐらいあるのかなと。
【知事】
質問はいろいろさせてもらうほうがより精緻になるし、傾向も出やすいと思うのですが、かといって1時間かかるのでは誰もやってくれないので、そのあたりは私も全く同じ問題意識を持っていまして、程々に楽しみながらあまり長時間かからないように、お花ができるようにということは担当にお願いしているところです。何分くらいなら逆に付き合ってもらえますかね。
【記者】
20分超えると厳しいだろうなと、特に若年層は。この質問の回答は全て県の施策に役立っていくのだろうというのは感じるのですが、逆に、時間をかけてやるのはなかなかやってくれる人がいっぱい出てくるのかなと思うところもあります。自分事と捉えてほしいということですが、回答することで県民の方にどういうメリットがあるのか、こういうことに役立つので、ぜひチャレンジしてみてくださいというようなコメントいただけるとありがたいです。
【知事】
これはあくまでウェブサイトで自分で試していただく、あくまで自分事として感じていただくために、ゲーム感覚でやりやすい、取つきやすい形で用意をしたいと思います。まず、それが1点。
一方で、定点的な調査は、これはまた紙になるのか、あるいはデジタル化できるのか分かりませんが、昨年9月にやったようにある程度の数、まとめてやっていきたいと考えています。
このウェブサイトでの試みにどう参加していくのかということですけれども、これはやっぱり広報をしっかりと工夫するということ、それから、今県で様々なデジタルポイントも検討しているところでございますが、例えば、若干のインセンティブを選べる、そんなことも考えてもいいのかなと思っております。これは、今後の検討ですけれども。
【記者】
ウェルビーイング指標の今後の活用についてですけれども、定期的に調査、公表を行うということですが、調査とか指標の見直しを何年おきにやられるというような目安はあるのでしょうか。
【知事】
特に現時点ではまだ決めておりません。何年おきというか、それは多分決めずに、我々も初めてのことにチャレンジをして初めての試みをやっているので、だんだんと知見が深まるに従って、改善点なり、よくするためにはどうしたらいいかということが見えてくることもあると思います。そうなれば躊躇なくその時点で改善をしていきたいと考えています。
それから、いわゆる数値目標は特にこれは考えていません。これをどうするのですかということですけれども、富山県成長戦略6つの柱、その中で一等最初のウェルビーイング戦略の中では県民のウェルビーイングが持続的に向上する状態となることという、言わば定性的KPIになっています。その目標年度は2026年ということでこれも公表しているところでございます。それは一つの参考ですけれども、この改善という意味では、不断の改善をしていきたいというふうに思います。
【記者】
それと今回の指標を政策に反映することで、2026年までに6つの柱のKPIを達成するというような理解でよろしいのですか。
【知事】
6つの柱のうちの1番目のウェルビーイング戦略のKPIが常に先ほど来申し上げているように、去年より明日、今年より来年、持続的にウェルビーイングが向上していく状態を富山県の指標としてつくり出していく、それがKPIということです。スタートアップ戦略とか、あるいは新産業戦略とか、あるいは県庁オープン化とか、それはそれでまたそれぞれのKPIがあります。
【記者】
今後の活用の中で、職員の意識向上、マインドセットに活用ということですけれども、ウェルビーイングは個人の主観的なところなので評価するのは難しいかと思いますが、現状、県職員というか、県庁全体のウェルビーイングをどのように知事は評価しているか教えてください。
【知事】
昨年、当初予算編成方針を出しました。と同時に県庁活性化方針というものも出しました。これはまさに我々県庁職員もやっぱり生き生きと働いて、そしてウェルビーイングを高くしていかなくてはならない。よく民間の頃に言いましたけれども、顧客満足度を上げるためには、従業員満足度も上げなきゃ駄目だよね。逆に従業員満足度あってこそ、顧客満足度も上げられるような様々な商品やサービスをつくり出せるよと経営者の頃はよく言っていましたが、やっぱりこの職場でも同じだというふうに思っています。
ウェルビーイングを上げる政策を考えていく上で、我々職員自身のウェルビーイングも持続的に上げていくような、そんな職場でなければならないと考えています。
これは今日と別テーマになりますけれども、様々な県庁活性化方針の中で、いろんなことを促していきたいと考えています。それはまたまとめて発表することがあると思います。
【記者】
朝日町のほうでもウェルビーイングの調査をやっているようで、そのあたり、今後調査をするに当たっても、何か市町村と連携を図って周知や調査をするというようなこと等はありますでしょうか。
【知事】
昨年9月に県民意識調査を5,000名の方に発送しましたが、それは全県的に発送したわけであります。そういう意味では既に市町村を越えてデータを取っているわけであります。
朝日町もそういうことをやられるのでしたら、それはお互いに参考にし合えばいいものだというふうに思います。そして、いいところはどんどん取り入れて、それこそお互いの改善に使っていけばいいと思うので、もちろんそれは対立するものでもないし、こっちが正しい、どっちがいい悪いというものでもないというふうに考えています。
年初で首長さんたちにご挨拶に来ていただきますが、結構その質問もあるのですね。必ずしも今ウェルビーイングのことやっていないけれども、県にどうすればいいのですか、うちでもやればいいのですかっておっしゃる首長さんもいらっしゃいます。やっぱり同じふうに私は答えていまして、県で今日発表しますけれども、それを例えば○○市で使えると思ったら使っていただきたいと思いますし、あるいは部分だけ、パーツだけうちの市に使ってみようということがあれば、それでもいいですしというふうに申し上げています。
【記者】
目標値は設定されないというふうにおっしゃいましたが、それぞれの指標の数字を見てみますと3以上で色を変えていらっしゃいますけれども、つまりこれおおむねいいところを評価される点は3以上というふうに考えてもよろしいでしょうか。
【知事】
「どちらかと言えばはい」が3ですから、やっぱり質問それぞれについて、「どちらかと言えばはい」と言っていただけるような政策が必要かなということです。
【記者】
県としてはやっぱり3以上を目指すという格好でよろしいですよね。
【知事】
目指しているのは4(「はい」)ですよ。
【記者】
目指すのは4ですか。おおむね合格点が3というふうな捉え方ですか。
【知事】
いや、それは分かりませんけれども、目指すのは4(「はい」)ですね。
【資料1】富山県ウェルビーイング指標の策定について(PDF:2,345KB)
【資料2】三霊山連携協定締結式の開催について(PDF:175KB)
【資料3】富山県ベトナム経済訪問団の派遣結果について(PDF:1,345KB)
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