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更新日:2023年4月5日
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(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください
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令和5年度最初の定例会見です。どうか本年度もよろしくお願いいたします。
2点ご説明させていただきます。
まず、令和5年度の県民ふるさとの日記念式典について説明します。
5月14日日曜日に富山県教育文化会館ホールで開催することとします。
記念式典では、県民ふるさと大賞の表彰式、また、勝興寺の財団の高田克宏専務理事による記念講演を行います。
開催に当たりまして、記念式典の一般観覧者の募集を開始いたします。一般観覧者の募集は、はがきや県のホームページなどで受け付けます。応募の締切りは4月26日水曜日となっています。
また、県民ふるさとの日でありますジャストの日は5月9日なのですね。式典は日曜日に行いますが、5月9日は美術館、あるいは博物館などの県有施設の無料開放を予定しております。
県民ふるさと大賞を受賞される6団体の功績概要、記念式典の参加者募集案内及び無料開放施設については配付の資料のとおりでございます。また、周知にご協力いただけばと思います。
県美、高志の国、また水墨などでは、常設展とともに企画展示の観覧も無料と、この日1日ですが、なるということでございます。県民ふるさとの日記念式典についての説明は以上となります。
2点目は、とやまマリッジサポートセンターのマッチングシステムの改修についてであります。
2月に公表されました令和4年の人口動態統計速報によりますと、本県の出生数は6,432人、婚姻件数は3,557組となりまして、いずれも過去最少となった昨年の速報値をさらに下回っています。出生数は婚姻と関係が深いことから、今後の出生数を押し上げるためには婚姻件数を増やすことが重要と考えております。
県では平成26年10月に(とやまマリッジサポートセンター)adoor(アドア)を開設しまして、AIを活用した個別マッチングシステムにより、結婚を希望される方々にお相手を紹介しております。今回、会員の皆様のご要望も踏まえ、システムをリニューアルいたしましたので、今日はそのご案内です。
このadoorでは、会員限定のシステムによりまして個別マッチングを実施するため、まず初めに、システムにご自分の年齢や職業などのほか、お相手の希望などを登録していただきます。その後、システムにアクセスしていただき、お相手候補となる方々のプロフィールや写真の閲覧、会ってみたい方へお引き合わせの申込みを行っていただきます。
これまでは、このプロフィールなどの閲覧やお引き合わせの申込みを行うには、県内に3か所設置しておりますadoorの閲覧会場まで来ていただき、手続をしていただく必要がありました。しかし、adoorの機能強化を図るため、昨年3月に会員さんにアンケートを実施したところ、追加をしてほしい機能として、「個人のスマートフォンなどからシステムを利用できるようにすること」という回答が半数以上、51.9%ありました。
また、現状adoorを半年に1回程度利用、もしくは利用していないという会員さんもおられまして、その理由が「来所するのが面倒だから」という理由が21.1%、5分の1以上となりました。こうした意見を踏まえまして、会員の方々がご自分のスマートフォンなどから、お相手候補となる方々の情報の閲覧やお引き合わせの申込みができるよう、昨年の9月補正でシステム改修費を措置しまして、準備を進めてきたところです。
この新しい機能は本日から運用開始しており、24時間いつでもご利用いただけます。なので、ご自宅でのちょっとした時間など、ご自分のタイミングでお相手探しをしていただくことが可能となります。
なお、会員情報の閲覧やお引き合わせの申込みは、これまでどおりadoorの閲覧会場に足を運んでいただいてもできます。ご都合のよいほうを選んでいただければと考えます。
県としましては、会員の方々の希望がかなうように、また、県内の結婚を希望される方々にとって魅力ある機関となりますよう、引き続きadoorの機能充実に取り組んでまいります。
冒頭、私からの説明は以上となります。
【記者】
今日のお昼に県議選の期日前投票の中間状況が発表されました。全体的には前回とそれほど変わらない投票率、現時点の4日間の期日前投票は4.48%で、前回より0.24ポイント、少し上がったという感じではあるのですけれども、その個別の選挙クールで見ると、特に富山市第1と富山市第2が非常に低くて、2%台という形で低調ムードが広がっているというふうに見受けます。
今、県議選でいろんな候補を応援されていらっしゃると思いますが、今回の県議選を知事の目から見て、盛り上がりというか、論戦が深まっているのかどうかというようなご所見があればお聞かせください。
【知事】
おっしゃるように何か所か応援に回っています。ただそういう場所は、大変興味のある方が会場に足を運んでおられるので、私はそれぞれの会場でそれなりの熱気や盛り上がりは感じています。
【記者】
県知事さんはそれなりに盛り上がっているという、論戦は深まっているという印象を持っていらっしゃるということでしょうか。
【知事】
そうですね。私が伺う会場ではそのように感じます。ただ、今の県全体という意味では、そういうデータが一つの傾向を示しているのかもしれません。
【記者】
県議選の関連ですけれども、現状、いろいろ事務所の訪問などをされているかと思います。告示後、どういった形で応援をされていらっしゃいますでしょうか。
【知事】
まず、告示日に全ての候補者が出陣式をやられたと思いますが、今年は3月31日ということで、やっぱり県庁のほうでも多くの年度末の行事もありましたので、それは一つも行くことはできませんでした。
ですから、4月1日以降になりますが、これは本当にスケジュールとの相談なので、事務所に激励に伺った方もおられますし、個人演説会に伺って演説をすることもありました。本当にスケジュールとの関係で、別に誰が重い、軽いということは全くなくて、スケジュール調整の結果、いろいろな形でやっているということです。
【記者】
とやまマリッジサポートセンターのご説明いただきました。少子化対策ということについてお伺いさせてください。
人口減に歯止めをかけて、人口増という流れだと思いますけれども、そのマリッジサポートセンターが婚姻数の増加につながる秘策だと思いますが、いろいろやるべきことがある中で、知事として、この少子化対策で最も重視すべき施策、方向性というのはどういうふうに捉えていらっしゃいますでしょうか。
【知事】
本席でも何度かそういう質問もいただきました。
まずは、多く結婚される年代である20代から30代の方々の約8割は、やはり結婚をされることを考えておられると、望んでおられるというデータがあります。だけれども、先ほど冒頭に申し上げたように、婚姻数は減少の傾向をたどっているということ。本県の場合、結婚を多くされる世代では、女性のほうが男性より多く県外に出ておられるというデータもあります。
そういうことで、まずは男女のアンバランスがあるということ。そして、かつその方々がうまく出会う、あるいはマッチングされる、そういったチャンスもだんだん減っている。特にここにコロナ禍で減ってきているという、それが婚姻数の減少にもつながっているということですから、ここをやっぱり改善していくことが大切だと思い、1つはその女性と男性のアンバランスを極力減らしていこうということ。
そして、マッチングを増やすために、adoorのような取組みを充実させていくということ、これが少子化への私は一番の手だてになると考えています。
それに加え、岸田総理がかねてより言われておられます次元の異なる少子化対策ということで、本当に3月31日、翌日からこども家庭庁が発足するので、政府の事務方の皆さん本当に最後追い込みの作業、大変だったというふうに思いますけれども、我々としては、少子化対策のたたき台と言われていますが、それを受け止めたところであります。いずれも私は同感することばかりです。
3つのポイントがあって、1つは若い世代の所得を上げていくことが必要。これも本県でもお相手はいても、やっぱり経済的なことがあり、もう一歩踏み出せないという方も多いですし、また、結婚されていても子どもをつくるにはやっぱり経済的な不安があるという方もおられるのが事実ですから、この若い世代で所得を上げていく。セーフティネットをつくったり、あるいは賃上げをいろいろな工夫でやったりする。これは大切なポイントだと思っています。
2番目のポイントは、社会全体の構造改革、意識改革をしていこうということであります。これはやっぱり男性の育休の取得であるとか、共育て、共働きといいますか、夫婦が共に育児にも、それから家事にも取り組んでいくということ。
また、しばらく前ですが、東京でベビーカーを持ってバスに乗ろうとした若いママに、男性が「邪魔だ」と言ったという大変心が痛むニュースがありましたが、ああいうことは絶対にもう起こさない、そんな社会に我々の意識も構造も変えていかなければならない。それが2つ目のポイント。
3つ目のポイントは、子育て世代といっても、本当に赤ちゃんがおられるご家庭から大学生のご家庭までいろいろとあると思います。そんなライフステージに応じて、切れ目ないシームレスな支援が必要ですよねということ。
この3つがポイントと理解していますが、これに対して次元の異なる様々な施策も併せてたたき台が示されていますが、これは本当に多くの、思い切ったものも中にはあったと思いますが、それについては我々としては大歓迎をしているところであります。
今後、6月の骨太(の方針)までに財源についてもいろいろと検討されると聞いておりますので、この期間に全国知事会としても、既にいろんな議論を始めていますが、地方のいろんな意見を集約して打ち込んでいきたいと考えています。
【記者】
もう1件、発表項目以外で質問させていただきます。
県内でも賃上げの動きが見られているかと思います。今日、連合富山でも発表が再度あったようですけれども、大きな規模の会社を中心に賃上げの動きが見られていますが、その一方で規模が小さくなれば、その割合も減っているというか、そういう状況のようです。
経済界ご出身の知事として、こういう状況をどういうふうに見ていらっしゃるか教えてください。
【知事】
県で開催しました経済5団体が集まる、そして労働局、経済産業局、また消費者の代表、それから労組の代表も集まられる会議があったものですから、そこで商工会議所連合会の庵会長から、例のパートナーシップ構築宣言を再度富山県でも徹底しようというご提案をいただき、全員一致で賛成をして、進めてまいりました。
ただ、今のところ、その時点からどれぐらい増えたかというと、著しく増えたという状況にはないことは事実です。一方で、中央で今おっしゃるように大企業では満額回答とか、あるいは満額を超える回答とかいうのもある中で、やはり中小企業が多い県内企業では、なかなか状況が違うのかなというふうに考えておりまして、まずはそのパートナーシップ構築宣言を、今一度徹底するように各団体を通じてお願いをしているところでございます。
それから、やはりやみくもに賃上げをすると、それはもう企業の収益をただ圧迫するだけなので、それなりの担保をしながらやらなければならないということ。そのためにはうちで設定しておりますビヨンドコロナ補助金などをぜひご活用いただき、あるいは応援資金という融資もご活用いただき、生産性向上、あるいは新しい分野への挑戦、そのようなことを進める中で賃上げの原資を出していっていただく、そんなことを企業の皆さんにはお願いしたいと考えます。
【記者】
小さな会社からは、価格転嫁がうまく進んでいないというような声も聞こえてくるのですけれども、知事から経済界に何かメッセージ等があれば教えてください。
【知事】
まさにパートナーシップ構築宣言もそれを訴えていることですけれども、適切な価格転嫁なくして、私は賃上げはなしというふうに考えております。ですから、ここをしっかりとサプライチェーンの中で1つのところに利益が集中しないように、逆に1つのところにコストが集中しないように、サプライチェーンの中で皆で少しずつ分かち合いながら、成果も分かち合う、コストも分かち合う。そのような姿勢で社会全体の賃上げムードを高めていき、そして最終的に賃金アップにつなげて、それがまた消費にもつながっていくという、やっぱり景気の4番バッターというのが消費ですから、これが上がっていかなければ、景気がなかなか回復しません。
そんな好循環ができるようにお願いしたいと思いますし、県としても、2月の補正でもそのような手当をしました。また、令和5年度当初予算にも様々なそういったことも盛り込んでいます。これを一日も早くスピード感を持って執行しまして、ここから発現するようにしたいと思いますし、これもまた、年度末3月22日に政府から追加の経済対策の話も出ました。交付金も本県には41億円配布されるということなので、今さっそく3月29日に全部局に対して、この追加の経済対策についての予算要求をするようにという指示を出しておりまして、できるだけ早くこれも取りまとめまして、スピード感を持って、せっかくこの41億円、政府から交付されるものですから、これは本当にスピード感を持って補正予算を編成し、執行につなげていきたいと考えております。
【記者】
先日、県議会の自民、新令和、公明の3会派が緊急要望を行ったことについてなのですが、自民のほうから臨時議会を開くように提案があったかと思います。それについての知事のご所見を伺ってもよろしいでしょうか。
【知事】
41億円という大きな金額ですので、これは本当に急ぐときは、知事の専決ということが認められますが、やっぱりこれはしっかりと議会でご議論いただく必要があろうかというふうに思います。そういう意味では、6月までは待てない。6月が定例議会ですけれども、それまで引っ張ってはちょっとスピード感を欠くので、臨時での議会をお開きいただければありがたいと思いますが、これはまさに選挙中であるので、新しい議員の顔ぶれが決まられてから、その中でご議論いただくことになると思います。
【資料1-1】「県民ふるさとの日」記念式典の開催について(PDF:98KB)
【資料1-2】令和5年度「県民ふるさと大賞」表彰団体の功績概要(PDF:100KB)
【資料1-3】「県民ふるさとの日」記念式典チラシ(PDF:1,218KB)
【資料2】とやまマリッジサポートセンターのマッチングシステムの改修について(PDF:225KB)
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