更新日:2023年5月25日

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定例記者会見[令和5年5月25日(木曜日)]

  • 日時:令和5年5月25日(木曜日)13時30分~13時50分
  • 場所:4階大会議室

1.知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください

内容 動画
  • 【冒頭発言】心の健康センターにおける個人情報の漏洩について
  • 土砂災害防止「全国の集い」in富山の開催について
  • 【追加発言】G7教育大臣会合に係る国へのお礼結果の報告

令和5年5月25日(木曜日)定例記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

2.質疑応答

内容 動画
  1. 書類誤送付の原因、今後の対策について
  2. 立山砂防の世界文化遺産登録実現に向けた現状と課題について
  3. マイナカードの人為的ミス、デジタル社会基盤への影響について
  4. 高付加価値宿泊施設の誘致の状況について

令和5年5月25日(木曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

3.記者会見録

1.知事からの説明事項

会見写真01

【冒頭発言】心の健康センターにおける書類の誤送付について

 本日もよろしくお願いします。

 まず、今回厚生部において、6名分の書類の誤送付が発生しました。これにつきましては、昨日、5月24日にリリースをさせていただいたところでございます。

 情報漏えい事案について、再発防止策を講じている中で、今年度に入り相次いで誤送付の事案が発生したことは誠に申し訳ございません。改めて、再発防止に向け取組みを徹底してまいります。おわび申し上げます。

(1)土砂災害防止「全国の集い」in富山の開催について

 それでは、今日は私から発表事項が1点ございます。

 第41回になりますが、令和5年度土砂災害防止「全国の集い」in富山についてご説明いたします。

 6月1日から30日まで土砂災害防止月間でありますけども、これに合わせて、県内の土砂災害とその対策の歴史を今後の県を支える世代に伝えていくことが、本県の持続的な発展に欠かせないものであると考えております。このために、地域の安全を確保する砂防の役割と大切さについて情報発信をすることにより、今後の土砂災害に対する防災力の向上を目的として開催いたします。

 6月1日の木曜日、富山国際会議場において、土砂災害防止に顕著な成果を挙げられた方への功労者表彰をいたします。次に、京都大学防災研究所所長の中北英一先生による「気候変動による豪雨災害への影響」と題した基調講演があります。引き続きまして、「治水分県・富山で考える土砂災害対策~立山砂防 120年とこれから」をテーマにパネルディスカッションを行います。参加希望の方は当日会場でも受付可能です。詳細は、担当課へお問合せください。

 冒頭、私からはこの1件でございます。

(追加)G7教育大臣会合に係る国へのお礼結果の報告

 1つ付け加えさせていただきますが、前回もG7富山・石川教育大臣会合についての開催報告は申し上げたところです。一昨日、文部科学省の柳孝事務次官にお礼に行ってまいりました。石川県の馳知事と行ってまいりました。文部科学省としても大変に高く評価をいただいているということでございます。

 そこにおいては、皆様の報道なども大変にお力添えをいただいたというふうに思っており、心から感謝を申し上げたいと思います。

 今後は、開催県として石川県とともに、富山・金沢宣言に盛り込まれたことの具現化に向けて、全国に先駆けて努力をしてまいりたいというふうに考えております。引き続き、ご理解とご協力をお願いできればというふうに思います。

 本当に中央、政府のほうでも大変高い評価を受けているということを改めてご報告を申し上げたいと存じます。

2.質疑応答

会見写真02

【記者】

 情報漏えいについてお聞かせください。

 昨年も立て続けに漏えい事案が起きて、また、今月に入って2件目というところで、昨年からの事案を見ると、やはり厚生部関連の事案が多いふうに見受けられます。そういう繊細な情報を扱う部署という特徴があるかと思いますが、なぜここまで厚生部関係のものが多いのかという理由をどういうふうに見ていらっしゃるかということと、先般の会見のほうで対策会議を開くというふうにおっしゃいましたけれども、これ以外に改めて何か厚生部向けとか、そういうもので新たに対策を設けるとか、そういうものがあれば教えてください。

【知事】

 おっしゃるように、事案の数としては厚生部が多くなっていることは事実だと思います。これは、やはり厚生部の仕事の範囲というのは、医療、福祉、それから薬業関係、福祉も障害者福祉、高齢者福祉、児童福祉などもあります。そして、出先(の厚生センター)も4か所あり、人数も多い組織であります。送付するものなども全部局の中でも多いほうであります。数が多いからというのは理由にはなりませんが、やはり送り出す情報、あるいは送り出す郵送物、あるいは電子的にメール、これらが多いほどリスクは高まるということは言えるのではないかというふうに考えています。

 まず4月13日に情報セキュリティー対策の徹底に関する人事課からの通知を出しました。これは年度当初ということで出しました、その後、新川厚生センターでの誤送付があったものですから、5月15日に改めて通知を出しました。同時に連絡課長補佐会議というものを開催し、職員に徹底を図ったところです。

 今回のこの事案を受けまして、今度は会議のランクを1つ上げまして次長の会議、各部局の次長の会議を開催し、各部局の次長からそれぞれの部局の職員への周知徹底を再度図るということ、今回は、両副知事もこの会議に出席をして、より一層周知の徹底を図りたいと考えております。

 それから、やはりヒューマンエラーが今回の理由でありますので、チェック体制を徹底するということはもちろんですが、マシンといいますか、デジタルの力を使って、システムのほうでフェイルセーフといいますか、そのようなこともできないかの検討をしているところでございます。

 それと、チェック漏れのないようにということで、文書を発送する場合のダブルチェックリストというものを今作成中でございます。それをもって、改めてこのチェックを徹底する、ダブルチェックを徹底する、このようなことを目に見える形でそれぞれがチェックを行う、そんなふうにもやっていきたいと考えています。

【記者】

 土砂災害防止「全国の集い」に関連して、立山砂防がパネルディスカッションのテーマになっていますが、立山砂防は県が世界遺産の登録に向けて国内候補入りを目指していると思います。新たな国内候補の選定に向けた国の動きが、まだなかなか見えてこない状況だと思いますが、立山砂防の世界遺産登録実現に向けた現状と課題について、改めてどのように捉えていらっしゃるか、お聞かせ下さい。

【知事】

 少しおさらいをしますと、世界文化遺産を目指す国内の候補、これは暫定一覧表と言いますが、これの見直しについては、令和3年3月に国の文化審議会から第1次の答申が出されました。この答申では、自然との共生、あるいは災害に対する対応などの観点から、高く評価できる文化遺産なども新たな候補となり得るとの見解が示されました。いわゆる歴史的な文化遺産というものだけではなく、また新たな観点からの候補もあるのではないかという見解が示され、本県の立山砂防についても暫定一覧表に載り得る可能性があるのではないかということで、期待が高まったところであります。

 しかし、現状を申し上げますと、既にユネスコに国として提案済みの佐渡の金山のことなどがありまして、この暫定一覧表の見直しの議論がその後あまり進んでおらず、これは私としては残念に考えております。これまでも国への重要要望として、この暫定一覧表への記載を要望してきましたが、今後はさらにこの見直しの議論の促進を働きかけていきたいと考えています。

 立山砂防は現地も行ってまいりましたが、既に登録された世界遺産にはない防災というものをコンセプトとして、また、人と自然との葛藤といいますか、慟哭といいますか、このようなものでありまして、まさにこれは世界に誇れるものと考えております。

 これまで関係部局、あるいは民間団体の皆様と連携して、県民参加のシンポジウムを毎年開いております。今年も10月21日に、立山砂防国際シンポジウムを開催いたしますが、このような努力を積み重ねてきました。これらを通じてですね、国際的な価値の検証、確立、発信に取り組んできたところであります。

 単にそのものの価値ではなくて、やっぱりストーリーが最近は重視されるというふうに専門家の方々からアドバイスを受けております。ですから、本県の川、あるいは土砂災害と県民の長い闘いの歴史、そして立山砂防、砂防のおかげで平穏な暮らしを送れている、そういうようなストーリーをしっかりと組み立ててアピールをしていくことが大切だというふうに思います。

 そう簡単ではなく息の長い取組みとは承知しておりますが、この立山砂防の世界文化遺産登録を目指して、国際的な認知度の向上に取り組んでいきたいと考えます。

【記者】

 世界遺産登録に向けては、国内外のことですけれども、地元県民の機運を高めるということも一つ必要な要素だと言われています。先ほど県もシンポジウムを行うということですけれども、他には具体的に本年度以降取り組んでいく、力を入れていくこととしてはどのようなことがありますでしょうか。

【知事】

 私から冒頭発表しましたこの土砂災害防止の今回のイベント、これは国の事業でありますけども、実は全国で2回やったところはあります。でも、3回目となるのは本県が初めてです。そういう意味では、日頃からの本県のこの立山砂防の取組みを含めた砂防への取組みを国としても大変に注目していただいている、我々の熱意が伝わって、全国で初めて3回目のこのセミナーを開催することになったのだというふうに理解をしています。これも、その一環になるというふうに考えております。

 それと10月のシンポジウムですね。かなり長時間で、かつ大きなイベントになります。国際会議場800名入りますので、大きなイベントになりますし、それから、登壇いただく方々も大変に著名な方々であります。このようなことから、本県の熱意を大いにアピールできる場になると考えています。

【記者】

 トラブル続きのマイナンバーカードについて知事の見解をお聞かせください。

 最近では、住民票の写しをコンビニで受け取る際に別人の証明書が交付される、また、他人名義の口座が登録される事例が発覚しております。県としても、マイナカードにつきましては普及を進めていた立場でありまして、こういった中、そうした事例が続く政府の情報管理、もしくはセキュリティー対策についてどのようなお考えかお聞かせいただいてよろしいでしょうか。

【知事】

 ここのところ連日のように報道されていることです。それも、いろいろ種類の違ったものが出ているということであります。おっしゃるように、富山県としても、市町村と連携をして、このマイナンバーカードの普及を促進してきた。今、全国より高い普及率となっていることであります。そのように推進してきた立場としては、これらの事案が続いているということは、とても残念なことだと思っています。今のところ3タイプのことがあると思います。

 1つは、コンビニでの発行のトラブル、これはそのシステムをつくった企業のミスというかバグだというふうに理解をしております。これは、今後再発の防止を徹底していただきたいと思っています。それから、公金の口座の件は、これは基本的には(登録操作を)本人がやることなのですね。皆さんもやられた方もおられるというふうに思いますが、ただ、何らかの理由で、例えばご高齢で十分にIT機種、スマホやPCをうまく操作することがちょっと難しいという方をサポートするということは、ありだというふうに思います。もちろんそのサポートする際のマニュアルもデジタル庁から市町村に来ていますが、そのサポートの仕方にちょっと不備があったということで、誤った口座と紐付けされたというケース。それから健康保険証の件は、これはまたそれぞれの健康保険組合などでのミスというふうに理解をしております。ですから、1つの原因ではなくて、幾つかいろんな原因があるということなので、一つ一つそれは潰していくことになるのだというふうに思います。

 特に公金の受け取り口座との紐付けに不備があると大変これは大きな問題になりますので、これについては、これからデジタル庁で総がかりでチェックを行われるというふうに思います。私どもには、あるいは市町村にも、その公金の口座情報はないので、それは全てデジタル庁さんで管理をされているということであります。

【記者】

 マイナカードにつきましては、デジタル社会の基盤として一つ期待する面というのもあったと思います。その基盤が一つ揺らいだというようにも思われますが、このマイナカードについて、改めてデジタル化についてのこういったミスがあったということについて、どのようにお考えでしょうか。

【知事】

 マイナンバーカードがこのデジタル社会にとって、それから行政のデジタル化にとってやはり必要不可欠なものであることは全く変わりないし、その重要性も全く変わることはないというふうに考えています。これから本県としても、適切に国や市町村と協力をして、適切に運営をしていきたいと考えています。

 このような間違いはできるだけ早く正した上で、この大切なマイナンバーカードの運用は続けるべきだというふうに考えています。

【記者】

 1月の会見で、最高級ホテルを県内に誘致して、今年度の前半までに有識者会議を立ち上げるとおっしゃっていましたけれども、このあたりの現状を教えていただけますでしょうか。

【知事】

 お相手のあることですので、公開できることは公開しながらやってきていますが、今も交渉は続いているということです。

【記者】

 有識者会議を立ち上げるためのまだ今準備中ということでしょうか。

【知事】

 そうですね。

4.関連ファイルのダウンロード

【資料1-1】土砂災害防止「全国の集い」in富山の開催について(PDF:96KB)

【資料1-2】土砂災害防止「全国の集い」in富山の開催について(チラシ)(PDF:2,263KB)

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お問い合わせ

所属課室:知事政策局広報・ブランディング推進室広報課企画・報道担当

〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

電話番号:076-444-3133

ファックス番号:076-444-3478

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