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更新日:2023年7月19日
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【冒頭発言】大雨の被害及び対応状況について
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発表事項の前に冒頭一言申し上げたいと思います。
7月12日からの大雨についてのご報告を申し上げたいと思います。
まず、今回の豪雨災害により南砺市議会議員の赤池伸彦さんがお亡くなりになりました。住民の皆さんの避難を促すために、危険を顧みずに現場に赴かれたというふうに伺っております。大変に無念に思っております。心からご冥福をお祈りしたいと存じます。
また、数百軒を超す家屋の浸水被害をはじめとしまして、甚大な被害が発生しています。被害に遭われた皆様方に心からお見舞いを申し上げます。
流れ込んだ土砂などの搬出が少しずつ進んでいると思いますが、大変暑い中、ボランティアの皆様をはじめとしたご協力に感謝申し上げます。
県としましては、一人でも多くの方にこのボランティアの輪に入っていただいて、協力して取り組む体制が整えばと思いますし、また、私が会長を務めております富山県社会福祉協議会でもそのような動きを促していきたいと考えております。
さて、本日の9時15分に、第4回になりますが、今般の豪雨に関しての第4回災害対策本部員会議を開催いたしました。そこで、富山地方気象台から、本日の昼過ぎから20日の未明にかけて激しい雨が降り、大雨になるところがあるという報告を受けました。これまで降った大雨により地盤が緩んでいるところもあります。今後、少しの雨でも土砂災害の危険度は高まるおそれがあります。
県民の皆様には今後の気象情報にご留意いただき、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意、警戒をお願いいたします。また、避難指示が発令された場合には、速やかに避難いただくようお願いいたします。
また、先般、大雨による被災者への富山県緊急支援パッケージを発表しました。被災者支援は始まったところです。被災者の皆さんに心から寄り添い、力となれますよう、関係機関と共に連携を取って取組みを進めてまいります。
それでは、今日の発表項目に移ります。
まず1点目は、夏休みの感染対策についてお話をします。
新型コロナについては、5類移行後、県内の感染状況は横ばいが続いています。一方で、沖縄県をはじめ九州など、主に西日本で感染の拡大が見られ、全国的にも緩やかですが増加傾向となっています。
本日15時に公表しますが、7月10日から7月16日の期間ですが、この28週目では6.04(人/定点)となっておりまして増加傾向となっています。今後、夏休みに入りまして、外出やふだん会わない方と会う機会が増加します。感染対策には十分にご注意をください。
手洗いやこまめな換気などの基本的な感染対策、また、体調の不良時には外出を控えて療養いただき、体調悪化時には無理をなさらず、医療機関を受診いただくようお願いいたします。
また、今年に入ってコロナ以外の感染症の流行が目立ってきました。ノロウイルスなどによる感染性の胃腸炎やヘルパンギーナ、RSウイルス感染症などの受診者が例年より多くなっています。ヘルパンギーナについては減少傾向ではあるものの、6月28日以降警報レベルとなっています。いずれも小児の感染が中心となっておりますので、お子さんの体調変化にはふだんからご注意いただき、もし感染が疑われる場合は速やかに医療機関にご相談、あるいは受診いただくほか、ご家庭内での二次感染にも注意をしてください。
夏休みの感染症対策についての説明は以上となります。
次に、台北-富山臨時便の運航について、チャイナエアライン及び関係機関との調整が整い、県からの公表についても了承を得られましたので、本日、私から皆さんにお知らせをさせていただきます。
まず、運航日ですが、ご覧のように9月は26日火曜日、30日土曜日の2日間、10月は3日火曜日から16日月曜日までの5便、計7便の運航です。
運航予定時刻ですが、台北桃園空港発が現地9時35分、富山空港着が日本時間の13時40分。また、富山空港発が日本時間15時ちょうど、台北桃園空港着が現地時間の17時20分です。台北と富山の間には1時間の時差、日本が1時間早いということになります。
使用機材はB737-800、158席が予定されています。
今回の臨時便は台北から富山への4泊5日のインバウンドチャーターになります。
運航などの詳細については、チャイナエアライン名古屋支店にお問合せください。
本日、私からの発表項目は以上です。よろしくお願いいたします。
月曜日に高岡にできました災害のボランティアセンターを訪問させていただき、いろいろと説明を聞きました。県の社会福祉協議会から各市町村の社会福祉協議会に、今の浸水被害を一日も早く再建する、元へ戻すには、やはりボランティアの手が必要ということで、そんなボランティア組織を立ち上げることを社会福祉協議会としても努力しましょうということを投げかけさせていただきました。
高岡市がいち早く立ち上がったので、そこを見て、また、激励をさせていただきました。やはり組織的に動くということで、ルールもしっかり決められております。高岡の場合は15分作業して15分休む。やはりこの夏場の猛暑の中でのボランティア作業ですので、やっぱりそんなルールがしっかりとしているということが、まずよい取組みだと思いました。
そして、どんなにお天気であろうが14時でおしまいということです。これもやはり息の長い取組みにするには、そういった思い切りも大切なのだというふうに思いました。私もそういった作業に何度も取り組んだことありますが、やっぱり没頭していくのですね。そして、目に見えていろいろ減っていくものですから、きれいになっていくものですから達成感もあります。ですから、ついついどんどんやっちゃうのですね。そうすると、やっぱり熱中症の危険もあります。ですから14時でしっかりと、ピシッとやめましょうね、これも1つの決断だというふうに思っています。
やはりそういった組織が立ち上がったので、飲料会社から応援物資ということで飲料もたくさん届いていました。そんなことも、組織的にやるとできるということも見てまいりました。
今、引き続き小矢部市で立ち上がっています。ぜひこんなボランティアの輪が多くの被災地に広がっていけばというふうに考えておりますし、また応援をしていきたいと思います。
【記者】
台北-富山臨時便のこの秋のチャーター便が運航されることが決まったことに対する受け止めと、定期便再開というのは一日でも早くという、これまでも知事言っておられましたけれども、定期便再開の目途について何か説明を受けているのかについて教えてください。
【知事】
春、4月、5月にも臨時便の運航をいただきましたけれども、引き続き秋も富山県には見どころがいろいろあるということをアピールしまして、チャイナエアラインと協議を続けてきたことですから、それが実現してうれしく思っています。
今回、秋は立山黒部アルペンルート、また、黒部峡谷などの紅葉のシーズン、この観光需要をアピールしましたが、それを見込まれたというふうに考えております。
台北便は、定期便につきましては10月27日までの運休が決定していますが、現在も定期便の早期再開に向けてチャイナエアラインに対し要請、また協議を続けているところです。言うまでもなく台北便は富山空港にとって重要な国際路線であります。幸い、春の臨時便は大変に搭乗率が高かったわけでありますけれども、その実績を受けて、秋の臨時便も着実に実績を上げるための協力をいたしまして、定期便の早期再開に向けて取り組んでいきたいと思います。
現時点で、特に目途などは聞いておりません。
【記者】
災害救助法の適用について、現在、富山市と高岡市、小矢部市、南砺市には既に適用されていると思いますが、今日の会議でも射水市や砺波市でも被害が次々に明らかになっていると思います。今後の適用についてご検討されるか等々、今のお考えをお聞かせください。
【知事】
災害救助法につきましては4つの分類があります。1から3の分類は事後に被害が固まってから適用され、これには具体的、客観的な数値基準があります。
今回適用いただいたのは4番目の分類になります。これは、明確な数値の基準はありません。内閣府とやり取りをしまして、4番目の分類を適用する基準としまして、床上浸水が2戸以上の自治体を対象としようということにいたしまして、結果、現在適用しています4市になったわけであります。内閣府も当日の15時を締切りというふうにしておられましたので、その時点で2戸以上あったのがその4市だったということであります。
その後、発表もしていますように、砺波市でも2戸を超えたということですが、現状ではこの適用、実際に雨の降っている最中にこの4番目の分類は適用申請するものということに聞いておりますので、追加ということは難しいと考えております。
今後、被害が確定したところで1から3の分類に当たる場合は、また災害救助法の適用も可能かと思いますが、ただ、結構これはハードルが高くなります。
【記者】
砺波市や射水市というところに関しては、今後しっかり被害が確定してから検討もされるかなというところですか。
【知事】
はい。法の立てつけがそのようになっています。
【記者】
今回の7月12日から13日にかけての大雨に関しては、これは激甚災害指定というのは国に要望するお考えというのはありますでしょうか。
【知事】
今後いろいろやり取りをしていきたいと思っています。
【記者】
6月28日の立山、上市での大雨に関しては激甚災害指定を、国に要望へ行かれましたけれども、今後また国に対しての要望活動みたいなものもお考えというのはありますでしょうか。
【知事】
そうですね。一度スピード感を持って行ってはおりますので、激甚の場合、どこからどの範囲の雨ということもありますので、再度行く必要があるというふうに判断すれば行くこともあろうかと思います。
また、ここについては国会の先生方ともいろいろと情報共有しながら、ご相談させていただきたいと思います。
【記者】
一連の大雨に関してお伺いをさせていただきます。
ダムの緊急放流に関することですが、県管理のダムというのは、国の指針に基づいて事前放流について基準となる予測雨量などの協定というのを利水者と結んでいらっしゃるかと思います。今回の突発的な豪雨では、事前放流ということは実施されていないのではないかというふうに思います。今後その協定を、被害を防ぐという観点で見直される考え、検証される、そういったお考えはございますか。
【知事】
事前放流についてですね。ダムというのはもちろんそれぞれ目的を持って造っています。例えば、かんがいの用途、あるいは発電の用途、あるいは上水道に使う、そのような用途になります。その用途に応じて、各水系で定めた治水協定というものがあり、それに基づいてやっています。事前放流を行う時、具体的には国が一定時間ごとに更新する予測降雨量、これがダムごとに定めた基準降雨量を上回った場合に実施することとしています。
今回の場合、前回の6月28日の白岩川、また、今回の和田川ダム、いずれにおいても予測降雨量が基準の降雨量を超えていませんでしたので、実施しなかったということです。そういう立てつけですから、やはり気象台による降雨予測がどんどん精緻化されていますが、より一層精緻なものになっていくことを願っています。
【記者】
確認になりますが、現時点では、協定自体を見直していこうというお考えではないということになりますでしょうか。
【知事】
そうですね。今の時点では特に見直すことはないと思いますが、ただ、振り返ってみたいとは思います。やはりだんだんと降雨災害も頻発化し、そして激甚化し、また、本当にピンポイント化しているということ、それから、線状降水帯というものの発生も頻繁になってきましたので、このように客観情勢も変わっているので、一度振り返ってみる必要はあろうかと思います。
【記者】
振り返ってみるということ、検証されていきたいということでしょうか。
【知事】
そうですね。ただ、いざ変えるとなると国との話になる、国の定めになりますので、そう簡単には変えられないと思いますが、振り返ってみたいと思います。
【記者】
自治体との連携というところでお伺いさせていただきます。白岩川ダムの緊急放流について、先日知事は情報提供の在り方を検証したいというようなことをおっしゃっておられたかと思います。他県の話になりますが、熊本県では住民への情報提供として、ダムの放流情報などメールサービスですとかツイッターですとか、いろいろ取り組まれていることが、他県の取組みとしてあるようです。
それに対する率直な受け止めと、あとはそういった新たな情報提供について検討する考えがあるかどうかお伺いさせてください。
【知事】
私どもも、他県の状況はいろいろと勉強しているところです。
今回の和田川の場合は、13日の1時10分から始める予定で事前の通告を零時46分、ですから、予定の24分前に、まずマスコミの皆様へのLアラートを発しました。そしてその5分後、13日の零時51分から射水市、高岡市、砺波市でホットラインということで事前に決めてありますそれぞれの(市の)窓口の方へ(の連絡)。いろんな時間帯になりますから、もしその方が出られない場合は次の方、次の方というそういう順番も決めてあります。その方にホットラインでご連絡を順次しました。それぞれの市でその後の対応を行っていただくことになっています。それから、放流開始の3分前の1時7分には、ダム周辺におけるサイレンも鳴らしたところでございます。
これらは事前のことですが、1時10分に緊急放流開始に当たっても、やはりマスコミの皆さんにLアラートを行いました。そして、同じくホットラインも通知をいたしました。そして、4時2分に終了しましたが、終了時にもLアラート、そして、ホットラインでの通知を行いました。これが現状、私どもがやっていることです。
ほかにもいろいろなやり方はあるというふうに思います。よりよいやり方がある、あるいはより加えたほうがいいという周知の仕方があれば、またそれも取り入れるのはもちろんやぶさかではありません。
【記者】
台北臨時便の件で、今回の9月、10月の計7便は、4月、5月と同じでいずれもインバウンドを対象にした臨時便というふうにお聞きしましたが、現状はこちらから台北に行くアウトバウンドに関しては、行けない状態がずっと続いているわけですけれども、それに対する知事の受け止めをお聞かせいただけますでしょうか。
【知事】
この台北便、今は止まっていますが、コロナ前には年間4万7,000人ないし5万人を超えたこともあります。そのような人数を年間コンスタントに運んできたと思います。ただ、その内訳が、外国人割合が75%、日本人割合が25%ということで、ちょっとバランスを欠いています。ですから、富山からのアウトバウンドをどう増やしていくかということは、これは私どもにとっても、また、チャイナエアラインさんにとっても課題だというふうに考えております。
今回、インバウンドチャーターですけれども、できれば、9月26日の火曜日の便、また、10月16日の月曜日の便、これが台北-富山間にフェリー便が発生するので、いわゆる空(から)の便が発生するので、私としては県内の方に台湾を訪れていただくきっかけになるように、県内旅行会社に対してフェリー便を利用した旅行商品の造成について働きかけていきたいというふうに考えております。
このようなことで、まずは商品を造成して、富山から台北に行っていただく、こういったことを少しずつ積み重ねていきたいと考えています。それがチャイナエアラインさんに響くように、アピールをしていきたいと思います。
【記者】
上海便に関して取材をしていましたら、ビザを取得するのに何回か名古屋のほうに行かなきゃいけないとか、発給までに40日以上かかるとか、なかなかビジネス需要といっても、現実的に富山から上海に行くのにはハードルがなかなか高いという話をお聞きしました。上海便再開に対する知事の思いといいますか、どういうふうに今後つなげていきたいというふうに思っていらっしゃるのか、そのお気持ちをお聞かせいただけますか。
【知事】
確かに、現時点では中国に行くこと、また中国から来ること、それぞれにハードルが高いことがあるというふうには理解をしております。ではどれぐらいの予約状況なのかということ、これはやっぱりエアラインの秘密ですので、聞いてもお答えはいただけなかったことになります。
今後、県としては、中国東方航空さん、また、富山空港国際線利用促進協議会という大変大きな組織もありますので、こちらと連携をして、一人でも多い利用者を確保するように努力していくつもりです。そして、またそれによって、せっかく約3年ぶりに再開した定期便がより長く続くように努力をしていきたいと考えます。
【記者】
今日の一部報道で、大相撲の朝乃山関がけがで休場だったのが、再出場する見通しになったとの報道があったのですけれども、朝乃山関の再出場に関して知事の受け止めと、エールとかがもしあれば、お聞かせいただけますでしょうか。
【知事】
お休みになった時は全治4週間でしたか、たしかそんな診断だったと思いますが、それを押して、体のことはご本人が一番よく分かられると思うので、もちろん関係の方ともご相談をされての決断だと思うので、まだまだ勝ち越しの可能性も十分にあるわけですから、ぜひ再出場をしっかりと戦っていただきたいと思っています。これはもう出ておられても、仮にお休みだったとしても、心から応援していることには変わりありません。
【資料2】台北ー富山臨時便の運航について(PDF:221KB)
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