更新日:2024年2月6日

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定例記者会見[令和6年2月6日(火曜日)]

  • 日時:令和6年2月6日(火曜日)13時30分~13時50分
  • 場所:4階大会議室

1.知事からの説明事項

(※)配布資料は「関連ファイル」からご確認ください

内容 動画
  1. 令和5年度2月補正予算(専決処分)の概要について
  2. 台北臨時便の運航について
  3. 若者の県内就職促進について

令和6年2月6日(火曜日)定例記者会見【発表項目】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

2.質疑応答

内容 動画
  1. 北陸応援割について
  2. 政府支援策の県による手厚さの違いについて
  3. 被災者生活再建支援法の全市町村適用に伴う県独自分予算の今後について
  4. 宿泊施設のキャンセル状況について
  5. 台北便がインバウンドチャーターであることについて

令和6年2月6日(火曜日)定例記者会見【質疑応答】(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

3.記者会見録

1.知事からの説明事項

会見写真1

1.令和5年度2月補正予算(専決処分)の概要について

 本日は、私から3点発表項目があります。

 まず、1点目は令和5年度の2月補正予算の専決処分について、前回は1月の補正ということでした。今回、2月の補正の専決です。

 今回の補正予算につきましては、令和6年度能登半島地震に対する対応ということで、政府の被災者の生活となりわい支援のためのパッケージが先般発表されましたが、これを踏まえまして、被災者の生活の再建、なりわいの再建、そして石川県への被災者支援に早急な対応が必要と考え、予算を計上するものです。

 先月の12日にも被災者の皆さんの生活支援と公共インフラの災害復旧のための経費について、緊急的な支援として1月補正予算を専決処分しましたが、今回も支援を必要とする方々に一刻も早くお届けできるように県議会のご理解もいただき、2月定例県議会の提案に先立って補正予算を専決処分させていただくこととしました。

 今回の補正規模は、68億5,465万円となります。今回の国の支援パッケージに沿って、国補助金などの支援も十分に活用しますが、県の負担、例えばなりわい再建支援では県の負担は15億円と今見積もっております。これもありますし、国の制度に加えまして、県独自の上乗せによって支援するものもありますので、結構大きな財政負担となります。このため、事案の緊急性に鑑み、今回の補正予算に必要となる一般財源19億3,600万円は、全額財政調整基金を取り崩すことで対応させていただきます。

 内容について説明します。

 1つ目の柱は、被災者の生活の再建です。地震によりまして、当面の生活費を必要とする世帯を対象として生活福祉資金、緊急小口資金の特例貸付けを行います。今回の予算は、この事業の実施主体である県社会福祉協議会に貸付原資を交付するものです。

 また、地震により世帯主が負傷された、または住居、家財に被害を受けられた、こういう世帯に対する災害援護資金の貸付原資を市町村に貸与します。

 さらに、県立大学において被災学生の令和6年度入学考査料と入学料を全額免除します。このほか、被災した児童生徒などの心のケア、教職員、保護者などへの助言、援助などを行うため、県内の小・中学校、義務教育学校、県立学校に災害時緊急スクールカウンセラーを配置いたします。

 また、LINE公式アカウント「富山県災害ボランティアバンク」の災害ボランティア情報をプッシュ型で配信をします。

 2つ目の柱ですが、なりわいの再建です。

 まず、なりわい再建支援事業につきましては、被災した中小企業などの工場や店舗の施設や生産機械などの設備が被災した場合に、その復旧にかかる費用に対し、中堅企業の場合は補助率2分の1、中小・小規模事業者の場合は補助率4分の3で、上限3億円まで支援します。

 また、被災した商店街などにおけるアーケードや街路灯などの復旧を支援するほか、商店街のにぎわい創出の取組みを支援いたします。さらに、被災したカントリーエレベーターなどの共同利用施設の復旧などを支援するほか、個人や農業経営体が所有する農業用施設や機械などの復旧を支援します。このほか、漁業者や漁協に対しては、被災した漁船、漁具、定置網や籠、縄、刺し網などの復旧を支援いたします。その際、補助金は購入後に交付されることになりますので、漁業近代化資金の融資枠を拡充し、そのタイムギャップを埋めるために資金繰りを支援したいと考えております。被災した木材加工流通施設などに対して、施設設備の復旧費用を支援いたします。

 また、地震による北陸観光への旅行自粛を払拭していただくため、また、観光需要の早期回復を図るため、国と新潟県も含めた北陸4県が協力し、旅行割引制度「北陸応援割」を実施します。また、この取組みに呼応して県の単独の事業として、飲食店やお土産店などで利用できる電子クーポンの発行を北陸応援割の開始に先立って実施し、観光関連産業を幅広く支援したいと考えます。

 3つ目の柱は、石川県への被災者支援です。

 石川県からの要請を受け、1月12日から派遣しておりました富山DWATですが、再度の派遣要請を受け、2月以降は当面3月末まで追加で派遣を予定しています。

 また、石川県の福祉避難所などに介護職員などを派遣する介護施設障害福祉事業所に対し、派遣経費を支援いたします。さらに、県内のケアマネジャーを石川県の避難所に派遣し、石川県での介護サービス提供が困難な高齢者を富山県内の介護施設などで受け入れるための入所調整を実施します。このほか、県内の災害拠点病院で受け入れている石川県の被災高齢者について、県内介護施設などへの二次避難に要する費用を支援いたします。

 また、石川県からの広域避難者の健康管理のため、富山県内の二次避難所施設に看護師を配置します。

 今回の補正予算については、いずれも早急な対応が必要であり、緊急的な対応として1月補正に続き専決処分させていただくこととしました。今後これらのほかに必要な経費が判明した場合などには、補正予算等により予算措置を行うほか、中長期的な復興経費や今後の震災の検証のための経費などについては、ただいま編成中の令和6年度当初予算でも所要の予算の計上を検討しております。

 2月補正予算の専決処分についての説明は以上です。それぞれの事業の詳細などについては、別途添付資料に記載の各担当課にご確認いただければと思います。

2.台北-富山臨時便の運航について

 2点目は、台北-富山臨時便の運航について、チャイナエアライン及び関係機関との調整が整い、県からの公表についても了承を得られましたので、私から皆さんにお知らせをいたします。

 まず運航予定日ですが、4月は15日月曜日から29日月曜日の間の12便、5月は1日水曜日から29日水曜日までの20便の運航となり、合計32便の運航となります。

 運航予定時刻ですが、台北桃園の空港ですが、台北発が現地時間7時35分、富山着が日本時間の11時40分、また、富山発は日本時間12時40分、台北桃園着が現地時間の15時ちょうどです。

 使用機材はB737-800、158席の機材です。

 今回の臨時便は、台北から富山への4泊5日のインバウンドチャーターとなります。運航などの詳細につきましては、チャイナエアラインの名古屋支店にお問合せください。

 台北-富山臨時便の運航についての説明は以上です。

3.若者の県内就職促進について

 3点目は、若者の県内就職の促進についてご説明します。

 このたび本県が運営しております3つの企業情報サイトを統合リニューアルして3月にリニューアルオープンするということです。名称は、「みつかる、つながる、かなえる、就活ラインとやま」です。キャッチフレーズのとおり、このサイトを通じて学生さんなど若者の皆さんが富山県の企業を見つけ、つながり、就職をかなえられるように県内企業の情報発信を強化することです。

 このサイトのポイントを3つ紹介します。

 1つ目は、企業の魅力をPRするコンテンツの充実です。例えば、日本をリードする富山県企業特集、あるいは製造業で活躍する女性特集など、就職先としての県内企業の魅力を見える化します。

 2つ目は、企業情報の充実です。このサイトには、各企業が自ら作成できる企業紹介ページがあり、動画の掲載などアレンジが自由になっています。また、それらの企業情報やインターンシップ情報などがサイト上でまとめて検索することができます。

 3つ目のポイントですが、就職を考える学生及び社会人へのプッシュ型の発信です。LINEの活用により、大学の学年ごとに就活の段階に合わせた今欲しい情報をプッシュ型で発信します。学生の皆さんが登録し、活用いただけるよう大学や県内の高校などと連携して周知に努めてまいります。

 このように「就活ラインとやま」は、企業情報のプラットホームとしての役割を担ってまいります。このサイトを使って企業の皆さんは企業情報のPR、学生の皆さんはその情報収集を行うことができます。

 また、LINEにより情報はプッシュ型で学生に届けられます。また、これと両輪ですが、企業と学生が直接交流できる就職支援イベントの充実を図り、そのような県、市町村の取組みもこのサイトを通じて提供してまいります。

 本県としては、「就活ラインとやま」を通じて、企業と学生の間の企業研究からインターンシップ、就活まで切れ目なくそのマッチングを支援していきます。詳細については、担当課へお問い合せください。

 冒頭、私からの説明は以上とさせていただきます。

2.質疑応答

会見写真2

【記者】

 補正の関係で幾つか確認させてください。

 まず、県の独自として行うという説明がありました北陸応援割の応援クーポンですけれども、それについてどのような意図、思いを込めてということを改めてお聞かせください。

【知事】

 政府での北陸応援割については、3月を目途というふうに聞いております。まだ詳細の設計はできていないようですけれども、でも今やはり大変に風評被害、キャンセルの続出などで困っておられる宿泊、旅館業の方、あるいは観光客の方おられますので、県独自に少しでも早く県なりの支援をお届けしたいということで、かつてコロナの頃にやりましたクーポンなど、これを活用して応援をしていきたいと考えています。

【記者】

 今回の政府の被災地支援のパッケージに基づいた予算計上になっていますが、この政府の被災地支援のもので、中小企業支援であるとか、被災者の生活再建制度といった政府の支援策は、石川県とほかの被災県で少し支援の差があるということで、一部県議からその解消を求める声も出ています。

 昨日の国会審議でも取り上げられたというふうに聞いていますが、知事自身はどのように受け止められていらっしゃいますでしょうか。

【知事】

 まず、中小・小規模事業者支援の中心的な制度になりますなりわい補助金について、これは石川県15億円が上限です。富山県その他は3億円が上限、ここは私としては致し方ないことなのかなと。石川県の状況見ますと。ただ、また富山県と福井、新潟も若干差がついていると思います。

 それから、今国会で議論されているのは、被災者生活再建支援制度に関してかというふうに理解をしております。これにつきましては、やっぱり法律に基づくことですので、救済が被災者に平等に行われるように、また、全ての被災区域が支援の対象となるようにしていっていただきたい。実はこれまでも全国知事会でも要望してきていることです。国に対して要望していることですので、本県としても今回、このことは強く言っていきたいと思っています。

【記者】

 被災者生活再建支援法に関連して、2日にこの支援法が県内全市町村で適用されました。県としては、先月、適用外の市町村に対して独自にこういった支援をするというようなことを、1月補正予算で専決処分していますが、今回全市町村に適用されたことで、その予算がある意味ちょっと浮くということになると思います。現時点でそういう県独自で何か上乗せを考えているとか、そういうようなことはありますでしょうか。

【知事】

 この被災者生活再建支援制度の適用、国の制度適用できる市町村とできない市町村に対して、同程度のことを応援するという意味で1億800万円つけておりました。おっしゃるように、そのうち全壊については、これは国から全市町村対象になりましたので、そういう意味では予定していたその財源は浮くのかと思います。でも、20%台まで富山県は拡充、範囲を広げましたので、それにつきましては国の支援には入らないので、その分の支援は予算として拠出することに、執行することになると思います。

 浮いた部分どうするかということ、今考えているところです。浮いたというような言葉はよくないのですけれども、出すつもりだった資金をどうより使えばより効果的かということを今考えているところです。

【記者】

 北陸応援割に関連して、今日の頂いた資料に宿泊施設のキャンセル状況が先月の1月10日時点の状況になっているのですけれども、宿泊施設、あるいは飲食店、土産物店など、今どういう状況なのか、分かっている段階の数字みたいなものがあれば教えて下さい。

【知事】

 宿泊施設、あるいは観光事業者さんも今大変な状況だと思いますので、前回はアンケートを出しました。もちろん全部返ってきたわけではありません。その段階での数字を公表しているわけでありますけれども、その後の後追いの調査はやっていません。ご負担になるかと思いまして。(※訂正)宿泊施設のキャンセルや被害等の状況については、1月31日時点の状況を再度調査し、集計しています。調査結果がまとまり次第、ご報告させていただきます。一斉にアンケートした結果ではなくて、いろいろとうちの職員が聞いている話になりますが、宿泊施設については、富山とか高岡ではこの復興に関わる方々の宿泊が結構入っているというふうに聞いております。それで観光需要の穴を全て埋められているわけではありませんが、そういった情報は聞いております。

 それから、氷見のエリアの民宿さんなどは、まだ厳しい状況と聞いておりますが、いろいろ口コミで営業は再開していると、水も出ると、それからブリも取れていると、そんなようなことが口コミでは広がって、少しずつ需要は出ているというふうに聞いています。今申し上げられるのはこういったことになります。

【記者】

 もう1点、台北便の臨時便の件ですけれども、今3月まで臨時便を飛ばしていると思いますが、それはアウトバウンドもインバウンドもという双方向の便になるのかと思います。

 今回、4月、5月の便がまたインバウンド向けというふうになっていますが、この辺の受け止めを教えていただけますでしょうか。

【知事】

 現在は水曜、土曜、曜日も決めた双方向で運航中の臨時便でありますけれども、今回発表させていただいたものは、昨年の春、あるいは秋のときと同様、台北から富山へのインバウンドチャーターによる運航になっています。

 今回4月、5月がインバウンドチャーターとなった理由については、航空会社から説明は特にありませんが、この4月、5月という時期は台湾でも人気が高い、例えば黒部アルペンルートの雪の大谷など、富山県の春のインバウンド観光需要が非常に高くて、台湾側の旅行会社さんが多くの旅行商品を造成される。それで、かなりの需要が見込まれるということではないかと想像しております。

 ただ、チャーターに代わりはないわけでありまして、やっぱり一日も早く定期便の復活が望まれるところでありますが、私は今月の下旬に台北を訪問しまして、中華航空の高総経理と面談をする予定にしております。そこにおいて、今後の運航の考え方についてもしっかりと意見交換をしてきたいと考えております。

(追加発言)

【知事】

 先ほど石川県の支援のお話も今回の補正に盛り込んだことを申し上げましたが、現状では石川県から医療、保健福祉関係で富山県に受け入れた方は152名となっております。それから、広域避難者の受入れ、これについては268名となっております。

 このようなことで、お預かりするからには、しっかりとケアもしたいということで、先ほど看護師の設置の費用なども今回の補正に盛り込んでいるところでございます。もちろん、本県も被災地、これより復旧に向けて歩み始めているところでございますが、一方で石川県の方々もできる範囲でこれからも調整がついた方々から受け入れてまいりたいと考えております。情報提供させていただきました。

4.関連ファイルのダウンロード

【資料1-1】令和5年度2月補正予算(専決処分)の概要について(PDF:567KB)

【資料1-2】令和5年度2月補正予算(専決処分)の概要について(事業一覧)(PDF:301KB)

【資料2】台北臨時便の運航について(PDF:241KB)

【資料3】若者の県内就職促進について(PDF:390KB)

【資料4】令和6年能登半島地震による被害及び支援状況(PDF:703KB)

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〒930-8501 富山市新総曲輪1-7 県庁本館2階

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